とある宿。冲は宿の者に、華山派の弟子を見かけたか尋ねます。知らないと答えられ、気を落としますが、我行は教主の座を奪い返すはずだからすぐには崋山派に手を出すまいと考え、まずは師父たちにこのことを知らせようと思い立ちます。そんなところへ、何やら横柄な態度の男の声。見ると派手な甲冑をまとった男が宿の者に文句を言っています。将軍様と呼ばれる男は食堂でも、この席がいい!と先客や店の者を脅して、座ります。そこへ冲、運ばれた酒を勝手にとり飲み始めると、男に見つけたぞ!バカ野郎を、と声をかけ、怒った男が手を出すと軽くのしてしまいます。冲はその男が追って来たところで、点穴で動けなくすると、まず、あんたは目に余る、次にこの服が気に入いったと告げ・・・。 颯爽と歩く、派手な甲冑を身につけた男・・・冲です♪俺様に旨い物を出せ!と言うと酒を豪快にあおり、酒の肴を持って来い!がはは!と一人、将軍になりきます。鳥を焼き、気功で引き寄せると、吸星大法は使えるな♪と満足そうにかぶりつきます。お腹いっぱいになると満足げに昼寝状態に・・・と、怪しげな足音に気づき、顔を挙げると南に向かう黒装束の者たち。任教主が師父たちを狙うように命じたかと心配し、狭い山道で襲われたらひとたまりもないと、知らせに走ります。
山道を行く、恒山派の一行。儀淋が、岳総帥は誤解している、令狐兄さんは逆徒ではないと師伯・定静に訴えますが、岳殿の書状が偽物だというのか?師の教えに背き魔教とつるみ破門となった彼に多少の恩があるにせよむやみに庇うものではないと諌めます。儀淋がなおも、令狐兄さんは命懸けで助けてくれたとかばいますが、あの男は策略家、今度会ったら気をつけるようにと言うと、定静は弟子たちに向かって五岳剣派が結束して剣譜が魔教の手に渡らないようにするのは正派の気運に関わることなので、必死で守ること、魔教は詭計に長け、逆徒令狐冲は五岳剣派の内情に詳しいので、注意すべしと気を引き締め、魔教の先回りをするため先を急ぐことに。ところが歩き出した恒山派の一行に、突然暗器が襲い掛かります。そこへ師父たちを捜していた冲が通りかかり、儀淋を認めると、毒が塗られた暗器に次々と倒れる彼女たちを襲う黒装束の男たちに剣を気で飛ばし、一気に倒します。冲は倒れた男たちから毒消しを出させ、愛想よく定静に渡します。名を聞かれた冲は姓は呉天徳(ごてんとく)の“呉”、名は呉天徳の“天”に呉天徳の“徳”だ、将軍と呼んでもいいと告げ、助けた礼をされると、悪を懲らしめるのはわしの役目だと、高笑い。定静は毒消しが効き、弟子たちが助かると男たちを逃がし、冲に門派は分からないが見事な武術でしたと改めて礼を告げます。身元を知られたくないから門派は聞かないでくれと頼んだ冲は、ならば将軍のために朝夕お香を焚き無事を祈りますと言われ、仏には出世と財運だけを祈ればいいと断りわしも可愛い尼さんのために祈るよと言うと、鼻歌を唄いながら去って行きます。
その夜、廿八鋪(にじゅうはちほ:浙江と福建の境)まで来た恒山の一行。日が暮れたばかりなのに、店は締まり人気のないのを不審に思い、定静は儀淋と儀玉を探索に行かせます。どこにも人がいないのを確かめた二人は人ばかりでなく動物までもいないと定静に報告。魔教は人を追い払い私たちと闘う気では?と儀淋が言うと、町中に明かりをつけて私たちの行方をくらましましょうと儀玉が提案。定静は二人に任せ、福来旅館へ。
福来旅館。部屋も整い、置かれた湯呑も温かいのを確認した定静は出て行ったばかりだと判断。食事を作ると言う弟子に食器などを毒が仕込まれてないかよく知らべてから作るように指示。儀玉たちが戻り、警戒するよう指示していると外から助けを呼ぶ声が聞こえ、弟子たち数人を見に行かせます。
しばらくして、戻りが遅いとい気にしていると、奇妙な物音。定静は儀玉を偵察に出しますが、なかなか帰ってきません。心配になった定静は儀淋と探しに出ることに。二手に分かれると、定静は儀淋の叫び声を聞き探しますがどこにも姿がありません。街に飛び出すと、魔教の妖人ども出てこい!隠れるとは恥とは思わぬか!東方不敗は臆病者、東方必敗ね!と挑発。すると黒装束の者達が現れ定静を襲います。無勢に多勢の定静が危うくなったところに現れたのは陸柏。陸柏は礼をされると、恒山派の万花剣(ばんかけん)は実に巧妙で、魔教の六霊使者(ろくれいししゃ)たちも形無しだと賞賛します。陸柏は弟子たちの行方を尋ね、なぜか消えたと聞くと五岳剣派は一蓮托生(いちれんたくしょう:結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること)、捜索を手伝います申し出ます。感謝する定静に陸柏はひとつ相談したいことがあると続け、五岳剣派が五岳派になれば魔教も敵ではなく武当(ぶとう)や少林の門派も我々に及ばなくなる、それが左師兄の願いなのです、師太(定静)の考えを尋ねます。自分は恒山の閑職の身、それは総帥の定逸師妹に聞くように、今は弟子が心配ですと定静は答えを避けますが、陸柏はここから遠くない所に魔教の巣窟がある、そこにいるのでは?焦ることはありません、うかつに踏み込めば危険です、それより今後の武林どころか五岳剣派の盛衰とも深い関連があることについて相談したい、救出は簡単ですと言うと、話を五岳派にしたいということに戻そうとします。明言を避けたい定静でしたが人の足元を見て返事を迫ってるのではありませんと意味ありげに言われ、私が承諾しても総帥が承諾しなければ
意味がないと返します。しかし、総帥とは昔からどこでも一門の一番弟子がなるもの、徳も武術なども定逸師太に劣らないのに・・・と、痛くもない腹を探られて、仲間割れさせる気か!合併はお断りと定静はよと、怒り去っていきます。
そのころ、儀淋は、黒装束の者に捕らわれていました・・・が、そこへ呉将軍(冲)が飛び込んできてあっという間に救出・・ただし縄は自分でほどいて(笑)。
怒って去ろうとする定静を追った陸柏は、なぜそんなに頑なに?お弟子さんたちを助けたくないのですか?と意味ありげに尋ねます。そこへ儀淋と呉将軍。陸柏は冲が泉州の大将軍・呉天徳だと名乗ると朝廷の犬役人か、殺されたいのか!と言うと、冲に襲いかかろうとしますが、それより早く動いた冲はあっという間に陸柏を抑え吸星大法を・・・陸柏が任我行か?と言うなり冲は蹴りを入れ、わしは呉天徳だ!と言い張ります。まだやるか?と冲に言われた陸柏はあわてて立ち上がると、私は任我行殿の足元ににも及ばない、失礼すると去っていきます。定静はまた助けていただきましたと礼をすると、弟子たちを見かけたかどうか尋ねます。冲は酒を飲もうとしていたら、この尼さんを見つけて連れてきただけだ、いい大人だから心配ないといいますが、目で訴えられ(笑)一緒に捜すことに・・・ついでに、儀淋のお守も兼ねて(^^;)
宿に戻った冲と儀淋が待っていると、儀玉たち。山の麓の洞窟に行ったら、獣の死骸がたくさんあった、洞窟からでたところで6人の魔教の妖人に出会い今まで闘っていたと話し、師伯には会っていないとのことで、心配が募ります。儀淋は冲に助けを求めますが、魔教と一緒に肉を食べているんじゃないか?と意地悪な答え。怒った儀淋をさえぎり、冲はわかった、師伯が倒れてたら担いでくる、また手伝いか、と毒づきなから腰を上げます。
自分の後を師伯と呼びながら付いて来る女の子たちの喧しさにうんざりな冲でしたが、何やら気配を感じ行ってみると、定静が黒装束の者たちに囲まれて、窮地に・・・。冲は素早く定静の前に立ち気で相手を吹き飛ばし助けますが、定静は瀕死の状態。冲は定静に我行なのか?と尋ねられますが、我行ではない、辛辣な奴らである魔教の仲間でもない、我が師は品行方正で江湖の英雄だ、師太とも縁のある方、と答え安心させます。死期を悟った定静は、自分の代わりにこの子たちを福州の無想庵に送ってほしいと頼みます。そして最後に一つだけ教えてほしいと将軍の正体を尋ね、冲が耳元で令孤冲と打ち明けると、息を引き取ります。 定静を荼毘に付す儀淋たち・・・泣きながら送る彼女たちに死んだ者は生き返らん、泣いても無駄だ、福州に行くんだろ、俺は泉州に赴かねばならいから行くぞ!と促し・・・ようやく到着。約束は果たした、後は自分たちで何とかしろと冲は去ろうとします。儀玉がお茶でもと、引き留めますがやっと身軽になれるのだからと断り、尼僧に会うとろくなことがない、しかもこんなに大勢・・・じゃぁな!と文句を言いながら去っていきます。と、儀淋は今の言葉に冲を思い出し、将軍に令孤兄さん!と呼びかけます。が、冲は振り向きません。
一人になった将軍姿の冲は、師父や霊珊に会えると期待して街に入ります。すると、目の前に霊珊が現れそこにいたの?捜したわと声をかけられたと思ったのもつかの間、冲の横を通り過ぎます。その先には平之の姿。冲は変装のせいか?と考えていると、師父たちが霊珊たちに合流。楽しそうな会話の最後に、徳諾が大師兄もいれば・・・と漏らすと、その名をだすな!と師父が言うのを耳にした冲は落ち込みます。そんな冲ですが、薪を背負うとするおばあさんの姿を見つけると、駆け寄って手助けします。冲がおばあさんになぜこんなことをするのか尋ねると息子が賭け事でつくった借金を薪を売って返すのだとの答え。息子の賭けのために?と驚く冲でしたが、息子は息子、見ぬふりはできない、親は子がいつか心を入れ替えると信じてるものよと言われ、師父も師娘も親同然だから改心すれば許してくれると、気を良くします。
師父たちの宿に向かった冲。霊珊が密かに宿を出るところに遭遇し、後をつけます。霊珊が向かった先は、林家の旧宅。霊珊が平之に何か見つかったかと尋ねた霊珊、家具もすべて捜したが何も出てこないと聞くと、このままでは家を壊しかねないわねと冗談を言うと、女主人の許可なしでは壊せないよと平之。霊珊は口がうまいわねとまんざらでもなさそうに応えると、大師兄の言葉を聞き間違えたとかは?と尋ねます。それはない、大師兄はこの家の物を見てはならないと言ったが、それは見ろということだ、でも、古い書籍と経典以外見つからないと答えます。外の冲は二人の会話から“辟邪剣譜”を捜していると察します。霊珊の言葉で、経典の中を捜したり、水にぬらしてみますが、見つかりません。その時、平之は壁にかかる絵に目が止まります・・・外に怪しい人影が二つあるのに気がつかず、二人は絵のそばに寄り、絵に描かれた達磨像を見てみると・・・。絵からヒントを得た平之が絵の上にかかる扁額の裏を探りますすが、何もありません。がっかりした平之が傍の柱を叩くと、天井から袈裟の包みが落下。拾おうとした途端、外で窺っていた者が飛び込んで来て、二人を倒すと包みを持って逃げます。冲があわてて部屋に入り、霊珊を助け起こすと袈裟を取り戻すように頼まれます。
外へ出た冲は簡単に包みを取り返すと、誰の命令で来たかを尋ねます。ところが、冲が尋ねた者をもう一人が口封じし、冲に暗器を命中させ逃亡。傷を負った冲は霊珊の傍まで行きますが、そこで意識を失います。
そのころ、不群と中則が仲良く散歩。娘の夜歩きを心配する不群に平之は真面目だから心配はないわと中則はたしなめますが、不群は娘に変な噂が立つのを恐れています。そうね・・・と中則が、返事をしてふと見ると、人が倒れており、不審に思い屋敷に入ってみると・・・。 中則が霊珊に気を取られている間に、袈裟の包みを見つけた不群はそっと、包みを隠し・・・。
宿に戻り平之を治療する不群。治療が終わり、中則に声をかけられた平之は気がつきますが、なにやら思い出したように大師兄の様子を尋ねます。不群から怪我をしていて意識がないと聞いた平之は、こっそり冲の寝床を探りますが・・・。第24話


登場人物&キャスト
冲くん、我行さんにまで気にいられて、娘を嫁にやる!
後継ぎになれ!って言われてますけど、そんないきなり言われてもね~
しかも、邪派って言われてるとこだし、個人的に恨みはなくても、
簡単にはいかないよね(^^;)そこは、後々のお楽しみになると
思いますので待ちましょう(笑)
そのあとの冲くんの化けた将軍、好いですね~♪体型全然違うのに、
よく合ったね(笑)豪快で楽くて、ずっとそのままでいればいのに・・・
口癖は“格老子的”、ばか野郎って訳されてますが、四川の方言で
気にいらない時に口にする言葉だそうです。由来は捜索中(笑)
儀淋ちゃんとも再開(?)してますけど、
彼女との関係もこれからどうなるのか(^^)でも、定静さん、
かわいそうだった・・・の前に、あまりの残酷シーンに驚きました。
ドラマでここまで描いていいの?中国ドラマって、気を抜いてると
こういうシーンが急に出てくるのよね(^^;)
いよいよ、不群さん性根を現し始めたか・・・剣譜っていうから、
本とか経みたいな形式なのかと思ったら、袈裟?中国らしくて面白い♪
この記事へのコメント
ちはる
盈盈ちゃんの初恋散ってしまいましたね。盈盈ちゃんは冲の恋の相手が不敗だと知ってるのかしら。
将軍姿の冲似合ってましたね♪一瞬、冲だと気づかなくて誰だコイツって思ってしまいました(笑)ずっと将軍の格好でもいいのに。
定静さんは無念でしたね。まさか死ぬなんて思わなかったのでビックリです。この仇は定逸さんが取ってくれるのかしら。
不群どさくさに紛れて隠しましたね。やっぱり腹黒さんでしたか。どんどん嫌な奴になっていきますけど、中則さん不群と一緒に居て大丈夫かしらと思ってしまいました。
老婆から親心を聞いて、不群もきっと分かってくれると思うところは素直でいいなと思う反面、不群の行いを見ていると親心は期待できないなと思いました。冲が不憫だけど。
ひらで~
こんばんは(^^)
冲くんの将軍姿、カッコ好かったですよね。
髭も意外と似合って・・・韓国ドラマのおかげか、
髭に慣れてきました(笑)
性格も豪快で面白くていいのにね、ここだけじゃ
もったいないわ。
いよいよ、武侠ものらしく凄惨なシーンが
多くなってきました。誰が生き残るのか、
観ていて辛くなりますが、冲くんの
明るさがあれば、大丈夫でしょう。
それにしても、不群さんは…困ったものです。
中則さんを裏切ってるのにね。事実がはっきり
した時、どうなるのか心配です。