彼女を駆り立てたのは、使命か、執念か。

ゼロ・ダーク・サーティ
ZERO DARK THIRTY
2012年 アメリカ
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演:ジェシカ・チャステイン(マヤ)
ジェイソン・クラーク(ダニエル)
ジョエル・エドガートン(パトリック)
ジェニファー・イーリー(ジェシカ)
マーク・ストロング(ジョージ)
カイル・チャンドラー
(ジョセフ・ブラッドリー)
エドガー・ラミレス(ラリー)
ジェームズ・ガンドルフィーニ
(CIA長官)
クリス・プラット(ジャスティン)
ハロルド・ペリノー(ジャック)
レダ・カテブ(アマール)
華奢で青白く澄んだ瞳が印象的な
20代半ばの女性、マヤ。
とてもCIA分析官には見えないが、
情報収集と分析に天先的な感覚を持ち
ビンラディン捜査に巨額の予算をつぎ込みながら、一向に手掛かりをつかめない
捜査チームに抜擢された。だが、捜査は困難を極め、その間にも世界中で、
アルカイダのテロにより多くの血が流されていた。
ある日、仕事での情熱で結ばれていた同僚が、自爆テロに巻き込まれて
死んでしまう。その時、マヤの中の何かが一線を越える。(公式HPより)
題名の『ZERO DARK THIRTY』とは
軍事用語で午前0時30分を指すのだとか・・・
映画館でパンフの表紙に書いてあるのを読んで
初めて知ったわ(^^;)ホラー映画の題名みたい。
以下ネタばれありです。
ビンラディンの死のニュースは記憶にはあるけれど
よく見つけたな・・・ぐらいの興味しかなくて、本作も
マーク・ストロング目当てに行ったぐらいですから
理解できるか不安でしたが・・・これが、解りやすいお話で
映画としてこんなに楽しんでしまっていいのか?て
びっくりしたぐらい(笑)158分もあったの?って思うほど
あっという間に終了。
内容的にCIA内部の動きとか軍事機密などもあるだろうから
いくら調べてもすべての再現は無理じゃないかと思うけど
拷問の仕方とか身近な人物を調べ上げていく地道な捜査は
リアル感を醸し出していましたし、ラストの忠実に再現したという
隠れ家への突入の部分はドキドキものでした。
そう思う反面、彼女の執念のもとは復讐なのかな~って
結局はそこか・・・って、少々残念に思ったり、
突入する予定の兵士に「いなかったら、こっそり戻ってくればいい」って、
話すマヤの軽い受け流しに怖さを覚えてしまったり。
マヤという女性はモデルがいるらしいけれど、
その人をそのまま描いている訳ではないらしいので
彼女の目を通して再現されたドラマみたいで、
ラストの「何処へ行くんだ?」の問いかけは
今のアメリカへの問いかけのようにも聞こえるし、
(あのバカでかい軍用機自体がアメリカか?)
彼女の流す涙は今も働き続けているCIAの人たちの
心の叫びにも見えた・・・。
ビグロー監督作品は他に『ハートブルー 』(1991年)、『K-19 』(2002年)、
『ハート・ロッカー』 (2008年)しか観てないのですが・・・
本作を含めての共通点・・・かなり不謹慎ですが
主要出演俳優が全部好みなんだよなぁ♪男の趣味、似てるかも(笑)
内容は男の世界なんだけど、女性から観てみたい男の世界のような
気がする・・厭なところは観たくないから、描いてない(と思う)し♪
で、今回のお目当てのマーク♪素敵な上司でしたね~
でも、CIAの役だとは思ってなかったから・・・だって英国人だし、
『ワールド・オブ・ライズ』の前例でてっきり“あっちの人”だと思ってたから
びっくりでした(笑)
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