項羽と劉邦 King's War☆第17話 李丞相の最後

恐怕是最好最完美的一張皮
第17話 李丞相の最後
劉邦は胡陵を攻めることに決め、雍歯を副将に指名する。だが兵士の訓練をめぐって雍歯と盧綰がいさかいを起こす。蕭何は胡陵攻めに反対したものの聞き入れられなかったため、せめて事前に内情を探り、胡陵と方与を結ぶ街道を遮断するべきだと提案するが……。一方、東郡を攻めた項梁は苦戦を強いられていた。そこへ彼から連絡を受けた龍且が300人の兵を率いて駆けつけ、ともに東郡を攻め落とすことになる。
李斯が退場です・・・死を前にした李斯が
いずれ来る己の死が怖くないかと趙高に尋ねると、
こうした行動に出た理由を語ります・・・その理由とは・・・
こればかりは理解できないですね~(^^;)ただ、哀れさだけは
想われますが・・・。項羽、劉季それぞれの戦いが始まりました。
雄々しい項羽の戦い振り、凄すぎるぞ!!

以下ネタばれしてます、ご注意を・・・ 
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沛県。
胡陵攻めに、副将に沛公(劉季)に命じられた雍歯ですが、態度が
大きくなり、それを不服とした盧綰との間で諍いが発生。沛公は
お互い、殺したい程に思っているなら協力すると二人の前に刀を・・・
出来ずにいる二人に、できなければそんなことを口にするな、と諌め
副将は変えない、副将の言葉は俺の言葉だと改めて伝えますが、
盧綰は納得がいかない様子・・・雍歯を上に立たせる劉季の気が
知れないのは私も同じ(笑)やる気は認めるけど。
そんなところに訪れた蕭何・・・方々で反乱が起きている今、
じっとしていられないと胡陵への出陣を決めた沛公に、急ぎ過ぎだ
胡陵をも守る監御史(郡の監察官)・平は侮れない、兵もここの
囚人上がりの兵とは比べ物にならない、どうしても行くなら
他で蜂起した軍と連携を取るべきだと進言しますが、
兵力は充分、心配し過ぎだと、余裕を見せる沛公。

咸陽の牢獄・・・囚われている李斯。隣の牢獄には趙高によって
先に投獄された太傅たち。嘗て朝廷で言い争ったことが、こうなると
懐かしい、と李斯。あの世で先帝に謁見して、また言い争いましょうと
なんとも寂しいお話です。先帝を助けその業績を天下に知らしめた、
秦のための不朽の礎を築いたのだ、30年でこれだけの
業績を上げたものは私の他にはいない、だがそれは浜辺に築いた
砂の塔のようなもの、一瞬で崩れ去る、長い時間戦いに明け暮れたが
戦いの相手は自分自身だったのだと過去を振り返える李斯。
刑の執行前・・李斯を呼び、李斯の館から持ち出した豪華な着物を利用し、
この日のため新しく作らせたという着物を李斯に掛ける趙高。
こんなものは皮にすぎぬと脱ぎ払う李斯に、その通り、これは皮に
過ぎぬが、この皮が成功も失敗も生死さえも左右し、皮が悪ければ
いくら運が良くても長生きできないと言う超高に、いつかその皮を
はがされる日を考えたことはないかと問う李斯・・・不老長寿を求めた
先帝に長く仕えたが、不滅の命など信じたことはない、信じられるのは
現実のみ、宦官である超高という存在はモノであり人間ではなかった、
宦官の望みは男になること、その為の霊薬が権力である、権力こそが
尤も美しく完全なる化けの皮である(恐怕是最好最完美的一張皮吧)と、
答える趙高。影であり、モノである自分が人間として生きる為に
権力を手に握り続けようとしている趙高、来世は望みません、
今が全て・・・それを聞いて悔しがる李斯でしたがこうなっては
どうしょうもなく、この期に及んで多くを学べたとプライドを保ち、
李家の子孫は政の道を歩まぬよう伝えてほしいと言い残します。
そして刑場。
趙高は李斯の頼み綱であった息子の李由は既に自害したと伝え、
三族の死罪とし李斯と息子を腰斬(ようざん:腰部を切断の刑)に。
そのころ、引きこもりの胡亥くんは・・・夢の中(^^;)

沛公たちが出陣したころ・・・項羽は逸る気を発散させるかのように
野駆けをし、一人で暴れ吼えておりますと何やら怪しい人馬の影が・・・
素手で馬を倒し、落ちた者に討ちかかる項羽。
激しい斬り合いのあと、笑いあう二人・・・相手は龍且でした。
楚軍挙兵を聞き、駆けつけたとのこと。
・・・「三国」の孫策と周瑜の再開のシーンを思い出させてくれますね♪
武侠ドラマのようなカッコを付けた斬り合いだったのに比べると、
こちらは肉弾戦のような戦いで、かなり野性的です。龍且が「三国」の
孫堅(孫策の父)でしたから、なんだか不思議な感じです(笑)
叔父の項梁の遅い動きに苛立ちを隠せない項羽に、項梁の項羽に対する
思いを打ち明け、項羽に刀を抜かせる為に来たと龍且・・・力強い味方を
得た項羽は再び心を燃やして東郡に出撃。

激しく戦う双方・・・人間ですか?と驚くような働きをする項羽。
そんな姿に感化され、身を呈して項羽を援護する味方たち・・・
楚軍の熱気あふれる戦いになすすべもない秦軍。
援軍として李布たちが到着した時は既に制圧完了、
壮絶な戦いの後を見て思わず跪き敬意を示す李布たち・・・
勝利を感じ取り雄叫びを上げる項羽でした。
何かにつけて天に向かって吼えるのは、不思議な光景ですが
男が見るとカッコ好いのだろうか?返り血と砂まみれの姿は
怖さしか感じないのですよね・・・。
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