第22話 范増の策あの黒い馬も手に入れ、
桓楚らとの酒の席で黒い名馬の話を聞いた項羽は、山中でその馬を見つけ、かつて虞姫が乗っていた馬だと気付く。そのころ、咸陽では陳勝戦死の連絡が入るが、皇帝・胡亥は「すべて趙高に任せた」と言って報告を聞こうともしなかった。項羽は馬で町を駆けているときに出会った范増という老人から、「策を持っている」と言われるが……。一方、仲間と遠征していた劉邦は、沛県で雍歯が裏切って魏と手を組んだという知らせを聞く。
着々と勢力を拡大する項羽たち・・・
劉季は劉邦と名乗りますが、内部でひと騒動。
そんな時の陳勝の死・・・世の動きはどちらへ向かうのか・・・。
以下ネタばれしてます、ご注意を・・・
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涂山・禹王の祠前。
項梁の配下になることを、人の手は到底持ち上げられない鼎を持ち上げたら
すぐに山を降りると無理難題で断わろうとした桓楚たちの目の前で見事に
持ち上げてしまった項羽・・・何も片手で持ち上げなくても・・・ここまで
されると、人間じゃないし~ホントの約束ではさ3回転がしてもとに戻すのに
それやってないし~・・・持ち上げた後、一人悦に浸って鼎を触るところが
項羽らしくて
蓄えた物を全て携えて項梁に降ることを約束。その際、手に負えない馬が
いることを項羽に話しますと、馬には目がない項羽ですから、すぐに会いに・・・。
奥深い山中で見つけたその馬は、虞姫と一緒にいた黒い馬・・・どうしてここに
いるのかは関係ないですね(笑)これは、運命ですから♪
沛県。
蕭何と沛公が街中を歩きながら、雍歯について相談中。
雍歯の扱いについては、沛公も考えあぐねている様子・・・今の状況では
力も財力もなく、押さえることはできないが、今に跪かせると沛公。
蕭何は心配しつつも、沛公のやり方を見守り、自分の考えを押し付けない
ところが、好いですね♪強い味方です。
その雍歯は・・・城内で文字を書ける者を見つけると、密かに魏の丞相へ
密書を書かせ、届けさせることに・・・出口で彼を見つけ不振に思った盧綰が
呼び止め荷物を改めようとすると、雍歯が邪魔に入り手下を外へ・・・。
そんなこととは露知らずの蕭何と沛公。
沛公は蕭何に自分の県令としての働きを評価を聞きますが・・・最悪との
答え。あまりの低評価に驚く沛公が理由を聞くと・・・
雍歯の件では詳しく調べもせず、死罪を決めた、女性が現れねば
無実の罪で殺していた、これは“気付かず”。次に仲間の外出を禁じ、
仲間は不満を抱いた、これは“至らず”。民やあの女には、雍歯の鞭打ちは
不満だった、これは“悟らず”。最後に、やり方が亭長のころと変わっていない
これは“変わらず”・・・気付かず、至らず、悟らず、変わらずの沛公は
ここまで、批判されれば凹みますね(^^;)自分はやりたくてなったのでは
ないから代わってくれと言いだす沛公に、人を引っ張る能力があるのだ、
お前しかいないのだ、私の仕事はお前を補佐して大事を成すことだ、と
蕭何。更に、以前現れた皇帝の密偵はどうなったかを明かします・・・
最善の策を常に考えて、沛公を助ける立場にいようとする自分の存在を
沛公の心に植え付けた蕭何。これで、後戻りができないと、腹をくくった
沛公。そんな彼に、蕭何は改名を薦めます・・・“季”は末子という意味が
あるそうです・・・洛水の諸侯が周の天子に捧げた詩の一説、
“天子は民と邦(くに)を安らかにする”(天子万年 安家定邦)から
“邦”はどうだ?と・・・劉邦の登場です♪(中国語読みでは“りゅうばん”)
呉中の項梁軍営。
馬を見つけた項羽のところにやって来た虞姫・・・彼女を見て、約束は
覚えていると一言言うと去っていく項羽・・・悲壮感漂う雰囲気が好いですね~
戦いばかりですと、短いながらもこういうシーンが引き立ちます♪
早馬が駆けていく咸陽。
趙高のもとに、娘婿・閻楽によってもたらされた知らせは、陳勝の死・・・
秦にとっては願ってもないことですが、章邯の手柄となることが気に入らない
趙高。閻楽は陳勝の死で、ここは騒がしくなるはずと予見。
趙高は奥で遊び呆ける胡亥くんを訪れ・・・何やら胡亥くんの様子を確認して
策を実行する気配(^^;)目が怖~い!
薛県。
陳勝の死で不安がる民の中に、一人のお爺さん・・・街を馬で駆ける
項羽の前に現れ、世を平定する好い策があると言い出しますが、
項羽は年寄りの戯言と相手にせず・・・まぁ、偉い人の様には
見えないし、いきなり来てもねぇ(^^;)項羽だったら、仕方ないわね(笑)
項羽も兵士が思うように集められなくて苛立ってしたようですし、
間が悪かったともいえるわね(笑)苛立って帰って来た項羽を
宥める項梁ですが、陳勝の死後王になった景駒(楚の旧王族)については
腹立たしく思っている様子・・・そこで項羽が先ほど会った老人の話を
ふと口にすると・・・。
項羽は項伯とその老人に会いに行くことに・・・その名は范増(はんぞう)。
詳しい事は解りませんが(^^;)范増は楚の軍師だった方のようで、
項燕存命の時代に活躍してたのでは?な存在、項梁や項伯が知っては
いても項羽が知らないのは無理ないのでしょう・・・ここは私的な
解釈ですので、あまり信じないように(笑)
天下を左右できる稀にみる賢者と持ち上げられ、頭をひたすら下げる
項伯に気を良くしたか(笑)、項羽は今は原石だが磨けば無限の
能力を発揮すると、項伯を喜ばせます。
外で待っていた項羽を呼び入れると、秦から楚王に任じてもらうのは
どうか?と尋ね、秦は暴虐、天下を分かつことはできないと項羽。
項羽の信念の強さを聞きだすと、楚の無念を感じているのは私も
同じだといわんばかりに、陳勝の失敗の原因を語り、項燕の働きを
知っている者は項家ならば力を貸す、楚の復興という大義を成すために、
楚王の末裔を探し出し、旗印にせよと策を授けます。
陳勝らがしたように偽りの王ではなく、真の王を立てる・・・上策ですが、
末裔を探すのは容易なことではないと心配する項伯に、実は一人
いる・・・と范増。言うだけじゃなくて連れてくれば好いのに~って
思ったのは私だけか?(笑)
項羽は早速、羊飼いで羋心(びしん)と名乗る男を
連れ帰ります。
監御史の軍に攻撃する劉邦たち。
郡守は逃亡し、曹無傷が追撃に。劉邦、扉を足で開ける姿がカッコいいぞ♪
追い詰めた監御史・丁公・・・「三国」の孫礼です・・・殺されても、負けは
認めないと、最後まで抵抗。その度胸に免じて逃がす劉邦・・・このことが
後にどう関わってくるか、楽しみですねぇ。
そのころ、沛県の城では雍歯が動き出し・・・蕭何は予想していたようです。
捉えに来た雍歯に裏切りの時を糺すと、私を殺せと蕭何。私を殺せば
お前を殺したい奴が一人減ると、蕭何が殺意を現すと、雍歯はお前に
できるものかと捕まえず立ち去ります。雍歯の性格をしっかり掴んでの
ことでしょう・・・どう反撃するのか期待してしまうわ♪
瓮(おう)城。
雍歯の裏切りをまだ知らない劉邦たち・・・樊噲はここにいる女性談義で
盛り上がっています(^^;)郡守を追った曹無傷の帰りが遅いのも
気になりますが、それほど心配してない様子。
そんなんところへ、蕭何が雍歯の裏切りを報告に・・・。
そのころ雍歯は劉季の一族を捉え人質に・・・呂雉の父、呂太公も知らせを
聞いて自らやってきました。今の雍歯があるのは沛公のお陰と責める呂雉に
怒った雍歯は剣を抜きますが、審食其(しんいき)に止められ断念し、
城壁の上に立たせることに・・・。
第21話 第23話
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