第57話 竜の腕輪窮地の時こそ、本性が現れるもの・・・
項羽の奇襲を受けて逃げ出した劉邦たちは、項軍の兵たちに遭遇。劉邦は丁公に追い詰められるものの、彼に恩があった丁公は劉邦を見逃す。魏豹は項軍の兵に変装して彭城を脱出し、陳余は項羽に寝返って張耳の後を追う。一方、子どもたちと彭城を訪ねようとしていた呂雉は、敗走する兵の波にもまれて子どもたちとはぐれてしまう。後に王陵が子どものそばにいたことを知って安心した呂雉は、舅らと豊邑に戻るが……。
項羽を倒す!と団結したはずの諸侯たちも、蜘蛛の子を散らしたよう(^^;)
でも、なんとなく胡散臭かった張耳が、逃げはしたけど劉邦を裏切ることを
しなかったのは意外・・・役者さんの雰囲気ですけど(笑)
初めて負けた韓信、やっぱりデータだけでは実戦で鍛えられた項羽には
敵いませんでしたね。兵法は自分で作るって言うだけのことはあります。
でも、負けたことで多くを学んだようですね。顔つきも変わったような・・・。
一方、呂雉と曹氏は思わぬところ、思わぬ時に再開で、女の戦いが勃発。
ところが、追手が来たことで戦いは女の意地の張り合いへ・・・
情からお互いを助けるわけではなく、自分を高めるってことですね。
さすがは劉邦の女たちです。
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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彭城.。
とる物も取らずに逃げ出した劉邦たちでしたが、項軍に見つかり囲まれてしまいます。戦う覚悟を決めた劉邦、夏侯嬰に張良を守るように命じると、生きていたら西で、死んだらあの世で会おうと、突撃開始。劉邦は項軍の将・丁公とやりあい、追い詰められると英雄がなぜ英雄を苦しめる?と問いかけます。丁公はニヤリとすると、これでアイコだと手を緩めます。第22話で助けた丁公にここで助けられることに♪・・・でも、すっかり忘れていて、丁公って誰?って・・・ならない?(笑)
混乱の中、逃げ出そうとする魏豹も項軍に遭遇、よく見ると薄姫です。薄姫は魏豹に項軍に変装させ、脱出。漢軍を避けて北へ向かいます。
彭城西、韓信の軍営。
項羽が彭城の東側から攻め、制圧したとの知らせを受けた韓信、項羽の素早さに驚愕し、范増は蕭鎮から伏兵を避けて南から攻撃してきたと聞いて、二人は連絡を取り合うことはしなかったが、范増が賭けに出たと察します。周勃から、諸侯たちは敗走したので王を助けるために彭城へ出撃してほしいと請われますが、詳しいことが分からぬまま、彭城へ向かうことは、危険だと考えた韓信は方円の陣(円形に構える守備的な陣)を敷き、曹参に檪陽に戻り斉にいる残りの楚軍の侵攻を止めよと命を出します。そして、逃げて来た諸侯たちは軍営に入れるな、勝手に出陣するものは斬る、とも。
彭城郊外。
その頃、逃げた張耳のもとに、諸侯たちはほとんどが項羽に寝がえり、陳余は我々を追っているとの知らせ。斥候に我々も項羽に降りましょうと進言された張耳は怒って、殺してしまいます。韓信の元へ行くと言った矢先、韓信が諸侯たちを追い払っているとの知らせが届き、滎陽(けいよう)へ向かうことに。劉邦たちもどうにか逃げ出したようですが・・・。
韓信の軍営。
項羽に完敗した韓信、襲撃の時期は予測できたが、やり方までは予測できなかったと落ち込み、劉邦に対し浅はかでしたと過ちを認め詫びの言葉を叫びます。
敗走した劉邦たち、しばし休憩です。こうなったのは、韓信のせいだと盧綰が言い出すと、俺が韓信の忠告を無視した、項羽を見くびっていたと反省する劉邦。それは、韓信をかばいすぎと言われると、もう言うな!と怒り寝てしまいます。
外黄。
彭城の戦いの事を知らずに、彭城へ向かう呂雉たち親子の一行。前から多数の魏王の兵・・・彭城が陥落と察し時には兵たちにもまれ、危険を感じた審食其は呂雉を、王陵は子どもたちを連れ逃れます。子どもたちとはぐれた呂雉でしたが、下手に動けば王を煩わせることになる、子どもたちは王陵といるなら安全だと考え、自分たちは豊邑へ。
韓信の軍営。
王はまだ彭城にいると曹参が知らせにやって来たのを見て、命令を伝えなかったのかと周勃を質します。王を助けに行きたいと願う曹参は、出陣を許さない韓信に、我々は大将軍とは違い助けに行かなくてはならないと告げ出て行こうとします。韓信は二人を無理やり止めると、軽率に動けば兵を失うだけ、兵を失った王が王と呼べるか?と説得し、お二人が頼りなのです告げます。
彭城の西郊外。
50万の兵をあっという間に失った、長年の苦労を労うために楽しませてやろうと思ったのにと、自責の念に駆られる劉邦。しかし、ここが沛県の近くだと知り、気を取りなおした劉邦は項羽の追っての裏をかこうと沛県へ向かうことに。
豊邑、中陽里。
項羽が劉邦を捕えた者に褒賞として金や布を与え、千戸候(千戸以上が住む土地を領する諸侯)に封じると触れを出し、各地では劉一族の捜索が開始。龍且も范増からここで劉邦を捕えるよう命じられましたが、いいようにこき使われているのに少々不満気。漢王が故郷になど戻るまいと、兵たちに捜すふりをさせ、自分は酒場を目指します。
外黄から辿り着いた呂雉たちは、食べ物を捜索中。そこで曹氏と遭遇してしまいます。恨みを晴らすように、嫌みを言う曹氏に我慢をして義父だけは助けてほしいと頼む呂雉でしたが、劉邦からもらった腕輪を見つけた曹氏に、同じ腕輪を見せられ、自分だけがもらったのでないと憐れむように言われ、キレます。黙っているのはあなたが怖いからでも、嫉妬しているからでもないと手を挙げますが、曹氏には敵うわけがなく、あっさり触れ払われてしまいます。そんなところに、龍且たちが到着。曹氏は呂雉たちを奥へ匿うと、龍且たちを迎えます。漢王が来たかと尋ねられ、漢王は田舎には興味はない、漢王を捕えれば金がもらえたのに残念だと調子よく会わせ食べ物を出す曹氏。それもそうだと、機嫌よく金を払って出て行こうとする龍且は、曹氏が金を受け取ろうと差し出した手の腕輪に目を止めます。腕輪が漢王が夫人にやった物と知っていた龍且は、口止め料としてもらった物と思いこみ、曹氏に腕輪の出所を尋ねます。家宝だと言い張る曹氏。龍且は曹氏を拷問にかけますが、曹氏は口を割りません。業を煮やした龍且が、これで最後だと剣を抜くと、やめて!の声。そこには堪え切れず私が漢王の妻ですと、飛び出してきた呂雉の姿。呂雉に、一緒に行く前に、この女は目障りだからどこか遠くへやってと頼まれた龍且は、曹氏に腕輪はこの女から貰ったのか?と確認。この女がくれるわけがない!と吐き捨てるように答える曹氏。呂雉が夫人か疑った龍且、お前が身を挺して守ろうとするのは誰なんだ?と家の中を捜索させます。
義父も捕まり、観念した呂雉と曹氏。なぜ、助けた?とお互いを問います。私は劉邦の女、死を恐れないと曹氏が答えると、あなたに借りを作りたくなかったと呂雉。二人が話すのを快くなく思う龍且が、早く馬車に乗るよう命じると、奥から、母さんと一緒に行く!僕は劉邦の息子だ!と曹氏の息子・肥が飛び出して来てしまいます。思わぬ収穫に大喜びの龍且。
一方、王陵と子どもたちを捕えた項軍を見つけた劉邦たち、すぐさま助けに向かいます。劉邦たちを見て慌てて逃げる項軍。子どもたちとの再会に喜ぶ劉邦でしたが・・・。
第56話


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