背負っていた火薬で黒風寨の手下を脅しながら、逃れようとしますが、高峰は勝手に火薬に火をつけ相手を爆死させてしまいます。
平之は義気に反すると咎めますが、江湖はやるかやられるかだ、と高峰。
平之は悟ったように高峰を大侠と呼び弟子にしてくれるように頼みます。
余滄海に両親が捕まっているから倒したいと平之は、その訳を話しますが
高峰は余滄海を敵に回したくないし、大侠ではないから悪人など
知ったことではないと断ります。しかし、平之が詳しく語らないのが
気になった高峰は叩頭三拝(こうとうさんぱい:3度頭を地面につけて
お辞儀することで、深い敬意を表す)して“爺”(おじいさん)と呼んだら
弟子にしてやることに・・・叩頭は絶対服従をも意味するらしいので
する方は屈辱的なんだろうが、ここは平之も我慢のしどころ。
街中では・・・通りに出たとたん、魚屋の廃水をいきなりかけられる曲洋。
とても臭い水だったらしく、酒楼(食堂)への入店も断られるほど(^^;)
入れろ!入れない!と言い争うところに令狐冲。代わりに迷惑料を払うからと曲洋を中へ・・・礼も言わないどころか、何者?って目で冲を見る曲洋、
さっさと中に入ると、座った席の後ろにいた客に気を止めます。
その客は、田伯光と儀琳の二人・・・嫌がる儀琳に酒を無理強いする伯光。
そこへ冲が入ってきて、懲りないヤツだと伯光にちょっかいを出します。
冲の方が懲りないヤツだと思うが(笑)伯光もそう思ったらしく、
儀琳を譲ると提案します。ところが、冲は俺には怖いものが3つある、三毒と言って、尼僧と砒素と毒蛇は避けるべきだ、特に尼僧は猛毒だ、
尼僧に手を出すと運に見放されるから、いらないと断ります。
俄かに信じられない伯光でしたが、冲は尼僧を助けたせいで散々な
目にあった俺がいい例だと言われ、それもそうだと頷いていると・・・
泰山派の天門が近づいてきて、田伯光を認めると武林の恥知らずめ!と剣をむけます。いきなり始まった闘いに店内は騒然、客はすぐさま
避難しますが、曲洋だけは平然と食事を続けます。
闘いは伯光が軽くかわし、見かねた冲が天門を助太刀しようとしますが、
伯光と酒を呑んでいたことを理由に冲に天門は逆ギレ(^^;)
そんな天門に伯光が助太刀なしで勝てるか?と、一撃を加えると、
天門はあえなくダウン。
今度は儀琳が庇うと、伯光は闘いをやめ、儀琳の手を引き再び席へ・・・。
天門は冲の手を払い、恨むように睨むと、足を引きずりながら退散します。
残った冲は、誤解されたと伯光に八つ当たり(笑)それでも、伯光の
闘い振りに感心し、素直に伯光を褒める冲に、伯光も、もし尼僧と
寝ているところを襲われたら勝てだろうに、不意打ちをしなかったのは
偉いと、褒めことばのお返し。ところが、寝てなくてよかった・・・三毒だから
と、また話を蒸し返します。伯光は冲の男気を気に入り、酒を勧めますが、
儀琳を逃したい一心で尼さんいたらダメなんだ~!だと言い張る、冲の
気持ちを汲んで、条件付きで逃そうと提案。その条件とは冲が儀琳を
娶ること・・・江湖では友の妻には手を出さないのがしきたりだからとの
提案でしたが、そんなことできるか~!解放するかもう一度闘うかしか
ない!と冲・・・強気の冲に勝ってこないくせに~と大笑いする伯光。冲は立って闘えば勝てないが、坐ったままならわからないと挑発。
更に2年間足の病気で座ったまま稽古したという伯光に、生まれてから
ずっと座ったまま稽古した、華山はハエが多かったから、剣で刺す訓練を
してハエ剣法を編み出した、と小馬鹿にするような話をします。自分を
ハエ扱いされ、さすがに怒った伯光、冲の挑発に乗り、“尻が椅子から
離れたら敗け”の闘いをすることに。負けたら、儀琳にまとわりつくのをやめ、
彼女を師父と呼び、恒山派の門弟となる、それだけじゃなくて宦官になる!と
提案する冲に、伯光は勝つ見込みはあるのか?と聞くと、立って闘えば
天下で87番目だが、座れば天下2番だと冲。ならば天下一は?と伯光。
冲はすかさず、東方不敗と答えますが、それに反応したのが二人の
会話を聞いていた曲洋・・・そして二人は椅子に座ると剣を抜き、闘いをはじめます。
散々豪語した冲でしたが、剣の腕は伯光の方が断然、上・・・冲もそれは
承知で、闘っている間に儀琳を逃す魂胆でした。冲に早く逃げろと
言われても、冲を心配する儀琳は去ることができません。
闘いは伯光の一方的な展開となり、打たれた冲はとうとう吐血・・・
血が出てるけど、まだ闘うのか?と呆れる伯光に血の気が多いから
丁度いいのさ~と、どこまでも強気の冲でしたが、容赦なく攻撃する
伯光にのされてしまいます。それを見て、伯光は立ち上がり負けを認めろと
冲に歩み寄ります。倒れてていた冲は負けはお前だ!と、足を絡ませ
尻に付いた椅子を伯光に見せつけます・・・しまった!とばかりの伯光、
負けを認めつつ、慌てて退散。
この勝ち方・・・「四人の義賊 一枝梅」でもやってましたね~(笑)
ヨロヨロ状態の冲が儀琳に支えられ酒楼を出ると、青城派の因縁の二人、
羅人傑(ら・じんけつ)と賈人達(か・じんたつ)にバッタリ。
ここでも冲は儀琳に二人を侮辱的に紹介して怒らせてしまいます。
よせばいいのにって思うけど条件反射なんだろうね(笑)当然闘いに発展(^^;)
ですが、立っているのが精一杯の冲は簡単に吹っ飛ばされ、儀琳も
捕まってしまいます。人傑に足で押さえつけられた冲は死ぬ前に
辟邪剣譜のありかを教える!と儀琳にわざと声をかけ人傑の気を引いて
体を近づかせると、お前の胸の中だ!とそばに落ちていた魚用の小刀で
一突き・・・絶命した人傑の仇を取ろうと人達は逃げる冲たちを追いますが、
その時酒楼から出てきた曲洋が小石を弾いて、人達の足にあて動けなく
してしまいます。
冲を支えて林の中まで逃げた儀琳でしたが、冲が気を失って倒れると
自分も力尽きて意識を失ってしまいます。
しばらくして・・・筵につつんだ人と思われる荷物を引きずって曲洋が
宿にしている群玉苑に戻ると、東方不敗が待っていました。
部屋にあった文書に裏切りを疑い、劉正風との関係を問いただす不敗に
裏切ることはありません、これは曲譜に過ぎないと曲洋・・・10年前に
知り合ったと劉正風との関わりを語り始めます。
それは任我行の命令で各派の様子を探っていた最中のこと、うっかり
衡山派の罠に掛かり、見つかりそうになり天井に身を隠したところ、
笛を落としてしまいます。そこへ来た劉正風は笛を受け止め、曲洋を
見つけますが、あとから来た師兄に新しい遊びを考えたと笛で
罠にかかると鳴る鐘をたたいてみせ、ごまかします。このままでは
衡山派は楽団になってしまうと呆れる師兄に、胡弓で瀟湘夜雨の
異名をもつ通り、悲しい曲を弾いてますが、感傷に浸ってばかりでは
いいけませんよと、注意をそらし退出させます。
なぜ助けた?と天井より降りてきた曲洋が尋ねると、音楽を愛する人に
悪人はいないと、珍しい笛を持つ曲洋が気に入った様子。私は魔教の
者だと言うと、私には友人だと嬉しそうに笛を返す劉正風を曲洋も
気に入りお互いに名乗り合うと、それぞれ得意の簫と琴で合奏することに♪
場所は渓谷の滝壺(?)、曲洋は岩を割って琴を造り準備OK♪正風が
簫を吹き、合奏が始まると、無数の蝶や魚が集まって平和なひと時・・・風流というべきか、豪快というべきか、岩製の琴とは驚きです

文章は嘘も書けるが、音楽は心の声、お互いにその心の声を感じて
琴簫(きんしょう)の交わりで、人生の知己(良き理解者、親友)を得た・・・
二人の出会いを説明した曲洋は会っても江湖の話をすることもなく、
ただ合奏を楽しむだけだった、正派と邪派の争いは意味がないと
劉正風は嘆いているし、自分も江湖の争いには興味がない、裏切っては
いないと弁明します。不敗は人生の知音(ちいん=知己:春秋時代、
琴の名人伯牙は親友鍾子期が亡くなると、自分の琴の音を理解する者
=知音はもはやいないと愛用していた琴の糸を切って再び弾じなかった
故事からの言葉)を得たのは良いことだが、右使の正派との交流を
咎めねば他の者に示しがつくまいと黒木崖へ戻り謹慎を命じます。
曲洋は右使の職を辞して劉正風と共に隠居し音楽に興じて暮らしたい、
武術を捨て江湖の争いから身を引く覚悟ですと、願いでますが、日月神教の秘密を知りすぎた者が勝手にやめることを許せるはずが
ない!と不敗は一蹴。曲洋は三屍脳神丹(さんしのうしんたん:定期的に
解毒薬飲まないと死にいたる、人を支配するための毒薬)を飲んで
いるので裏切らないと訴えますが、不敗に手元にいないと安心できないと
言われて、渋々承知。ただ、一日だけ時間が欲しいと願いでます。
それは許した不敗は、曲洋の引きずってきた来た筵の包に目を止め、
中身を尋ね、亡くなった友人だとの答えに不信をいだき、掌(しょう:内力と
よばれるエネルギーを“掌”てのひらに込め、発する技)を浴びせます。
筵が飛び、現れたのは瀕死の冷狐冲・・・驚いたのは東方不敗。その
慌てぶりに、曲洋が不思議に思うのも気にせず、治療を始めます。 自分の内力で治療するのは命を与えるのと同じこと、それを東方不敗が
他派の弟子にするとは・・・こんなことでは江湖の統一はできるのか?と
迷いながらも気を送る不敗。しばらくして意識を取り戻した冲が自分を見て
董方伯に助けられたと思い、辛くて耐えられないと弱音を吐くと、点穴で
眠らせます・・・うふふ♪ヤバイなぁ~こういうシーンは(笑)
せっかく、男なんて~!と思いを断ち切った不敗さんですが、これでまた
愛する心が目覚めちゃったのでしょうかね~
そんなところへ、曲洋。教主自ら内力で治療させるこの男と、どんな関係か
訪ねますが、なんでもないと不敗・・・そして、五岳剣派の総帥たちが揃う頃
劉正風の引退の儀を見に行くので、その間、この男に気を吹き込むよう
命じます。曲洋の気を使い切らせる目的です。帰って来るまでに生きてたら
恒山派の天香断続膠(てんこうだんぞくこう)と白雲熊胆丸(はくうんゆうたん
がん)を持って帰ると言うと、二匹の蛇を袂に入れて出ていきます。
残された曲洋は劉正風との隠居が叶わぬのなら、冲の人の良さを利用して
日月神教と五岳剣派との誤解を溶けないだろうかと考え、正風と“笑傲江湖”を
奏でることだけを願い、持てる限りの内力での治療を始めます。
その頃・・・街には羅人傑の遺体を乗せた荷車を足を引きずりながら引く
賈人達。そこへ恒山派の一行。総帥の定逸(ていてつ)は指で気を
飛ばして人達の足を治すと儀琳の行方を尋ねます。冷狐冲と一緒にいたと
答えた人達は冷狐冲に兄弟子の人傑が殺されたから、儀琳も危ないと
付け加えます・・・お~、こうやって、話が膨らんで行くわけね(笑)
同じ頃、木高峰を頼った林平之は食事をしながらも、いつ両親を助けるのかと
気が気ではありません。高峰が劉正風の引退の儀が終わってからだ、両親も
利用価値があるから殺されないだろうと宥めているところに、華山派の一行。
労徳諾、岳霊珊、陸大有の三人は席に着くと、平之が気がつきます。
そこへ、恒山派の一行。華山派を探している会話を聞いた徳諾が、に
挨拶に伺うと、冷狐冲を引き渡せといきなり言われ、訳を尋ねます。
色魔の田伯光と手を組み弟子を連れ去ったと聞いて、霊珊はそんなはずは
ない!と反論しますが、泰山派の天門から聞いたから間違いない!冷狐冲を
引き渡せさなければただではおかないと、定逸は霊珊を連れて行こうとします。
慌てて、徳諾が止めますが怒った定逸に吹っ飛ばされてしまいます。
そこへ、衡山派から劉正風の使者。用意ができたから迎えに来た、
既に岳不群も余滄海も見えてますからと告げられると、定逸は岳不群に
弟子の躾を問いただそうとプリプリ状態。そのやりとりを一部始終見ていた平之は、余滄海の名に反応し一行を
追いかけようとしますが、高峰が止めます。
引退の儀を前に衡山派の屋敷では、岳不群と余滄海が劉正風とお話中・・・
岳殿はいつまでもお若いが紫霞神功(しかしんこう)のお陰かな~と
滄海が言えば、不群は私の小技など余観主には及ぶまいと、
お互い思ってもないことを言っております(笑)
そこへ使者に連れられ霊珊たちが到着。プリプリ定逸は挨拶もせず、
いきなり冷狐冲が儀琳を拐った、どうなっているのだ?と問います。
戸惑う岳不群・・・。
その頃、屋敷の前に現れた平之と高峰。気が急く平之が中に入ろうとするのを、
考えがあるからと高峰は止め・・・。
第5話


登場人物&キャスト
令狐冲のお助け精神から、お話はややこしく展開の兆し(笑)
相手が誰だろうと助ける冲くんは誤解も受けやすいのね(^^;)
青城派、恒山派そして泰山派にまで恨まれてしまった冲くん、
だけど、敵であるはずの日月神教には好かれております♪
一方、両親を助けたい平之くんは強~い味方を得たようですが、
この人も裏がありそう・・・平之くん、大丈夫か?(笑)
この記事へのコメント
涼子
こんなに長い記事を書いてくださったなんて・・・お肩をおもみします!!(本当にもめないのが残念至極です)新笑傲江湖を泣く泣く?中文で見ている私にとって、ひらで~さんのネタバレツッコミ解説はありがたい限りですが、そのためかこんなに丁寧に書いてくださるとは・・・まだまだ続くので、どうぞ無理のないようにしてくださいね。新笑傲江湖はなつかしい香港電影のようなアクションとギャグのノリが、もう楽しくて仕方ありません。ただ・・・ちはるさんも言っているように、オツムの中身が心配になる平之くん。冲もかなりの単細胞なのでは?知的な男性!が好みの私としてはやや難ですが、イケメン揃いだからまあいっか(伯光のハン・ドンだって、実はやっぱりイケメンですね)。
しかし、令狐冲は冲と呼ばれるということは、令狐が苗字?諸葛に負けず劣らず変わったお名前(『項羽・・』の鐘離昧も、変わってるなあと思いましたが)。アマゾンから「真『三国志』」が届いたのですが、まだ封も切れない私・・・(T_T) でも台風で週末の仕事がなくなったのこれは私に「真『三国志』」を読んでいいというセレンディピティですよね!でもでも皆様、本当に台風にはどうぞお気をつけて下さいね。
ちはる
涼子さまもおっしゃっていますが、細かいあらすじのおかげで中文字幕でも楽しめています。毎回UPしてくださってありがとうございます♪♪
平之くん藁をもすがる思いでに弟子になりたいと頼み込んでますがいきなり出会ったばかりの人に弟子入りしようとして大丈夫かしら。ますます心配だわこの子(笑)
曲洋は1話に登場したころより10年?経って渋くなりましたね。岩から琴を作るのもスゴイけど一体どんな音色がするのかしら(笑)
田兄(冲が田兄と呼んでいたので私も♪)と冲のやり取りは見ていて楽しいです。座りながら戦ってもやっぱり田兄の方が強いですね。冲は懲りないというか根性があるというか、めげずに立ち向かう姿は立派です。
東方不敗は胸の内には冲がいるようですね。内力使って治そうとする姿は健気だわ。
ひらで~
こんばんは(^^)
台風の影響はどうでした?
こちらは雨は降りましたがそれほど
多くもなく、今朝には止みました。
記事ですが・・・
実況中継みたいになってしまった・・・
読みづらいかな?
でも、情報量が多くて(笑)
四文字熟語の世界を日本語にするのは
難しいよね~って思います。
でも、楽しいのでやらせてください♪
おかげで「項羽と劉邦」はどんどん
後回しです(^^;)
まぁ、そっちはいいか(笑)
令狐冲は、私も初め、狐冲が名前だと
思っていましたら、
番組HPで「れいこ・ちゅう」になっていて
驚きでした(笑)ちゅうって可愛いから
いいけどね♪
「真『三国志』」どうでした?
期待しすぎていませんように・・・(笑)
ひらで~
こんばんは(^^)
登場人物が多いのにそれぞれ
好き勝手してくれますから
追うのが大変(笑)
みんな自分が主役だと思ってるんじゃ
なかろうかって程・・・
まだまだ複雑になりそう(笑)
次回も楽しんで書きますね♪
画像も近々貼りますのでお楽しみに(^^)