
曹操暗殺 三国志外伝
銅雀台 THE ASSASSINS
2012年 中国
監督: チャオ・リンシャン[趙林山]
脚本: ワン・ビン
ワン・ハイリン[汪海林]
美術監督: 種田陽平
音楽: 梅林茂
出演: チョウ・ユンファ[周潤發](曹操)
リウ・イーフェイ[劉亦菲]
(霊雎/貂蝉)
玉木宏(穆順)
アレック・スー[蘇有朋](献帝)
伊能静(伏皇后)
テリー・チウ[邱心誌](曹丕)
ヤオ・ルー[姚櫓](吉太医)
ニー・ダーホン[倪大紅」(伏完)
バオ・ジエンフォン[保剣鋒」
(呂布)
チー・チェン[池程](許褚)
サミュエル・パン[彭敬慈](曹休)
グォ・ジンフェイ[郭金非](陳蒙)
ティェン・ルィフェィ[田瑞輝](穆晏)
チュ・チュェンチョン[曲泉丞](曹植)
ロー・ガーイン羅家英(蹇伯)
“赤壁の戦い”から12年後。魏を治める曹操は、後漢の皇帝である献帝を手中にし、
鄴(ギョウ)に銅雀台を立て、その力を誇示していた。
そんな曹操を快く思わない勢力は、秘かに曹操暗殺を企てようと暗躍していた。
幼い頃から暗殺者として育てられた幼なじみの穆順(ぼくじゅん)と霊雎(れいしょ)が
刺客に選ばれ、穆順は宦官として、一方美貌の霊雎は侍女として
それぞれ曹操に近づいていくのだが…。
發仔が曹操を演じるというので、興味を以て公開を待っていましたが、
ちょっと時期的に公開が難しい雰囲気が続き、ようやく公開・・・でも、
いつもの如く、こちらでは上映がなくDVDになるまでダメかなぁ~と
半ばあきらめていたところ、娘の大学入学にかこつけ上京した折に
空いた時間にちゃっかり観てきてしまいました(笑)(4日)
上映館は以前、ド兄さんの『三国志英傑伝 関羽』を観たところ。
發仔が曹操・・・どうなんだろ~?って思ってましたが、う~んやっぱり
どうなんだろう(笑)。時代劇のイメージがほとんどないのに、
『孔子の教え』のインパクトが強くて、曹操にはどうしても思えなくて・・・
でも貫録は十分ですので、にラストまで来ると、
さすがだなって思わされました。
漢王朝にとっては、悪人扱いの曹操、中国ではず~っとそのイメージ、
それが最近、お墓が発見れたことで日が当たり、再評価され、
本作も、そうした中で製作されたのだとか。なので
自分の想いが理解されず苦悩する曹操の姿が見えてきます。
原題は「銅雀台」。
210年、曹操が袁紹を破り、魏王となった時に造られた宮殿で、
高さ10丈(33.3m)誇り、後に南側に「金虎台」(きんこだい)、北側に「氷井台」
(ひょうせいだい)を増築、それらは橋で繋がっていたと言うから、当時としては
大建造物だったでしょうね。ネタバレになりますが(笑)、クライマックスでは
これが大活躍します(笑)これにはビックリでした・・・まぁ、おもしろければ
いいかなってことで。
物語は二つの暗殺未遂事件・・・一つは献帝の側室・董貴人の父・董承らが
献帝より血で書かれた密勅により決起するもの(ドラマ「三国志」では
第21話「吉平、毒を盛る」あたり)、もう一つは吉本、金禕、耿紀、韋晃らによるもの(第69話「曹丕、乱を平らぐ」あたり)の事件を軸に、
馬超・韓遂らに刺客として育てらてた男女、そして父に認められたいと
願う曹丕が絡んだものとなっていてなかなか複雑。
この、刺客の一人が玉木君。曹操を狙いながらも、幼なじみへの
切ない想いが彼を変え、その思いが曹操の想いと同化していくような展開は
三国志?って雰囲気でなかなか良かったです。刺客の生い立ちも、
そうか~って感心するような設定でしたので、ここをもっと深く掘り下げて
描いていたら好かったかも。全体的に欲張っちゃった感じがして
勿体なかったな。
でも、外伝といして、これもありってことで(^^)
そうそう、好かったと言えば、一瞬登場の呂布が可愛い♪
おまけ♪主題歌≪等雪来≫唄:劉亦菲
監督のブログ:自由编剧汪海林的blog
この記事へのコメント
涼子
ひらで~さん、チ・ジニは『チャングムの誓い』のミン・ジョンホをやっていた人ですよ。その後『トンイ』で王様もやってました(それでも野人姿にはビックリ・・・アダモちゃん姿の宇文邕の向こうを張っているのか)。『ビター・ブラッド』見ちゃいましたよ。健くんがちょっと大人になってステキでした。メイディの曲もいいですね。『ロング・グッドバイ』でも殿を差し置いて浅野氏に傾いていた「オジサマスキー(いや、オジサマも、好き、ですよね?)」のひらで~さんは、渡部篤郎もよかったのでしょう。『馬医』の「天然痘にかかったことある人、は~い」には私も驚きました。天然痘は治ったとしても顔にあばたが残るはずなので、あの美女たち(医女たち)ありえない!(失礼ながらいい例が、三国志の龐統士元(ほうとうしげん)です。彼は天然痘が治った後のあばたにより、あのように顔がご不自由・・・という話です)
銅雀台、いや邦題『曹操暗殺 三国志外伝』見たんですか、いいですね~見たいよ~。でもチームの神様は私(たち)を見捨てていなかった。WOWOW で5月に鴻門宴、邦題『項羽と劉邦 White Vengeance』をやることを知り、狂喜乱舞です。早く見たいです!
末子さん、トニーのお食事シーン紹介をありがとうございました。「恋する惑星」の屋台や、「ブエノスアイレス」・・・うう~懐かしいです。『欲望の翼』はかなり前に見たのでうろ覚えですが、確かに目の保養に最適。ただ、ストーリーって?みたいな感じではなかったでしょうか。私の記憶が間違っていなければ、ラストが「えええ?これで終わり?」という感じだったと思います(ひらで~さん、違ってますか?)。
そして私「涼子」は若くないですよ~アラフィフですから・・・。
ひらで~
こんばんは
チ・ジニはミンの旦那でしたか~
「チャングム」はブログの過去記事を見ると、
8年以上も前の事なんですね~
登場人物はなんとなく覚えてますが
出演者の名前で憶えてるのは主役の
イ・ヨンエさんだけ(^^;)
初めて観た韓国ドラマでしたから
全員が初めてのお顔・・・名前まで
覚えることができませんでした。
それ以来観てないので、チ・ジニは
リセットされてました(笑)
言われると、見覚えがあるような(笑)
オジサマスキーのはずですがね、
だんだんいい男が年下ばかりに
なって行くような(笑)
おじ様だったのがおじい様になって
きてますからね(^^;)
今週の「ビタ・ブラ」で渡部さんが
足吊った~!っていうのが好かったわ(笑)
突然の動きに弱くなってくるのよね・・・
「鴻門宴」,WOWOWで放送ですか~♪
それは嬉しいですね。この項羽は最高に
綺麗ですからね、それだけで十分(笑)
「欲望の翼」はそうそう、ラストがね
トニーさんが意味不に出てきて終わりなの。
なんでも続きを作るつもりだったけど、
出来なかったのだとか。あれだけのキャスト
集められないってことだったらしいです。
みんな若かったけど、観た自分も若かったなぁ。
今じゃみーんなアラフィフなのよね(^^)
未子
「江の早春賦」にちょっぴりお邪魔しました。
再読にもかかわらず、新鮮でドキドキしました。
鈍い私は、バージョンアップ部分をまだ把握していないので、ゆっくり拝読させていただきますね。
龐統士元を登場させてくださっているところに、涼子さまの懐の深さを感じています。
涼子
『江の早春賦』をまた読んで下さっているなんて感激です。本当にありがとうございますm(__)m バージョンアップはマイナーチェンジが多いので分かりにくいとは思います。一番変わったところは8章の終わりから9章の初めにかけてのところです。拙い小説を読んで下さることに本当に感謝です。士元様はキャラ的には好きな人なんです。『江の早春賦』ではキーパーソンですし、大事に?扱わなくては…。これからもよろしくお願いします。
キョーコ
最初に献帝が登場する時の歌声がとても綺麗で、印象的だったんですよねぇ。
そしたらラストでの曹操の「歌ってくれ」という台詞に、すご~くグッときちゃって。
英雄とか君主とかの孤独がとても良く表現されていたと思います。
ひらで~
TBありがとうございます(^^)
献帝は唄って踊っているしか
なかったんでしょうねぇ・・・
曹操がユンファだったせいか、
どうも違和感があったのですけど(笑)
そもそも王室がしっかりしてれば
こんなことにもならなかったわけで、
曹操が立たんでも誰かがやってたと
思えば、この曹操でよかったのかも
しれないですね。あそこまで乱れちゃえば
悪役にもなろうってものです。
献帝だって、禅譲を強いられた曹丕より
長生きしてますから、曹操様様だったと
思うな。