婚儀の飾りがないのを不審に思っていると
すーいぇ(四爺)が禁止したととのこと・・・その上、
密偵にそれこそ一挙手一投足を報告させている四爺は
ホントはすべてが気になっている様子・・・
るぉしーは、紫禁城を出てひとり静かに
四爺を思う時間がもてて、初めて心穏やかになったようです。
無心に四爺の書を臨書する文字は
行到水窮処 行いては到る水の窮まる処「模倣はできても極めるのは難しい・・・」
坐看雲起時 坐しては看る雲の起る時
二人の想いは一緒なのにね・・・
ここでの挿入歌“等你的季節”の歌詞が、思い出に生きるしかない
二人を案じさせるようで、切ないです・・・
只想譲讓你知道 我真的很好でも、るぉしーがやっと手にした安らぎもそう長くは続きません・・・
私なら大丈夫 心配しなくていい
愛一生恋一世 我也會等你到老
この会いあがあればずっと待っていられる
只想讓你知道 放不下也忘不掉
分かってほしい忘れられぬ気持ちを
你的笑你的好 是我温暖的依靠
あなたの笑顔と幸せが私の心の支え
「私が何をした・・・」と十四爺の酔って愚痴を言う姿に、
すべては自分のせいと、心を追い詰め
それは体を蝕み衰弱を早めることになるのです。
そして、もう、時間がないと察して、四爺に手紙を書くるぉしー。
これで三日後には会えると、十四爺に手紙を託しますが・・・
運命のいたずら?それとも、そういう運命だったの?
そんなことを思ってしまうようなことが・・・
十四爺からの恨めしい手紙に怒る四爺は十四爺の手紙は読まなくなるし
密偵の報告は仲良くしてるのを聞きたくないからやめてしまうし
十四爺は託された手紙の文字があまりにも四爺と同じなので
気を利かせて、宛名を自分で書いてしまうし、
これではいつまでたっても読んでもらえない・・・
十四爺が宛名を書いたのは、皇帝を思ってのことですから、
責められませんが、これがるぉしーの願いを絶つことになるなんて、
あまりにも悲しい。
そして、その時が訪れます・・・まさか、こんな形で訪れるなんて・・・
十四爺にるぉしーは自由になりたいと最後の願いを託して。
それにしても、十四爺、どこまで好い人なんでしょう。
るぉしーを思っていても、るぉしーの心には四爺しかいないのに、
それを分かっていながら、どうしてあそこまでできるのだろう?
桃の花を愛でながらの最後の時・・・
草色堪綠染 草の色は緑 染むるに堪え、
桃花紅欲然 桃の紅は燃えんと欲す桃の花囲まれ腕の中にいるはずのるぉしーには、
木蘭の花しか見えてないかのよう・・・
木蘭の花を手にしている、るぉしーは十四爺に
最後の願いを託します。そして十四爺は尋ねます。
「来世があるなら私を覚えているか?」
彼にとってはるぉしーへの想いをこめた、
そして一縷の望みを託した最後の質問だったのでしょうね。
答えは・・・すべてを忘れる、そして忘れて・・・と。
許されてないから、来世でも縁がないと考えたのでしょうか、
自分さえいなかったら、この皇子たちを苦しめずにすんだのに・・・
そんな思いから出た言葉だったのでしょうか・・・
言うのも言われるのも、辛いでしょうし、観ていて、只々切ない。
タイムワープのように訪れた世界、いつかは離れるのではと
思ってましたが、こんな形だとは・・・驚きと切なさで
なんで?って感じです。
政務の間に肩に激痛が走り、暫し休息をとる四爺の前に
るぉしーが・・・最後のお別れに来たのでしょうね。亡くなったとの知らせに
「朕の許可なく死ぬな!絶対に許さんぞ!」
皇帝として何もできない己に叫んでいるようで、涙です。
第33話


さて・・・
物解りの良い、十四爺もやはり、悔しい毎日を送っていたのですね。
るぉしーに酒の勢いで愚痴を言ってしまいます。
その時の唄が北宋の詞人・賀鑄による詞(韻を踏み
決まりのある節をつけて唄うらしい)六州歌頭。
この詞は、12話で変装してぱーいぇ(八爺)に会いに行った十四爺が
敏敏ちゃんに匿われた折に、恋人と偽っていたるぉしーを
喜ばせるために“唄わされた”詞でもあります。
最初の太字が34話、最後の太字が12話の部分です。
少年侠氣 血気盛んな若かりし日
交結五都雄 同志と契りを結ぶ
肝膽洞 毛髮聳 正義を貫き 不条理に怒りを燃やす
立談中 生死同 短く交わす言葉 生死を共にせん
一諾千金重 誓いは千金のごとく重し
推翹勇 矜豪縱 輕蓋擁
聯飛鞚 斗城東
轟飮酒壚 春色浮寒甕
吸海垂虹
閒呼鷹嗾犬 白羽摘雕弓
狡穴俄空
樂怱怱
似黄梁夢 辭丹鳳 明月共 漾孤篷
官冗從 懷倥偬 落塵籠 簿書叢
鶡弁如雲衆 供粗用 忽奇功
笳鼓動 漁陽弄 思悲翁 不請長纓
繋取天驕種 劍吼西風。
恨登山臨水 あの山水が恋しい
手寄七絃桐 七弦の琴を弾いた日々
目送孤鴻 鴻(おおとり)の帰りを眺めるのみ
途中の部分については詩詞世界を参考に。
第34話 筆にこめた想い
紫禁城を出た後 十四皇弟の屋敷で暮らし始めた若曦は、雍正帝との思い出を噛みしめながら毎日を過ごしていた。一方 十四皇弟は雍正帝が屋敷に放っている密偵に若曦との仲睦まじいところをわざと見せつけたため、報告を受けた雍正帝は激怒し今後は若曦の報告は不要だと密偵に伝える。
この記事へのコメント
ともちゃん
流石にるぉーしの最後は涙を堪えることができずふと見ると傍で主人もうるうるとしてました、そして一言・・・「なんだもう死んでしまったのか!」でした。
私達も陛下が慌てて駆けつけ、るぉーしの最後は涙涙の
感動シーンになるのではと、想像しておりましたが・・
それでは普通のラブロマンスドラマになってしまいますね、
るぉーしが最後にもう、陛下が自分の死に目に間に合わないと思った時言い残した言葉が、やはり清朝時代の女
性ではなく現代の女性の考えでしたね・・・・・
死んだ後悪臭を放つのは嫌だから火葬とし、土葬は虫に
ついばまれるのは嫌だから散骨してほしい!
とあの時代ではあり得ない事ですよね・・・・
るぉーしの言動には時々理解に苦しむ所がありましたが、やはり最後の真実は陛下をこよなく愛していたのですね、でも最初の歌詞の通り 「貴方とは結ばれない」と悲しい結末を迎えることとなりました。
最終の35話では陛下に対してるぉーしが心から陛下を愛してつずられた手紙を読む場面では又~なみだ~ですね。
一番最後は最初のナレーションにありましたようにるぉーしはタイムスリップして現代に戻り、又劇的な再会があるようですね。
ひらで~
最後にこんなすれ違いが
待っているとは、
思いませんでしたね。
るぉしーの散骨の願いは
現代的でもありますね。
お姉さんの時は、離縁を願い出て
死後は愛する人と添い遂げられるように
してあげた彼女ですから、
自分の時のことを、もうその時に
考えていたのかもしれませんね。
最終話、これから観ます♪
ともちゃん
とうとう35話の最終話を迎えてしまいましたね!!
後半は本当に展開が目まぐるしく早く、追い着いて行かれませんでした。
結局最後は、四皇子も、八皇子も一番愛してたるぉシーと永遠に結ばれることはありませんでしたね。
皮肉な物で唯一、るぉシーを最後まで看取ったのは十四皇子(とても良い人)であり、凡そ皇位継承に関心がなかった十皇子も軟禁を許され、元の宮殿に戻り一番幸せな人生を送ることが出来たと想像しております。
このドラマでは以前の「後宮クイーン」のような人間関係がドロドロとしたところが無く結果的には誰も悪くなく
(るぉしーの言った言葉も全ての責任が自分に有ったと思っているようですが・・・)その様な些細なことではなく何処かで何かが変わって、昔のような兄弟関係にはもう戻らなくなってしまいましたね、
るぉーしが、一時、八皇子の寵愛を賜った恩だったかもしれませんが、軟禁され、即刻死刑の状態にあった九皇子と、八皇子、の元へ十三皇子がるぉしーの最後の遺言だとして、小瓶に入った毒薬を二人に渡していましたが
るぉーしとしては、これ以上四皇子に残酷なことをして欲しくないという気持ちも有ったのだと思いますが・・・・
るぉーしの遺言と聞いて 「るぉーし、ありがとう」と言って笑みを浮かべ、毒薬を飲み干し短い一生を終えた
八賢王こと、第八皇子の最後に涙が止まりませんでした。
ひらで~さん、
長い間このドラマを通じて今迄全く興味が無く、知識もない中国の詩、諺など・・いろいろ解釈、説明下さいま
して本当に有難うございました。
明日から始まる新ドラマも楽しみにしています。
又宜しくお願いします。
ひらで~
終わりましたね・・・こんなにも
素敵なドラマを観る事ができて
好かったです♪
週4話~5話と、短い間に観ましたから
まだ消化しきれてないところも
ありましたが、充分に楽しめたと
思います。
中国の歴史ドラマは外のもそうですが、
引用がかなりあって、引用される
人物や文について、そのたびに?と
なってしまいます。できるだけ調べて
いますが、それがいつの間にか
楽しみの一つになっています(笑)
このドラマも毎回のように
詞などができきて、漢文の世界に
浸ることになりました。
学生時代は漢文は、さっぱりでしたが
公のように出てくると、今更ながら
素敵な世界だな♪と感じました。
中国語も、もっと解るようになれば
いいなぁ~と思ってます。
他のドラマも同様、楽しんでいきたいと
思いますので、その時にはよろしく
お願いします♪
こちらこそ、ありがとうございました♪