第48話 酒蔵の密談韓信のアピールが度を増してきましたが、
韓王から呼び戻されて帰る張良が通り過ぎた後、関中につながる桟道が炎上する。一方、若姜の顔に青あざがついていることに気付いた項羽は、彼女の夫・英布に理由を聞こうとする。英布は妻が秦国の姫君ではないかと告げるが……。韓信は蕭何の幕舎で図面の整理をする間、糧秣の図にひそかに戦の図を書き入れて蕭何に厳しく注意される。そのころ、懐王は張耳と陳余を酒蔵に呼び出し、反乱の相談を持ちかけていた。
態度がねぇ(^^;)相手をする簫可、大人ですよね。見る目はある方ですから
すぐに分かったでしょうが、この態度では受け入れろって言うほうが
無理ですよねぇ。
戚夫人が久々の登場、もうすぐ母になるようですが、蛇がお出迎えとは
不吉なことです。。。。。
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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蜀への桟道。
韓王から戻るようにとの命を受けた張良が漢王・劉邦に南鄭に着いたら力を蓄えること、項羽に対しては耐え忍ぶことと言葉を残して去ろうとすると、劉邦は張良にアレを忘れずにしてくれと耳打ち。張良がもと来た桟道を通り過ぎると、その桟道が燃え出します。桟道がなくては山奥に閉じ込められると慌てる樊噲たち。劉邦は笑って相手にしません。
廃丘、雍王(章邯)府。
暮らしの改善に勤しむ章邯。そこに漢軍が桟道を燃やしたとの報告を受け、項羽の出方を様子見・・・。
滎陽(けいよう)、項羽の軍営。
桟道を燃やした知らせに、私や天下への見せ付けと理解した項羽は、老いぼれは最果ての地で朽ち果てろと言うだけで、あまり気にしていない様子。それより、まだ赴任地に着いていない英布が気になります。そこへ若姜が顔にあざをつけ現れます。さっそく英布に真相を正してみると、夫婦喧嘩の末、自分も殴られ顔には青あざ。大笑いする項羽ですが、英布から若姜は態度が大きく、秦国の姫ではないかと言われ、娶らせた行為に泥を塗る気かと大激怒。慌てて謝る英布を見て、嫌なら連れて帰ると言うと、英布は彼女は私には手が追えないからどうぞと願い、戻って行きます。唖然とする項羽・・・。
劉邦軍営。
韓信を助手にした簫何が地図などの整理中。韓信が勝手に食料の地図に戦の図を書き入れたのを知り、簫何は韓信を怒鳴りつけますが、これから起こる戦を現状を見て書いたと聞き、ひとまず怒りを鎮めます。韓信は調子に乗って戦の知識のあることをアピールしますが、糧秣担当の簫可はそれどころではなく、余計な図にイラつくだけ・・・。
蛇が出た!と怖がる戚夫人は、こんなところは嫌だから帰りたいと愚痴をこぼします。世話をする満おばさんは、定陶よりはまし、それに漢王の子を身ごもっているのだからと慰めます。
簫何は盧綰より、また兵と将が逃げたと報告を受け、困った顔をしますが前よりはましだとあっけらかん。しかし、食料も乏しくなり、凍死する者もいると盧綰は憂い顔。そこで簫何は南鄭についたら、開墾するからもう少しの辛抱だと、告げます。険しいとところなのに出来るのかと盧綰が心配すると、南鄭の民は狩りで生計を立てているが彼らを説得して開墾を手伝ってもらう、秦が険しい道のりに阻まれて統治を諦めたところだが、開墾以外にも動物の飼育をする、植える種も用意してある、南鄭についたら楽になると盧綰を安心させます。
ある晩無断で外出し酒場で騒ぎを起こしたとして韓信を捕えた夏侯嬰は、大量の竹簡を見つけます。文字が読めない夏侯嬰に確認するよう頼まれた簫何は、一読すると韓信の処刑に待ったをかけます。劉邦にその竹簡を見せた簫可は、韓信を助けるように願い出、処理を任され、まずは、穀物や財産の管理をする治粟都尉(ちぞくとい)につけ一から鍛えるつもり。
彭城。
歓迎の声が上がる中入城する項羽たち。范増は義帝が出向かえないのに不満を唱えると、羊飼いの出迎えなどいらないと項羽は一笑。しかし范増がそれでも楚人にとっては王だと言うと、私が自慢気でいると隣の変な老人が水を差すと嫌みを言う項羽、范増を疎ましく感じているようです。
平陽、魏王宮。
義帝から密かに彭城に来いとの親書をもらった魏王は光栄に思っていますが、薄姫は命が惜しければ行ってはならないと諌めます。訳が分からない魏王に彭城の本当の主は覇王、それなのに密書を送ってく来た意味は?と聞き、答えに詰まります。薄姫は魏王に、困った時に人の物を取ったことがあるかと聞き、あるとの答えに、それなのですよと教えますが・・・。
彭城、とある酒蔵。
義王は密かに張耳と陳餘を呼び出し、忠義があると二人に頭を下げます。張耳は恐れ多いと、腰を低くしますが陳餘は、事が成れば何をもらえるのかとへつらうことなく義王に尋ねます。兵一万で、郡一つを与えると義王が言うと、これはすぐに項羽に知れるし、秦が滅んで郡はなくなったと難色を示す陳餘。すると義王は兵五万で国一つと提示。国にも大きさがあると難癖を唱えた陳餘は、楚の領土の五割の土地だと言わしめるとさっさと帰ってしまいます。その後姿を見送って、かつては誠実だったのに、としょぼくれる義王。そのやり取りを半ば呆れながら聞いていた張耳、八万出すから趙と代の二か国がほしいと切り出し、承諾させます。
彭城、楚王宮。
義王と密会で交わした内容をそっくり伝え、義帝と張耳が裏切ろうとしていると項羽に陳餘は告げ口。項羽は笑って陳餘にその見返りを尋ねます。観念した陳餘は趙の地(=張耳の土地)がほしいと口にします。項羽は、承諾すると、明日贈り物をしてやると陳餘に告げ、帰らせます。
義帝を訪ねる項羽。義帝は具合が悪そうな素振りを項羽に見せつけますが、項羽はすべて分かっているような言葉を返します。そこへ陳餘、謀反を企んでいた張耳が逃げたと報告。項羽はその処分を義帝にゆだねます。そして義帝に証拠があるのかと尋ねられると、義帝を騙って張耳と図った者ですと一人の男を差し出します。義帝がその男に真相を尋ねようとすると、義帝の名を汚さぬようにと舌が切られており、何もしゃべれません。項羽は、義帝にこの件を知っていたのかとわざと尋ね、義帝に知らなかったと言わせることで事を収めます。舌を切られた男は義帝に処分させて・・・。これで、義帝は脅威ではないと、胸を張る項羽でしたが、この一件の処理を考えた范増に、なぜ張耳を逃がし陳餘に討たせようとしたのが分からず、尋ねます。陳餘は項羽に命令された訳ではなく、自分の意思で宣戦した、張耳が負ければ国を失い陳餘が趙を得る、陳餘が負ければ張耳を反乱の口実で討つ、と説明すると、項羽は二頭のトラに肉(趙の地)を投げるようだと理解し、二人で笑います。
劉邦の軍営。
果実拾いを誰も動いてくれないので一人でこなした韓信、蜂に刺された顔で、もうできませんと簫何に訴えます。小事すらできない者に大事などできないと、簫何が諌めると、ふてくされた韓信はそんなことを言っていては人をダメにする、出会った役人は皆私の情熱を無視する間抜けと馬鹿ばかり、これまでの戦も話にならない程愚かなものだった、私に兵を与えて戦えるように計らってほしいと言いたい放題。初めはムカつく簫何ですが、最後まで聞いて、何やら思った様子・・・韓信の働きぶりを見守ります・
南鄭まであと一か月程になったころ、簫可は韓信に食料の調達を任せます。軽い仕事だと見くびる韓信に、出来なかったら容赦なく斬首だと忠告する簫何・・・。
五日後・・・韓信が戻らずやきもきする簫何、食料の催促にも韓信を信じて待てと言うしかありません。そんな簫何に道に轍はあるのに輸送隊を見かけないと斥候からの知らせが届き不安が募ります。夜になっても到着せず、食料を催促された簫可は山に果物を取りに行くよう命じます。そこに韓信、到着の知らせ。喜ぶ簫可でしたが、食料の量が少なく・・・。
第47話


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