不仲だと聞いていたので、不思議に思いますが、正風も図りしれない様子。
・・・って、莫山さんはやっぱり、不思議な人のようですね(笑)
死期を悟った二人は令狐冲に、自分たちが内功を振り絞り、“笑傲江湖”を
奏でたが、このままでは世に知られないのが無念だ、たとえ二人が生まれ
変わっても会えないかもしれない、奏でるのに相応の内功を持つ者が
現れることも考え難いので、この曲譜を預かってもらい理解できる人に
渡して欲しいと頼みます。快く承諾する冲に、曲洋は魔教の自分が頼んでは
迷惑が掛かるが、もう時間がないと清風と共に詫びながら更に頼みます。
正風はこの曲のほとんどは曲洋が晋の稽康の「広陵散」を基に作ったと
冲に曲の謂れを話すと、冲は「広陵散」は稽康の死後途絶えたのでは?と
驚きますが、二人は稽康は死を目前にしてその曲を作ったが、実は
それ以前に「広陵散」は存在しており、前漢後漢の皇帝と大臣の墓を掘り
29番目の蔡邕(さい・よう:後漢末、桓帝~献帝に仕え、文芸に秀でていた)の
墓から以前の「広陵散」を見つけた、これは聶政(じょう・せい:戦国時代の人
どんな方かはこちらで)の韓王暗殺を歌った曲で、長かったが曲洋が
一部の韻律を抜粋した、琴の部分は聶政の姉が弟を悼む調べとなっている、
令狐殿は尊敬する聶政のように義理堅いので頼むことにしたと話します。
恐縮しながら頼みを聞く冲に、知り合って短いが信頼していると曲洋が
告げると、二人はこれで心残りはない、あの世でも「笑傲江湖」を奏でよう、
と意を決すると・・・高笑いのうちに絶命。
二人の意を継いだ冲は二人を丁重に埋葬し、儀琳にこのことを秘密に
するように頼みます。儀琳は承諾すると、冲に対して、“兄さん”と呼ぶように
なりました・・・自分なりに、けじめをつけようと思ったのね(^^)
そして、費彬の死体に傷を付けた訳を、冲から莫大先生の刃は
細く薄いので傷口で犯人が分かってしまうからと聞いて納得した儀琳・・・
お守りを落ししてしまいます。
雨の中、曲洋の墓の前に立つ東方不敗・・・曲洋の最後を聞き、武林は当分
荒れそうだと呟くと 黒木崖へ・・・。歩き出した不敗は何かを踏んだことに気がつき、
手に取って見ます。それは、儀琳の落としたもの。不敗は当然知る由も
ないのですが、別の思いが過ぎります・・・それは昔、両親と幼い妹、弟と
普通の暮らしをしている時のこと。賊に襲われ一家で逃げようとしていると
妹が兎を追って別方向へ。不敗が妹を追って馬車へ連れて行こうとしている間、
息子が大事と母は父を急かし、娘を二人を置いて去ります。取り残され危険を
感じた不敗は妹を桶に隠しすと、怖がる妹に自分のお守りを渡します。
賊たちに目を付けられた不敗は、逃げますが山中で、ついに追いつかれ
これまで!と思った矢先、近くの湖上で修行をしていた男が目を開くと
水しぶきが針となり賊たちを撃退・・・水上を滑るように移動し、不敗のもとに
来た男、名を問われれても名乗らず、礼を言われても修行の邪魔だった
からだとそっけない雰囲気。それでも、針のおかげで助かったと言う不敗に
針が見えたことに驚いた男はいきなり不敗の腕を触ると、武術に向いている、
だが女なのは残念だと告げます。女は黒木崖に登って奥義を告げぬと言う
男に、男になるわと不敗。一時ではなく一生だと水をさす男でしたが
強くなれるなら一生でも構わないと言う不敗を弟子にすることに・・・。
二人は妹を探しに戻りますが、そこには姿はなく、男の強者だけが
行き残れる、弱者は強者の邪魔になる、お前は強者になれるという言葉に
私は強者と自分を言い聞かせ、妹を諦める不敗・・・記憶をたぐり、
絶対に妹を探し出すと、思いを新たにする不敗です。・・・なんと、ここで東方不敗が女の子だったことが判明

女性化したのではなかったのねその上、儀琳が妹かもしれないとは・・・
姉妹で同じ男性を好きなるけど、二人で撃沈する展開になるのか?と
勝手に妄想・・・この絡み具合、深すぎる(笑)
その頃、街中の隆福客桟(旅館)の前では紙銭(しせん)をばらまいては燃やす、
お祓いの最中。そこへ冲と儀琳が部屋と食べ物を頼む、とやってきます。
ところが、変な客がいて一晩中恐ろしい叫び声が聞こえるから、見に行っても
わからない、悪霊が住み着いているかもしれないからやめたほうがいいと宿の
者は忠告。そんな話には恐れない二人は正は邪に負けない、念仏を唱えれば
大丈夫と中へ・・・念仏を唱えながら入っていきます(笑)
不気味な声を聞いた二人、声を辿って行きますと二つの柩が並べられた部屋に
行き当たり、そこから「林震南!この朝廷の犬め!」と怒鳴る声が・・・
中では、青城派からさらった林夫婦を焼きごてを手にした木高峰が
“辟邪剣譜”のありかを聞き出すために拷問の真っ最中。
林震南は“辟邪剣法”は口伝のもの、剣譜などないと言い張りますが、
信じない高峰は息子・平之を捕まえると夫婦を脅します。息子を助けたい夫人は
言いかけますが、言ってもどのみち殺されると止める震南・・・怒った高峰は
夫人の首に手をかけ、殺害。それを見て、自ら夫人の後を追う震南・・・
そこへ、冲が部屋の外から師父が会いたいと言っていますと声をかけます。
続いて儀琳も同じように声をかけると、高峰は集団で来たと勘違いし急いで逃亡。
それを察した冲たちは部屋の中へ・・・縄を切り夫婦に声をかけますが、夫人は
事切れており、意識を取り戻した震南も、息子・平之に「福州向陽巷(こうようこう)の
旧宅にある 家伝の書を大切に保管するすること、しかし曽祖父・遠図の遺言で
林家の子孫は決して読んではならぬ、読めば恐ろしいことになる」と伝えて
欲しいと冲に頼むと息を引き取ります。同じ頃、宿の食堂に入っていた岳不群たち・・・林殿!と叫ぶ冲の声を聞きつけます。
すぐに声のする方に向かうと、部屋から冲が飛び出してきて・・・ようやく再会。
無事な姿の冲に思わず抱きつく霊珊。そんな二人から目をそらす儀琳と平之・・・
冲が、ここにいる訳を不群に話しだすと、それを聞いた平之は慌てて部屋の中へ。
事情を知らない冲に、霊珊が平之が夫婦の息子で父の弟子になったと告げます。
一人、両親の弔いをする平之・・・。
不群は徳諾に定逸のもとに送り届けるように命じ(確かな人選です)、儀琳を
見送ります。冲は「泣くなよ」と、別れを言葉を儀琳をかけますが、直ぐに心は
霊珊に・・・仲睦まじい二人の様子を背中で感じた儀琳は、冲に話があると
呼び寄せると、耳打ちするように近づいて頬にキス♪驚いた冲は、何を話したか霊珊に聞かれると、
二度と小師妹と離れるな、と言われたと嘘をついてしまいます。
本山に戻り、正式に入門した平之。弟子の着物を纏った平之を見て、眉目秀麗
まるで文人と評する寧中則、武術がダメなら四書五経(儒学の基本書)を
勉強させ科挙を受けましょうと提案します。不群も華山派から合格者でても
いいだろうなどと話すものですから、文弱だと言われたように感じた平之は
絶対に武術を習得してみせると、心に誓います。そんな平之に不郡は華山派の戒めを守り、門弟たるもの、門派の栄誉を
大切にするよう告げると、冲に華山派の戒めを唱えさせます。
一戒 欺師滅祖 不敬尊長 師を欺き、祖を滅ぼす兄弟子風を吹かせて、唱える冲に今回、下山して幾つの戒めを破ったかと不群。
二戒 恃強凌弱 擅傷無辜 弱きを苛(いじ)め、むやみに殺す
三戒 姦淫好色 調戲婦女 色に耽り、婦女をからかう
四戒 同門嫉妒 自相殘殺 仲間を妬み、殺し合う
五戒 見利忘義 偷竊財物 利に走り、盗みを働く
六戒 驕傲自大 得罪同道 おごり高ぶり仲間を傷つける
七戒 濫交匪類 勾結妖邪 匪賊と結託し、邪と手を結ぶ
冲は跪くと、戒めの6を破り、迴雁楼(かいがんろう)で青城派の羅人傑を
殺しましたと、詫びます。霊珊があれは仕方がなかったと擁護しますが
規則は規則、例外は認めんと不群。人傑にとっては自業自得でも、恒山派に
対する無礼がある、ほかに尼僧は不吉だとも言ったそうだが、そんことは
教えとらんと咎める不群は更に、曲洋に助けられたことに及び、魔境に恩を
着せられ五岳剣派を裏切るところだったと、続けると、帰り道、一言も
魔教を悪く言わなかった冲に、命を助けられ、正邪の区別がつかなくなったのか、
次に魔教の者と会ったらためらわずに殺せるか?と尋ねます。
問われた冲は、考え込んでしまい答えられません。その姿を見た不群は
私の名誉を傷つけた罰として、面壁1年を命じ、問題を考え、自分を
見つめ直すように冲に課します。
霊珊は冲がいない1年の間、私の剣の相手は誰がするの?駄々をこますが、
弟子はほかにもいるわと、宥める寧中則。
思過崖(しかがい)。
一人登ってきた冲、荷物を置いて崖の淵で深呼吸・・・と、猿が現れ荷物を奪って
崖にある洞窟の中へ逃走・・・洞窟に垂れ下がる蔦を伝い、猿を追う冲、やがて
荷物を取り戻しますが、蔦が岩から外れ真っ逆さま・・・なんとか途中の蔦に
引っかかり無事着地・・・の瞬間、人の気配を感じます。ふと、壁を見ると
そこには「風清揚(ふう・せいよう)」と刻まれた文字。
師祖の姓は“風”と思い出した冲は太師叔か太師伯のことかと考えますが、
聞いたことがないと思い当たらず、考えるのをやめ、罰を受けた理由について
考え始めます。正邪の区別がつくか、魔教の者と会ったら殺せるか・・・
いい人だったら?いい人は魔教にはいるか?猿と同じで、猿は武術できないと
言えるのか?自問自答する冲、混乱してきます。魔教は悪人だらけ、
師父の言うことが正しいと自分を言い聞かせようとしますが、曲洋の行動が
気になります。そこで冲は曲洋は既に読みの国の人、今度師父に殺せるかと
聞かれたら殺しますと言えばいいだけだと、答えを出します。答えを出し、スッキリした冲は修行に専念することに。
そんな冲を、覗き見る不思議な人影が・・・。
冲に食事を運ぼうとする大有を見つけた霊珊は、毎日行くのは大変でしょう、
今日は私が・・・と、代わってもらおうとしますが、霊珊の魂胆を見抜いている
大有は断ります。代わったら師父に怒られるからと願いを聞かない大有ですが、
霊珊の泣き落としにには敵いません。とうとう折れる大有・・・優しいなぁ♪
思過崖の冲は、暇に任せて、崖の上で逆立ち修行・・・そこへ霊珊。
ここに来たのがバレたら面壁1年延長だと心配する冲ですが、思過崖のほうが
いいわ、私なんか正気堂よ、食事も大有の仕事だし、とふくれる霊珊。
来ているじゃないかと呆れる冲に泣くふりしたら譲っれくれたのと
楽しそうに話を続ける二人・・・。
一方、平之に華山派の武術を教えることにした不群は基礎を知りたいと、
平之が習った武術を尋ね、平之が習ったという「林家七十二手」と「辟邪剣法」を
披露させます。一通り動きを見ると、力がたりないことを見抜くと、
家伝の剣法である「辟邪剣法」は引き続き稽古し、剣法にも拳法にも応用できる
崋山派の武術で大事な気功を習得するようにアドバイス。
月日は冲、霊珊、平之、恒山の儀琳、黒木崖の不敗、それぞれの
思いと共に流れ・・・
ある時、不敗の懐より麦畑で舞った時に使った冲の髪を縛る布が風で飛び、
手下のところへ・・・手下はそれを手にするも捨てようとすると、不敗が
すかさず取り返し、拳を一発(^^;)古いようだから買え替えてはと言われ、
余計なことを!と怒りますが、手下にはその心がわかりません。
一方、平之は不群の前で、他の弟子と手合わせをするも簡単に負けてしまい、
ダメだな、の顔をされてしまいます。
中則に平之の剣の稽古の様子を尋ねられた不群はもう3ヶ月も教えているのに
進歩が見られないとこぼし、武術に向いてないのかもしれない、本当に
科挙を受けさせるかとまで言い出します。それを聞いていた霊珊はつい、
吹き出し、立ち聞きは無礼だと、不群に嗜められます。してないわと、軽く
口答えする娘に、自分の稽古もしないで冲の邪魔をするなと、不群・・・
稽古はしていると、父の言葉に噛み付く娘は、華山派の剣法は完全に
習得しているし、いつも同じで飽きちゃた、玉女剣法を教えて♪
母さんがダメって言うの・・・と、今度は甘えたように父にお願い。
それを聞いた母・中則は教えないわけじゃない、まだ若いし力も足りない、
玉女剣法は他派の剣法に対抗する技で、お父さんが他派の手を使っても
私を負かすことができない、だから同門の師兄と稽古をすれば華山派の
剣法を抑えることになる、他派の剣法を使える冲はよかったわ・・・と言いかけ、
1年はダメだけどと付け加えます。
徳諾師兄なら?と霊珊は提案しますが、徳諾ができるのは拳法だけだと
あっさり却下・・・考え込む3人でしたが、霊珊が平之の名を挙げると、
不群は何かを感じた様子で、「辟邪剣法」は威力には欠けるが、変化が
あるのでいいかもしれんと、玉女剣法を習うのを許可します・・・何を考えているか?と思わせぶりな不群の目が怖いような感じです(^^;)
第8話


登場人物&キャスト
瀕死の劉正風と曲洋から、正邪を超えた友情の証、「笑傲江湖」を
託された令狐冲は、偶然出くわした平之の父から平之への
言付けを頼まれますが・・・平之にはちゃんと伝えたのか、
わからないうちに(笑)、戒めを破ったとして思過崖でお仕置き。
ここは秘密がいっぱいありそうですね~
一方、東方不敗は拾った匂い袋がかつて生き別れた妹に渡した
物だと気がついて・・・不敗の過去が語られますが、師匠謎すぎ~(笑)
平之は華山派に入門したものの、一向に上達が見られず・・・
なんだか、違うことに力を入れそうだ
この記事へのコメント
ちはる
ピュアな儀琳ちゃんがあの東方不敗と姉妹かもしれないなんて…驚きの展開です。恒山派の弟子と日月神教の教主の関係ですし同じ人好きになってますから本当に姉妹なら一悶着ありそうな予感。
平之くん一生懸命練習に励んでますがイマイチ効果が出てないようですね。武術がダメなら科挙をと言ってましたが、今までの行動を考えると残念ながらあまり利発そうにはみえません。大丈夫か平之くん(笑)まぁ、そこが母性本能をくすぐるわけですけどね♪
冲は罰を与えられたはずですが、なにやら楽しそうな雰囲気。不群が叱ったこと分かっているのでしょうか。呑気な感じですが大丈夫かしら。
『馬医』面白いです。サクサク見られるドラマなので早く追いつけそうです♪マ武官応援隊ぜひ入隊?入会?させてくださいませ。
ひらで~
こんにちは(^^)
人間関係がどんどん複雑に
なっていきますね~
東方不敗、間違いなく女性なのね~
それだけで驚きでしたけど
綺麗ならOKです(笑)
平之くん、ここに来てどんどん、
気になる存在になってきました。
演じるチェン・シャオくん、注目です♪
冲は、心の赴くまま行きそうですね(笑)
前向きで、そこがいい♪・・・でも、
災難が起きても気がつかないタイプかも。
『馬医』、変に引っ張らなくてイイですよね。
マ武官応援隊は出入り自由ですので(笑)
そう思った瞬間、立派な隊員です♪
今晩も、楽しみです(^O^)