清須会議
2013年 東宝
監督・原作・脚本:三谷幸喜
音楽:荻野清子
衣裳デザイン:黒澤和子
出演:役所広司(柴田勝家) 大泉洋(羽柴秀吉) 小日向文世(丹羽長秀)
佐藤浩市(池田恒興) 浅野忠信(前田利家) 寺島進(黒田官兵衛)
妻夫木聡(織田信雄) 東巳之助(織田信孝) でんでん(前田玄以)
伊勢谷友介(織田三十郎信包) 鈴木京香(お市様) 中谷美紀(寧)
剛力彩芽(松姫) 松山ケンイチ(堀秀政) 阿南健治(滝川一益)
染谷将太(森蘭丸) 篠井英介(織田信長) 浅野和之(明智光秀)
中村勘九郎(織田信忠) 天海祐希(枝毛) 西田敏行(更級六兵衛)
高3の娘(一応、受験生・・・)と、観てきました(実は17日)
三谷作品は久々で、多分娘は初めて・・・どうも、伊勢谷さん目当てらしい。
私は・・・特に目当てはなかったりするけど(笑)、時代劇好きだから♪
やっぱり、面白いわ~
全部観たわけじゃないけど、今まで観た中で一番面白かったです。
信長から秀吉の時代に移る中で、秀吉が一歩前に出る足がかりとして
結構大事なのだけど、この時代を語るには地味な部分で、
セリフで楽しませるのかなって思っていましたし、
戦国時代を描くなら合戦シーンが売りのものも少なくないのに、
まさか、戦シーンがほとんどなくて、かけっこの旗取り勝負にあんなに
力が入るとは思いもせず(笑)
でも、時代劇も初めての娘には、殺陣のシーンがカッコよかったって
言っていたので、らしさは出てたのでしょうね。
時代劇って、結果が判っている分、安心して観れるところがあって、
その結果が違わなければ何やってもいいとか、
あの人物がこんなことしたら面白いと、一種のギャップ萌も
期待したりして、その点、三谷さんはお得意かもしれないですね。
「新選組!」もそこが楽しみだったから♪
悲劇の結末を迎える人ほど、楽しくやってたりすると
余計切ないし、思い入れも深くなります。
柴田勝家さんは、容姿的イメージはあまりよくないのですけど(すみません!)
こうして役所さんが朴訥と演じられると、良い人すぎて、この時代には
ついていけなかったのね、って素直に思えたし。
朴訥系男子も、今では人気なのにね。
お市様との婚儀のくだりは、それもいいわね~と、幸せになってほしいと
思うほど・・・でも、この先の悲劇は秀吉の恋の恨みのお返しかって
思えたりもして、切なさも感じます。
織田信雄さんのおバカさんぶりは面白かったけど、ちょっとひどいかな(笑)
でも、この時代の女性の戦い方がなかなかのもの。
人質になったり、かわいそうなのですが、子を産むことで強くなり、
力を得るのがこの時代。大名同士を繋ぐ大事な存在でもあるのですよね。
誰の娘が、どこの大名に嫁いでいるか、結構調べると面白くて、
映画にはお市様の娘がさりげなく出てきたりしてますけど、
お江さんは徳川家光のお母さんですからね~
徳川の世になっても、信長の血が混じってるって思うと、すごいなぁ~って
思ってしまう。
この映画では信長に倒された武田の姫、松姫が我が子を表舞台にあげようと
画策する健気なところも描かれていて、興味深かったです。
本来なら、この会議、陰謀と策略にまみれる辛気臭いものだったのでは
ないかと思いますが、日本人特有の根回しとか接待とか
現代の会議を思わせるような描き方でしたので、わかりやすくて楽しくて
案外、こんな感じだったのかも~って・・・それはないか(笑)
それにしても、来年の大河ドラマの主人公に
あんなことさせるなんて・・・流石です(笑)
そうそう、エンドロールで、松代城ってあって驚きました。
どこに出てた?って周りのお客さんもびっくりしてましたが、私もびっくり(笑)
清須城の門や、会議の間、控えている広場が松代城だったようです。
周りの景色とかCGで加工されてるから、ぜんぜん気がつきませんでした(^^;)
ちなみに、松代城はもともと武田信玄が上杉謙信と戦うためのに
山本勘助に作らせましたお城です。清須とは離れているけど、武田繋がりって
ことで・・・って、関係ないか(笑)
この記事へのコメント
ひょんな
私も映画観ました。
笑った~~、そして松代城がスクリーンに現れた時はテンション上がった~~!
松代城ロケは去年12月だったようですね。
長野市の住人だったら絶対覗きに行ったのに!
*記事と関係なくてごめんね。
まさかの堺さん大ブレイクに戸惑ってます…。
ひらで~
お久しぶりです。お噂は聞いてます(笑)
こちらは、昨日のママさんバレーの大会で
筋肉痛です(^^)
笑いましたね~
冒頭の本能寺のシーン、可笑しいけど、
ここで笑っちゃっていいの?って
戸惑いながら見てましたが、
途中から、いいんじゃないって吹っ切れて
笑いながら観てました(笑)
松代城での撮影、ご存知でしたか~
さすがです♪
長野市に住んでても、知らなきゃ
ダメですね(^^;)
堺さんの大ブレイク、おめでとう♪
ほんと、まさかでしたが(笑)
こうなると、今後、大変そう・・・
キョーコ
キョーコという者です。
随分前からず~っと覗いてはいたのですが、
コメントするきっかけがなかなかつかめませんでした。
私も観てきました「清洲会議」
いろんな要素がてんこ盛りで、面白かったです。
三谷作品ですから、笑いのツボはたっぷり。
私が観た回は、冒頭の本能寺のシーンで
皆クスクスと笑ってましたよ。
印象的だったのは、松姫が最後に見せた笑みです。
ちょっとホラーっぽくて背筋がゾゾっとしました。
こういう所でチョコチョコ絞めて、
飽きさせないのは、さすが三谷監督ですよね。
実は「項羽と劉邦」がとっても気になってます。
観たくて観たくてたまらないのに~~~。
ひらで~
初めまして(^^)
コメントありがとうございます。
本能寺では、篠井さんが信長さんっていうだけで
なんだかおかしくて笑えました。
↑褒め言葉です(^^)
「項羽と劉邦」が気になっていらっしゃっる
ようですので、キョーコさんのブログを
覗かせていただいたら、「三国志」の
記事が♪早速コメントさせて
いただきました(^^)
「項羽と劉邦」以外でも
お話できそう・・・また、
お越し下さいね♪
キョーコ
私のつたないブログへのコメント
ありがとうございます。
チェン・ダオミン大王のファンなので
彼がどういう風に劉邦を演じているのか
気になって気になって仕方ないんです。
いろんな王を演じているチェン・ダオミンが
いよいよ高祖をやるのかぁ、
やっぱり脚に72のホクロがあるのよね、
女たらしなんだっけ劉邦って、でもいいわ
ターワンになら、たらされてみたいかも・・・・
とかなんとか、タワゴトを垂れ流してしまい
申し訳ありません。
私にとってチェン・ダオミン=大王ターワンなので。
今はWOWOWでしか観られないんですよね?
早くレンタルにならないかしら。
いや、レンタルよりセルブルーレイ出たら
観てなくても買っていいかな、と思ったりして。
ひらで~
こちらこそ、ありがとうございます。
ダオミン大王(たーわん)・・・なんだか、
いい響き♪私もこれから、そう呼ぼうかな(笑)
キョーコさん、お若いような気がしますが、
渋い趣味ですね♪
ほくろのこと、言ってたようなきがする・・・
最近浮気してて、観てないので申し訳ないけど、
たらし、っぽいところも、ちらほら・・・
残念ながら、観れないとのこと、
中国サイトでは観れますよ・・・
日本語じゃないけど(^^;)
例えば↓とか♪
http://www.soku.com/search_video/q_%E6%A5%9A%E6%B1%89%E4%BC%A0%E5%A5%87
キョーコ
さっそく三話ほど観てしまいました。
項羽と劉邦のドラマは二作品観たのですが、
どちらの劉邦も大口たたくばかりで、
女にはだらしのない、どーしようもない男、
という描かれ方でした。なんでこんな人間が
高祖なんて奉られるようになったの?
単にラッキーだっただけじゃないの?
張良はいったい彼のどこが気に入って
仕えることにしたのか不思議だわ・・。
とまぁ、とにかく劉邦に対しては
ロクな印象がありませんでした。
でもやっぱりダオミン大王は違ってますね。
硬派な感じがアリアリでした。
女性を口説くのが上手いってことは、
コミュニケーション能力が高いことに
他ならないと思うんですよ。
そういう意味では、劉邦ってのは
自分は特に優れた才能は持っていないけれど、
適材適所に人材を配することができる、
まさにリーダー的資質があったのでしょう。
ブルーレイ出たら即買いかも。
あ、それと私ぜんぜん若くないですよ。
半世紀生きてますから。
ひらで~
こんばんは
中文でも、大丈夫でしたか?
それぞれのキャラクターが
はっきりとしてしていて
分かりやすいのではないかと思います。
ダオミンさんが既にカリスマ性を
お持ちですから、いるだけで大王みたい♪
目を見たら、着いていきます!って
気になるんじゃないかな。
劉邦は、面倒見がよくて、それでいて、
縛りつけないところも描かれていて、
いつも偉そうな項羽とは対象的。
そうそう、張良さんは韓の国の王様に
劉邦が下さいって言って、もらってきた
人のように、このドラマでは描かれてます。
王様、簡単に言うのよ、びっくりでした(笑)
お歳のことは、失礼しましたm(_ _)m
同じぐらいですかな・・・
これからも、よろしくお願いいたします。
しずく
ケフコさん繋がりでお邪魔しました。
清須会議を観たのはつい先日、コメントでケフコさんに勧めたら、ひらでーさんもお気に入りのようだったのでやってきました。
感想は全く同感することばっかしで、そうだそうだと何度も相槌を打ちながら読ませて戴きました。ずっと洋画一辺倒だった私が、最近邦画にも目を向けるようになったのは妙齢(笑)になったからなのか・・・。「新選組!」と「篤姫」以外は、大河は数回で投げ出しています。三谷さんは新選組でかなり叩かれたみたいで、今回は時代考証や史実に関しては守ると抱負を述べていらっしゃいました。このすれすれセーフの匙加減がgood!これ以上のお戯れは足をすくわれることになりそう。
最近彼の現代物は少々鼻についてましたが、時代物は昔の面白さを取り戻したようで安心して観ていられますね(なんちゃって偉そうに失礼)。
>信長に倒された武田の姫、松姫が我が子を表舞台にあげようと画策する健気なところも描かれていて、興味深かったです。
松姫の件はガツンとやられましたね。まさに女の戦いがあったという感じでした。
まだまだお話ししたいのですが、パソコンのご機嫌が悪くならないうちにこの辺で~。
「駆込み女と駆出し男」は観られたでしょうか?!
これも好感の持てる映画でした。
ひらで~
初めまして、こんばんは(^^)
ようこそ♪です。
時代考証に関しては、視聴者も手厳しい
ところがありますものね。
かといって、史実に囚われてると
ドラマじゃなくて、ダダの再現になって
しまいますから、難しいところ。
「清州会議」を作った時に、三谷さんが
資料と資料の間のことは誰も知らないので
そこをどう埋めるかが、自分の仕事・・・
みたいなことを言ってたので、なるほどと
思いながらこの映画を観ました。
「真田丸」はその延長にあるのでしょうね。
すれすれセーフの匙加減は、時代考証の
先生方の肩にかかってるのでは(笑)
三谷さんの現代もの・・・そう言えば、
映画は「THE 有頂天ホテル」以降
観てない・・・ドラマでは「大空港2013」を
観たくらい。これはワンシーン・ワンカット
ドラマで、長野県の松本空港でしたので、
興味を持って楽しめました♪
「駆込み女と駆出し男」は、大泉洋さんが
好きなので観たかったのですが、未見です。
機会があれば、ぜひ♪
キョーコ
あらら、ひらで~さんとこへの書き込みはこの「清洲会議」からでしたか、すっかり忘れてました。
「項羽と劉邦」もあの後50話くらいまではレンタルで観たんですけど、その後いきなりウシジマくん熱にかかっちゃって。笑
今年はこれからいよいよ生山田孝之祭りなので、当分は「項羽と劉邦」の後半戦はお預けになると思います。
ひらで~
こちらこそ、記憶がなくて
申し訳ありませんでした(--;)
生山田孝之祭りには、
さすがのダオミン大王も負けますねぇ。
気長にお待ちしてますわ♪