『孫子≪兵法≫大伝』第16話~第20話

絶地無留 圍地則謀 死地則戰あらすじ(BSフジより)&ちょこっと感想
第16話 柏挙の戦い 
 いまだ呉楚両軍の間に動きは見られない。そんな中、孫武は囊瓦に漢水を渡らせるため、本隊を撤退すると見せかけ、囊瓦を挑発する。孫武の読みどおりここを勝機と見た囊瓦は、いよいよ漢水を越え追撃を開始する。
 孫武たちは、唐軍や蔡軍が潜伏している柏挙まで、囊瓦をおびき寄せ、一網打尽にする計画であった。
 どこまで追走しても、呉の本隊に追いつけない囊瓦は、呉軍の撤退に策謀のにおいを感じ取り、進攻を中断する。あと一息のところで、進攻の止まった楚軍に対し、孫武は新たな策を講じる。それは、夫概を闔閭の影武者に仕立て、楚軍をおびき寄せるというものである。敵将である闔閭の登場に、勢い込んだ囊瓦はとうとう柏挙へとたどり着く。
 いよいよ、囊瓦率いる楚軍と呉軍の決戦の火ぶたが切って落とされようとしていた。そんな中、孫武と闔閭は、夫概の心中に芽生えた野心への警戒を強めてゆく。
レイエツの“待て”をじっと守っている囊瓦でしたが、
孫武たちの出ておいで作戦にちょっとづつ心が揺れて・・・
孫武も、簡単には出てこないと考えたのでしょう、餌を大きくしてしまいます。
でも、疑似餌・・・夫概に王の姿をさせ目の前をうろちょろさせることに。
それでも、囊瓦は一応は疑ってるのね、偉いよ。
周りが間違いない!って言うもののだから・・・いよいよ戦いです。
第17話 楚軍最強の勇将
 囊瓦との会戦前夜、夫概の天幕に闔閭が現れた。夫概は兵の増強を再び願い出るが、闔閭は頑として首を縦に振らない。密かに王位を狙う夫概に対し、警戒を強めているのだ。闔閭は代わりに、従軍していた王妃の羽妃を夫概に与える。
 しかし夫概の心は晴れなかった。八つ当たりする夫概に振り払われた羽妃は、その弾みで頭をぶつけ死んでしまう。狼狽した夫概は孫武に助けを求める。そして闔閭の天幕に同行させ、羽妃が闔閭への愛を貫くために自害したと報告して謝罪し、事なきを得る。
 翌日、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされた。孫武の策にはまった囊瓦軍は壊滅し、囊瓦自身も孫武に刺殺される。孫武が漪羅に代わって果たした敵討ちだった。
呉唐蔡の三国連合軍は逃走した隗射を追い雍澨に向かった。そこには、ようやく同地に到着した楚軍最強の名将、沈戊戌が悠然と連合軍の来攻を待ち構えていた。沈戊戌はライバルである囊瓦を亡き者にするために、故意に進軍を遅らせていたのだ。隗射は沈戊戌を非難しつつ、最終決戦での先鋒を志望した。
王の兜に鎧を着けた夫概は、ちょっと夢見てしまったのですね・・・
それを孫武が察して、王に気をつけるように言ってしまったものだから、
そんな気がなかった王は余計な気を使うことになったような気がする(笑)
羽妃は可哀そうよね~、このドラマ、女性の扱いが散々です(^^;)
大事な戦いの前夜なのに、こんなことって・・・不吉なだけじゃない?
さて、漸く長い前置きのあった戦いが始まろうとしています。ここで
囊瓦、初めて孫武の兵法を読んで、策に落ちたことを悟ります。
絶地(ぜっち)には留まる無かれ、囲地(いち)には則ち謀り、
死地(しち)には則ち戦う

絶地は河川や山地で交通が遮断されている場所、圍地は高地に囲まれた
盆で、地謀略によって、敵軍との立場を逆転させる場所、
そして死地はどこにも逃げ場のない場所・・・死地に追い遣られた囊瓦、
激しく戦いますが、最後には孫武に・・・妻の恨みはこの私が晴らす!
なんだか、妙にカッコいいぞ♪でも、イラはもう、恨みは薄れてるいたい。
オレ様度がかなり高かった囊瓦さんも最後を迎えるとなると、
さみしい感じも・・・“目の下のクマ”メイクが気になったが(笑)
囊瓦のつぎは沈戊戌・・・腹に一物、厭な奴です。
第18話 戦火に咲く悲しみの花
 楚の都、郢では囊瓦の死を知らされた昭王が悲嘆にくれる中、沈戊戌から、囊瓦の後任の令尹を早急に決めるべきとの伝言が届く。それは自らを令尹に任命せよという催促にほかならない。野心家の沈戊戌を疎ましく思う昭王だが、申包胥は、囊瓦亡き後に呉軍に対抗できるのはもはや沈戊戌しかいないと説得する。そして霊樾は、昭王が郢から離れることと、自らが呉の人質となって呉王闔閭に軍撤退を交渉することを提案するのだった。
 一方、楚領内で長きにわたり転戦を続けてきた呉軍に疲労の色が濃くなっていた。また沈戊戌軍は遅々として攻め込んでくる気配もなく、先の見えない展開に不安の声も上がり始めている。そんな時、呉軍の千夫長5人が闔閭に決死の直訴を敢行する。「長い遠征で兵は疲弊し、守りが手薄になった国元は越の脅威にさらされている。早急に全軍あげて撤退すべき」というのだ。それを聞いた闔閭は孫武に考えを問い、進軍の決意を固める。
 闔閭は和議に現れた霊樾を一蹴し、突撃を開始。沈戊戌を倒す。この“柏挙の戦い”を経て、呉軍はついに郢に攻め入った。
沈戊戌ってやつは、
わざと遅れて囊瓦を蹴落とした上、力を笠に、昭王を困らせる
ホント、厭な奴ですね~こんな人しかいないのか楚は・・・。
ここで、レイエツが出てきます・・・弟に逃げること薦め、自ら呉の人質になり
撤退を促す作戦でしたが・・・効果無し(^^;)ただ、人質になったのか~?
呉軍もここまで来て帰れませんね・・・決戦直前に、帰国を願い出た者たちを
切ったばかりですしね。ここでの孫武、彼らの死を逆手に、士気を高めて
しまうなんて、意外でした・・・人の命、軽過ぎです。そう言う時代なのね。
戦いの惨状に怒り嘆くレイエツ・・・戦いの最中に身を置いていたのは
あり得ないとは思いましたが、このドラマ、そういう象徴的な演出をしている
ようなので、それはそれで訴えたいことが理解できるというものかな。
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第19話 郢落城
 楚軍を破った呉軍は郢に入城。大願成就に喜ぶ闔閭は、論功行賞を行う。孫武に一番手柄を与える闔閭。他の臣下たちにも褒美を与える。だがその褒美は、すべて楚から略奪して得たもの。楚の女たちまで褒美として家臣に分け与える闔閭に孫武は反発する。そして戦勝地での行為について書いた兵法を改訂することを決心する。
 呉軍は戦勝に酔いしれていた。更なる領土拡大を狙う闔閭。一方、伍子胥は褒美として王妃と王宮をもらい、父と兄を殺した楚の先王、平王への復讐を果たしたと喜んでいた。そんな伍子胥に夫概は不満を覚える。闔閭から夫概に贈られた霊樾は、その夫概の欲望を巧みにくすぐる。夫概は王位に対する欲望を更に感じるようになっていた。
 郢の民は呉軍に略奪され、女たちは悲しい境遇にあった。霊樾の身を案じる孫武は、夫概と碁の勝負を願い出て「勝ったら霊樾を自分にくれ」と言う。かつて命を助けてもらった恩を、孫武は忘れていなかったのだ。
郢に入城した闔閭、奪った土地で食料などを補充するという
兵法を逆手に、やりたい放題。
嘆くレイエツに戦に負けたのだから、代償は付き物ですと孫武・・・
それに対して、まだ決着はついていない、どちらが敗者かまだ分からないと、
レイエツ・・・力で押さえたものは反発も大きくなるんだよね。
勝ったのに、この厭な空気は何なんでしょう(笑)
勝利の褒賞には、討った将軍たちの家と奥さんたちを
それぞれに与えるのですが、楚の平王への恨みだけで生きてきたような
伍子胥には、ほしいと願った王妃だけでなく宮殿まで与えてしまいます。
これには、他の者はさすがに反感を覚えてしますねぇ(^^;)
の、前に・・・昭王たちは逃げる時、女性は置いて行ってしまったの?
それも、なんだかなぁ~って気がしますが、この時代は普通だったのかしらね。
レイエツは夫概の下へ・・・察しの良いレイエツは夫概の野心を
見抜いているようです。孫武はレイエツへの侘びと恩返しのために夫概から
解放させてあげたいと思ったようですが、夫概は既にレイエツの虜みたい。
女には女の戦い方があるのですよね・・・なんだか、楽しくなってきたぞ(笑)
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第20話 悔い
 孫武は夫概に霊樾を逃すよう進言するが、霊樾は、孫武の厚意を拒む。
 孫武が闔閭のもとへ行くと、闔閭は楚を省いた勢力図を見せた。そして天下を手中に治めるという大望を遂げるには孫武の力が必要であると告げる。
 一方、伍子胥は平王の墓を暴き、その亡骸にムチを打っていた。その非道な有様に、楚の将軍である申包胥は我が身の危険を顧みずに飛び出す。申包胥になじられ、激高する伍子胥。だが、伍子胥の恩人の息子が現れて、申包胥の助命を嘆願し、伍子胥はこれを聞き入れる。
 その頃、郢の城内では楚人の不満が頂点に達し、呉兵の襲撃事件へと発展する。これに怒った闔閭は、楚の象徴である九龍鐘の破壊を命じる。異を唱えた漪羅に激怒した闔閭は、ムチ打ちの刑を命じた。しかし、孫武は自身が代わりに罰を受けると申し出る。そして闔閭は孫武に罰を下すのだった。
 その夜、王位への野心を抱く夫概は季札のもとを訪れ、自身の味方に引き入れようとするが、季札は拒否する。
伍子胥が平王の墓を暴いて鞭打つという有名な(たぶん)ところ・・・
さながら、気持ちは鬼と化しているかと思ってしまいますが、
憎しみは当事者じゃないと解らないものですし、伍子胥のこの故事の
意味することを考えると、その評価は時代によって
変わってくるんじゃないかと思ったりして・・・それでも、
止めに入る申包胥、そして恩人の息子の登場と、
いささか出来すぎの感じもしますが、ドラマチックでこのドラマにしては
珍しく(笑)感動的なシーンでした♪
それに負けじと(?)孫武も魅せます♪闔閭の行いを咎めたイラへの罰を
李札さまが、弟子の罰は師匠が受けると言えば、李札さまには恩があるから
今、その恩を返したいと、孫武が代わりにば罰を受けることに・・・
鎧の上から?って、突っ込みはありますが(笑)、これで、イラの心を
掴んだわけで♪でも、闔閭はこれで孫武への警戒心も植え付けた様子。
孫武は自分の兵法によって楚の罪なき人々を死に追いやったと
後悔しきり・・・“民心は武力に勝るのだよ”李札さまの言葉が
胸に刺さります。優れた兵法でも、使い方を間違えば単なる暴力、
そんなことを感じました。

第11話~第15話                   第21話~第25話
孫子≪兵法≫大伝☆キャスト

この記事へのコメント

  • ともちゃん

    ひらで~さん、皆さん、お早うございます。

    今、この「孫子~」に嵌まり録画していたのも観終わりましてTV放映の22話迄来てしまいました。

    イラ姫も(既に孫武の奥方となった)今では憎ッくき姉の仇として、孫武に復讐しようと思っていたのが、孫武がイラの両親の仇討ちをしてくれたのもあって、今ではすっかり孫武の奥方として良き内助の功を発揮して一緒に戦場まで行っていますね、(あの当時は自分の奥方まで一緒に戦場まで連れていってたのですね!)

    又、もう一人の女性である楚の姫(レイエツ)は自分から申し入れて呉の人質となり(これもきっとレイエツの策略が有ったと思われますが・・・・)大王からの恩賞として夫概の元に行かされてしまいましたがこれから、レイエツ姫は夫概を味方につけ、呉に反逆を企てることになるのでしょうか?

    今迄は戦いに勝利した者にはその城、領地ばかりでなく敗戦した将軍や家臣達の奥方やその中の全ての女人達を勝者に与えることが決っていたようですが・・・
    孫武としては、この非人道的な恩賞を止めさせたい為にも今までの 「孫子の兵法」を書き直したいと、イラにも手伝わせて始めましたがどの様に書き直すのか楽しみですね。
    2013年04月27日 11:38
  • ひらで~

    ともちゃんさん♪
    生意気だったイラちゃんも
    戦場を見たり、いろいろ経験を積んで
    やっと大人になった感じですね。
    夫差は、アホ息子街道まっしぐらで
    アホさ加減がおかしい(笑)
    レイエツの魔力に夫概さん、
    やられてますね~
    面白くなってきました♪
    2013年04月28日 11:05
  • ともちゃん

    ひらで~さん、皆さん、お早うございます。

    やはり夫概は呉を裏切り、楚、秦の連合軍に入り、呉軍が出兵していて留守の孫武の家へ、大王の扮装姿で乗り込んで来ましたが其処には二人の孫武の奥方が
    毅然とした態度で自分の命おも惜しまず、夫概とのやり取りは見事でしたが、最後には孫武の息子の孫子を
    人質に捕られてしまいましたね、孫武がこれを聞いたら・・・・・

    そして呉の軍は楚と秦の連合軍によって完全に奪い取った城も、食料も絶たれて今や封ぜんの状態・・・・

    一刻も早く孫武の軍隊(2万程度しか居ない)が来ないと呉の大王軍は惨敗してしまいますよね、孫武は
    この危機をどの様な兵法を用いて巧く乗り切れるのでしょうか?
    面白くなってきましたね。
    2013年04月30日 10:50
  • ひらで~

    ともちゃんさん♪
    感想UPが5話単位なので
    遅れてしまってすみません!!
    私も一応、溜めることのないように
    観てますので、早めのUP、
    がんばります(笑)

    くっついたり、離れたり・・・この時代
    何が何だか良くわかりませんでしたが
    ドラマで観るとそ~なんだぁと
    更に興味がわきますね。
    夫概の裏切り・・・どう収拾つけるのか
    楽しみです♪
    2013年04月30日 15:50

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