
最愛
最爱 LOVE FOR LIFE2011年 中国
監督:クー・チャンウェイ[顧長衛]
脚本:クー・チャンウェイ
ヤン・ウェイウェイ[楊薇薇]
音楽:左小祖咒
出演:アーロン・クォック[郭富城]
(ダーイー趙得意)
チャン・ツィイー[章子怡](チンチン[商琴琴])
プー・ツンシン[濮存昕](趙斉全)
タオ・ツァオルー[陶沢如](老柱柱)
チァン・ウェンリー[蒋雯麗](梁房)
蔡国慶 (趙小海)
胡沢涛(小鑫)
90年代の中国、山間部の貧しい村、
娘娘廟村では、村人の斉全が金欲しさに
村人たちに売血を勧めていた。しかし注射器の
使い回しによりHIV感染が蔓延してしまう。
斉全の弟の得意も感染してしまった。責任を感じた二人の父親の柱は
感染者たちを廃屋となった学校に隔離し共同生活を始めた。得意は妻にも見捨てられ、
寂しさを募らせる。そんなある日、一人の女性、琴琴がやって来た。彼女もまた夫や家族に
見捨てられた身だった。
“2012-2013 冬の香港傑作映画まつり”シネマート六本木で鑑賞♪
訳あって(笑)、15日に観ることが叶った作品です。
重いテーマですので、どう感想をまとめたらいいのか・・・
迷い迷い綴ります(ーー;)
お話は90年代の実話をベースにしたものらしいのですが
その実話がどんなものなのか、私は全く知らなくて少し調べたところ
90年代に内陸部の貧しい農村は行政の勧めで
日本円で1回600円の現金収入となる売血をしたそうで、
結果、村中にHIV感染が蔓延。
事態を重く見た中国の中央政府は対策に取り組むが、
地元当局は責任問題とか風評などを気にして
あまり表沙汰には出来ず、対策が及ばず、その間に
感染が広まる・・・という、信じられないようなことでした。
この作品はそんな背景もあって作られたようです。
チャン・ツイイーとアーロンの共演に釣られて(笑)
観に行ったのは好いのですが、その内容に驚いて
なぜ、この二人が出演?と不思議に思っていたので、
これで、納得。
物語は、死を目前にした者たちの生きる力を
飄々と描いているのですが、演じているのは
ツイイーとアーロンですから、生々しく、妙に華やかです。
が、結末はかなりショッキングなものになっています。
描き方によっては、難病モノのお涙頂戴的になってもおかしくないのに、
力強さや、欲や執着心を感じる半面、純粋さも感じて
一言では言い表せない、不思議な感覚の作品です。
売血によるHIV感染についての啓発的な感じでもなくて、
スター起用で、娯楽的な要素もあって・・・
どう処理すればいいのか?って感じです(笑)
ただ、生きることに対しての善悪とでも言うのかな、
表と裏があるのが世の中、そんなことを考えさせられるお話でした。
生きるためにしたことが、死を招くことになるとか、
純粋に愛し合っているのに、お互い結婚していたために
モラル的には不純な愛にあるとか・・・
ビジュアル的には赤い色が印象的で、
死を覚悟した二人が結婚して、花嫁は赤い衣装に身を包みます。
ラストには同じ赤でも血の赤が出てきます。中国人にとっては幸せの色
一方では幸せの色ですが、もう一方では死を暗示する色となる・・・
アーロンはお久しぶり♪
こういう役もするようになったのね~と、感心しながら観てました。
ツイイーは、『初恋のきた道』を思い出せるような雰囲気もありながら、
貫録の域です。
お兄さん役のプー・ツンシンはアンディの『三国志』で
孔明を演じた方。出演は短かったのですが、面白い孔明でした。
ここでは、開き直りを通り越した強烈な逞しさをみせてくれます。
日本ではあまり馴染みはないようですが、
ゲストを含め、本国では名の知れた俳優さんばかりのようで、
この作品の置かれている意味が分かりますね。
広くはお勧めしませんが(笑)、ツイイーのファンは必見・・・かな。
最愛 - 中国語予告編(Youtube)
日本公開版にはなかったと思うけど・・・
《最爱》主題歌《一直都在》MV(Youtube)
郭富城・章子怡 「一直都在」フル・バージョン(Youtube)
この記事へのコメント
涼子
ちょっと暖かい日が続いたのに、今日はまた寒い・・・白雪こんみんを想って頑張ります(何をだ?)。
ひらで~さんは「嵐」を見たわけではないんですね。でもこの時期に東京に行けるなんていいなあ。六本木ヒルズとかのクリスマスイルミネーションが見たいです。中国王朝の至宝展もいいなあ。萌える気持ちわかります!
チャン・ツィイーとアーロン・クォック!ちょっと意外だけど素晴らしい組み合わせ。アーロンは確かかつて香港電影明星四天王と呼ばれていたような・・・(ああ、年代がバレる)。懐かしいです。チャン・ツィイーは本当に可愛いですよね。私はデビュー作の「初恋のきた道」をわりと最近見たのですが(つまり他の出演作を先に見ていた)、ピュアで本当にかわいかった(あんな顔に生まれたかった・・・)。
先回のコメにジョウ・シュンを南果歩に似ていると書いてから、いや永作博美の方が似ているかも、と後から思いました。画皮の話を最初にうろ聞き?したときに、韓流の「九尾狐(クミホ)」(もとは中国神話の9本の尻尾をもつ狐の妖怪らしいのですが)と混同してました。
映画は最近映画館に行けていないので、新しいのは見れてないなあ・・・娘がONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット)に連れて行ってとうるさいのですが、ひらで~さんの守備範囲には、ワンピースは入っていない?でしょうか。
もうすぐクリスマスだあ~。ほとんど何も準備してない~!皆様は何を準備していますか?
桃花流水
「最愛…」この映画のこと全くしりませんでした。華流については初心者の域なので、ひらで~さん、涼子さん、色々教えてください。
チャン・ツイイーといえば、金城武と共演していた「グリーン・ディスティニー」なら覚えています。あの頃を思うと、きっと美しさにかなり磨きがかかった貫禄豊かなお姉さまになったんでしょうね。
六本木で中国香港映画祭やっているんですね。行きたいなーでもなかなか六本木まで行けません。またの機会を楽しみにしてます。
「中国宝物展」は是非行きますよ!
ひらで~
嵐は娘たちだけ(笑)
日帰りならともかく、一泊だったので。
でも、しっかり私も楽しんできたので
好いのです(笑)
ツイイーとアーロンの組み合わせなら
王朝ものとかイメージしてしまう♪
まさか、こんな田舎のお話だとは・・・
ツイイーは「初恋~」が一番好いので、
イメージは違ってはないけど♪
「ワンピース」は主人の守備範囲ですので
私は行ったことがないのです(笑)
娘たちも、もう親とは行かないですしね。
財布代わりの時だけです(^^;)
クリスマス・・・小さい甥っ子、姪っ子たち
には絵本とか用意してありますが、
娘たちはそんなのでは納得しないよね(笑)
ひらで~
「最愛」は、トニーの新作を探していて
偶然見つけたようなもの(笑)
時間的にたまたま観ることができた、
そんな感じです。
ツイイーは
ルー・イーと「ジャスミンの花開く」で
トニーと「HERO」で、
アンディと「LOVERS」で
レオンとの「花の生涯」で、と共演、
好きな俳優さん総なめ(笑)
それぞれおススメです♪
一度、朝、コメントしたのですが
重大な間違いに気づき、訂正しました(笑)
涼子
この記事のところへのコメントで、チーム大熊猫なのにはわけがあります。今朝の新聞で「僕らの三国志大全」という本が発売されている(発売日2012/12/13、綜合図書 1,155円)ことを知ったからです!
内容紹介(アマゾンホームページより):血湧き肉躍る合戦譚と、奥深い人間模様に彩られた三国志の世界。あなたが三国志に興味を持ったきっかけは? 多くの人は人から薦められたゲームやマンガや小説、またはテレビでやっていたドラマなどがきっかけだっただろう。本書では、時代を越えて親しまれ続ける三国志作品全130作品を一挙紹介。広大な三国志ワールドを、今再び旅してみよう!
表紙には人形劇の孔明人形さまが!小説では「泣き虫弱虫・・・」、映像では新三国(三国志 THREE KINGDOMS)までカバーしているという素晴らしさ。単なる戦争、ゲームマニア向けではなさそうなところに萌えます。さあ、チーム大熊猫の皆様ぜひゲットしましょう(そして素敵なクリスマス&お正月を過ごしましょう)。
余談ですみませんが、今日はマヤ歴の地球滅亡の日なんですね。でも皆様ご安心ください?前世が巫女の(多分)私の予言では「無問題」です(そもそもマヤ歴の記録が今日で途絶えているという話だったのが、すでに続きが見つかっているとのことだし)。私がたわごとを言っても今日は許してください、何を隠そう、今日は私の誕生日なのです。マヤ歴のことが問題になった時から悪友には「あんたの誕生会をしながら地球滅亡の時を迎えよう」とかなんとか言われ続けてきました。その記念に(なんの記念だ)、ヤフーブログの『江の早春賦』を悪友と修正版を作って先日アップしました(微修正であり、完全版ではないのですが・・・(^_^;))。
ひらで~
お誕生日、
おめでとうございます
マヤ歴の事、中国では騒ぎに
なっているそうですね~
日本では?
私は、昨日まで知りませんでした(笑)
映画『2012』は観ましたが・・・
まだ、今日は終わっていないから
何とも言えませんが、
涼子さんにとって今日は
素敵な一日でありますように
三国志の本、面白そう!
買い!ですね♪
素敵な情報をありがとうございます♪
でも、なぜ今なんだろう?(笑)
『江の早春賦』完全版の完成も
待ってま~す♪
さっちゃん
「僕らの三国志大全」あまり必要ないと思います。
値段の割に内容も・・・
立ち読み程度の内容でいいと思います。
厳しいと思われるかもしれませんが、みなさんご存知のことばかりかもしれません。
息子が某国の旅行から戻りました。
某映画の日本人のセリフは全部好きかえだと騒いでおりました。
さっちゃん
マヤ歴は始まりの日なのでご安心ください。
前回の最後の日が本当に来ていたら現在の人間はこの世にいないかもです。
しかし、ノストラダムスといい好きですよね~~
冬のお誕生日なんですね?おめでとうございます。いくつ????(笑)
私は2月。まして閏年の生まれ。
冬に子供を産むお母さんは最初に冬が来るので大変だと自分のお産の時に言われ、なるほど~~と思いました。
ひらで~さま
「売血」という言葉がつらいですね。
作家の五木寛之さんが「この蒼ざめた馬を見よ」で話題になったころにいろいろと話されていたのですが五木さんも小説家として食べることができない時代「売血」をされたことがあったそうです。
戦後から結構日本ではありましたよね。
でも本当に血液などを媒体にする病気は怖いです。
桃花流水
涼子さん今日がお誕生日なんですね。おめでとうございます。
確かに日本では騒ぎになっていませんが、今日が古代マヤ暦による「世界滅亡」の日なんですってね初めて知りました。
何を騒いでいるのかと他人事のように思っていました。
隣国の中国で大騒ぎになっていますね。
中国も今政治経済が不安定なので、マヤ暦を利用して人々の不安をあおる人がいるんですね。マヤ暦に詳しい専門家も根も葉もないと説明していますし、あの有名なノストラダムスの大予言にしても何も起こらなかったんですものね(笑)
子供達は騒いでいましたが(笑)
ワンピースの映画、観に行かれるんですね。我が家はひところ子供達が好きだったのですが、何故か今は「かいけつゾロリ」にはまっていて、映画を観たいと言っています。
ひらで~さん、チャン・ツイイーの映画紹介してくださってありがとうございます。
冬休み開けに見てみます。
皆さま素敵なクリスマスをお過ごし下さい。
ひらで~
「僕らの三国志大全」、広く浅くの
内容で、師匠~クラスになると
知ってて当然程度かな(笑)
私のような俄かファンは、見るモノ
聞くモノ、新鮮です(笑)
知らないモノ、まだいっぱいあります。
まぁ、入門編として楽しもうかと
思ってます♪
こうめい君、もしかして中国?
反日騒ぎも落ち着いたのかしら?
それより、終末騒ぎの方が大変だった
みたいですが・・・。
日本の戦後の売血も問題になって
いたそうですね・・・肝炎になったとか。
日本の場合、個人的なものなんでしょうが
中国の場合、斡旋を行政でしてたらしいので
怖いお話です(--;)
ひらで~
中国では邪教扱いでしたね~
政府を変えないと救われないとか・・・
そりゃ、逮捕されるわけですね~
逆に日本では殆ど気にしてないのが、
外国では不思議だったみたいですよ(笑)
「かいけつゾロリ」、懐かしい♪
上の娘が大好きで、そのころ出た新刊を
買わされました。図書館のは人気があって
なかなか借りれないってことで(笑)
TVアニメや映画もよく観てましたが
イシシとノシシの見分け方、
もう忘れた~(^^;)
ツイイーは、なんたって
「初恋のきた道」でしょう♪
まずは、それから観てくださ~い(^^)
さっちゃん
息子は平和です。知人の家におりました。
なかなか最近いけなくて久しぶりに行ったんです。
から~~いものが大好きなので喜んでいるのですが彼は・・・
だいぶ落ち着いてきているし映画を見て憤慨していたりいろいろと変なことをしているようです。
「かいけつゾロリ」今は80巻以上出ているのですが、最近は新刊が出るといろいろなおまけがついてきます。
図書館で購入するとオマケは子供たちに取られます。
でも一番驚いたのは先日購入した本に巨大なぬいぐるみ」がついてきてさすがに小学生の本離れに涙という感じです。
朝の読書なんてやって頑張っていますが、やはり小さい時からの積み重ね。
私はいよいよ電子書籍かな?
文字が小さいと本当に苦痛です。最近種類も増えてきたので。マンガはカラーページ(カラー表紙や扉絵)もきちんと見ることができるようになりましたし・・・
しかし歳はとりたくないわ。
ひらで~
平和が何よりです。
楽しい旅をしてるようで、
好かったですね♪
『ぞろり』も長いシリーズになりましたね。
娘たちが小学生の時、図書館ボランティアで
学校の図書館のお仕事のお手伝いや
読み聞かせをしていたのを
懐かしく思います。
本の修理もしていて、『ぞろり』シリーズは
特に痛んでいて、修理に難儀しました。
電子書籍・・・字が小さいのは困りますが、
あれって、大きくできるんですよね~
主人が中型のタブレット買って、
喜んでましたが・・・私は、本の感触が
好いな♪