王の涙 イ・サンの決断☆若き王を、最も偉大な王へと変えた、運命の24時間。

そのとき、王はなぜ涙を流したのか。
画像
王の涙 イ・サンの決断
逆鱗 역린
THE FATAL ENCOUNTER
KING'S WRATH
2014年 韓国
監督: イ・ジェギュ
脚本: チェ・ソンヒョン
音楽: モグ
出演: ヒョンビン (李朝第22代王 チョンジョ[正祖] イ・サン)
    チョン・ジェヨン (内官 サンチェク[尚冊] カプス)
    チョ・ジョンソク (刺客 ウルス)
    ハン・ジミン (英祖の後妃 チョンスンワンヒ[貞純王后])
    パク・ソンウン (近衛隊長 ホン・グギョン)
    キム・ソンニョン (イ・サンの生母 ヘギョングン[恵慶宮])
    チョン・ウンチェ (女官 ウォレ)
    ソン・ヨンチャン (将軍 ク・ソンボク)
    チョ・ジェヒョン (闇商人 クァン)
宮廷内の最大派閥・老論(ノロン)派の策謀で、父を祖父である先代王・英祖により、死に追いやられるのを目の当たりにしてきたイ・サン。即位後は暗殺の危険に晒される日々を送りながら、老論派を排除する機会を窺っていた。そんなイ・サンの一番の理解者は幼き頃より傍に仕えていた尚冊(サンチェク:書物管理の官吏)の カプス。
一方、老論派は祖父の後妃・貞純王后(チョンスンワンヒ)を後ろ盾に、イ・サンの暗殺を企て、刺客・ウルスを向かわせる・・・。
WOWOWで鑑賞♪
実際にあったという、イ・サンの暗殺計画「丁酉(チョンユ)逆変」を元に、
イ・サンと彼に寄り添う者、計画の背後に立つ者、刺客たちを
巧く絡ませ、計画実行までの一日を追った物語。
カウントダウンしながら、登場人物たちの生い立ちや関係などが
挿入されていく展開ですが、緊張感が途切れることなく
最後まで観ることができました。
設定などは中国映画『曹操暗殺 三国志外伝』を思い出してしまったけど、
韓国映画らしいアクションや切ない人物関係が凝縮された感じで、
素直に面白かったと思える作品でした。
また衣装が、英祖の喪中ということで喪服ですので、
今まで観た李朝モノとは違ったトーンで、重厚な雰囲気。
色が抑えられている分、殺陣での血飛沫が際立ちます。
残忍な印象も受けますが、かえってそこが悲しみを深くさせます。
画像
イ・サン演じるヒョンビンは多分、初めて観るのですが
鍛えた体に、憂いの表情が素晴らしかったです。
イ・サンに仕える内官のカプスが、泣かせるのよ・・・
ネタバレになるので、彼については詳しく書きませんが、
チョン・ジェヨン演じるカプスのイ・サンへの思いの強さが
にじみ出ている姿は、影の主人公のような感じです。
イ・サンを狙う刺客ウルスを演じたのは『観相師-かんそうし‐』で
ソン・ガンホの義弟役を演じた方だったのね。
雰囲気が柔らかったので刺客役を演じるとは驚きました。
そして、ドラマではイ・サンの寵妃を演じてたハン・ジミンの
悪女っぷりもなかなかでした。
画像
妖艶とまではいかないけど、悪女役は魅力的に見えますね。

昨年読んだ雑誌か何かで原題の『逆鱗』がインプットされていたので、
『王の涙 イ・サンの決断』との邦題に、同じ映画だとは
気付かず観てました(笑)いつの間にか、公開されてたのねぇ・・・
劇場で観たかったなぁ。
王の涙 ?イ・サンの決断- [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-06-10

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 王の涙 ?イ・サンの決断- [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

  • タラコ

    初めまして。
    今更ながら・・・で、ありますが
    『宮廷の諍い女』を見始め、ハマってしまいました。
    テレビ放送時間が、仕事中とかぶる為、見れないトコロを、知りたくてこちらのブログに到着しました。
    テレビでは字幕を追いながらなので、
    内容がよく分からなかったりしたましたが、
    こちらのブログで読ませていただくようになってからは
    確認しながら見りことができ、内容が詳しく入ってくるので、とてもありがたいです。
    どうしてもお礼を伝えたくて、突然すいませんでした。
    2015年11月17日 14:18
  • ひらで~

    タラコさん♪
    初めまして(^^)ようこそです♪
    コメント、ありがとうございます。
    『宮廷の諍い女』にハマりましたか。
    面白いですものね(^^)
    今日、寵愛を受けていたのに
    明日には冷宮・・・と先が読めぬ上に
    展開が早いのでついて行くのが
    私も大変でした。
    日本人にはなじみのない詩なども
    出てきたりするので、調べながら
    観ていましたが、それも楽しみの一つでした。
    お役に立てたようで、嬉しいです♪
    また、お気軽においでくださいね。
    2015年11月17日 20:28
  • 未子

    ひらで~様

    ご無沙汰しております。
    『白髪魔女伝』でお返事をどうも有難うございました。
    こちらの映画、ひらで~様の記事どおり、楽しめました。
    カブス役のチョン・ジェヨンが繊細な役で意外でした。
    これまで武骨な役柄ばかりみてきたので。
    ちょっと不器用で一本気なところは今回も同じだったかな。
    ハン・ジミンちゃん魅力的でしたね。
    こういう彼女が好きかも。
    ウルス役のかた、観相師の義弟を演じてたんですね。
    全然気がつきませんでした。
    いま改めてキャストを確認すると、
    パク・ソンウンさんも出てたんだー、とか。
    チョン・ウンチェさんの女官姿が新鮮だったり、
    いろいろ発見がありました。
    米櫃の父とイ・サンについても初めて知りました。
    ひらで~様のレビューを読んでいなかったら、観ていなかったかもしれないので、本当に有難うございます。

    韓国映画は、話題のものをたまに観る程度だったのですが、
    今年に入ってとうとう韓流にハマってしまいました。
    好きな俳優さん、監督さんが増えていくので
    2016年前半はほぼ韓流コンテンツで終わってしまいました。

    そんなわけで『アバウトタイム』と『キラーウルフ』は未見なのです。きょう辺りから、欧米&中華圏の映画を復活させるつもりです。また、感想コメント欄にお邪魔できればと思います。

    お身体大切に、晩夏を楽しんでくださいね。

    たいへん遅くなりましたがお礼まで
    2016年08月11日 15:05
  • ひらで~

    未子さん♪
    お久しぶりです(^^)
    コメント、ありがとうございます♪
    チョン・ジェヨンさん、過去作品
    何作か観ているはずなのに、記憶になくて
    申し訳なかったのですが、これは記憶に
    残りました♪時代劇だと、やっぱり
    違いすものね。
    最近ハ・ジウォン目当てに観た
    「シークレットガーデン」で相手役を演じて
    いたのが、ヒョンビンさんだとドラマを
    観終ったあと知って、凄くびっくりしました(笑)
    どうしても同じ人とは思えない!!

    韓国映画、面白いですよね♪
    見せ方が巧い・・・もちろん、ドラマのように
    広げるだけ広げて、最後はあれ?っていうのも
    ありますが(笑)

    こちらは、華流史劇ドラマにハマりっぱなしで
    映画から離れ気味になってます。
    暑いので、観に行く元気もなく(笑)
    映画、ご覧になりましたら、またぜひ
    おいでくださいね♪
    お待ちしております。
    暑い日が続いてますが、お元気で(^^)
    2016年08月12日 14:14

この記事へのトラックバック