項羽と劉邦 King's War☆第75話 楚への寝返り

我韓信是師 一輩子的将師
第75話 楚への寝返り
曹参らに「なぜ出兵して漢王を助けないのか」と聞かれた漢信は「見込みのない戦はしない」と答える。劉邦は彭越に、春になったら虞県を攻めるよう文を出すが、彭越はこれを無視する。今後の方針について臣下の足並みがそろわない中、劉邦は韓信と彭越が戦に加わるなら出陣すると決断。一方、盧綰は戚夫人を脅したことで死罪を言い渡されたものの命は助けられていた。そんな彼が、項羽のもとに走ったと知らせが入り……。
韓信と彭越・・・劉邦にとって、自分たちがどれだけ
なくてはならない存在になっているかををしっかり自覚してるのねぇ。
取扱い注意!ってことでしょうか(^^;)
怪我を負い、ちょっと消極的になってる?って思わせるような劉邦、
自虐的な策略で、項羽を見事に和議の方向へ導くとは・・・
盧綰って、ドラマの中では後先考えずに行動する人だとばかり
思ってましたが結構、使える人だったのねぇ・・・
それにしても、虞子期・・・ホントに好い人だわね♪

以下ネタばれしてます、ご注意を・・・ 
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斉、臨淄近郊。
 曹参から漢王への援軍の指示が出ているのにも関わらず行こうとしないのは、裏切りではないかと問い質された韓信は、もし出兵して楚に勝てば戦は終わるが負けたらどうなる?負ければ項羽の天下となる、漢王は関中を擁していても項羽には抗いきれない、過去の戦から考えても我々では項羽に勝てないと答えます。初めのうちは負けるはずはないと意気込んでいた曹参も言葉を無くし、漢王は天下取りに感心がある、だが生涯、将である私は見込みのない戦はできぬという韓信の言葉を受け入れます。

彭越の軍営。
 外黄より北に駐留し、春には虞県を攻めよとの漢王からの命を拒んでいる彭越に、その訳を尋ねる田横。彭越は漢王は文を一通よこしただけ、我々は強くはない、漢王がどうなろうとどうでもよいが利がなくては出兵は馬鹿らしい、項羽なら頭を下げれば何とかなるが、漢王の前では少しづつ這い上がって行くしか生きる道はないと答え、それでも田横が韓信が出兵したら我々の存在感が無くなると案じると、あいつも考えているはず、家臣だから忠実だとは言えないと笑って答えます。

劉邦の軍営。
 出兵要請に対し、韓信は戦局が良くないとの理由で、彭越は言い訳もなく来ないと報告を受けた劉邦、彭越は利のない戦はしないし、韓信は勝ち戦しかしないからと二人の動向を既に予想しており、ため息をつくだけ。簫可は王が傷ついている今は、このまま我々だけで出撃するのは無理、春まで待ちましょうと提案。劉邦はそれが良策と考えるも、待てば不利になるかもしれないと案じます。項羽が王の負傷を知れば先手を打ってくるはずだから機先を制すべき、そうすれば勝っても負けても影響が出て来る二人も決断せざるを得なくなると張良が進言すると、このまま睨み合いを続け、彼らが来たら戦えばよい、来なければ・・・その時考える、と劉邦。

項羽の軍営。
 漢軍が大軍で出陣したとの知らせを受けた項羽、この機に罪を償うと気負う鐘離昧ら迎え撃つとの声に耳を貸すことなく閉門して出撃をするなと命じ、弓矢で迎え撃つのみとします。納得のいかない季布らは今こそ好機だと訴えますが、これは以前食料不足になった時に我々が使った手、今漢軍が動いたのは何かの利があるから、今度は私が耐えて劉邦を焦らせてやると項羽は告げると幕舎の中へ。

劉邦の軍営。
 挑発に乗らない項羽が解せない張良たちをしり目に、項羽は俺のやることに必ず対抗してくる、と楽しんでいるような劉邦は他の手を考えます。
 そんな折、劉邦は盧綰を呼び出し、戚姫を殺すと脅した罪で跪かせます。盧綰は女狐のせいで忠臣を殺すのか、如意が太子になるのは死んでも反対すると訴えますが、戚姫がそう言ったのを聞いたのか?と怒る劉邦は軍を乱したとして死罪だと告げます。暴言を吐いたが行動には移していないのだから死罪には値しない、長年戦って来た者を死罪にすれば士気が乱れると簫何らの庇い立てで、死罪は免じた劉邦でしたが、盧綰が罪を認めないので、棒打ちの刑に処することに。刑など怖くないと意地を張る盧綰、棒打ちの回数は増えて行きます。そして、盧綰は・・・。
 盧綰が楚に走ったとの知らせを受けた劉邦、自分の下した罰が楚に走らせたと後悔するも、いずれは裏切っただろうと諦め、盧綰の首に賞金を出すことに・・・。

項羽の軍営。
 項羽に拝謁した盧綰は漢軍で不当な扱いをされたので、こちらに身を寄せたいと願い出ますが、項羽は図々しい男だ、幼なじみを裏切るとは思えないと盧綰の言葉を信じようとはしません。盧綰はこの命だけを持ってきたのに侮辱するなら、好きにするがいい、だが俺は劉邦の生死を左右できる人間だと気を引こうとしますが、項羽は計略だとしてその話も笑って聞き流し、たっぷり食べ物を与えて追い出すよう命じます。すると盧綰は食べ物が少ないはずなのに与えるとは、その度量に感服した、ここに来たことは間違っていなかった、項王は劉邦を討つ機会を逃す気か?しないのなら構わないが、俺は死んでも復讐する!と訴えます。それでも、面白い見世物を見せてもらったと項羽は信じず笑うだけ。盧綰は復讐ができないのなら、ここで殺せと訴えます。項羽は剣を抜き、本心か?と尋ねると、盧綰は信じないのなら証明してやると、剣に触れるように身を出します。観念した項羽は剣を収めると、盧綰を出陣させることに。
 その夜、一人になった盧綰は、皆の前で戚姫の件で罰を受ける前に劉邦から呼び出されたことを思い起こします・・・劉邦から、戚姫を脅したことは長年の付き合いから俺の為にしたことだと分かっている、だが俺たちの最大の敵は戚姫ではなく項羽だ、そこで死ぬかもしれない頼みがあると言われた盧綰は、喜んでその命を受け・・・。

 楚軍に来てから三日を過ごした盧綰は劉邦の父親に会わせてほしいと項羽に願い出ます。訝しむ項羽ですが、これは私事だからと懇願され、許すことに。
 劉邦の父親との再会を果たした盧綰は、劉邦の無事を伝え、足を揉んであげます。察しの良い父親が、本当の目的を尋ねると、盧綰は劉邦の命ではなく、劉邦のもとを去り項羽の客人になったと打ち明け、許しを請うと別れの挨拶をして去って行きます。
 もてなしを受け、恐縮する盧綰に、本当に私に降るなら構わないと酒をふるまう項羽。盧綰は自分を信じるようになった理由を尋ねます。兵を率いて父親を助けに行き、劉邦から鞭打ちを喰らったと聞いて気に入ったと答えた項羽は、信じたいから事実を話すよう盧綰を促します。盧綰は、助けに行ったのは自分の意思で、御父君には世話になっていたからだったが、漢陣営では軽く扱われてきた、項王様のもとで劉邦の鼻をへし折ってやりたいと話をしますが、項羽は突然中座。慌てて追った虞子期が訳を聞くと、あいつは能無しだ、劉邦の次は私が損害を被ると不機嫌そうに項羽は答えます。虞子期は盧綰のここ数日の態度から、最後まで話を聞いてからでも遅くない、釣りをしていた太公望はひとたび立ち上がると紂王の天下取りを助けた、盧綰には劉邦に勝つ策があると説き、項羽を戻らせます。
 広武山では項王と漢王の力は互角、項王が戦を春まで待つのには、韓信と彭越が漁夫の利を狙っているからでしょうと、盧綰は項羽に探りを入れ、自分は戦略には疎いがこの二人を熟知していると語ります。彭越は立ち回りが巧く信義より利を重んじる、漢王はその彭越に領地の半分を与えた、韓信は対面を重んじる、楚軍では冷遇された男に漢王は大将軍にしたうえ王にまでした・・・話を聞いていた虞子期は漢王が正面から来れば、彭越と韓信が動いて我々には勝ち目がないと解釈。天下を取ったわけでもないのに、女たちは太子のことで競いあい、劉邦の配下は三つに分かれていると話を続ける盧綰は鴻溝(こうこう)で境界を定め東側を楚、西側を漢と分け盟約を結んではどうか、待っていれば近いうちに漢は必ず乱れると提案。心が揺れる項羽に、劉邦の家族も利用できる、手元に置いておいては不義の汚名を残すことになるが、家族の為に劉邦は必ず盟を結ぶはず、帰った呂雉は戚姫を殺し二年もしないうちに漢はバラバラになり、簡単に劉邦を殺すことができると一押しも二押しもする盧綰・・・。

劉邦の軍営。
 盟約を結ぶために、虞子期が劉邦の陣営を訪れます。虞子期を待っていたのは簫何と張良。挨拶を交わすと、張良は戦いについての話なら漢王は会わないと告げます。それは誤解だと虞子期、項王は戦を終わらせたいと願い、和議を結んでもよいと考えている、ただし休戦中は互いの領土を侵さないこととここに来た目的を話します。簫何は和議の話について来たのならば、王はお待ちだと告げ虞子期を奥へ案内。

 和議を結ぶため、両軍が見守る中、簫何と項伯が会い・・・。
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