和訳はWOWOW放送のコンサートより
江澄 《別恨の果てに[恨別] 》唄:汪卓成
作詞:易者連消醉清酒 作曲:潮汐-tide
秋雨打燈 蓮花落満塢中
秋雨 明かりを打ちつけ蓮花が塢に散る
少年心 隔水仍発好夢
少年の心は今も夢をつむぐ
一朝火海驚動
炎の海が起こす波乱
血漫舟中蓮蓬
蓮にしたたる鮮血
烈火無事卻向西風
烈火は西風の中 無情に燃え盛る
揚濤雷弄 三毒揮紫電縦
雷霆ほとばしり 三毒がふりかざす紫電
高台上 看世事更錯綜
高台から見る世事 錯綜する
任由他凡塵千衆也難以抵我重
我が重んじる者 何人にも勝る
欲経此 身後屍骨再遠送
この身が果てれば屍骨をたくしたい
難将前塵都随風
過去は風と共に去り難く
天光一醉万里紅
夜明けまで酔いに浸る
山遙水遠塢中可有人在等
遥かなる山水の塢 待ち人はいるのか
幾回庭前児時夢
何度も蘇る幼き頃の夢
寒剣鋒冷誰独擁
冷たき県の刃を誰が握る
只余血海孤燈
残された血の海 灯が寂しく照らす
血濺門燈
家門に血が降り注ぎ
杯中淡茶早冷
杯には冷めきった茶
他年人 一覚驚万里夢
突然 目覚める遠き昔の夢
剣指昔年旧友
剣が刺し示す積年の旧友
方知尋道不同
違う道を求めると知る
昨日情分不似衆朋
昨日までの絆はいずこへ
驟雨送声
驟雨の便りに言葉を失う
驚懼剖丹相贈
丹を捧げられた真実
当年人 教我如何能憎
あの決断をどうして憎めようか
江湖別後誰似青山飄蓬 不留蹤
飄蓬のように痕跡も残さぬ旧友
再相見 依稀是旧友新容
再び見(まみ)えた時の新たな面立ち
応恨前塵万事空
空虚な過去を恨み
血将天地一抹紅
血が天地を紅に染める
故人作別口中有辞言不能
故人を前に声に出ぬ別れの言葉
作繭之人縛千層
己を幾重にも縛り
無一可弁恨早終
釈明せず執着を断つ
只任 寒灰 揚窮
燃え尽き 灰となった恩怨
如朝露来去匆匆
はかない朝露のごとく
如那長天万里風
天を舞う万里の風のごとく
何因此生聚散不過一場夢
今生での聚散はただの一夜の夢
紫電無情可感痛
無情な紫電が感じた痛み
三毒鋒冷難再送
鋭き三毒 再び送り出し
本是 秋意 正濃
一人 噛みしめる深秋の孤独
藍曦臣《抗えぬ因果[不由]》唄:劉海寬
作詞:冥鳳 作曲:Windbell project
葉婆娑
葉は婆娑として舞い
往事如煙過
往事は煙のごとく去り行く
天涯喧囂 不似昨
天涯の喧騒は同じにあらず
雲深処起風波
雲深き処に波紋 広がり
至交 漸零落
友は立ち去る
来時光景何灑脱
洒脱な光景も今は昔
不欲染塵
俗世に染まるを欲せずとも
染塵不由我
身を置くほかなし
冰雪顔色是心魄
氷雪のごとく澄みわたる心
不欲恩仇
恩仇を欲せずとも
恩仇誰能躲
誰が避けられる
怕這万般由来錯
全ては過ちから始まった
清風入夜来
清風 夜と共にさざめき
滌尽江湖与衰
江湖の盛衰を拭い去る
只是過往人已不在
ただ在りし者の姿はなし
撫琴問明月
琴を弾きて明月に問う
流歳添幾分感慨
流れゆく歳月に思いを馳せながら
抵不住世間百態
人の業は止められないのか
山水闊
この広き山水に
縦横来溌墨
縦横に描かれる墨の濃淡
咫尺難分清与頭濁
咫尺(しせき)の間 清濁 判断し難し
少年郎把酒説
酒を手に語る少年
歧路不為多
道を外さぬように
是非処終要道破
是非を論じ 道を説く
不欲刀剣 刀剣不由我
刀剣を欲せずとも 握るほかなし
一曲洞簫怎寄托
洞簫(どうしょう)の音に何を託す
不欲遮眼
眼(まなこ)が曇るを欲せずも
遮眼有因果
見通せぬのが因果
縦是愛恨天定奪
愛憎が定めとしても
清風入夜来
清風 夜と共にさざめき
滌尽江湖与衰
江湖の盛衰を拭い去る
只是過往人已不在
ただ在りし者の姿はなし
撫琴問明月
琴を弾きて明月に問う
流歲添幾分感慨
流れゆく歳月に思いを馳せながら
抵不住世間百態
人の業は止められないのか
温寧《赤子[赤子]》唄:于斌
(スピンオフ映画『生魂』[陳情令之生魂]エンディング曲)
作詞:張鵬鵬 作曲:鄭国鋒
擦肩的人 路過的城 在心里生根
すれ違う人 通り過ぎた街 心の中に根づく
生在淤泥 身陷囹圄
泥の中で生まれ囹圄(れいぎょ)に囚われても
仍不忘原本
初心を忘れず
幾多恩怨 幾多離分
幾多の恩怨 幾多の離別
乱世里浮沉
乱世で翻弄される運命
在患難旅程
患難の旅路で
写下無悔的愛恨
悔いのない人生をしたためる
不怕和世界 対立成敵人
世界を敵に回しても怖くはない
只要你 眼神首肯
君の瞳が後押ししてくれる
心如赤子単純
赤子のごとく純真な心
不染半点灰塵
少しも汚れることはない
穿過所有紛爭 在你的
どんな争いにも身を投じ
身側永恒
永久に君のそばにいよう
心如赤子天真
赤子のごとく無邪気な心
哪怕一身修羅印痕
修羅の痕跡が残ろうとも
用残生 為你奮不顧身
残りの生涯 君のため命を懸ける
一身白衣 一如少年
白衣をまとう姿少年のごとし
有誰能佐證
誰が証明できる
無辺回憶 結了蛛網
果てなき記憶も遥か昔
草木已深深
今や草木が生い茂る
多少風雪 多少故人 多少次認真
あまたの風雪 あまたの敵 あまたの真心
在患難旅程 写下無悔的愛恨
患難の旅路で悔いのない人生をしたためる
不怕和世界 対立成敵人
世界を敵に回しても怖くはない
只要你 眼神首肯
君の瞳が後押ししてくれる
心如赤子単純
赤子のごとく純真な心
不染半點灰塵
少しも汚れることはない
穿過所有紛爭
どんな争いにも身を投じ
在你的身側永恒
永久に君のそばにいよう
心如赤子天真
赤子のごとく無邪気な心
哪怕一身修羅印痕
修羅の痕跡が残ろうとも
用残生 為你奮不顧身
残りの生涯 君のため命を懸ける
心如赤子単純
赤子のごとく純真な心
不染半点灰塵
少しも汚れることはない
穿過所有紛爭
どんな争いにも身を投じ
在你的身側永恒
永久に君のそばにいよう
心如赤子天真
赤子のごとく無邪気な心
哪怕一身修羅印痕
修羅の痕跡が残ろうとも
用残生 為你奮不顧身
残りの生涯 君のため命を懸ける
用残生 為你奮不顧身
残りの生涯 君のため命を懸ける
温情《疎林の訴え[疏林如有訴]》唄:高秋梓
作詞:鐘烏衣 作曲:陳亦洺
有風遙吹窗上鈴
そよぐ風 窓辺の鈴を鳴らす
同族人同夢不同醒
同族の夢 浸る者と覚める者
是誰在牽引已定的命
誰が先導する?定められた運命
身陷泥沼再難掙離
陥った泥沼 抜け出すのも難しい
従来恩仇最分明
報恩を信条とするも
惟剖丹相助不忍聴
丹を捧げる君を見るに忍びず
曾医数苦疾
あまたの病を治せど
皆如水中萍
救った命は浮草のごとく儚い
世間又添凄涼影
またこの世に加わった悲劇
門内虛光燈影
灯が映し出すおぼろげな影
惻隠無憑
ふと哀れみが込み上げる
也曾尚存那縷 済世之心
かつて抱いた済世の心
投之以桃何須 留我名姓
恩返しに我が名を残す必要はない
冠此家姓便空余 悪名
この姓が背負うのは悪名のみ
銀針斜入誰人頸
頸(けい)に刺した銀針
也曾携弟報此恩情
弟と共に恩情に報う
有言無人信 倉惶幾処驚
訴えど信じてもらえず 転々と逃げ惑う
挫骨揚灰也同命
灰と化するも何かの運命
孤燈点亮山径 前路難明
山道を照らす孤灯 進む先は見通せず
当時善懐誰又能算得清
この憂慮を誰が推し量れる
若只惶惶為避 山外風雨
人目を避け雨風に身をさらす
誰軽嘆医者 仁心
何人の嘆息か医者は仁心なり
待到秋葉老去 新墳旧地
秋が深まれば 新たな死者が塚に眠る
便教西去的鶴載我同行
極楽に向かう鶴の背に乗り
看遍千景最是 人間無情
目に映る光景は世の無常ばかり
焚尽此生願来世
今生で焚(や)かれても来世では
同寧
共に寧(やす)らかであれ
金光瑤《憎しみに生きて[多恨生]》唄:朱星杰
作詞:駱栖淮 作曲:within_軼名
愈謙恭 愈惶恐 不忍觸碰
恭しく恐れるほどに 触れたくなる
将無情冰凍 演繹至動容
一歩先を読む 凍てついた無情
愈善弁 愈詞窮 澆灌空洞
弁舌を尽くし 言葉に窮するほど飢えた愛
道你八面玲瓏 誰知你真容
誰が知るのか 媚態の裏にある顔
誰在眾人前作無辜
誰が無辜を装い
誰在謊言里扮糊塗
嘘で塗り固める
誰在用温存来麻木
逃避の末の虚像
愛与恨 都似豪賭
愛と憎しみを賭け
一擲孤注
一世一代の勝負
誰将名利場化桎梏
誰が名利を手に入れ
誰将玲瓏心排劇目
謀略に知恵を磨き
誰将那人間也領悟
残虐さを悟る
聲與色 刺入肌骨
名声と欲に魅せられ
搭建城府
築き上げた陰謀の城
皎月滲透出猩紅
月の輝きは血のごとき紅
喧囂之中暗蔵洶湧
喧騒の影でうずめく陰謀に
竟如芬芳的美夢
美しき夢を見いだす
愈謙恭 愈惶恐
恭しいほど恐れを抱き
不忍觸碰
触れる勇気もない
将無情冰凍 演繹至動容
一歩先を読む 凍てついた無情
愈善弁 愈詞窮 澆灌空洞
弁舌を尽くし 言葉に窮するほど 飢えた愛
道你八面玲瓏 誰知你真容
誰が知るのか 媚態の裏にある顔
誰懂
誰が知る?
説什麼天生為朽木
運命に見放され
説什麼命定成劫数
悲運が訪れようと
説什麼此道多殊途
別離が避けられずとも
不如做 自己信徒
いっそ自分の信徒となりて
天地奔赴
天地を駆け巡る
你将名利場化桎梏
誰が名利を手に入れ
你将玲瓏心排劇目
謀略に知恵を磨き
你将那人間也領悟
残虐さを悟る
声与色 刺入肌骨
名声と欲に魅せられ
搭建城府
築き上げた陰謀の城
皎月滲透出猩紅
月の輝きは血のごとき紅
喧囂之中暗蔵洶湧
喧騒の影でうずめく陰謀に
竟如芬芳的美夢
美しき夢を見いだす
愈謙恭 愈惶恐
恭しいほど恐れを抱き
不忍觸碰
触れる勇気もない
将無情冰凍 演繹至動容
一歩先を読む 凍てついた無情
愈善弁 愈顯詞窮 澆灌空洞
弁舌を尽くし 言葉に窮するほど飢えた愛
道你八面玲瓏 一派従容
動じることのない媚態の裏にある顏
多細密 多深重 粉飾無衷
綿密に慎重に 野望を秘める
将平生作俑 匿名寒冬
仮の姿の裏で 悪の糸を引く
多誡言 多自嘲諷 天命匆匆
己を戒め自嘲し 死に急ぐ
又幾人願知你真面容
一体 誰が知りたいのだろう
願懂
その真の顔を
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