多情必至寡情、任性終不失性。折角宿した命を失い、その責任を追及しようにも
皇帝が承知しないのを目の当たりにして、心が萎えてしまった甄嬛、
根が純真なだけにすぐにはもとに戻れない状態が続きますが、
その間に一気に浮上したのが安陵容。おとなしいというより、肩身の狭い思いから前に出ることが出来なかった分、
皇后を後ろ盾に、強気に出ました。彼女も頭が良いからね、あたりをちゃんと
見まわして、出ても大丈夫なところででてますね。
でも、皇后に弱みを握られた状態ですから、皇后の言いなり・・・
ここで、皇后の正体見たり、って感じですね~
やっぱり、華妃(今は年妃)も甄嬛も気に入らない存在だったのね、
怖いわ(^^;)でも、皇后というのは皇帝が楽しめる後宮も維持しなきゃ
ならないみたいですから、寵愛を受けていた二人がダメになったらのなら、
別の人をってことで安陵容を立てたのでしょうけど・・・子ができない薬って、
やっぱりあるんだね・・・なんだか、生々しい。このあたり、R15だが(笑)
話をもとに戻して・・・後宮でも大奥でも、後継ぎのことが一番の目的では
あるのだろうけど、皇帝や殿を楽しませる場でもあるのよね~と
皇后の活躍(?)観て、改めて感じました。男は女に優しさを求めるもの
だそうですから・・・私には無理だ(笑)・・・それができなきゃ、お払い箱・・・
冷宮行きです・・・冷宮には既に数人がいるのにはびっくり。
殆ど監獄状態・・・そんなの見せられれば、甄嬛もさすがに
落ち込んでられない、ってことで復活を果たすのですが・・・再生の場も
かなりの演出がなされておりました。よくできたわね~と感心してしまいますが(笑)、
ここには果郡王も関わってるとなると、
気になる訳で・・・甄嬛に対して知己=気の知れた友、親友と
言ってますが、それ以上にもなりそうな予感。
予感と言えば、温太医・・・甄嬛への秘めた想いを沈眉荘に
知られちゃってますが、このことで何かが起こりそうな予感。
温太医もいい人だから、可哀そうなことにはならないように祈ってます♪
それにしても、後宮では内緒話も全部筒抜けってどういうこと?(笑)
なんでも、みんなが知ってるのね・・・それだけ間諜を張り巡らせて
いるのだろうけど・・・単に壁が薄いってこともあるのか(笑)まぁ、
部屋での話を外で聞いているシーンがよくありますからね~。
というのは、気にしないことにして・・・
今までが蛹だった如く蝶のように変化(へんげ)し復活を果たした甄嬛、
まず手始めに富察貴人を怖い目に・・・怯える彼女を楽しそうに見る
甄嬛・・・その変化ぶり=復讐は、これからも楽しみ♪・・・えっ!そこが?(笑)
そうそう、富察貴人をいじめる際に話として出した人豚の物語。
則天武后は存じてましたが、劉邦の奥さん呂雉さんが
そんな恐ろしいことをしてたとは初めて知りました・・・ちょうど、今
観ている「項羽と劉邦King's War」で呂雉さんがいたぶるお相手
戚夫人が登場したところ・・・申し合わせたようなタイミング(笑)
こんな話をされれば女って怖い!って思うかもしれないけど、
原因はダンナだよね・・・。
さて、今回の気になる詩は、33話で落ち込んだ甄嬛を励まそうと
浣碧が果郡王に頼んで、吹いてもらった甄嬛お気に入りの詩。
李白の「長相思」です。
長相思 在長安 遠くで思う 都でのこと太字はドラマ訳、他は私のこんな感じかな~な
絡緯秋啼金井欄 井戸に絡みつく秋の虫の音
微霜淒淒簟色寒 うっすら降りた霜の寒々とした景色
孤燈不明思欲絶 うす暗くとも 思いが絶えないように
捲帷望月空長歎 御簾を上げ月を見ては深くため息をつく
美人如花隔雲端 花のごとき美人を雲が隔てる
上有青冥之高天 上は青冥の空
下有綠水之波瀾 下は淥水の波瀾
天長地遠魂飛苦 天へは遥か遠く
夢魂不到関山難 夢魂 関山に至るも難し
長相思 摧心肝 遠くで思い 心は打ち砕ける
意訳ですので、太字以外は信用しないように(笑)
それと、もう一つ。
上の場面から続く甄嬛と果郡王のシーンで、安陵容の変身ぶりを
果郡王が評するところ・・・“原石の美しさを失わぬことこそが重要、
執着は失望となり、性に任せれば己を失わない”
璞玉渾金、天然美質、不失本性更為重要。
多情必至寡情、任性終不失性。
と、甄嬛を励ましてもおりまして、なかなかいい言葉でした。
“璞玉渾金”(はくぎょくこんきん、出:晋書・王戎伝). は
磨いていない玉や荒金のことで、飾り気のない優れた素質のことで
四文字熟語として覚えておくのもいいかも♪
おまけ・・・Youtubeでサントラ⇒ 《後宮甄嬛傳》原聲帶
第26話~第30話


第31回 歌姫の台頭
甄嬛はある日、温侍医より流産を引き起こす麝香を使用した症状が見られると告げられたため、内務府より年妃だけが使用することを許されている歓宜香を取り寄せる。調べてみると歓宜香には強力な麝香が配合されていたため、甄嬛の心は更に沈む。甄嬛が流産して以来、雍正帝は後宮からめっきり足が遠のいていた。事態を危惧した皇后は、瓊華島で開かれた宴席で、顔を布で隠した歌妓に美しい歌声を披露させる。すっかり歌声に魅了された雍正帝の前で謎の歌妓が素顔を見せると…。
第32回 解けぬわだかまり
年妃が冷遇され、甄嬛が悲しみに沈む中、安陵容は雍正帝の寵愛を一身に受けていた。甄嬛は皇太后から皇帝のために立ち直るよう諭されるが気分は一向に晴れることなく、雍正帝も甄嬛を気にかけるがゆえに、会いに行こうとしない。そんな中、浣碧と流朱は、のどが全快したことを隠し、甄嬛の見舞いに来ようとしない安陵容に不信感を募らせる。一向に立ち直らない甄嬛の様子に業を煮やした浣碧は、病床の甄嬛を見舞ってほしいと雍正帝に嘆願すべく自ら養心殿に向かう。
第33回 屈辱の果てに
失意の甄嬛は病にも伏しがちとなり、碎玉軒はすっかりわびしくなっていた。そんな事態を危惧した浣碧は果郡王に甄嬛を説得してほしいと頼み込むが、甄嬛の心はなかなか晴れなかった。そんな様子を見かねた沈眉荘は甄嬛を冷宮に連れていく。甄嬛が冷宮で目にしたのはすっかり変わり果てた麗嬪の姿だった。眉荘は冷宮送りになった妃嬪の姿こそ甄嬛の末路だと諭す。そしてある日、甄嬛は斉妃にぶつかってしまったことで、斉妃と富察貴人から屈辱的な仕打ちを受けてしまうのだが…。
第34回 蝶舞いて愛降りる
斉妃と富察貴人から屈辱を受け、ようやく目の覚めた甄嬛は、再び雍正帝の心を取り戻すべく入念な下準備を始める。そして、いよいよその日。宴を開いていた雍正帝は、かつて甄嬛と出会った倚梅園を訪れ、甄嬛の体から蝶が舞う様にすっかり魅せられる。こうして甄嬛は再び雍正帝の寵妃として復活するのだった。そんな折、ジュンガル部からの要請で妙齢の公主をハーンへ輿入れさせることになったため、幼い温宜公主の母親である曹貴人は将来に不安を抱く。
第35回 人豚の物語
曹貴人と富察貴人に遭遇した甄嬛は、2人を呼びとめ、世にもおぞましい人豚の物語を聞かせる。すっかりおびえた富察貴人は、甄嬛に報復されると思い込み、錯乱してしまうのだった。一方 甄嬛は曹貴人に公主の将来のためにも年妃を見限るよう促し、曹貴人も甄嬛に協力することを誓う。そんな中、戦地より帰還した敦親王が言官を暴行するという事件が起こる。甄嬛は頭を悩ませる雍正帝に対し恐妻家である敦親王の夫人の力を借りることを提言するのだった。
この記事へのコメント
涼子
出張から帰ってきました。それにしてもこの暑さは何なのでしょう、『諍い女』のヒートアップと連動?しているのか・・・皆様体調はご無事ですか?
皆様が言っていたように、私もまさか戚夫人から思い出した「人豚」の話が、諍い女にまで出てくるとは思っていませんでした。その意味を最初に知ったときはあまりに衝撃的で、中国ってマジ怖いよ~~(日本の大奥なんてかわいいもんだ)と思いました(甄嬛もたくましく、怖く?なってきましたね~)。
さて私は実は仙台藩に出張していたのですが、何とそこで奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」の「伊達政宗」様と、至近距離で会ってしまいました!私が仙台城跡にいたときに、イベントの準備に来て歩いていたご本人と偶然すれ違ったのです。実は私はその時は誰だかわかってなくて、あとでホームページを確認してビックリ!でした(やっぱり私には「おもてなし隊」の神様 or「古装」の神様がついているのか?)。一瞬すぎて残念でしたが、かっこよかったです
そしてもう一つ、今回は仕事の出張でしたが、時間をとって被災地を初めて見てきました。そのときにツアーバスで自衛隊松島基地を通ったのです!さらに私が乗ったツアーバスは実は「空飛ぶ広報室」の撮影に使われたバスで、私の一つ前の席は新垣結衣ちゃんが座った席だったのです!(ガイドさんが教えてくれた)その席にたまたま座ったオジサマは(ドラマを見ていなかったのか)意味が分かっていないようでしたが、私は後ろからその席をすりすりしちゃいました。綾野剛でなくて残念でしたが、今回私にはなかなかのセレンディピティ出張でした。夜に見にいった七夕まつりも想像以上に綺麗で素晴らしかったし、被災地にも行くことができて本当によかったです。
ひらで~
暑い中、お仕事、ご苦労様でした。
ホント、なんなんでしょう、この暑さ。。。
朝の5時から蝉が鳴いててうるさい(^^;)
寝不足もいいとこです。
「人豚」、怖いですね
この漢字、見るだけでもおぞましいです。
まぁ、どこまでホントかは解りませんが。
仙台では素敵な体験をなさって来られた
ようですね♪
仙台は大昔、一度だけ行きました。
素敵な街ですし、お城も凄かったです。
でも、おもてなし隊はいなかった・・・
また、行きたいです。
バスでの体験も貴重でしたね、きっと
日ごろの行いが好いのですね♪
こちらは週末、久々に映画の
ハシゴをしました・・・「終戦の
エンペラー」と「風立ちぬ」です。
季節がら(?)、戦争絡みのもの
ですが、二本とも興味深いお話でしたし、
泣けました。これからも観たいのが
あるので、楽しみ・・・ですが、
休みが少ないので、忙しいぞ(^^;)