項羽と劉邦 King's War☆第49話 韓信大将軍

我一定能做到
第49話 韓信大将軍
食料の到着が遅れ、量も不足している理由を蕭何が韓信に問おうとしたとき、連絡が入る。劉邦が突然、予定の進路を変更して南鄭に向けて移動を開始したため、そこに糧秣を輸送しろというのだ。蕭何はうろたえるが、韓信は大丈夫だと太鼓判を押して……。後日、蕭何は韓信が逃亡したと聞いてあわてて後を追いかける。韓信が「大将軍になれないなら戻らない」と告げたため、蕭何は彼を大将軍として劉邦に推挙する。 
簫何を動かした韓信、ついに大将軍となりますが
なんだか、頼りなさそう・・・頭は切れて、弁は立つけど、
やっぱり古参から見れば納得いかないよね(^^;)
それにしても樊噲や盧綰が文句を言うのは分かるけど
ここにきて曹参がかなり文句を言うのは、簫何に忠実だと
思ってたから意外な感じ。
嫌な仕事もして来たから、ここで爆発か?

以下ネタばれしてます、ご注意を・・・ 
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劉邦の軍営。
 食料を調達してきた韓信ですが、予定量よりも少なく、簫何は残りはどこにあるのかと尋ねます。そこへ王が突然、中軍を率いて進路を変えたとの知らせと明日の昼までに三十里先の翺谷(こうこく)にいる中軍に食料を届けよとの命が伝えられます。簫何はそれは無理だと訴えますが取り合ってはもらえません。その様子を見ていた韓信は、簫何様に任せれば大丈夫ですと口を挟み、余裕の表情。
 翌朝、韓信に訳を尋ねると、以前咎められた書き込みをした地図を見せます。そこに書かれた進路と変更した進路と同じで驚く簫何。誰に聞いたわけでもなく、推測したと聞いて更に驚いた簫何は、霜が夜明けには溶けていることから雨季が半月ほど早いと気がついた、予定の進路では雨中の行軍となり南鄭に着く前に餓死してしまうので変更するはず、沿道には臨時の食料庫を立てて来たと韓信が言うのを聞いて、自信はあったのか?と尋ねます。雨季と行軍には自信があったが、王がそれを思いつき実行するかが賭けであったと韓信は打ち明けます。得意げな韓信でしたが、簫可に今後も励めと言われただけでガッカリです。
 簫可は劉邦に食料を間に合わせたことを褒められると、韓信がしたことと打ち明けます。その後、劉邦は韓信が書いたと兵法を読み漁ります。そんなある日、簫何は韓信が逃亡兵を追いかけてそのまま逃亡したとの知らせを受け、慌てて追いかけます。追いつくと、大将軍にしてくれないから逃げたと言う韓信の横面を張り、一生負け犬のままでいたいのかと怒鳴ります。大将軍になれないのなら負け犬のままでいいと、ふてくされる韓信に何も手柄がなくて推挙はできないと簫何。韓信が王は私のことなど気にしていないから、もういいですと暇を請うと、簫可は剣を抜き突き付け、王の元を去ると言うなら脅威になるから殺さねばならない、それでも戻らないのか?と尋ねます。韓信に治粟都尉に戻れと言うなら殺してください大将軍しか興味がないと覚悟を決められ、呂力になると簫可・・・。
  
 南鄭に到着し、兵たちの訓練をする樊噲。王様が大将軍に誰かを任命するというので、将たちも互いが気になる様子。曹参も夏侯嬰に仄めかされてその気に。
 劉邦に呼ばれた簫何。韓信の兵法を読んだ劉邦は韓信をべた褒めし、簫何も嬉しそう。左将軍にしてはどうかと言われると、それでは足りない、大将軍にと勧めます。さすがに難色を示す劉邦、兵書に精通し実戦で大敗した趙括(ちょうかつ:趙の武将、丸暗記するだけで、その応用を知らない例えとなっている)の例もあるし、元は項羽の兵だったのだから、皆が従わないかもしれない、沛県から一緒だった兄弟たちに離反する者が出るかもしれないと反対します。大将軍は沛県の兄弟の為にあるのですか?と問い、劉邦の心を揺らし、大将軍は韓信しかいない、自分が責任を持つ!と簫可は命を掛けて願います。
 大将軍の任命を明日に控えた軍営の中では将たちが腹を探りあっています。王が任命式の祭壇作りを命じた様子にその期待は大きくなるばかり。 その夜、韓信を呼んだ劉邦はまじまじと顔を見るだけで下がらせます。
 大将軍任命の時。簫可は王の言葉・・・「天の神と地の神に宣言する、三軍を統率する大将軍のもと、賊を征伐し、天下を平定し、民を安んずると。」・・・を読み上げると、王に大将軍の任命を請います。呼ばれたのは韓信の名、皆が驚く中、恐る恐る壇上に登ります。赤い弓(彤弓:とうきゅう、中国神話の英雄・后羿(こうげい)が太陽を射落としたとする弓にあやかったもの)と鉞(えつ:正義を執り行う象徴)、兵符、印綬、そして剣を授かり、劉邦より大将軍に任ぜられます。それを見て一斉に韓信への罵倒と不満の声をあげる盧綰たち。劉邦は身じろぎもせず、簫可に事態の収拾を任せ、退場。すると韓信が前に出て、名乗りをあげ、私の命を聞かないのなら誰の命を聞く?誰が大将軍になるのだ?と問いかけます。幕舎に戻った劉邦は、楽しそうに様子を伺います。王の命だ、お前以外なら誰でもいい!騒ぎ立てるだけの将たちに、韓信は一人ずつ尋ねます。盧綰には南鄭に来るまでに兵を逃したのは何の罪にあたるのか?戦の先陣を切るのが俺の役目だと言う樊噲には襄城での失態はどうだ、それで大将軍になるのか?兵の管理だと言う曹参には十万の大軍の配分は?騎兵、歩兵、輸送兵などの数を具体的にどのようにするのだ?と・・・私は大将軍だ、兵を率いるのではなく将を率いるのだ兵法に精通し、天体と地形から状況を判断し、公正に賞罰を行い、命令を必ず実行する、この中にそれが出来るの者がいるのか?次第に言葉を失う将たち、お前に出来るのか?項羽を破ったのなら従うとしか反論できません。韓信は王様の言葉には臣下は従うべきだとして、危機にあっても諦めない、人を侮らない、私欲に走らない、苦楽を共にすると誓い皆に協力してくれと頭を下げます。そして皆は私に、私は王に忠誠を誓う、私の過ちは王が処罰する、だが従わない者は王の側近であろうが親族であろうが私が処罰する、私は必ずやり遂げる!と宣言。もう誰も文句を言いません。そこで簫可が、軍令を読み上げます・・・前進撤退の合図に従わなければ斬首、名を呼ばれても無視したり遅刻した者は斬首・・・。

彭城、楚王宮。
 皆を集め宴を催す項羽。ここまで来れたのは皆の固い意志と勇気のお蔭だと杯を上げます。皆が快く杯を空ける中、范増だけが憂い顔、項羽は案じて尋ねます。諸侯の争いが続いているのに、太平と呼べるのか?と口を開くと、争いが終わったら我々が滅ぼしてやると軽く答える項羽。他の者はどうでもいい、と言いだす范増を劉邦の事だと分かっていると制止すると、桟道は燃えたのだから心配いらない、今日は楽しくやりましょうと耳を塞ぎます。

南鄭。
韓信の元に、時間に遅れた兵が召し出され、処罰するように命じると、兵は殺すなら殺せ、だがお前を認めない!と韓信に向かって叫びます。兵は寇鶱(こうけん)という、古株の兵。処刑の場に現れた樊噲たちは助けようとして、簫何を頼ります。曹参が功績のある兵が些細なことで死罪になるのは納得いかないと訴えますが、私には何もできないし、王は西に向かうべきが悩んでいる時に煩わせることはできないと簫何。納得いかない曹参は王が韓信をなぜ厚遇するのか尋ね、韓信の指揮で関中に戻っても、三万の我が軍は十万の項羽は勝てないと訴えます。戦の事は分からないと簫何に言われ、ふてくされる曹参。王様を助けられるのは韓信だけだ、韓信がいなければ南鄭は失うことになる、王様が苦悩しているのにまだ困らせたいのか?と説得しようとする簫何。それでも納得できない曹参、寇鶱の死はとるに足らないものなのですか?と食い下がります。今は危急存亡の秋、何が大事なのかしっかりと見極めよ!と突き放された曹参は、兄弟の様だったのに・・・と悔しがり・・・。 
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