「三国志~司馬懿 軍師連盟~」第一部あらすじ

中国歴史ドラマ「三国志~司馬懿 軍師連盟~」第一部の
あらすじのまとめ(WOWOWより)

#1 月旦評の陰謀
 司馬懿は華佗を呼び、妻・張春華の出産に立ち会わせる。華佗による帝王切開で難産を乗り切り、司馬家は喜びに包まれた。その後、華佗は曹操の暗殺計画への関与を疑われ、投獄されてしまう。一方、献帝派の董承、劉備、王子服らは、役人になる賢者たちの人材を選定する「月旦評」の場を利用した曹操暗殺計画を進めており……。

#2 偽りの密書
 百官たちの面前で、曹操は献帝に事の真相を問いただし、董承らを次々に処刑、献帝の妃までも斬殺してしまう。さらに暗殺計画に関係していると思われる楊彪と司馬防らも投獄される。楊修は父親を守るため、司馬家には袁紹と密通した証しの手紙があると密告。監察官らが捜索した結果、楊彪は無罪、司馬防は大牢へ移送されてしまう。司馬懿は父を救うために奔走し……。

#3 連判状の行方
 司馬懿は汲布の身分に疑問を抱くが、父を救うため、張春華に渡された剣を持ち、汲布に会いに行く。春華にひそかな想いを寄せる汲布は春華を守るために、楊家の中から袁紹と司馬防が密通した証しの手紙が発見されたことを教え、司馬懿に協力してやるのだった。また、追い詰められた司馬懿を助けようとする郭照は、曹丕から荀或の名を教えられ……。

#4 処刑執行の罠
 荀或は、獄中の司馬防が供述書に署名できないことを口実に、楊修に司馬防の筆跡をまねて署名を頼む。一度はためらった楊修だったが、指示通り署名を代筆する。そんな中、司馬防の処刑の時が迫る。しかし司馬懿の居所はいまだ分からずにいた。春華は子どもたちを乳母に託し、その身を呈して郭照とともに義父を助けようと試みるも、曹丕らによって捕らえられてしまう。そして父の処刑の時刻、司馬懿が駆け付け……。

#5 出仕を巡る決意
 曹丕は自分の志す平和な世を実現するために、司馬懿に出仕して協力をするよう求めたが、それに従わない司馬懿は曹丕を怒らせてしまう。曹操は、楊彪の動きを抑制するため、楊修の罪を許し、同時に司馬懿にも出仕するよう求めていた。曹操に仕えることを避けたい司馬懿は自分の両足を馬車にひかせ……。一方、衣帯詔の一件を解決し、荀或の忠誠心を再び手に入れた曹操は、ついに袁紹との戦いに向かうのだった。

#6 校事府からの密偵
 楊修が曹娥碑の前で才を発揮して曹操に称えられる中、司馬懿は車いすでの生活を楽しみながら、平和な日々を過ごしていた。春華は、郭照に司馬孚との結婚を提案するが、郭照は断固拒否をする。郭照が口ずさむ詩が曹丕のものだと気付いた司馬懿は、彼が曹丕のことを思っていることを知るのだった。一方、官渡の戦いによって河北を統一した曹操は、袁紹の側室、甄宓を都に連れて帰ると……。

#7 狼顧の相
 曹操が許都に帰り、校事府は曹丕に委ねられた。曹丕は再び司馬懿を登用しようと、司馬家を訪ねる。家の中で諸葛亮の想像図を書き、後の宿敵となる相手に想いをはせていた司馬懿。曹丕の訪問を受けてこれ以上足のけがを偽れないと、自らの足で歩いて曹操の前で出仕の命を受けることにし、馬屋番を仰せつかる。そんな折、曹操は曹植を自らの後継者にしていきたいと考える出来事に遭遇し……。

#8 望まれぬ契り
 曹丕は甄宓と婚姻を結ぶことに不満を抱いていた。婚礼当日、心乱れて馬屋に司馬懿を訪ね、助けを求めるが、再び断わられてしまう。一方、曹操は愛息・曹沖の病死に、深く悲しみ落ち込んでいた。曹沖の教育係だった徐庶も失意し、国に帰って老母の世話をしたいと早々に辞職を申し出る。一度は帰郷を許したものの、彼が荊州で劉備に寝返ると考えた曹操は徐庶を殺すよう汲布を遣わし……。

#9 仁義の誓い
 曹真が司馬家に突入して家中を捜索する中、汲布が突然曹真の前に姿を現わし、刀を突き付ける。郭照とともに駆け付けて事態を収めた曹丕は、親を守ろうとした徐庶を殺さずに逃した汲布を自分の命に代えてでも守ると告知。しかし、汲布は自首を決意する。それを知った春華は司馬懿が汲布を売ったと激怒するが、汲布は司馬懿たちを信じているから大丈夫と春華をなだめ、曹丕のもとへ向かい……。

#10 民意の赦免
 司馬家に戻った郭照から、曹丕が汲布の赦罪の詔を曹操に頼んだという知らせを聞くと、春華は少しずつ司馬懿を許すことにした。しかし曹操は、秘密裏に汲布と面会。仁義の旗の下で衆人の心を捉えて、免罪を受けるように手を回したのは誰だったか聞き出そうとする。そんな中、司馬懿は曹丕を補佐していくことをあらためて決意する。汲布の命と曹丕の立場を守った司馬懿の功績をたたえて酒宴が開かれるが……。

#11 使者の任務
 曹操に密告をしたのは、楊修が買収した召し使いの仕業だった。しかし、甄宓に不信感を抱くようになった曹丕は、信頼できる郭照が自分の所に来てくれないものか司馬懿に相談する。一方、後継者の選定を進める曹操は、曹丕と曹植に、2人同時に許都の東門と西門から城外に出発させて外で待つ曹洪に伝令する役目を与える。門番は門を開けぬよう前もって命令されており、その解決方法で裁量の能力を測る狙いで……。

#12 牢の中のふたり
 曹操の命令通りに曹植は使者の任務を果たしたが、任務を果たせなかった曹丕は、罰として司馬懿とともに投獄されてしまう。しかし、2人はそこで語り合える貴重な時間を得ることに。妻や母親たちだけではなく、崔琰や荀或といった官僚たちも曹丕の安否を気に掛け、曹操をいさめようとする。そんな中、曹丕を救うために奔走していた郭照は、曹丕の行ないを証言してくれる東門の門番を見つけ出し……。

#13 楊修の企み
 曹丕と司馬懿は無事に家に戻された。司馬懿は司馬防に、曹丕の補佐になる決心をしたことを告げる。司馬懿を妨害したい楊修は、兄の司馬朗を曹植に仕えさせようと考えつく。だが司馬家では、司馬朗が曹植に仕えることを家族に反対され、険悪な雰囲気になってしまう。思い悩む司馬懿の様子を案じた春華は、司馬朗と仲直りできるよう、皆で野外に遊びに行くことを提案。川辺で兄弟は対峙するのだった。

#14 司馬門の禁
 甄宓が司馬懿を捜し、卞夫人が曹植を心配していると話しているところに、曹丕がやって来た。曹植を都に戻すよう魏王に話してもらえないかと司馬懿から言われた曹丕は、曹植が戻ることで再び後継者争いでもめることを心配する。しかし楊修の機転で、曹植は都に呼び戻されることに。曹植と再会した曹丕は兄弟で酒を酌み交わし、だんらんの一時を過ごすが、酒に酔った曹植は父母に会おうと夜中に馬車を走らせ……。

#15 司馬朗の救出
 司馬門を守備する公車令・崔申が崔琰の甥だと知った楊修と丁儀は、手紙を取り出して崔琰を威嚇し、司馬朗に曹植の罪を着せようとする。そんな中、曹操の行動が曹植を守るためのものだと気付いた司馬懿は、曹植を救い出せれば、兄が助かる見込みがあると考える。司馬懿は汲布に校事府から絵を盗み出すよう頼み、丁儀の罪を発見。皆に知らせようとするが、荀或に反対されて……。

#16 荀或の決意
 家に戻った荀或に曹操から食事が届けられる。岡持ちを開けてみると、中には何も入っていなかった。荀或は空の器の意味を受け止め、漢朝の官服をまとい死に備える。そんな中、楊修は荀或の書房に保管されていた書簡の中から、曹丕の文を見つける。そこには曹操を批判する内容が書かれていた。激怒した曹操は曹丕を大理寺に追いやり、この件を丁儀に審理させるが……。

#17 書簡の真偽
 牢では丁儀による曹丕への拷問が続いていた。面会を許可された司馬懿と郭照は、曹丕に会いに大理寺の牢室へ向かう。司馬懿は曹丕に、必ず無実の罪を晴らすと約束し、曹丕から血に染まった衣を借りる。司馬懿はその衣を卞夫人に差し出し、曹丕の無実を証明するには、鍾繇が審問をするべきだと伝える。一方、鍾繇を訪ねた司馬防は、司馬家のためではなく魏のために力を貸してほしいと、審問の説得を試みるが……。

#18 荀或との誓い
 百官の筆跡を比較していた鍾繇は、ある書簡を見て動揺する。そして、息子の鍾会に判断を委ねることに。その後、大理寺の属吏が崔府から崔琰を伴い出てきたとの知らせを受けた曹操は、大理寺に着く前に崔琰の身柄を奪うよう命じる。しかし、一足先に大理寺に着いた司馬懿たちは、曹植と楊修に指示された崔琰が曹丕を陥れたと知る。獄中の崔琰を訪ねた司馬懿は、彼から天下太平のための重大任務を託される。

#19 司馬兄弟の懇請
 獄中の崔琰を訪ねた司馬懿はそこで泥酔してしまう。司馬懿が目を覚ますと、目の前に曹操がいた。司馬懿は曹操から、曹丕はいずれ自分よりもずっと厳酷になるだろうと告げられる。家に戻った司馬懿は、いかにして司馬朗を救うかを家族と話し合う中、そのためには曹植や楊修を救わざるを得ないという曹操の意図に気付く。曹丕のもとに赴いた司馬懿は、曹植を許すよう懇請するが……。

#20 鶏肋の意
 司馬懿は、疫病にかかった司馬朗を懸命に看病するが……。そして時は健安24年、関羽が荊州で挙兵し、魏領の樊城を包囲する。関羽は水攻めを決行し、曹操が送った于禁の大軍は全滅してしまう。関羽の目的は天子にあると曹操が指摘したとき、陸渾が関羽に投降したという知らせが伝わる。軍が立ち往生する中で、楊修は関羽の才気を避けようとして遷都の策を立てる。それは曹丕に鄴城を守らせ、彼を捨て駒にすることで……。

#21 孫権との同盟
 司馬懿は曹操に、孫権との同盟を提案する。一方、軍に流言を広めたとして、楊修は処刑されることに。死ぬ間際、楊修は司馬懿に曹植の命を守るよう頼む。曹植は楊修を許すよう曹丕に懇願するが、曹丕は聞き入れない。司馬懿は魏国の使者として、孫権に会いに呉国へ向かう。司馬懿を迎え入れた呉国の朝堂で、群臣たちが司馬懿に難題を吹っ掛けてくるが……。

#22 洛陽遷都へ
 曹操は司馬懿に自分の見た夢を話して解釈をさせ、併せて司馬懿に7回も殺意を覚えていたことを告白した。そして病身を自覚する曹操は、ついには曹丕に太子の位を認める。そんな折、関羽は捕らわれ斬首され、その首が曹操のもとに届けられた。故人を思う曹操は、関羽を王や諸侯と同じように手厚く葬るよう命じる。さらに司馬懿に、曹丕を補佐して太平の世を築くよう告げる。

#23 曹操の最期
 英雄は戦いの中でも風流を忘れないという意味の“横槊賦詩”を地で行く曹操は、百官や将士一同と「短歌行」を吟唱した後、ついに倒れる。そして死ぬ間際に、葬礼は簡素に行ない、長々と悲嘆に暮れず、百官は国家を安定すべく職務に努めるよう言い残す。曹操の死後、司馬懿と賈逵は、なるべく早く魏の国璽を曹丕に引き渡し、王位に就かせようとする。そんな中、曹真は手兵を用いて丁儀を脅迫し操ろうとしており……。

#24 印綬の在り処
 国璽を鄴城へ送り戻した張春華は、司馬孚と群臣に曹丕を即位させるよう力説する。しかし曹丕は、父の霊柩を迎えず、天子の詔もないまま即位することはできないとこれを拒絶する。曹丕が即位しなければ司馬懿が殺されてしまうと考える張春華と郭照は、即位の命令書を書いてもらうため、王后のもとへ向かう。一方、曹彰は洛陽で曹植の即位を企て、老臣たちの怒りを買うが……。

#25 新政のはじまり
 曹丕は即位後、司馬懿を御史中丞に任命する。治国の策を考える司馬懿は、魏は武力に頼らず、士族を用いるべきだと考えていた。司馬懿は鍾繇に相談するが、宗室である曹一族に対抗すれば自滅すると忠告される。一方、曹丕は銅雀台で柏霊筠という女性に会い、彼女を自分の密偵として司馬懿に接近させようと考えていたが……。

#26 司馬懿の上奏
 曹一族は曹丕に自ら帝位に就くように勧め、朝堂でいち早く総勢25人で上奏文を提示する。司馬懿は、宦官と宗室の政への干渉の禁止や屯田などを含めた新政10条を述べるが、曹丕は新政に見向きもしない。曹丕は宴席を設け、曹一族である将軍らを丁重にもてなす。しかし彼らは、酔いの中で曹一族であることをおごり、曹丕の前でやりたい放題で……。

#27 曹家一族との対立
 司馬一家は帰郷の道で税吏徴租に遭遇する。小役人の鄧艾が、税を搾取される農民らをかばったために、仲間から酷い仕打ちを受けているのを目にし、司馬懿は公正な政治の重要さをあらためて感じるのだった。司馬懿が鄴城へ戻ると、曹洪の兵が司馬府門に矢を射る騒ぎが勃発。これを知った曹丕は曹洪を罰するが、将軍たちの司馬懿への反発は収まらず……。

#28 3つの宝
 司馬懿は獄中で鍾繇と新政について心置きなく話す。一方、曹丕は鄣県で同郷の民を招いて宴を催すが、鄣県の土地はすべて宗室の将軍らに奪われ、民は皆、田畑を持たぬ小作人だと知り愕然とする。その晩、鍾繇が曹丕のもとを訪れ、司馬懿が獄中で書いた新政を手渡し、司馬懿らとともに宗室を制圧するように諭す。一方、曹丕に帝位を譲りたい献帝は、自ら曹丕に会いに行こうとするが……。

#29 甘い罠
 鄴城に戻るはずだった司馬懿だが、曹丕の命で郊外のとある別荘に連れて行かれる。そこに柏霊筠が勅命を持って現われ、自分自身が勅命であり今後は司馬懿に仕えると言う。家へ戻してほしいと頼む司馬懿だったが、曹丕の命令で柏霊筠にもどうすることもできない。柏霊筠に身の回りの世話を一切させない司馬懿だったが、新政策について話をすると、彼女がとても賢いことに驚く。

#30 君主と臣下の関係
 張春華によって、司馬懿は無事家に連れ戻される。しかし、張春華の怒りはすさまじく、司馬懿と口論となる。また、身内も皆、柏霊筠を受け入れられないとのことで、ついに司馬懿は勅命を取り消すよう曹丕に頼むと約束する。曹丕に謁見し、柏霊筠を返そうとする司馬懿だったが、曹丕はそれを却下する。司馬懿は、自分と曹丕が苦難をともにした友から、ただの君主と臣下になったことを理解するのだった。

#31 夫婦の絆
 小役人の鄧艾が作った「屯田の策」に感心した鍾会は、鄧艾の居場所を突き止め、廷尉である父・鍾繇が尚書台に推挙するはずだと伝える。しかし司馬懿がすでにと鄧艾を推挙したと役人から告げられる。そのころ、司馬府では張春華が柏霊筠を受け入れず、断食を4日も続けていると知った司馬懿は慌てて家に戻り、夫婦で互いの気持ちを伝え合った。その様子を見た柏霊筠は、司馬懿の家を去ることを決める。

#32 張春華の決意
 柏霊筠を拒む司馬懿に曹丕から出された第2の勅命は、命令に従わなければ官職を奪うという内容だった。陳羣は張春華に、司馬懿がここで官職を放棄すれば新政策のための努力がすべて水の泡になると説得する。張春華は司馬懿の想いを理解し、涙を流して柏霊筠を受け入れる。家庭問題を決着した司馬懿は、官人登用試験の2次試験を行なう。そこで鄧艾が披露した「屯田の策」に驚き優れた人材の発掘を喜ぶ。

#33 献帝の姫君たち
 曹丕の命に背いたことで、冷宮に送られた郭照のもとに、甄宓が訪ねてきた。曹丕に見放された者同士、2人はお互いを慰めた。そんな中、曹丕のもとに新たに山陽公の娘たちが仕えることに。施淳は曹丕に郭照が妊娠していると伝え、曹丕は喜ぶが、郭照を許すには至らなかった。尚書台では鄧艾が屯田令に任命され、司馬懿と師弟関係を結ぶ。鄣県で専門的に屯田を推進するよう命じられたのだった。

#34 鄧艾の屯田新政策
 鄧艾は屯田を実施するため、曹一族の土地を減らし、刃向かった者を逮捕した。夏候玄が鄧艾を問い詰めるが、鄧艾は曹一族が国有の田地を占用したことを批判し、強い姿勢を見せる。それを知った曹丕の母である卞夫人は甄宓を連れて、なぜ曹一族の畑を奪うと曹丕を問い詰め、早く皇后と太子を決めろと責める。曹丕は卞夫人をいさめ、皇太后と妃の一族が政に干渉することを禁じる詔の起草を指示する。

#35 司馬懿、青徐へ
 夏候楙は、夏候惇の葬儀の場で司馬懿を殺そうとしたが止められ、未遂で終わる。その場にいた曹一族は曹丕に、司馬懿を処刑して夏候惇の仇を討ってほしいと声を上げる。曹丕はどうにか怒りを抑えることができたが、圧力は避けられず、鄧艾には鄣県から手を引かせ寿春での屯田を命じ、一方で司馬懿を鄴城から離れさせるため、黄巾の残党による反乱を鎮圧させるという理由で青州・徐州に派遣するのだった。

#36 とう艾の危機
 司馬懿は反乱を鎮め、曹洪が寿春で軍事訓練をしていると聞く。鄧艾を心配する司馬懿は柏霊筠を連れて様子を見にいく。その途中、夏候楙に遭い、司馬懿は刺されてけがをする。しかし、鄧艾の命が危ないと知った司馬懿は手当てもせず寿春に向かった。寿春では、曹洪が1千石の兵糧を無くしたという罪で鄧艾を逮捕し、鄧艾の妻の子夜は夫の無実と曹洪の横暴を訴えたところを捕らえられ、まさに鄧艾は危機を迎えていた。

#37 突然の訃報
 司馬師の結婚当日、曹洪と曹真がしつこく司馬防に酒を飲ませ、司馬防は倒れて亡くなってしまう。司馬懿は悲しみに耐え切れず、喪に服したいと申し出るが曹丕に却下される。司馬懿の服喪を許さなかった曹丕に曹真は疑念を抱き、曹一族を抑圧するために司馬懿をとどめたのかと曹丕に問いただす。2人が言い争っているそのとき、郭照が流産したという報告が入る。曹丕は、徹底的に流産の原因を調査するよう命令するのだが……。

#38 母の決意
 司馬懿は怒りで目を曇らせている曹丕を厳しく諭し、曹丕はやっと甄宓が郭照の流産の件で無実であることを理解する。慌てて曹丕は冷宮に駆け付けたが、甄宓はもう施淳が持ってきた毒酒を飲んだ後で、静かに死を待っていた。施淳は曹丕に許しを求めるために土下座し、郭照の指示で事前に毒酒を別のものとすり替えたことを打ち明けた。曹丕は甄宓の無事を確認し、毒酒をすり替えたことを褒め、安堵するのだった。

#39 女たちの暗躍
 甄宓との密会を柏霊筠に知られた司馬懿は、柏霊筠に会いに行く。すると柏霊筠が司馬懿を信陵君に見立て、甄宓と関わることは危険だと語り、心中を突かれた司馬懿はとっさに柏霊筠を手に掛けようとして手を伸ばす。そこに偶然、張春華が通り掛かり、柏霊筠に触れようとした司馬懿に怒って部屋に連れ去ってしまう。司馬懿の言葉から真意を理解した柏霊筠は、曹丕に報告しようとする小沅をいさめ司馬懿を信じる。

#40 司馬懿、後宮を駆ける
 曹丕は曹植に関する密告を聞き、大激怒する。それを聞いた曹植は、夏侯楙と清河公主に泣き付くが、やはり曹丕に捕まり尋問される。夏侯楙たちは、曹植を救える唯一の人物・司馬懿にひそかに情報を伝える。司馬懿はこの件が甄宓と太子の人選に関わることに気付き、曹丕に申し立てをしようとする。司馬懿の心配の通り、曹丕は甄宓への疑いを拭い去ることができず、甄宓は耐えられずついに決断をするのだった。

#41 曹植、涙の七歩詩
 甄宓はついに死を選んだ。司馬懿は残された曹叡を郭照のところに連れて行き、郭照の養子として彼の命を守ったが、後宮に押し入ったとして極刑を命じられ、大理寺に投獄される。曹丕は曹植の様子を見に行き、7歩の内に自分の潔白を述べるようにと命じる。曹植は七歩詩を吟じ、曹丕の前で泣き崩れる。曹丕は曹植に甄宓がもうすでに亡くなったことと、早めに洛陽を去るようにと告げ離れるのだった。

#42 司馬懿の解放
 柏霊筠は曹洪の死刑が曹一族らの暴動をさらにあおり、司馬懿を巻き込むことを恐れた。張春華も事態の大きさに気付き、息子の嫁・夏侯徽を宮中へ向かわせ、郭照に助けを求めた。郭照は卞夫人に事情を伝え、2人で曹洪の死刑の命令を撤回するようにと曹丕を説得する。曹丕は曹洪の恩赦を決意し、同時にすべての罪人の恩赦を行なうこととした。曹洪の宗室としての爵位を剥奪し、牢内にいる司馬懿は平民として解放することを告げる。

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