項羽と劉邦 King's War☆第53話 戚夫人の出産

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第53話 戚夫人の出産
蕭何が食糧などを蜀から輸送することに決めたおかげで、関中の民は食糧を上納する必要がなくなった。劉邦はさらに、漢軍の兵になれば家族全員の税を免除することにする。そんな中、戚夫人は叔母の満からもらった薬を飲んで流産しかける。心配して駆けつけた劉邦に、満は呂雉のせいで戚夫人の具合が悪くなったかのように吹き込み……。一方、韓信はある老人から「自分が軍師になって力を貸す」と話を持ちかけられる。
劉邦が王になったことで、女たちの立場にも変化を来し
静かなる闘いが始まりました。戚夫人は一度世の中を捨てた感があった分、
どうでもいいような雰囲気だったのに、おばさんが黙ってなかった・・・
このおばさん、かなりの策士だわねぇ。凄いわ(^^;)
蜘蛛の巣に引っかかったように、じわじわと劉邦から引き離されていく
呂雉・・・こうして悪女に仕立てあげられていくのですねぇ。
でも、味方はいっぱいいますから、強いです。
劉邦も女の事となると、こんなにも冷静さを無くすとは・・・なんだかなぁ。


以下ネタばれしてます、ご注意を・・・ 
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檪陽、漢王殿。
 劉邦は簫何より、食料を大量に運び入れたので、民からの徴収はいらなくなった、更に今後は蜀より軍用に運び込むため関中の民の負担はなくなると報告を受け、漢軍の兵となれば税は免除することに。そして功があれば、秦の後宮の庭園だった土地を農地として分け与えることを思いつきます。それは好いと簫可に褒められた劉邦は一緒にいると心が不思議と安らぐと褒め返し♪
 その頃、戚夫人は満おばさんから妙な薬を飲まされ、時を待ちます。夏侯嬰は嫁・嫺を劉邦に紹介し、奥方様に仕えさせたいと申し出ます。樊噲は呂須と久々のお楽しみ・・・少々お疲れの樊噲に呂須は不満顔(笑)。そこへ呂雉。王様から布をいただいたと呂須をその場から去らせると、あなたは王の身内でもあるけれど、呂家の身内でもある、跡継ぎにする子は正妻である呂須の産んだ子だけと釘を刺すと、だけど王の考えは違うみたいとつぶやきます。呂雉の意を察した樊噲は、その時が来たら味方になることを約束。
 薬を飲んだ戚夫人は体調を崩し、受診中。劉邦は太医から何か恐ろしい目に遭ったのでは言われ、満おばさんに最近の出来事を尋ねます。満おばさんは特に心当たりはないと言いながらも、実は昨晩奥方様に呼ばれ話をしたと答えます。呂雉に対する不信感が芽生えた劉邦、呂雉の待つ部屋へ。快く迎える呂雉に、ここに来てから不快な思いはしなかったか?と尋ねます。ないわと軽く答える呂雉に戚姫に会ったかと尋ね直す劉邦。トラの毛皮をもらったから何かを返したいと思っていると答えますが、そんなことを聞く劉邦に不審感を抱きます。慌てた劉邦は、戚姫は気が利かず、怒らせたのではないかと案じていると繕いますが、楽しくおしゃべりしただけと否定する呂雉に、それならいいが、ここから戻った後に具合が悪くなったと探りを入れます。寝耳に水の呂雉でしたが、劉邦が流産しかけたのが自分のせいだと思っていると知り、今までほかの女の事や子の事で文句を言ったこともない、彼女にだけ辛く当たることもないと訴えます。劉邦はお前のせいだとは言ってない、ただもし戚姫と気が合わないのなら、二度と会うな、お前は正妻だ、今回のことは誰のせいでも追及はしないと告げると去って行きます。
 しばらくして、呂雉は元気になった戚夫人が息子・盈といるところを目撃。盈に近くで走り回ってはお腹の子に障るとわざとらしく叱った呂雉は、先日の騒動で疑いが呂雉にかかったことを詫びる戚夫人にはむやみに出歩かないよう、気遣いの言葉をかけます。戚夫人の後姿を追いつつ呂雉は盈から、どんなことを話したかを聞きだし、もらったものは食べないように釘をさします。その脳裏には・・・。
 戚夫人のところでは怪しい法師による占いの最中。道士は命が危険に晒されると占うと、満おばさんは夫人に観られないように金を渡して帰します。満おばさんはここは場所が悪いから、ここを出るよう戚夫人を言いくるめ、呂雉のところに頼みに行かせます。戚夫人は棗を手土産に呂雉を訪ね、相談したいことがあると切り出します。
徳の高い法師に占ってもらったら、自分の部屋は方角が悪く、命が危ない、宮殿をでるように言われたがどうしたらいいのかわからないと戚夫人に持ち掛けられた呂雉は出て行くのは体に障ると止めますが、不安で夜も眠れないと聞き、出た方が良いと口にしてしまいます。
 同じ頃、盈は病で長く生きられないと暴言を吐いた医者が盧綰によって放り出されます。盧綰は盈の病を必ず治すと心に決め・・・。
 宮殿を出ると戚夫人から聞いた劉邦は、理由を尋ねます。方角が悪いと法師に言われ、自分は信じなかったが、奥方様に相談すると出た方が良いと言われたと戚夫人が答えると、劉邦は宮殿にいろと告げて、即、呂雉のところへ。呂雉が戚夫人を追い出したいと思っていると考えた劉邦は、一方的に呂雉を責め立てます。ついにはここでの暮らしが気に入らなければ出て行けとまで口にする劉邦。
 出て行くことを決めた呂雉。そこへ嫺から事情を知った盧綰たち。ここに私の居場所はないと涙ながらに訴える呂雉は、王様が女に惑わされるのを放ってはおけないと励まされ考えなおすことに。
 審食其から、宮殿中が戚夫人の出産を祝おうと忙しくしている、あの女はもし男の子が生まれたら図に乗ってくるだろうと忠告された矢先、男子が生まれ如意(にょい)と名付けられたことを知らされます。まさに彼女の意のままになったと落胆する呂雉。
 呂雉は離れてしまった劉邦の様子を探ろうと簫何に尋ねますが、何も答えられないと言われ、自分は豊邑に帰るべきかと尋ね直します。簫何は個人的な意見として、王様が家庭の事で悩むこともなくなるので帰るべきだと答えます。呂雉は即実行。出て行ったことを知った劉邦は、一度は連れ戻すように盧綰に命じますが、自分への宛つけだと考え放っておくことに。

檪陽の市場。
 韓信は後をつける男に気がつき、剣で捕えて、訳を尋ねると、人相がみたいと答えます。韓信が剣相を見させると、この剣は私を切ってはいけない、持ち主は太公望を気取っていた、賢者は目の前にいると語っているとその男は答えます。お前が賢者なのか?と韓信、あなたなら一目で分かるでしょうと言われ剣を下げると、黙って立ち去ろうとします。男は韓信に向かい、私を参謀にしてくださいと声をかけ、韓信と話をすることに。
 韓信は食事を振舞い聞きますが、男は食べるばかりで大した話をしないので不機嫌。すると、男は樊噲に褒美を与えたことに王が快く思ってないと告げます。意味が分からない韓信に、男は王の身内である樊噲に勧めるべきではなかった、樊噲はあなたと王のどちらに感謝しますか?と問いかけます。確かに一理あるとうなずいた韓信、大将軍は計略に長けるが処世術に疎い、私が力を貸しましょうと告げる男を、受け入れることに・・・
男の名は蒯徹(かいてつ)・・・「三国」の劉表さんですねぇ(^^)
第52話                         第54話
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この記事へのコメント

  • 涼子

    ひらで~さま&チームの皆様

    ひらで~さん、体調不良などではなくてよかったです(いつもたくさんの『項羽と劉邦』の記事などを書いていて、お疲れになったのかと・・・)。故宮博物院展に行ってきたんですね!いいなあ~~~でもやっぱり大盛況なんですね。人ごみ嫌いの私にはダメかも・・・昔エジプト展に行って、人が多すぎて何を見たのか記憶にないもので。やっぱり行けるものなら里帰りしてから台湾で見るべきかも(白菜は見たい!白菜ストラップは台湾のガイドブックに載っていて、欲しいなあと思っていました)。ちょうど先週末にNHK でもタイアップ番組をやっていて、それでもけっこう堪能できました(勉強になりました)。官兵衛の特別展も行かれてよかったですね、お疲れ様でした。

    三国志の話題が少なくて寂しかったこのごろ、悪友が『三国志男』(著:さくら剛)という本を紹介してくれました。「三国志遺跡100ヶ所近くを現場検証&爆笑ツッコミ!」「三国志オタクが旅に出た。だが、憧れの軍師の像の前には洗濯物が干してあり、絶世の美女はドブスに変身していた・・・。」だそうです。面白そうだなあ、買おうかなあ。

    今朝はJ-WAVE でアンジェリーナ・ジョリーのインタビューをやっていて、つい仕事中に聞いてしまいました (^_^;) 。『マレフィセント』が見たくなりました(昨日パソコンの不調で送信できなかったので、投稿が一日遅れになってしまいました。戚夫人・・・すでに懐かしい響き。ドラマでこの方の最後が描かれなくてよかったです)。
    2014年07月04日 09:39
  • ひらで~

    涼子さん♪
    ご心配をおかけしたようで
    申し訳ないです!!
    「項羽と劉邦」は、ゆっくりのんびり
    楽しみながらUPしてますので、
    大丈夫♪ただ、このペースだと
    TV放送にすぐ追いつかれてしまいそう。

    故宮博物院展は白菜以外はゆっくり
    見れますよ(笑)
    書画が多いせいもあるかな。

    『三国志男』、書名は存じてますが
    方向が違うような気がして(笑)
    未だ手を出してませんが・・・
    クイズ本ならいいのか?って
    突っ込まないでくださいね(笑)
    もし、お読みになったら感想
    お願いします♪
    実は、最近、朝香祥さんの
    「かぜ江」シリーズと呼ばれる
    コバルト文庫を大人買いしまして・・・
    中古なので一冊100円とかそんなもんですが(笑)
    ちょびちょび読んで、江東の風を感じております
    ・・・この歳でコバルト文庫を買うとは
    思ってもみませんでしたが(^^;)、
    こっちの方向の方が好みかも♪
    2014年07月04日 20:24
  • きつね

    はじめまして
    突然ですみませんが質問させて下さい。
    この53話でしんいきが人を燃やしているシーンがありましたが、これは誰を何のために燃やしていたのでしょうか?
    このブログに辿り着いて53話の記事を見てみましたが、残念ながら書いてない・・・ということは管理人さんもわからないのでしょうか?
    もしご存知でしたらよろしくお願いします。
    2014年09月01日 22:17
  • ひらで~

    きつねさん♪
    あそこのシーンは私にも謎です(^^;)
    なので、明記しませんでした。
    中国サイトでも問題になっていたようですが
    戚姫を看た医者じゃないかとか正確には
    分かってないようです。
    呂雉は戚姫の流産騒ぎの原因が
    満おばさんとは知らないので、
    呂雉思いの審食其が勝手に抱き込んだ医者を
    始末したと呂雉が想像している シーンとか
    じゃないかな~なんて、
    勝手に想像してますが、どうなんでしょう。
    すみません、答えにならなくて
    2014年09月01日 23:29
  • きつね

    色々と教えて頂きありがとうございます。
    中国でも問題になっていたのですか。
    呂雉の為に動いたことは間違いなさそうですね。
    恐らく編集でおかしくなったのでしょうね。
    2014年09月02日 08:52
  • ひらで~

    きつねさん♪
    おはようございます
    問題というか、質問トピが2.3たってた
    くらいで、答えも良く分からない答え・・・
    私の中国語では理解できないってことろも
    あります(^^;)すみません
    このシーンはあとではっきりするのかな~
    と期待もしてたのですが・・・あと3話を
    残すまでとなっても出てこないので
    期待薄です。
    やはり、編集でしょうかね。
    2014年09月03日 08:08

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