第61話 魏国陥落謀反の疑いをかけられた韓信、劉邦にお目見え・・・
ケイ陽に姿を現わした韓信は、劉邦のもとに向かう途中で盧綰に遮られて罵りを受ける。一方、項羽は劉邦が自ら王を宣言しようとしていることを知って一笑に付し、范増にエイ陽攻撃を告げる。だが、そのとき斉で鍾離昧が危機に陥ったとの知らせが入り、彼は急いで斉に向かう。そのころ、劉邦は韓信を交えて天下を取るための手段を話し合っていた。劉邦は、まず中立の諸侯たちを敵と見なして消そうとしていたが……。
ここのお話は、「三国」では呉に行った劉備を案じた張飛に、
助けに行かないのは主君がいない間に乗っ取る気か!と罵倒されて
キレたこんみんに、馬謖がここの韓信を例えて励ますのよね♪(第55話)
当時は韓信の名も知らなかったのにねぇ(^^;)
これ見てから、また「三国」観ると、また違って観えます。
で、つい観ちゃうと、「三国」から戻れなくなってしまうのよね(笑)
このドラマのコメディ担当の魏豹さん、とうとう漢軍に捕まりました。
自害はできないだろうな~とは思ってましたが、
ここまで情けないとは・・・なんだか可愛いって思ってしまった(笑)
今回初登場の隋可、どっかで見た?と思ったら、
『項羽と劉邦 White Vengeance』の子嬰さんでした。楊裕 の名で出演。
昨日、思い立って再見したばっかり(笑)
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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滎陽、漢王宮。
劉邦の手紙で呼び戻された韓信、罪人の様な扱いで城内に入ると、盧綰から謀反を起こす気だったのか!と罵倒の歓迎。弁護する曹参たちも沛県以来の仲間なのに、王様より韓信が大事なのか!と怒鳴られ、斬り合い寸前に。そこへ簫何が止めに入り、韓信を劉邦に会わせます。
劉邦と一人で面会した韓信、いきなり跪くと切迫した事態で戻れずいたことを詫びます。彭城で救出に向かわなかったのは、どんな時でも王様の財産である兵を守るべきだとの信念の上、脱出できる可能性のあった王様より、救出に向かえば全滅の恐れのあった兵を守ったから、そして手紙を読んですぐに来なかったのはその間に、兵を集め再起を図っていた、范増に見張られ迂闊に動けば王様に危険が及ぶ、兵も鍛えなければならず、また兵を分けることもままならなかった、これですべてですと韓信の訴えを聞いた劉邦は・・・。
成り行きを部屋の外で待ちわびる簫可たちの前に姿を現した二人。何事もなかったように肩を並べ、劉邦は周りが何か言っても気にするな、これから楚と戦う時、俺はそばにいられない、兵権を委ねると韓信に告げると剣を授けます。
彭城、覇王宮。
劉邦が皇帝を名乗ると知らされた項羽、進歩がない奴と呆れますが、力を蓄えた劉邦は民に項王と雌雄を決すると示すつもりだと范増は警告。天下は口先では得られない、滎陽に立てこもる気なら、私が行って目を覚ましてやると意気込む項羽でしたが、そこへ鐘離昧が斉に攻められ危険だとの知らせ。項羽が、斉討伐を優先し、その後に劉邦を討つ気でいると、益がない斉から鐘離昧を呼び戻し劉邦を攻めるべきだと范増が進言。しかし、項羽は自力で戻れとは言えない、卑劣な田氏を討つ!と出撃を命じます。
滎陽、漢王宮。
劉邦は今後、楚漢争いで中立の者はいなくなるはず、共に立ち上がる英雄以外はすべて敵と見なし、一人一人消していくとの考えを韓信らに話します。韓信はそれでは皆が警戒し、秦のように攻めらるかもしれないと反対。だが諸侯同盟は当てにならないと言う劉邦に、その間に項羽が黙ってはいない、それより滎陽に項羽を誘い出すべきだと進言、ただし誘い方が問題だと告げ、劉邦の顔をじっと見つめます。俺を餌にする?と質す劉邦。韓信は俄かに明るい表情となり、その間に私が諸侯を打ちます!と明言。張良が釣り針ごと餌を失う恐れがあると反対しますが、復讐が命より大事な項羽にとって有効だと劉邦は賛成。危険が迫ったら助けに来るか?と韓信に念を押すのは忘れない劉邦、命を賭けて守ると言う韓信の答えに大満足。そこへ酈食其が魏に戻った魏豹が刃向っている、だが斉に向かった魏の兵は誰も戦っていない、まずは魏から抑えるべき、私が魏に出向き説得すると進言。あんな小人物には何の期待もしないがと言いながら承諾した劉邦は、後に続き不穏な動きがあれば魏豹を殺せと命じます。
城陽南、項羽の陣営。
范増は密かに彭城から抜け出し、項羽に会いに来ると、魏豹が今度は項王についたと報告しながら、一通の手紙を渡します。魏豹は塀の上に生えた草同様、常に揺れていると范増が言うと、魏豹など宛にしていない項羽は気にも留めませんが、手紙を読んで英布が来ないことを知り、謀反を起こしたのを表明したのと同じだ!と怒りを露にします。范増は、人にはそれぞれ欲があるが英布の場合は宥めすかす必要がある、英布は要求も多くないし素振りを見せるだけから、ここは堪えるべきと説得しますが、私の名誉の問題だと怒りを抑えきれない項羽。ここで挑発に乗らず、使者を送り本音を聞いたうえで、威厳を示せるよう対処するべき、劉邦に取りこまれないだけでも利となると宥める范増。更に英布は蛆虫のように残忍さと貪欲さを除いたら、身勝手な臆病者だ、項王の敵ではないが、劉邦の手に落ちれば意のまま動かされて手ごわい虫と化すと脅しますが、項羽は大笑い。范増に言う通りにすると告げ、体よく扱い退出させます。
大梁城、魏王宮。
占い師を呼んだ薄姫。そんな事にもやきもちを焼く魏豹は、薄姫が将来子どもが天子になる相を持っていると言われ、私は天だと舞い上がります(笑)そこへ酈食其到着の知らせ。魏豹は漢王の使者に会ったことがばれたら項王に殺されるに違いないのですぐに殺すように命じますが、薄姫に先の事は分からないと会うように言われ思い留まります。どう対処していいかわからない魏豹は、好きなように話しなさいと薄姫に言われ・・・。
滎陽、漢王宮。
宴会中の劉邦、楽しげに踊ってます♪顔ぶれが沛県からの仲間ばかりと気づいた劉邦は珍しい機会だと乾杯。ところが、曹参だけが浮かぬ顔。劉邦が訳を質しますが、無言のまま。気持ちを察した劉邦は、曹参と周勃を韓信につけたのは、善悪を理解し、俺からの命令を忠実に実行するからだと二人を擁護。だが、韓信を待っている間俺は恨みごとを言っていた、それが盧綰たちに伝わった、だから悪いのは俺だと盧綰たちも擁護し、罰杯を呑んで双方のわだかまりを解こうとします。 そして劉邦は、多くの苦難に遭ったのに生きているのは凄いこと、もっと凄いことに天下を狙っているのだ、皆は仲間だ、団結が何より嬉しい、だから二度と恨みを抱くなと願いを言うと、皆で乾杯。杯を干した劉邦は、周勃にこれからは俺のそばにいろと命じ、曹参と樊噲には韓信の補佐を命じます。
漢王は儒者を冷遇しているので、不満があるでしょう・・・と話す男に目を止めた張良。礼は戦が終わってから重視すべきで、今は簡潔な方がいいと語るこの男の名は隋何(ずいか)自分の言葉に異を唱えられ、同意など求めないと強がります。隋何に興味をもった張良は今も言葉は儒者らしくないと声をかけると、隋何は学説は不変ではない、儒家の原則を堅持するの者は愚かな頑固者と答えます。なかなか弁が立つと感心する張良は・・・。
大梁城、魏王宮。
漢の使者に過去は水に流すと言われ、何を流すのだと不機嫌に戻ってきた魏豹から、韓信が臨晋(りんしん)に到着したらしいと知らされた薄姫は、どちらが優勢だと思うか尋ね、項王だと答えた魏豹に決断を迫ります。その様子に不審を抱いた魏豹は、どうしたのか尋ねると、薄姫は女の私になんでも聞くなと拗ねてしまいます。
魏豹は酈食其に対し、お前たち遊説家は泣いて笑って凄むだけ、それは私の方が得意だと馬鹿にして追い返そうとしますが、酈食其も負けずに言い返し、盃を投げつけます。
滎陽、漢王宮。
張良は隋何を漢王に推挙。張良は、隋何に皆の期待に応えるため英布を説得し連れて来るように命じ、王は英布の望みをすべて叶えると後押しして、送り出します。
張良から、魏豹が蒲坂(ほはん:臨晋と黄河を挟んだ対岸)に布陣したと聞いた劉邦は、魏の大将軍は秦軍を見るなり逃げ出し尻将軍と呼ばれる柏直(はくちょく)と知り、韓信の相手ではないがどう片づけるのかを楽しみに待つことに。
臨晋。
魏豹の切り札は柏直ではなく、目の前の大河、舟は対岸に運ばれ、壊れた物しか残っていないと、渡河の方法を模索する韓信たち。韓信は、壊れた船を修理させ、敵前渡河すると言いだし、木と甕を大量に用意させます。船は見せかけ、木と甕で筏を作り、夜中に渡り制圧し魏豹を捕える計画だと曹参に明かします。
蒲坂に渡った韓信は、静かに旗の下に座り、その間に筏で渡った漢軍が魏豹の軍を打ち破り、魏の地を獲得。
大梁城、魏王宮。
追い詰められた薄姫は、ため息交じりに自害の用意し、傍らでうろうろする魏豹(^^;)に自害を促します。が、どうしてもできない魏豹は、お前と離れたくないと薄姫に泣きつきます。今更何を!私が男なら、戦に負けても恥とは思わない!捕虜にもならず、王らしく死ねるのに何が不満?と怒る薄姫。魏豹はめそめそするだけ・・・そこに漢軍がやって来て・・・。
滎陽、漢王宮。
捕えられた魏豹と薄姫、劉邦の前に送られます。魏豹は劉邦の姿を見ると跪き許しを請いますが、劉邦はまず薄姫の縄を解かせます。しかし、薄姫は触るな!と一言。そんな薄姫に気をとられながら、劉邦は魏豹に生きたいか死にたいか尋ね・・・。
第60話


項羽と劉邦 King's War☆キャスト
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