ドラゴン・ブレイド製作されてから間が開いてしたので
天降雄獅
DRAGON BLADE
2014年 中国・香港
監督・脚本・美術: ダニエル・リー[李仁港]
アクション監督: ジャッキー・チェン[成龍]
衣装: トーマス・チョン[庄志良]
音楽: ヘンリー・ライ[黎允文]
出演: ジャッキー・チェン (フォ・アン[霍安])
ジョン・キューザック (ルシウス)
エイドリアン・ブロディ (ティベリウス)
リン・ポン[林鹏](ムーン[冷月])
チェ・シウォン[崔始源](イン[殷破])
シャオ・ヤン[肖央] (イエントゥ[雁頭])
ワン・タイリー[王太利] (ラオシュウ[老鼠])
ミカ・ウォン[王若心] (ショーチン[秀清])
サミー・ハン[洪天照] (サン[紅日])
ジョゼフ・リュウ・ウェイト (プブリウス)
ロリ・ペステ (パルティアの女王)
スティーヴ・ユー (クーガー)
ウィリアム・フォン[馮紹峰] (フォ将軍[霍去病])
紀元前50年頃、前漢時代の中国。シルクロードでは、36の部族が争いを繰り返していた。国境防衛と治安維持を任されていた西域警備隊の隊長フォ・アンは、陰謀により辺境の関所“雁門関”に罪人として送られてしまう。そんな時、雁門関にローマ帝国の将軍ルシウスが、暗殺された執政官クラッススの末息子・プブリウスを守り軍を引き連れ逃れて来た。フォ・アンは好戦的だったルシウスを説き伏せ“雁門関”に招き入れると、友情を築いていく。そんな中、ルシウスを追い、弟プブリウスの命も狙うクラッススの長男・ティベリウスが、ローマ帝国最強の軍勢を率いて攻め込んでくる・・・。
このまま未公開となるかと思っていたので公開されて好かった♪
地方でも公開され、観に行って来ました(3日)。
舞台はシルクロード、時代は前漢。多くの部族が入り乱れるその地では、
部族間の抗争が日常茶飯事。ということで、いきなり部族間の戦いです。
そこに割って入ってくるのが、ジャッキー扮する前漢の西域警備隊の
隊長フォ・アン。止めに入ったはずが、匈安国の王女ムーンと戦う羽目になり、
その拍子に彼女の顔を覆ていた布が取れて顔が露に・・・未婚の女性が
顔見られる=結婚となる部族なんでしょうねぇ、すぐさま言い寄られて・・・。
結構コミカルな感じで始まりましたが、陰謀ですぐ罪人となり地の果てとも
言える辺境の関所“雁門関”の修理を負わされることになってからは
シリアスな展開で、ダニエル・リー監督の世界に。
時代考証より、見た目が大事とばかりに大掛かりで派手な作り(笑)。
平和的に暮らそうとしている人々が、一人の権力者の野心で
踏みにじられる・・・分かりやすい展開ですので、観たままを楽しめますし、
部族や人種の違いを超えて人間は分かりあえるはず、
戦いや復讐は空しいだけという思いもしっかり伝わってきます。
アクションはジャッキーですから、小物を使ったり、軽妙な感じですが
アクションは5分に一回?って思うほど、随所にあって、ちょっと多いかも(笑)
騎馬軍団の大きさはCGでしょうが、かなりの迫力ですので
見応えはあります。 ジョン・キューザックやエイドリアン・ブロディの
アクションもなかなか様になってました。
とはいえ、私的に一番の見どころはウィリアム・フォン。出演しているのを知らなくて、出て来た途端テンションUP

役処は、中国では人気の将軍・霍去病(かく・きょへい)。字幕では
フォ将軍となっていて、もしかしたら?でしたが、あとで確認(笑)
武帝時代の対匈奴の将軍で、衛子夫の甥。24歳の若さで亡くなりました。
映画では戦乱で孤児となったフォ・アンを引き取り育ててくれた大恩人で、
亡き後は“雁門関”の守り神となっていた方ですので、
出演シーンは、ほんの数秒です(--:)でも、カッコ好かったから♪ 衣装もいつもながらちょっと日本的・・・赤穂浪士っぽくない?
もともとこのお話は突如消えたローマ軍という記録から発想を得た
モノらしく、ダニエル・リー監督によって大きなお話となっています。
いつもの如く?ツッコミどころに事欠かない作りになってますが、
とうとう西洋にまで枠を広げたか~と感心しながら楽しめました。
ローマの唄が聖歌のようで、切なく心に染み入ります。
中国版は、原題の考古学者が遺跡を見つけたとこから始まって
入るらしい・・・カットされたのは時間の都合かしら?
おまけ♪ジャッキーが唄う主題歌“大漠英雄”
この記事へのコメント