北条の滅亡によって秀吉の天下統一が完成。しかし、その矢先、秀吉の愛児・鶴松が重い病を患う。日に日に悪化する病状。信繁や三成は、千利休のことから頭が離れない。利休は武器商人として北条ともつながり暗躍していたが、それを信繁たちが突き止めると秀吉によって切腹に追い込まれたのだ。利休の呪いを恐れる人々。家康は秀吉が嫡男を失った後の天下の行方を思い描く。ドラマも半分になったところで、
豊臣家が進む登り坂だった道が丁度半分でペキッと折れて
下り坂になる・・・そんなイメージを感じた回でした。
北条氏を倒して、天下統一を成したはずが、
いきなり、鶴松くん危篤の場面、三成さんたちの会話から、
利休の崇りって、え?亡くなってるんだ!と、観ている方が
ちょっと混乱していると、回想という形で利休さんの死、そして
秀長さんの死が展開。
時は、天正19年(1591年)の8月ですから北条氏政さんが
亡くなってから約1年が過ぎたところ。
秀長さんが亡くなったのは1月、利休さんの切腹が2月・・・
回想で展開しますと、時系列を把握してないと何がなんだか~って
感じになんてしまいすが、ここを一括りに語るとは、
三谷さんの大胆さも増してきた様です。
その上、鶴松くん危篤で、家臣たちの本性も露になっていくのも
妙に興味をそそられてゾクゾクしてしまいます。
特に、大谷さん。いつも、しかめっ面の三成さんに対して、明るいので
好感度は良いですし、その行動から腹の座った人だとは感じてましたが、
今回、鶴松くんが亡くなる前から、葬儀の段取りを決めたり、利休さんに
切腹を申し渡したりと三成さんが躊躇することも、事務的にやってのける様を
みてますと、なんだか怖さを感じてきました。とはいえ、これも秀吉さんの
ダークな部分を背負うつもりでいる三成さんの荷を少しでも軽くしてあげてる
のだと思うと、やっぱり好い人♪って思うし・・・まぁ、このまま最後まで
行くんだろうな。ただ、利休さんの崇りがね・・・怖い。。。。。
生前の利休さんも怖かったぞ。「北条をつぶしなはれ」って言ってたのも、
秀吉さんのために言ったんじゃなかったのねぇ。
お茶を点てる理由も・・・。
家康さんと昌幸さんは鶴松くんが亡くなった後の豊臣の今後を考えます。
「豊臣の世は・・・」
「そう、長くは続かぬぞ・・・」
同時進行で、ほぼ同じように考えているのですがねぇ・・・
その豊臣の世を引き継ぐ予定の秀次さんは、
予想どうり(笑)、きりちゃんに
「この先ずっと、私のそばにいてはくれぬか・・・」
と、プロポーズ♪秀次さんの未来を考えるとやめて~!って感じですが、
これに信繁くんがちゃんと反応するんだろうな・・・なっ!
その頃、沼田では城主となった信幸さんが大叔父上と奥さん相手に
奮闘中(^^;)
ストレス溜めて、頼った先は・・・やっぱりそこですか~♪
信幸くんにとっては、波乱の毎日の様ですが、なんだかハッピーな
真田家でありました(笑)
そして、その時が訪れます。
それまで昌幸さんたちと同様に、これからのことを思ったり、薫さんたちの
奮闘に笑ったりしていたけれど、秀吉さんと茶々さんの姿に深い悲しみへと
引きずりこまれて、茶々さんが堰を切ったように寧さんの胸で
慟哭したときには、一緒に泣いておりました。
巧く言えないけど、死に慣れてしまって涙も出ないと自分で思っていた
茶々さんが、寧さんに抱かれて泣いたのは、彼女の悲しみを受け止めて
くれるところがなかったからじゃないかのかな、と思ったりして
茶々さんの抱える悲しみの大きさを今更ながら感じたシーンでもありました。
次回は朝鮮へ・・・真田は行ってないから、九州でのお話になるのかな?
第24話


キャスト
真田信繁・・・堺雅人
真田信幸・・・大泉洋
きり・・・長澤まさみ
松・・・木村佳乃
石田三成・・・山本耕史
加藤清正・・・新井浩文
佐助・・・藤井隆
稲・・・吉田羊
片桐且元・・・小林隆
大谷吉継・・・片岡愛之助
小山田茂誠・・・高木渉
矢沢頼綱・・・綾田俊樹
豊臣秀次・・・新納慎也
こう・・・長野里美
大蔵卿局・・・峯村リエ
豊臣秀俊・・・浅利陽介
豊臣秀長・・・千葉哲也
福島正則・・・深水元基
千利休・・・桂文枝
出浦昌相・・・寺島進
高梨内記・・・中原丈雄
平野長泰・・・近藤芳正
宇喜多秀家・・・高橋和也
茶々・・・竹内結子
豊臣秀保・・・三津谷亮
豊臣秀勝・・・堀越光貴
鶴松・・・早坂ひらら
僧侶・・・姫野洋志
豊臣秀吉・・・小日向文世
とり・・・草笛光子
薫・・・高畑淳子
寧・・・鈴木京香
本多正信・・・近藤正臣
徳川家康・・・内野聖陽
真田昌幸・・・草刈正雄
この記事へのコメント
キョーコ
私も寧と茶々のハグのシーンで泣いちゃいました。
寧さんが向かって来た時、何か言うかな~と思ったら無言で抱きとめたので、茶々が泣くより先に涙がボロボロっと来ました。
ああいう時は言葉なんて何も役に立たないですもんね。
その前のゲンジローの秀吉への励ましと対照的で、そういう演出も素晴らしかったと思います。
ひらで~
寧さんの包容力、ただものでは
ありませんでした。
ゲンジローくんの、前向きな励まし方は、
前を見ている若者らしかったけれど、
切なさは大きい・・・ここで、こんな
演出されたら、これからどうなる?って
期待が高まるばかりですねぇ。