宮廷の諍い女☆第41話~第45話

心不禁 得自在華妃(年応答)の失脚から、このくらいじゃ彼女は終わらないよな・・・
と、結構彼女がお気に入りだったので、期待をしていたのですが、
火事騒動も簡単に利用されてしまって、あれ?って感じでしたが
甄嬛が引導を渡すことになったのだから、展開としては
無難だったかな・・・無難だなんて、簡単に済ましてしまうようですが、
この後の展開に比べたら、そう思っても仕方ないよね(^^;)
皇帝と一緒に年家を排除したと思ったら、
ここからの甄嬛の沈み方が、予想以上の早さで驚きでした。
お父さんのことと、同時進行だったのが拍車をかけた感じでしょうが、
恐るべしは純元皇后です・・・見えない敵って、もしかして?って
思うくらい甄嬛にとっては大きな壁となりました。
甄嬛が後宮に入れたのは彼女に似ているからだろうとは
第1回目から匂わしており、いつ出てくるかと思ってもいたところでしたが、
まさか、亡くなっている者によって追い出される・・・自分から出る形では
あるけど・・・とは、思ってもなかったでしょうね。
起死回生なるかの懐妊、出産も彼女の心は癒せない・・・
自分は純元皇后の代わりであったと知れば、
自分の存在理由が解らなくなって、拒絶したくなるのも理解できます。
ただね、相手は皇帝ですからね・・・、普通の男でしたら、
本当に愛した女性を亡くなっても一途に思い続けるのは許されるので
しょうが、次から次へと女性をあてがわれて、嫉妬が渦巻く中で
生きている皇帝も辛いものがあって、亡くなった皇后の面影を
想う暇もなかったところに、似ている女性が現れれば、代わりに
なって欲しいと思っても仕方ないかな~とも思うのです。
その結果、離れることになってしまったわけで、
皇帝から心底愛されていると信じてしまった甄嬛と、
影として近づけるも心の拠り所を失ってしまった皇帝の
両者痛み分けのような感じもしなではないなぁ・・・と、
雍正帝ファン(実在の方ね)としては、擁護したくもなるわけで(笑)
でも、流朱のこと、家族のことと、今は甄嬛が被った心の傷の方が
深いのは間違いないですから、ここは暫く離れるのが得策でしょうね。
沈眉荘が励ました“心が縛られなければ自在なり”(心不禁 得自在)の
言葉通りに過ごすのが一番。それに、これで終わりじゃないだろうし(笑)
それはそうと、この事件(?)のきっかけを作ったのが皇后なのですが、
さすがは皇后だわ~と感心です。公主を産んでも、宮廷を去るだろうと
予想してるのも驚きでした。今更ながら、皇后にして、華妃なんて
軽くあしらわれていたって感じですから、皇后を敵に回してしまっては
さすがの甄嬛も防ぎようがなかったですね。
辛うじて、彼女の立場を利用して子どもは守ることができましたが、
皇太后の一言がなければ出来なかったですからね~
皇太后もそう考えると伊達に“九王奪嫡”の争いで勝ちぬいた皇帝の
母親をやってません。凄いわ・・・
皇后に就いた安陵容も、悪(?)に染まっていくようですが、先が
案じられますね。子も産めず、どうするんだか・・・(^^;)

さて、今回の詩は・・・「訣別書」・・・しかないでしょう~
春華竞芳 五色凌素
琴尚在御 而新声代故
錦水有鴛 漢宮有水
彼物而新 嗟世之人兮
瞀于淫而不悟
朱弦断 明鏡缺  朱弦(しゅげん)断ち 明鏡缺(か)く  
朝露晞 芳時歇  朝露晞(かわ)き 芳時歇(や)む
白頭吟 傷離別  白頭吟 離別に傷む
努力加餐勿念妾  どうか私を思うことなかれ
錦水湯湯      錦水に誓う
与君長訣      君と永久の訣別なり
(太字部分がドラマにでてきた部分です)
春の盛りで芳しく色鮮やかな花が咲き乱れている
聞えてくる琴の音色は昔のものでなない
錦江には鴛(おしどり:夫婦円満の意)、漢宮の水辺では
伴侶が新しくなっている、まるで新しく美しいものに魅かれる
人の世をの様・・・赤い糸が切れ、月が欠け、朝露は乾き
匂いもしなくなった白髪頭が悲しい別れを吟じます。
食事に気をつけ、私の事は気にしないでください。
錦水にあなたとの永遠の別れを誓います・・・こんな意味かな?

卓文君は前漢の蜀の富豪の娘で、文才にも恵まれていた才女。
文人の司馬相如(しばしようじよ)と身分違いの恋に落ち、成都に駆け落ち。
苦しい生活を共にし、次第に豊かになってくると、相如が浮気・・・
「白頭吟」(下記)を作って「訣別書」と共に送り別れの意を示したという、
ドラマチックな背景のある詩ですが、第7話で甄嬛が願掛けしたことに
繋がるのです・・・大晦日の夜、彼女が梅園で願ったのは
家族の幸せ、無事に余生を送ること、そしてその場では
口に出来なかったかった願いがもう一つ・・・愛する一人の心を得て
共に白髪になっても離れない・・・白髪になるまでというのが、
「白頭吟」の一節なのです。甄嬛の願いが一つとして叶わぬと
知ってしまった先にあるのが「訣別書」なのですね。
ホントに相手が皇帝でなかったら・・・と思ってしまいますね。
人としての幸せが望めないのが後宮ってとこなのでしょうね~(^^;)
反面、この言葉を皇帝が耳にしていたら・・・と運命のいたずらも感じます。
「白頭吟」                                 
皚如山上雪 皎若雲間月  
聞君有兩意 故來相決絶 
今日斗酒會 明旦溝水頭  
躞蹀御溝上 溝水東西流  

淒淒復淒淒 嫁娶不須啼  
願得一心人 白頭不相離  
竹竿何嫋嫋 魚尾何簁簁  
男兒重意氣 何用錢刀爲  
あなたの浮気を知って悲しいわ、一生を添い遂げるのが
私の願いだったけれど、男ならば富や名声が欲しいわよね
役に立たないとは思うけど・・・みたいな、感じですかね(^^;)
・・・って、勝手な解釈です、違ってたら、ごめんなさい!
第36話~第40話                   第46話~第50話

第41回 裏切り者の運命
年答応の悪事をあばいた曹貴人は、その功績を認められ襄嬪に昇格する。だが年答応を死罪に処するよう雍正帝に進言したことで、年答応の悪事は襄嬪の献策によるものだと知っている雍正帝は皇太后からの勧めもあり、ひそかに襄嬪の侍女に命じて毒を盛らせる。一方、後宮には年羹堯を弾劾した功臣・瓜爾佳氏の娘、祺貴人が入宮し、皇后や寵愛を得ている甄嬛に取り入ろうとしていた。そんな中、甄嬛は碎玉軒を監視する華妃付の太監がいると報告を受ける。甄嬛は年答応に引導を渡すため、沈眉荘と賭けに出るのだった。
第42回 華、散り逝
碎玉軒から火の手が上がる。放火したのは年答応付の太監であった。雍正帝は年答応を冷宮送りとし、最終的な処分を皇后に任せ、皇后は年答応に自害を命じる。年答応への刑が執行される日、甄嬛は自ら冷宮の年答応を訪ねる。甄嬛をののしる年答応に、甄嬛はなぜ年答応が寵愛を得たのか、なぜ年答応が流産後、ずっと身ごもることがなかったのかを明かす。そして雍正帝から贈られた歓宜香の秘密を知った年答応はついに…。
第43回 純元皇后
甄嬛が妃に冊封される日が近づく中、朝廷では瓜爾佳鄂敏が、年羹堯を称えた詩を作った官吏に甄遠道が同情していると訴えていた。そうとは知らぬ甄嬛も情けをかけたほうがいいと提言したため、雍正帝は少しずつ疑念を抱き始める。そして冊封の日、内務府から届けられた礼服が破れていたため冊封の儀に間に合わないと焦る甄嬛に、内務府は代用の礼服を用意する。甄嬛はその礼服を着て雍正帝と皇后の元を訪れるのだが…。
第44回 命を懸けて
謹慎を言い渡された甄嬛は精神的な打撃も加わり、すっかり体を弱らせていた。甄嬛の体を案じた浣碧や流朱は侍衛に侍医を呼んでほしいと頼むが応じてもらえず、流朱は騒ぎを起こすため侍衛の抜いた刀に自ら飛び込む。報告を聞いた雍正帝は侍医を呼ばなかったことを大いに怒り、温侍医を遣わす。温侍医の診察により、甄嬛の懐妊が明らかになる。流朱の死を知った甄嬛は、その死を無駄にしないためにも子を皇后から守り抜くことを誓い、雍正帝に対してある嘆願を行う。
第45回 永遠の訣別
日に日におなかの子が育っていく甄嬛に対して皇后は手を出せずにいた。ところが甄嬛の父親がついに罪に問われ投獄されたため、皇后は安陵容を使って父親が投獄されたことが甄嬛の耳に入るよう画策する。甄嬛は雍正帝に嘆願に向かうが、雍正帝が純元皇后を偲ぶ歌を目にしたうえに、父親が疫病にかかったと知ったショックで産気づく。公主を産んだ甄嬛に雍正帝は労いの言葉をかけ妃に封じると提案したが、傷心の甄嬛はある決断を下すのだった。

この記事へのコメント

  • ともちゃん

    ひらで~さん、皆さん、外は今土砂降りの雨模様です。

    昨日は録画していた「八重の桜」を観て非常に悲しく切なくなっていた所、此方の「諍い女」でも今ではとても考えられなかった陛下と「シンケイ」の絶対的な愛に終わりを告げる別れがまっていました。
    これを青天の霹靂、天国から地獄へ突き落とされた・・
    と思わずにはいられませんですよね、
    誰がこの様な事態を想像する事ができたでしょうか・

    私も今までは皇太后の存在が一番恐ろしいと思っておりましたが、寧ろ皇太后は陛下も一番寵愛している「シンケイ」に未来の皇子が生まれる事を希望していたのですね、
    やはり一番の黒幕は皇后で、安陵容を上手く味方に付け、全て二人で仕組んだ事だったのですね。

    今迄、皇后には何故子供がいないのか?出来なかったか?と言うことは判りませんでしたが今回始めて安陵容に話していたことによると、過去に皇后にも皇子が生まれたがその後病死したと言ってましたがその後も出来なかったのでしょうね
    其々に悲しい思いをしながら其れでもこの後宮で生き残って行く為には止むを得ないかも知れないと思いました。

    この後、「シンケイ」はこの後宮を出て仏寺に入ると言っておりましたが、これから本当の第二の人生が始まろうとしているのでしょうね。、
    2013年08月21日 17:01
  • 涼子

    ひ~娘娘さま&チーム娘娘の皆様

    こんみんの動画で癒されても、やっぱり暑い・・・(もしや辮髪は暑さ対策にはいいのかも、などとふと思ってしまった。実際には涼しいのかなあ。経験者に聞いてみたい←いるのか?俳優以外いないかなあ)。

    『諍い女』は甄嬛まさかの出家!? どうなるんだこれから?さすがにただ「ヒロインが寵愛されました、終わり」というストーリーじゃなかったですね(当たり前か)。まだまだお話は続くので、今後も目が離せないですね(こんなに♂の少ない後宮ものを見続けられるか最初は不安?でしたが、いやいやどうして)。

    ともちゃんさんを勝手にとも娘娘さんと呼んでいるのは私です。すみません。お気を悪くされなくてよかったです。ビクター・ホアンは多分一人だったら髭があってもなくても素敵なイケメンなんでしょうが、いかんせんルー@こんみん(ルー・イーが孔明を演じている)と一緒に出たのが運のつき(私から見ると)。ルー@こんみんは「未来永劫誰もかなわないくらい素敵」なため(廃人なので問題発言でも許してください m(__)m)他のイケメンがかすんでしまうのです。

    ところでチーム娘娘(ルー@こんみん廃人)の皆様、明日は確か孔明様の命日ですよね。みんなでしみじみと忍びましょう(ああ、武候祠に行きたいよ~)。武候祠どころか、私はまた出張です(お出かけは好きですが、暑くてだいぶ疲れてきました&出張に行っていると家の掃除ができないし)。しかもおもてなし武将隊はいなそうなところなので、残念(←何しに出張に行ってるんだか)。
    2013年08月22日 11:42
  • ひらで~

    とも娘娘さん♪
    おはようございます(^^)
    今朝もこちらは雨・・・雷雨です。
    朝から暗いけど、涼しくて、
    二度寝したいくらい(笑)

    甄嬛の沈み様は、観ていてもなんで?
    って思うくらいでしたね(^^;)
    宮廷内から年家追い出し作戦&清族で
    がっちり固めよう作戦で利用されて
    ポィって捨てられてしまったみたいで
    甄家が可哀そう・・・
    出家してよ~く復讐作戦を練るのか?
    って期待するところもあるけど、
    穏やかにも生きて欲しいとも・・・
    だけどそうはいかないでしょうね~
    果郡王との接近もあるようですし。

    皇后は、自分の子が生きていれば
    こんなこともしないで済んだので
    しょうね~ただ、皇后にもまだまだ
    秘密がありそうな気がしますので、
    今後の行動から目が離せませんね。
    2013年08月23日 08:52
  • ひらで~

    涼娘娘さん♪
    おはようございます(^^)
    出張、ご苦労様です。
    こちらは雨です。暑さは凌げて
    良いのですが、お出かけには
    困りますね(^^;)そちらは
    大丈夫ですか?

    甄嬛出家の急転は驚きでしたが、
    皇帝思い出の衣装を着た話は
    「クイーンズ」の王政君みたいですし、
    出家は「二人の王女」の武照(則天武后)
    みたい・・・なんだか、甄嬛のキャラって
    中国の有名女性キャラのいいとこ取り?
    ・・・ってことは、ないか(笑)

    今日はこんみんの命日・・・しみじみ
    偲びたいですね~ただ・・・雨なので、
    上方谷のこと思い出しちゃうよ~
    素敵な時のお気に入りシーンを見直そう
    かしらね♪

    出張のお土産話、待ってま~す♪
    2013年08月23日 09:28
  • ともちゃん

    ひらで~さん、皆さん、今日は。

    ひらで~さん、から ようこそ「三国志」の仲間へ~とお声を掛けてくださり、又 涼子様お二人から、とも娘娘とお呼び頂き、恐縮です、とても嬉しいです。

    涼子様はお仕事で出張との事、この暑さですから熱中症に成らない様にお気をつけてくださいね。

    お二人のお好きな殿方は 「こんみん」さんですよね、
    動画で観させて頂きまして、ごもっともです。とても素敵な二枚目の方ですものね、、私も今迷ってしまいましたが、やはり最初の殿方のビクター.ホアンさんで行きます。

    今日又「シンケイ」ありますよね、
    これから「果郡王」との恋がどの様に始まりますかとても楽しみです。
    2013年08月23日 12:18
  • ひらで~

    ともちゃんさん♪

    ビクター・ホァン、私も好きですよ♪
    演じている周瑜は美形キャラで
    知られていますので、彼のはまた違った
    雰囲気ですね(^^)
    こんみんにライバル心を燃やす
    熱い男です♪・・・呉の方々は大概
    そうですね~そこが楽しくて、
    お気に入りです♪気にしていただけるなら
    游游三国の過去記事でUPした動画でも
    楽しめますので、良かったら(^^)
    2013年08月24日 09:54
  • ともちゃん

    ひらで~さん、皆さん、今日は気温も高いし蒸し暑いですね。

    ひらで~さん、遊遊三国のUP記事の動画見せて頂きました。
    じっくりと素敵な二人の殿方が観られて大満足しました。
    教えて頂きまして有難うございました。

    「諍い女」早くも後半に入りまして展開が急に早くなりましたね。
    此処にきまして、陛下と皇太后、果郡王との相関関係が解ってきました。
    陛下がずっと弟と呼んでいました果郡王は今の皇太后の子供だと思っておりましたが実際には先帝の側室の子供
    だったのですね、陛下が果郡王に、宮廷に入るようにと以前から進言していましたがその様な関係だった為、余り宮廷に近ずこうとしなかったのですね。

    他にも現、皇太后と「ロンコド」との関係もあったようですし、結局陛下の為に皇太后自らが「ロンコド」を始末する事になってしまいましたね。

    「シン.ケイ」は未だ多少陛下に対しての情もある様に見えましたが、・・・果郡王の情熱的な愛に絆され又、純粋な自分に対しての愛に真実の愛を受け止めたと感じましたが如何でしょうか?

    此の儘二人の愛が永遠に続くとは思われませんが、この先どのような運命を二人が辿るのかとても気になります。
    2013年08月30日 11:35
  • ひらで~

    ともちゃんさん♪
    游游三国で紹介させていただいた
    動画、楽しんでいただけたようで
    嬉しいです。中国サイトの動画は
    なかなか出てこなかったり、
    直ぐに止まったりして見辛いかも
    しれません。Youtubeでしたら
    問題なく観れるのですが・・・
    また、面白いのがあったら
    UPしますので、楽しんでくださいね。

    「諍い女」、人物関係の把握が
    ちょっと大変かも(^^;)

    一夫多妻もいいけど、みんな幸せに
    してもらいたいものですよね・・・
    展開が読めない上に速いので、
    感情移入がし辛いところが
    時にあります。
    若い二人の愛の行く末、
    このままと言うわけには
    行かないでしょうね~。
    気なるところです♪
    2013年08月31日 22:36

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