第68話 范増との別れ楚軍を蝕んだ毒は中枢神経にまで達し思考回路が
病をおして軍議に現われた范増だったが、項羽に冷たくあしらわれ、席を立って出て行く。虞子期は虞姫に、項羽と范増の仲を取り持つよう頼もうとするが、項羽は范増と仲が悪いわけではないと否定する。一方、2人の不和を知った陳平はさらに次の手を打つよう急がせ、丁公は項羽に范増殺害を進言する。翌日、范増は楚軍を出ていき、ひとり寂しくこの世を去った。後悔した項羽は、彼の策だったケイ陽攻めを決意して……。
マヒした感じになってしまいましたねぇ(^^;)
范増も、策にかかったと分かってながら、項羽の態度に
我慢ならなかったのが追い打ちをかけてしまったようで・・・。
范増の最後は寂しいものでしたが、不思議と解放感も感じられたのは
范増を演じたスン・ハンインさんの雰囲気からくるのかな。
表情や仕草など独特の面白さがあって好かったです。
退場は寂しものです。
それにしても、陳平の策は効能は大きいけれど
副作用も大きいようで(^^;)
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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項軍の陣営。
范増を消す・・・陳平の話に驚く丁公。楚軍にいた時、范増に殺されかけた、必ず消し去ると息巻く陳平・・・。
項羽に会うために、雪の降る中を待ち続ける范増。項羽は気にしつつも会うことはせず、そのうちに諦めた范増は項羽の幕舎を後にします。
翌日、今度は范増が軍議の席に出ようとせず、項羽を待たせます。項羽と范増の意地の張り合いを案じる鐘離昧は范増にこれでは漢軍が得をするだけ、我々への疑いを消すためには滎陽を攻めて劉邦を捕えればいいのだからと軍議に出ることを勧めますが、私の策ならすぐに滎陽を攻略できる、楚の世になるだろうが、その時は項家の者たちが王侯となり勝利の成果を手に入れる、だが功があり昔からの将軍たちは邪魔になる・・・と、先のない様子が范増から語られます。ため息をつく鐘離昧に、お払い箱になっても死んでもいい、私の夢は楚の天下統一と言って感服させると、項王がどうしたいのか、それがすべて、私の役目は項王の補佐で劉邦を倒すことと自分に言い聞かせるように語り、軍議へ。
范増を迎え入れ、軍議を始め項羽。項羽は范増を気遣い、一つ一つ確認しながら話を進め、軍を下げたのは、奇襲されやすいと気付いたからで、高いところに幕舎を移したのは妥当かどうかまで尋ね、亜父ではなく軍師と呼び名も改めます。甬道を攻める策に不満がありますかと馬鹿にされたような聞き方に、私は聞き役ではないと、范増は項羽の態度に不満を漏らします。項羽は軽く受け流しただけで、糧秣の乏しい漢軍は攻めるまでもなく自滅すると話を進めます。范増はすぐに攻めるべきと異を唱えますが、守るのが常の軍師が攻めるのですかと再び馬鹿にしたような項羽の言葉。嫌がらせに腹を立てた范増に、項羽は意見を聞きたかっただけ、それだけと何食わぬ顔で言うと、楚軍は何事にも軍師の意見が必要だと、雑役のような仕事を押し付けます。更に怒る范増に、軍師は軍の隅々までご存じだから、これに何の不満があるのですかと嫌みな言葉を浴びせます。范増は諦めたように、こんなことで私を二度と呼ばないでほしいと告げ、去って行きます。
この様子に心を痛めた虞子期は、范増と項羽の間を取り持ってほしいと虞姫に頼みます。しかし、あの性格は誰にも治せない、少し経てばもとに戻るからと虞姫。諦められない虞子期は項羽に直接言おうとしますが、范増とは戦略が異なるだけ、仲が悪いわけではないと項羽は軽く言うだけ。
その頃、丁公は范増と項羽の仲は終わりだ、いろいろ手を打ち噂を流し、范増の項羽を見る目は怒りで燃えていたと自信ありげに陳平に話します。しかし陳平は、范増がまだ楚軍にいることうを知ると、范増がこれに気がつけば、お前は終わりだと脅し、先を急がせます。
意を決して、丁公は項羽に面会し范増を殺さねばならないと進言。個人的な恨みはないが、范増は楚軍、そして王様を裏切った、単なる噂でも王様には火種、皆が噂をすると言うのはそれが真実だから、皆が王様に言わないのは王様を思っての事、もう耐えられない!迷ってはならない!との丁公の訴えを聞いて、項羽は激怒。
范増は、楚も項王も私を必要としないと軍を去ることを決意。鐘離昧が追い、祖国に未来はないと引き止ますが、敵の策に嵌ってどうにもならない、人生最大の敵は他人ではなく自分自身だ、私は負けた、項王も負けた、後半生を項王と偉大な王朝を創る大業にかけるつもりだったが、歴史の一文に残され笑いものにされると嘆き、本当の道化は自分が道化だとは気付かない、私は気付いていると告げ、去って行きます。
范増が去ったことを知った項羽は、范増が戻らねば後悔する、范増は裏表なく本音を語って来た、今笑っているのはあなたの敵と虞姫に言われ、事の深刻さにようやく気がついた様子。
范増は、供の者を帰し一人になると、范増よお前は戦で死ぬ人間ではない、田舎に戻って来ただけだ、これは天意だと自分に言い聞かせると・・・。
一方、丁公は、范増が去ると陳平から貰った金をそっくり返し、すぐ出て行くよう促します。理由は項王が范増を迎えに行かせ、宴会の準備を始めたことで、范増が戻った時の事を案じての事。
范増を探しに出た虞子期は、横たわる范増を見つけますが既に・・・。范増の死は項羽、そして陳平に知らされます。
滎陽。
包囲する楚軍はしぶとく、これでは我が軍は消耗するばかり、このまま敖倉への甬道を破壊されれば間違いなく孤立すると張良と劉邦が案じていると、陳平が来たとの知らせ。范増の死を伝えられると、劉邦は賭けはお前の勝ちだ、持ち帰った金は返さなくて良いとまで言うほど喜びますが、楚軍は兵力を集結していると聞き、項羽の怒りの矛先はこちらに向けられると表情を一変。
項羽の幕舎。
范増を失い、その存在の重要さを思い知らされた項羽は、弔い合戦として范増が言い続けていた滎陽攻めを決めます。
滎陽。
楚の攻撃に備える漢軍では、韓信が戻らないことに気をもみます。劉邦も、戻らぬ理由を説明すべきだと焦りを隠せません。そんな中、陳平は自分に対し、ただ飯喰らいだと嫌みを言う兵士に出会います。男は紀信、陳平とは知らず嫌みを言い続け、仲間から正体を教えられても、相手が王だろうが平気だと豪語しますが・・・。
軍議を開いた劉邦は、今回の項羽は油断できない、ここを捨てるか守るか意見を求めます。張良が守るのは簡単ではないが捨てれば壊滅すると述べると、酈食其は守って負ければ民にまで害が及ぶと反対。項羽の残酷さでは街を捨てても民を許さない、逃げても頼るところがないのでは項軍の餌食なるだけと張良は反論しますが、劉邦は民の為に街を捨てると決めます。
韓信の軍営。
劉邦からの催促の知らせを受けた韓信は李左車に意見を求めます。李左車に兵の未熟さと、糧秣の不備を指摘された韓信は糧秣の補給があればどうだ?と自信ありげな様子で答えます。助けに向かっても間に合わない、だが行かなければ疑惑を招き、信義に背くことになる・・・案じているようで気にしていない韓信の言葉に、援軍が間に合う策があると李左車は進言するも、本当に救援に行きたいのかと尋ねます。
滎陽。
夏侯嬰を自宅に招いた陳平は王の為だと切り出し、王と似ている者がいるか尋ねます。王は天子の相、誰にも似ていないと答えられると、先日会った男が王の髭に似ていたと話し夏侯嬰に、紀信の名を挙げさせます。芒碭山から王に従って来た者だが、口が悪くて出世できなかったが頼りにはなると聞いた陳平は、私の悪口を言ったから会わせてほしいと頼みます。夏侯嬰はさっそく紀信を捕えようと、兵に命じ幕舎へ向かわせます。
突然、紀信を捕えに来た兵に紀信の上司である周苛は、紀信を案じて身代わりに・・・。
第67話


項羽と劉邦 King's War☆キャスト
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この記事へのコメント
涼子
台風一過、暑いです~。お盆休みでしょうか、皆様お元気ですか?台風は大丈夫だったでしょうか。こちらは目立った被害はなかったですが、すごい風雨でした(風圧で玄関のドアが開かなかった)。そんな中、昨日ようやく『マレフィセント』を見てきました。CGと相まって、いや~アンジーがド迫力でした。そして以前ひらで~さんも言っていたように、『アナ雪』とともにディズニーは「男不要論」を主張したいのでしょうかねえ?アンジーの実の娘、ヴィヴィアンちゃんは、私にはブラッド・ピットにあまりにも似ているように見えて、映画館で吹き出しそうになりました(実の母親とは言え、あのかっこうのアンジーに抱き付くのはスゴイ・・・普通の子なら怖くて泣きそうですが)。確かに、見ておいてよかった映画でした。映画館で『るろうに剣心』の超巨大ポスターを見ました。健君かっこいいですねえ(ビター・ブラッドとはえらい違い)。これからの公開では『ルパン三世』は最初は配役に面喰いましたが、殿(綾野剛)を初め意外とハマっているようで、見たくなりました(銭形がカッコよすぎと娘は言う)。それより、シン爺(しんじい)もといチャウ・シンチーの『西遊記』に期待大!スー・チーも出るのね。早く見たいです!
で、昨日は『官兵衛』と『奇皇后』の日でしたね。官兵衛は今低迷期?なので地味な展開中か。茶々もうーーん・・・。それより『奇皇后』が面白くてイケてます。好みのタイプではないけどかっこよく見えてきたチュ・ジンモの皇太子、いや王様になりました&今はヘタレの元の皇太子も面白い。ハ・ジウォンは相変わらずかっこよすぎ。今後の展開が楽しみです。
華流ドラマ欠乏症(特に三国志欠乏症)と暑さに苦しむ、涼子でした(涼しいのは名前だけ・・・『項羽と劉邦』に関係ないコメですみません)。
ひらで~
こんにちは(^^)
台風、被害がなくて何よりでした。
昨日は、実は嵐ファンの下娘が友達と
『ピカンチ』を観に行くお供で東京に
行ってました。「官兵衛」&「奇皇后」は
今日になって、録画で観たので
感想UPが遅くなりました。
娘が映画を観ている間、私も別の映画を(笑)
ウィリアム・フォンが出ている
『ライズ・オブ・シードラゴン』を観ました。
『王朝の陰謀・判事ディーと人体発火
怪奇事件』の前章譚でして、則天武后の
カリーナ・ラウ以外が若返り、狄仁杰が
アンディでなかったのが残念だったけど、
なかなか面白かったです。
『西遊記』も公開やっと決まって嬉し限り♪
シンチーの日本向け予告編が面白いので
必見です(笑)
TVの方は、BS11で22日から放送される
「チャン・オクチョン」に期待♪
おりんご
この回が今日までで、期限内に何とか見終わることができて「ホッ」としています。
范増とは途中でお別れというのは「大漢風」を見ていたので分かってはいましたが、見方によっては項羽とはこれ以上付き合うことができなくて袂を分かつような去り方をしたなという感じがしました。それから、あっけなく亡くなってしまうとは・・・。確か「大漢風」では彼が病気にかかって亡くなってしまうという感じだったかな。だいぶ前に見たもので記憶があいまいです。
話は変わって、私が「かっこいい」といっていた虞子期さんの登場が増えて彼を見るたびにウットリしています。もう、ミーハーですね。劉邦側では簫何さんかな。ストーリとともにこの2人の登場を楽しみにしている私です。
ひらで~
視聴期限が短いのは忙しいですよね。
観るのに集中してないと、忘れちゃう。
本数多いと、尚更大変でしょうから
頑張ってください。
呉子期さんは、架空の人物らしいですね。
でも項羽の配下には似合わない程の
優しい心使いのできる人物ですので、
大事な存在です。和みのある容姿で
むさ苦しさも和みますね。
簫何は、劉邦の監視役のような存在(笑)
彼がいなかったら、迷走してたかも。
劉邦側ではいい男の部類ですね・・・
というか、そもそもこのドラマ、
全体的にいい男少なすぎなのよ(笑)
私は章邯好みでした♪