桃(タオ)さんのしあわせ☆笑い合える人がいれば、ささやかでも人生はきっとバラ色。

画像A SIMPLE LIFE
桃(タオ)さんのしあわせ
桃姐 A SIMPLE LIFE
2011年 中国(香港) 
監督:アン・ホイ[許鞍華]
原作:ロジャー・リー[李恩霖]
脚本:スーザン・チャン陳淑賢]
音楽:ロウ・ウィンファイ[羅永暉]
出演:アンディ・ラウ[劉徳華](ロジャー)
   ディニー・イップ[葉德嫻]
             (タオさん・鐘春桃)
   チン・ハイルー[秦海璐](チョイ主任)
   チョン・プイ[秦沛](キンさん)
   リャン・ティエン[梁天](校長)
   ワン・フーリー[王馥荔](ロジャーの母)
   アンソニー・ウォン[黄秋生](バッタ)
   チャップマン・トゥー[杜汶澤](歯医者)
   サモ・ハン[洪金寶](本人)
   ツイ・ハーク[徐克](本人)
香港でメイドとして働くタオさんは
今では家族の殆どが海外へ移住して
映画プロデューサーとして一人残った
ロジャーに仕えていた。
彼の好みをすべて知るタオさんは彼の健康を気遣いながら食事を作り、
埃ひとつない掃除など家事の一切をこなしてきた。
ロジャーにとっては空気のような存在のタオさんが、
ある日脳梗塞で倒れてしまう・・・。
  
 
久々に懐かしい雰囲気の香港映画を映画館で観ることができました♪
アンディも素に近いような感じで、優しさが素敵です♪
原作は香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーが実体験を基に
書いたもので、お話は彼の家に長年勤めた家政婦さんの
しまい支度の様子を描くものですが、
そこはアン・ホイ監督の女性ならではの目で
傷心的になることもなく、かといって醒めた目で見るのでもなく、
なるようにしかならないのが人生とばかり、悲喜こもごもに
描いてあります。ロジャーにとっては、はじめは
ほっとけないから手を差しのべたかもしれないけど、いなくなって
やっと彼女の大きさに気づく過程のさりげない描写の中のどこかに
自分と重ねられるところがあって、
他人事ばかりじゃないけれど、そんなに重くないのが好いな・・・。
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二人の関係も好いよね、親子じゃないけど、親子以上の
信頼感があって、気配とか目でお互いが解る、そんな関係。
施設での人間関係も然り・・・ああいう人いるよね~って(笑)
でも、そこは香港ですから日本ではどうなんだろう?とは
思います・・・介護施設の様子とかね、そもそも香港のお金持ちは
かなりのお金持ちですからね~生活がよくわかりません(^^;)
姨捨山のような施設で過ごしはしたけど(他になかったのか?)、
タオさんは幸せな方だったのでしょうね。
アンディのまなざしが好いのよ・・・ファンの贔屓目と言われようが
かまいません(笑)地味~な、作業服のような衣装も老眼鏡も、
すべてが素敵に見えます♪
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          でも、↑こういう素敵な姿も見せてくれるお二人は
          さすがスターさんですよね♪

ロジャーの家族は殆ど海外へ移住しているようで、
返還の時になのでしょうかね・・・その辺のことは描かれませんが、
ディニー・イップと言えば、思い出すのがシュウ・ケイ[舒琪]監督が
返還前の天安門事件を受けて制作したドキュメンタリー、
「SUNLESS DAYS/ある香港映画人の“天安門”」(没有太陽的日子)。
NHKスペシャルとして制作されたものにシーンを加えて
完全版として1990年に公開されております。Youtube (中国語字幕)
だから、なんだ?ってものですが、懐かしついでに(笑)
そうそう、劇中には中国や香港の映画監督や
プロデューサーなど関係者が実名で出てきます。
アンディの自虐ネタ(?)には大笑です♪
そういう、楽しさも味わえますので
香港映画ファン、アンディ迷は是非観ましょう♪

この記事へのコメント

  • ちはる

    『桃さん』いいですよね。お涙頂戴な映画は好きじゃないんですが、これはそういうのじゃなくて大きな出来事があるわけではなく、ただ淡々と桃さんとロジャーな交流を描いてて良かったです。

    もう一度観たくて、YouTubeを探したら中国版があり2度目観てしまいました。

    『王朝の陰謀』のディーも『インファナル…』のラウもカッコよくて好きですが、こういう一般男性役のアンディも素敵だなと惚れ直しました(笑)もっとこんな役演じて欲しいです。

    香港映画はエンターテイメント系の作品多いですが、こういう映画も作れるんだなと感心しました←上から目線ですが(笑)
    2013年02月19日 21:57
  • ひらで~

    ちはるさん♪
    こちらではやっと、公開されました♪
    好いですよね~この雰囲気。
    アン・ホイ監督って、シビアな題材でも
    淡々と描くのですよね。
    そんなところが商業的には向かないのか、
    日本で一般公開された初めて作品だそうです。
    でも、この作品は出演者が商業的で
    彼らを観てるだけでも楽しかったです♪

    アンディは、ファンに応えようとする
    俳優さんなんですよね~
    だから、普通の人は演じなかったのだと
    思いますよ(笑)
    これからは、年齢的に役柄も狭まって、
    こういう役も多くなるのでは♪

    香港映画は人情話、多いのですよ♪
    ただ、ベタすぎたり、コメディ色が
    強すぎたり・・・日本人には合わない
    ところもあるようで(笑)
    2013年02月19日 22:34
  • マリー

    やっと来月来るの~~♪
    嬉しい~!
    観たらまたお邪魔しますね~~~。楽しみ!
    2013年02月20日 22:58
  • ひらで~

    マリーさん♪
    そちらではこれから?
    題名の如く、桃の花の季節ですね~
    まだ咲かないか?
    訪問、待ってま~す♪
    私もマリーさんが感想UPなさったら
    お邪魔しますね♪
    2013年02月21日 15:27

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