それでも夜は明ける☆自由こそ、すべてだ

俺は生き延びる、人間として。画像
それでも夜は明ける
12 YEARS A SLAVE
2013年 アメリカ
監督: スティーヴ・マックィーン
脚本: ジョン・リドリー
音楽: ハンス・ジマー
出演: キウェテル・イジョフォー
         (ソロモン・ノーサップ/プラット)
    ルピタ・ニョンゴ (パッツィー)
    マイケル・ファスベンダー
               (エドウィン・エップス)
    ベネディクト・カンバーバッチ (フォード)
    ポール・ダノ (ジョン・ティビッツ)
    ポール・ジアマッティ(フリーマン)
    サラ・ポールソン (エップス夫人)
    アルフレ・ウッダード(ショー夫人)
    ギャレット・ディラハント(アームスビー)
    ブラッド・ピット(バス)
アメリカ南部では奴隷制度が
       法律化されていた時代・・・
1841年、アメリカ・ニューヨーク州サラトガ。
自由証明書で認められた自由黒人の
ソロモンはバイオリニストとして家族と幸せな生活を送っていた。ある日、知人の紹介で
ワシントンでのショーの演奏を頼まれる。仕事を終え、興行主と祝杯をあげたソロモンは、
酔いつぶれ、翌朝、目が覚めると手と足を重い鎖につながれ暗い部屋にいた。
興行主に騙されて売られたと気付いた時には、既に南部へ向かう船の上。
ニューオーリンズの奴隷市場に着くと、奴隷商人のフリーマンに”プラット”の名を
与えられ、大農園主のフォードに買われていく。

久々に、映画ブログらしくしてみようかと(笑)
アカデミー賞では9部門でノミネート、作品賞、助演女優賞、脚色賞を受賞したと
いうことで気にはなってましたが、内容的に辛いかな~と、思案。でも、ブラ・ピや
ベネさん、久々のマイケル・ファスベンダーが観たい♪といつもの如く
出演者を楽しむという目的で観に行ってしまいました。
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とはいえ、やっぱり人を家畜や物として扱うシーンは辛いですから
観たくないけど、あるんだろうなぁ・・・と覚悟して挑んだところ、
作品の出来栄えの良さに、すっかりハマりこんでしまい、
観て好かったわ、と素直に感動してしまいました。
確かに、目を覆いたくなるような残酷なシーンもあるのですが
嫌な気分になる前に、もとに戻してくれるような演出が施されていたり、
買主も不幸だったりするので、それなりに罰を受けてるように思えて
哀れさを感じるので、落ち込むこともなく最後まで観ることができました。
でも、たぶん主人公がパッツィーの手を振り切った時に感じたであろう
罪悪感のようなものも、観ているだけで何もできない私にもしっかり
残ることに・・・。脚本の妙なんでしょうね。脚色賞、納得です。
巧く言えないのだけど、奴隷制度を描いている前に、人間の姿を
きちんと描いている作品だったなぁと思います。
容赦ない現実が鞭に怯える者ばかりでなく、人をモノとして扱う者の
“人としての心”を失わせていく様が垣間見えて、それはこの時代ばかりの
事ではないと思わされました。
そう思うと、今の時代の方が恐ろしいのですよね・・・。

奴隷制度についての映画というと私としては『アミスタッド』がまず、思い出される
のですが、あちらも出演者目当てだったような・・・で、本作。
ブラ・ピ、美味しすぎる役でしたね(^^)
ベネさん、嫌な奴じゃなくて好かったわ。悪役を一手に引き受けたような
マイケル・・・ミヒャエル・ファスベンダー の方でインプットされてますが、
狂気じみた雰囲気、巧いですね。
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そして、キウェテル・イジョフォーの豊かな表情には感服。
仲間を歌で送る時、泣けた。。。。。

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