第64話 背水の陣逃走を図った呂雉たちですが・・・
呂雉は血で書いた文を劉邦に送る。盧綰らはすぐに彼女らを助けようと訴えるが、劉邦は時機を待つことにする。呂雉らは機を見て逃げ出したものの、劉邦の家族は殺すべきだと考える鍾離昧と龍且に見つかってしまう。そのころ、魏を攻め落とした韓信は、次の目標である趙国に向かう。趙国の将軍、李左車は韓信を警戒していた。彼は漢軍を一箇所で食い止め、彼らが糧秣を使い果たして撤退するときに倒そうと提案するが……。
嫺さんが犠牲に夏侯嬰も可愛そうだなぁ。。。。。
悲しみに暮れる呂雉さん、すがって泣くのは劉邦ではないのよね。
妙な展開も期待できそうな雰囲気ですけど(^^;)
韓信大将軍、最大の見せ場とでも言うべき、「背水の陣」お目見えです。
背水の陣で必死に抵抗した漢軍に攻めあぐねた趙軍が戻ろうとすると
陣営は漢の旗だらけ・・・漢軍の大軍に落とされたと勘違いし、総崩れ(^^;)
紀元前204年のお話です。ドラマのお蔭で、経緯を知ることとなりました♪
単純に、“後がない”って意味に思ってましたが、その先もちゃんと考えて
あったのですね~
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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彭城、奴隷部屋。
審食其の手引きで楚軍の雑役に血で書いた文を劉邦に届けるように託した呂雉。
滎陽、漢王宮。
呂雉の文で安否と居場所を知った劉邦ですが、今はその時ではない、もし攻めれば人質の命がないと様子を見ることに。
彭城外。
鍾離昧は劉邦の家族について、范増は利用しようとしているがそんな手を使う気がない王にとっては用はない、二人の仲が拗れる原因となるなら殺すべきだとの考えを龍且に打ち明けます。それでは王が激怒すると案じた龍且でしたが、鍾離昧の覚悟の程を知り、同意します。
その頃、呂雉たちは衛兵の隙を突いて脱走を決行。手はず通りなら、先に味方が待っているはずと先を急ぐ呂雉たち。先には盧綰らが隠れて見守っていましたが、様子を見ていると龍且たちが現れ呂雉たちを阻みます。呂雉は義父と嫺を逃がそうとしますが、鍾離昧の矢によって嫺が倒れ、龍且は全員殺せと命令。そこへ、范増の使者より、殺さず捕えよとの知らせ。
彭城、奴隷部屋。
連れ戻された呂雉は食も通らないほどに嫺への呵責の念に囚われ、案じる審食其も手の施しようがありません。審食其は嫺は死んでも私たちは生きている、どうか生きてくださいと慰めると呂雉は縋り付いて声をあげて泣きばかり・・・。
覇王宮。
漢王の身内を殺そうとした咎で項羽の前に連座させられる鍾離昧と龍且。范増から処分を任された項羽が、祖国の為にやったことと赦そうとすると范増は、異を唱えようと口を挟みます。しかし項羽は范増の言葉を折って范増が二人を赦すことに仕向け、謹慎の軽い処分とします。
滎陽、漢王宮。
劉邦から盧綰を呼べと命じられた夏侯嬰は、盧綰が昨夜から呂雉救出に向かったことを白状します。勝手に動いたことに腹を立てた劉邦は盧綰が戻ると、夏侯嬰と共に牢に入れてしまいます。
その頃、韓信は魏と代を征伐し、趙へ進軍。楚と漢の戦が始まり3年目のことである。
趙王殿。
漢の様子から、韓信の兵は三万、それに対抗する我が軍は井陘口(せいけいこう)に十万と李左車将軍から聞き、満足げな趙歇。陳余は張耳を生け捕ると意気込みます。しかし、李左車は用心は必要だと韓信を警戒。すると陳余は戦う前から怖気づいていると非難し、二人の間は険悪に。止めて入った趙歇、韓信対策を李左車に尋ねます。道の狭い井陘口で待ち伏せし、食い止めるうちに糧秣が切れ撤退するところを背後から攻めると李左車が答えると、兵力が勝るのに守りの戦をするとは笑いの種になると陳余が口を挟み、自分が正々堂々と戦うと告げ下がります。鉅鹿での前例があると、陳餘を危ぶむ李左車でしたが、だからこそ汚名を雪ぎたいのだと趙歇は擁護し軍権を陳余に預け、李左車を副将に。がっかりする李左車にこの戦が名を挙げる機会となると趙歇は告げますが・・・。
太行山(たいこうさん)、韓信の軍営。
韓信と張耳のいるところに、井陘関に兵が集結しているとの報告。趙に入るには太行山脈を越えねばならず、入り口となっている井陘関は待ち伏せに丁度良いところなので勝ち目はないかもと案じる張耳に、勝負は兵法より時が大事、同じ兵力なら勝てるかもしれないが、今回は新兵ばかりで勝てませんと韓信ははっきり答えます。だから守るだけなのかと納得する張耳に、陳余は自分たちが優勢と見て戦に逸っていると韓信は告げると、この戦をどう見るか尋ねます。総大将はあなただ、私は従うだけと張耳は返答をさらりとかわし・・・。
覇王宮。
漢軍の動きを読んで、陳余に井陘で食い止めさせたい項羽に、韓信の手は予想外の動きをするので、陳余が相手になるかと范増は案じます。自分は先に楚と梁の地を取った、韓信が魏と代を破り趙まで取れば後がないと項羽に言われ、陳余が守りきることに期待をかけるしかない范増です。
韓信の軍営。
韓信は三万の兵で二十万の兵に挑むために、独自の戦法で行うと皆に告げると、陳余と戦ったあとすぐに川辺まで退却、追手が来たら、兵に漢の旗を持たせ山に隠れ、敵が川まで来たら素早く関所へ行き、趙の旗を漢の旗に替えるよう樊噲に指示し、全軍に食料は一食だけ持たせ、趙軍を破ったら夜通し酒盛りだと伝えるよう命じます。
命を受けたものの、不安になる曹参は張耳に韓信の戦法についてどう思うか尋ねます。皆の不満を感じた張耳は危険だとは思うが、漢王が決めた大将軍に従ううべきだと戒めの言葉。曹参は一応は返事をしますが、不安は消えず韓信のところへ戻り、戦法について心配なのでと、もう一度詳しく尋ねます。すると、私も心配だとの答え。なぜそんな戦法を取るのかと尋ねても、韓信は戦えば分かると答えるだけ。何を隠しているのかと尋ねると韓信は劇薬だと楽しそうに答え、理解に苦しむ曹参が、兵法には詳しくはないが、川を背にしては自滅するようなものと不安を露にすると、この劇薬は袋小路でこそ効果を発揮するとだけ告げ、準備に戻らせます。
井陘関、陳余の軍営。
韓信が川辺に陣を敷いたと聞き、その程度の者かと笑い出す陳余。しかし李左車は、韓信が敵を誘い込むような布陣にしてるのが気にかかり、関を開け出撃を命じる陳余を、何か秘策でもあるのかもと止めようとしますが、陳余には聞く耳がありません。
韓信の軍営。
家族は心の中にいるか?家族のいない私は、死んでも弔う者がいない、心配事がない者は柄のない剣と同じ、それでは戦えない、私にとっての心配事はお前たちだ、厳しい戦いで逃げ道はない、新兵だからと言い訳もできない、敵と向き合い私の命を奪えても私の勇気は永遠に奪えないと言え!、剣を握りしめ敵を倒すのだ!家族の誇りとなれ!と兵たちに気合を入れ、奮い立たせる韓信。そして井陘の戦いが始まります。
井陘
戦いが始まってしばらくすると韓信は引け!と命じ漢軍は撤退。それを見た陳余は生け捕りにしろ!と漢軍を追い始めます。川を背に逃げ場のない漢軍は命がけで抵抗。攻めあぐねた趙軍が一度撤退しようと戻ってみると、自陣は漢軍の手に・・・趙軍は総崩れ。韓信は反撃に転じ、逃げる陳余を張耳が追います。張耳の馬を切り、振り切ったと思いきや逃げる兵たちで道を塞がれた陳余は味方を切りながら進み・・・。
第63話 第65話
項羽と劉邦 King's War☆キャスト
項羽と劉邦 King's War☆INDEX
この記事へのコメント
おりんご
このドラマ、ここまできました。
ここ数話はストーリー展開がめまぐるしく動き、流れがいよいよ劉邦の方へ向かってきてるのかって感じがしました。次回以降は劉邦の「天下人」への過程が描かれるのでしょうか。楽しみになってきました。このドラマは登場人物の苦悩が丁寧に折り込まれていて見ていて色々考えさせられます。さすがお金と時間をかけただけあるなと感じました。
それから久しぶりに英布さんが登場しましたが、どうしても「水滸伝」の林仲さんにしか見えませんでした。演じてた胡東さん、ごめんなさい!
ひらで~
おはようございます
返事が遅くなりすみません!!
英布さん、ほかにもいろいろ出てますが、
私としては最初に悪役を観てしまったので、
好い役に違和感を感じてしまいます(笑)
基本は、英雄なのでしょうけど・・・