真田丸☆第47回 反撃

あの方は、太閤殿下のご恩に報いるためなら何でもする!
そういうお方じゃ。
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茶々は、幸村の反対を押し切り、家康との和睦に傾く。和睦交渉での阿茶局の寛大な態度に、きりは大きな不安を感じる・・・。結局、大阪城の外堀を埋め、真田丸砦を破却することが決定ししてしまい、幸村は激しい衝撃を受ける。もやは戦うすべを失った又兵衛や勝永らの、豊臣家への怒りが頂点に達する・・・。
家康さんからの容赦ない砲撃で、侍女たちの死を
目の当たりにしてしまった茶々さん、現実に目覚めたというか
恐れに支配されてしまったというか・・・
 「茶々を叱ってください、あれほど和睦をしないと言っておきながら…」
何一つ不安も不自由もないはずの場所がこれほどまであっけなく
脅かされてしまったのですから、幸村さんとの約束を反故にしてしまうほど
安心できなかった心理は、分かる気がする・・・けれど、幸村さんに対する
目線が上からじゃなくなったのには、意外な感じ。
これが、彼女の本当の姿なのかしらね・・・捉えどころのない方です。
そんな茶々さんに頼られている幸村さんですが、又兵衛さんたちからは
不信感を買ってしまったようで、作兵衛さんを捕まえて・・・
家来に聞いても、良い答えしか返ってこないんじゃないかと
つっこみたくなったのですが(笑)、
作兵衛さんの熱弁に感化されているあたり、好い人たちだぁな~って
素直に思いました・・・いやいや、“忠義”に勝る言葉なしです。
彼らの正義ですものね。

一方、江戸では・・・
信之さんが幸村さんを案じていますが、
お通さんの膝枕でかい!って、たぶん誰もがつっこんだはず(笑)
京の女性&膝枕好きだけは昌幸パパ譲りみたいです。
女性に騙されるところまでそっくり(笑)
稲さん、やっぱり嗅ぎつけちゃったのですね~
ここのバトル、爆笑ものでした・・・お通さんの正体にはびっくりしたけど
そのプロ根性には感服。
次の間に控えていた、ひたちやとうざえもんさまって何方?って調べてみたら、
ドラマのテーマ曲を奏でたN響を指揮した下野竜也さんだとか。
スタッフのどなたかだとは思っていたけれど、まさか指揮者の方がとは
びっくりです・・・三谷さんは、出ないのかしらねぇ。
そしてあの後、信之さんはどうなるのかが、気になって大阪城のこと
どうでもよくなりそうだった(笑)

とはいえ、そうもいかず・・・そのころ家康さんは豊臣征伐の仕上げに着手。
 「和睦と見せかけて、敵を丸裸にする」
総攻めへの一歩としての和睦・・・家康さん、嫌らしさに磨きがかかって
おります。秀忠くん、ただいるだけって感じなのが面白い・・・というか、
どうしても 平匡さんが出てきてしまって困るのですけど(笑)
というのは、おいといて・・・和睦です。
使者として、本多正信さんが出てこることを阻止したい幸村さんは
強引に茶々さんの妹・初さん(常高院)をこちらの使者に。
女性が出て来たら、女性で返すのが常識なんでしょうか?
妹とはいえ、亡き夫は徳川方なのに?
大蔵卿局がしゃしゃり出てくるな~とか思いましたが、ここは
史実だそうだから、あ~そうなの、な感じ(笑)
幸村さんの策にしていいの?とも思いましたが、
徳川方の使者・阿茶局対策にきりちゃんを投入する為だと理解。
きりちゃん、三谷さんに好いように、使われてますねぇ。
和睦は見た目・雌狸、中身・女狐の阿茶局さんの真綿で首を
絞めるようなリードで
 「牢人が不要なら堀を埋めてしまえばいい」
という、ついでに出されたような提案に
 「そうしましょう、そうしましょう♪」
と気軽に合意。
戦を理解してない女性にとっては、戦をしないなら、堀とか
真田丸なんていらないわ♪そういうものがあるから牢人たちが
いすわるのよ、さっさと片づけましょ♪と思ってしまったってことなのね。
ここ、よく分かりましたわ。多分、私もそう思っちゃう(笑)
それに、秀忠さんの奥さんは妹だし、娘は秀頼さんの奥さんだし
元より家康さんは攻める気はないのに、牢人たちが勝手に
戦したがってるだけじゃない~牢人たちが悪いのよ、なんてことも・・・
これでお引越しもしなくていいわ~なんて喜んだのは大蔵卿局だけ、
勇んで帰ってみれば、真田丸を壊された幸村さんには怒鳴られ、
息子にも、攻められると
 「すべては、豊臣のためじゃ!!」
と、言逃れ・・・そうなんだよね、彼女にしてみれば豊臣だけが
大丈夫なら良いのですよ。
 「これで、良かったのじゃ・・・これで・・・。」
有楽斎さんの呟き通り、豊臣だけに関しては、なのよね。

こうなってほくそ笑む家康さんたちとはとは裏腹に
こうなって、困るのは牢人たち。
いきなりリストラです。さすがの幸村さんもお手あげ状態。
城を枕になんてことを考えるなと、諭しながら解散宣言。
しかし、もう行く場所がない彼らにとってはここが最後の地。
彼らは望みを“忠義”にかけ、幸村さんの元に。
そこには秀頼くんの姿も・・・
 「望みを捨てぬ者だけに道は開けると、そなたは言った・・・
  私は、まだ捨ててはいない。」
ようやく、一人立ちしたってことなのかな。

今回のタイトル“反撃”。
反撃だらけでしたねぇ。一番の反撃は稲さん&おこうさんだったなあ(笑)

第46回                               第48回

キャスト
真田信繁(幸村)・・・堺雅人
   真田信之・・・大泉洋
     きり・・・長澤まさみ
      春・・・松岡茉優   
      稲・・・吉田羊
   高梨内記・・・中原丈雄
  堀田作兵衛・・・藤本隆宏
   真田大助・・・浦上晟周
     こう・・・長野里美
   大蔵卿局・・・峯村エリ
      通・・・八木亜希子
   明石全登・・・小林顕作
   本多正純・・・伊東孝明
   木村重成・・・白石隼也
      初・・・はいだしょうこ
  塙団右衛門・・・小手伸也
   大野治房・・・武田幸三
    阿茶局・・・斉藤由貴
   豊臣秀頼・・・中川大志
  織田有楽斎・・・井上順
   片桐且元・・・小林隆
   大野治長・・・今井朋彦
 長宗我部元親・・・阿南健治
   徳川秀忠・・・星野源
   毛利勝永・・・岡本健一
      寸・・・大西礼芳
     茶々・・・竹内結子
  後藤又兵衛・・・哀川翔
   本多正信・・・近藤正臣
   徳川家康・・・内野聖陽

この記事へのコメント

  • 偽君子

    〉豊臣のため
    これは、けっして偽りではないのですよね。そのために滅亡したというのは、結果論でしょう。かりに真田丸取り壊しが中止になったとしても、家康は諦めるどころかかえってしつこく仕掛けてくるでしょうし(どのみち拳を振り上げたらどこかへ下ろさねばならないわけで)、一時的に時間を稼いだところで、話が延々とループし続けるなどということはありえないしあってはいけないのも事実なのです。いずれにしろ、徳川と豊臣は(どんな形にしろ)もはや並び立つことは、不可能なのでしょう。どちらかが立つためにはどちらかが倒れるしかない。その意味では、豊臣は遅かれ早かれ幕を引くことは避けられなかったのではないでしょうか。合戦がこれ以上長引くと、お互いいたずらに犠牲ばかり増えるというのも事実で、何より天下万民が迷惑するわけで。
    そういう意味では、大蔵卿の選択を一概には責められないと思います。彼女なりに良かれと思ってのことですから。考えてみたら、この作品、私利私欲で動いているという人は全くと言っていいほどいないのですね。必ずと言っていいほど、何か守るべきものを持っているように思えます。
    2016年12月03日 20:53
  • ひらで~

    偽君子さん♪
    こんにちは(^^)返コメ、遅くなり
    すみません!!

    大蔵卿、しっかり悪者&邪魔者扱いですが、
    家を守るためなら牢人の方こそ邪魔だった
    ように思います。
    確かに、このドラマの登場人物は忠義や
    家のために、という思いで動く方ばかり
    ですから、それが悪いとは言えないですね。
    でも彼らの住む世界が小さいような気がして
    どうなんだろう?って気にもなります。
    いずれにせよ、ここから先、
    幸村さんたちが
    頑張れば頑張るほど、切なくなるのは
    必至でしょうねぇ。。。。。
    2016年12月05日 09:10
  • 偽君子

    >住む世界が小さい
    まあだいたいそんなものなんではないでしょうか(苦笑)。いつの時代も、どこの国でも。もちろん現代でも。
    2016年12月05日 11:01
  • 偽君子

    あと、ちょっとわかりにくいかもしれないところがあったので書き足しておきます。
    以前幸村は「たとえどちらが勝っても、徳川の世は覆せまい」と言っていましたね。で、その徳川と豊臣は、ここに至ってはもはや共存共栄はどんなかたちにしろ不可能である、徳川を倒すこともまた(たとえ家康の首を上げても)不可能である、ゆえに豊臣は滅びざるを得ない、というごく簡単な三段論法であります。妄言多謝。
    2016年12月05日 11:08
  • ひらで~

    偽君子さん♪
    再度、ありがとうございます。
    三段論法の解説でスッキリしました。
    ちょうど、徳川を滅ぼす気でいるなら
    なぜ将軍の秀忠の首を狙わず
    家康の首なんだ?って
    考えていたところでもありましたので
    余計スッキリです。
    2016年12月05日 15:42
  • 偽君子

    いや、やっぱり誰の首を取っても同じだと思いますよ。結果的には。
    2016年12月05日 22:39
  • ひらで~

    偽君子さん♪
    すみません、滅ぼす気は毛頭なかった
    ですよね(^^;)
    ドラマでは、ただ勝つだけに目標を
    置いているような感じにの
    幸村さんの行動、どう解釈していいのか
    残り二話、楽しみにしたいと思います。
    2016年12月06日 12:12

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大河ドラマ「真田丸」第47回感想
Excerpt: 今回は女性活躍の回でした。きりちゃんの捨て身の作戦も全く効かなかったのが切ない。はいだしょうこがあんまり演技してないように見える(笑)ところがナイスだったと思います。 脚がつりました~~! ..
Weblog: 鬚禿観察日記ヒゲハゲカンサツニッキ
Tracked: 2016-12-02 23:57

『真田丸』、信之の不倫とかどうでもいい(第47回)
Excerpt: 皆さんこんばんは。このブログではおなじみの今更シリーズですが、今回は去年の大人気NHK大河ドラマ『真田丸』第47回「反撃」についての感想です。もう完全に飽きているこのシリーズ。早く『直虎』の感想を書き..
Weblog: Coffee, Cigarettes & Music
Tracked: 2017-08-04 20:01