
ウォリスとエドワード
英国王冠をかけた恋
W.E.
2011年・イギリス
監督:マドンナ
脚本:マドンナ
アレック・ケシシアン
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演:アビー・コーニッシュ
(ウォリー・ウィンスロップ)
アンドレア・ライズブロー
(ウォリス・シンプソン)
ジェームズ・ダーシー(エドワード)
オスカー・アイザック(エフゲニ)
リチャード・コイル
(ウィリアム・ウィンスロップ)
1998年、N.Y.・・・仕事を辞め、人気分析医ウィリアムと誰もが羨む結婚をした
ウォリーだったが、子どもがどうしても欲しいと願う彼女とは反対に望まない夫との
溝は深まるばかり。そんな時、かつての職場
サザビーズで英国王エドワード8世と
妻のウォリスの遺品オークションが開催され、ウォリーはその内覧会場に出向く。
彼女は展示されている遺品の数々に魅せられ、毎日のように通っては
思いを馳せる・・・。
マドンナ作品とは言え、あまり好い評を聞いてなかったし
地味目な作品なので、地方公開は諦めていたら・・・
公開となって驚きましたが、嬉しいことです♪(観賞は13日)
作品については、『英国王のスピーチ』を観て初めて存在を知った(^^;)
エドワード8世の王位を捨ててまで貫いた恋物語・・・
だとばかり思っていたので、観始めて、
現代と当時を行き来するものと理解するまで
違う映画観た?って混乱してしまいました(笑)
二組の“W&E”のお話が交互に語られますが、
本筋は現代のW&Eの悩める姿で、主人公はあくまでも女性のW・・・
なんだか、Womanにもひっかけてあのかな~とも思ったりして。
エドワード8世とウォリスの恋物語は世紀のスキャンダルとして
有名で(私はよく知らないが)、ウォリスは悪女的に思われて
いたのでしょうね。このあたりは、スキャンダラスな話題に
事欠かなかったマドンナ監督の半生に被るのではないかなと思うと、
彼女なりの言い分として、理解できる気がしました。
現代のWの方は夫の浮気とか、不妊に悩む一般的な女性ですが
その悩みの深さは本人にとっては底なしのようなもの、
見た目とは裏腹なんですよ、簡単に話をしないで・・・と
こちらは、多くの女性が陥るような悩みをあえて表面化しているようで、
同じ女性として共感とまではいかなくても、解るなぁ~と思いました。
過去に生きても現在を生きていても、女性は変わらぬもの、
ウォリスの生きざまを過去のものとして描くのではなく、
現在を生きる女性に絡ませたのはさすがとしか言いようがない。
うまく言えないけど、二人の女性の姿を通して見えてくる、
自分を貫き通して生きているマドンナ監督のカッコよさを感じました♪
ラスト、手袋を返すところで、泣けた・・・
さて、男性はと言うと・・・実のところ、この映画のお目当ては
Eこと、エドワード8世を演じたジェームズ・ダーシーなのですけど(笑)
髪の色が初めのうちはなじめくて、どうよ~?とか思って観てましたが、
次第に慣れると(笑)王子様、似合ってるわ~♪と、堪能いたしました。
何着ても、素敵でしたわ♪
悩めるウォリーを元気づける現代のE、エフゲニには
ラッセル・クロウの『ロビン・フット』でジョン王を演じていたオスカー・アイザック。
あの、とんでも王とは思えないほど、好い人です。
でも、あんなことして大丈夫?(笑)
友人に勧められた『ドライブ』でもいい感じらしいので、
これから、ますます楽しみな人ですね♪
そして、ウォリーを悲しませる夫役のリチャード・コイル。
父親になる自信がなくて、子どもをほしがる妻を
遠ざけてしまうダメ夫だけれども、現代には多いのでしょうかね~
暴力まで振るう姿も、しっかり投影されております。
どこで観た~?って思ったら、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』の
第1王子でした♪ダメ亭主に比べたら、断然いい男なので(笑)
また、観たくなったぞ♪
それから、衣装はアカデミー賞にノミネートされただけあって、
昔の部分の衣装は素晴らしいです♪そこも見所です。
この記事へのコメント
hira
私にとっては待ちに待った「W.E.」です
もちろんエフゲニ役のオスカー・アイザック目当てでした!!初日に見てきましたよ♪本国では評判がイマイチな感じだったので、期待せずに見たのですが、もうもう大満足でした!作品的にもオスカー的にも♪さすがマドンナですね~マドンナにしか撮れない作品?って感じで素晴らしかったです
役者もみんな上手かったですよね。ダーシーも嵌ってました!彼のことをよく知らない人の感想で、カンバーバッチさんに似てる、とか言うのが結構あったけど、そうなのかな?
オスカーの出演作、今年3本が日本公開されましたが、一番良い役、美味しい役でしたね『ドリフト』って?ひょっとしたら「ドライヴ」の間違いかな?こちらは、エフゲニとは全く別人でしたが、少ない出番ながらオスカーの役作りが活きてて、私的には強烈な印象ところで、アビーとオスカーが「エンジェルウォーズ」のスイートピーとブルーだと思うと、楽しいですよね
またまたオスカー語りばっかで、すみませんね~ 本当に恋しちゃってるのでお許しを!!
ひらで~
お久しぶりで~す♪
この感想考えなら、hiraさん、観たかな~?
って思ってましたが、さすが!反応早っ!(笑)
私はジェームズ目当てでしたが、
オスカーくんも素敵でしたね♪モニターで
女性追っかける役?とか始めのうちは
思ってしまいましたがね~(笑)
もう一人のEと分かってからは
いい人になりました
『ドライブ』でした!!すみません。
好かった~、お陰ですぐに訂正できました。
ありがとうございます。
『ドリフト』っていう映画もあるので
ジェームズがカンバーバッチに似てる・・・
二人とも背が高くて細身なので、その気持ち
わかるような気がする(笑)
『裏切りのサーカス』のカンバーバッチと、
ここでのジェームスの雰囲気は特にね。
カンバーバッチの方が、表情がはっきり
してるかな・・・ジェームズの方が
優しい感じ。
オスカーくんですが、『ボーン・レガシー』
にも出てたのでね・・・観た後に、名前見て
びっくり!あの人かな~って思う役は
あるけど、確信はないです(^^;)
hira
ボンレガももちろんオスカー目当てで初日鑑賞!吹替え版まで観に行っちゃいました♪え~っと、山小屋にいた謎のアウトカム3番がオスカーです。壮絶な爆死監督さんは、本当はオスカーをアーロン・クロス役にしたかったそうです。う~ん・・・やっぱ、ジェレミーで正解ですよね。
ダーシーといえば、アンソニー・パーキンス役が楽しみですね!そっくりすぎる!!
ひらで~
「ボン・レガ」、やっぱりそうか~
でも、観るたびに雰囲気が違うので
同じ人?って思う・・・どこの方?って
出身が中東あたりかと思っていたら、
グアテマラなんですね~意外でしたが、
何人でもOKな器用さがあるようで
これからも楽しみですね。
「アレクサンドリア」、観てないけど、
好さそうですね~「マリア」とか・・・
アーロン・クロス役にオスカー・・・
やっぱり、ちょっと違うかもね。
でも、ジェレミーも、ここ1、2年で
急に来ましたね~
厭な役の印象が強いので、びっくり(笑)
アンソニー・パーキンス役のダーシー・・・
「ヒッチコック」ですね~
ダーシーだけじゃなくて、他もそっくり!!
オリジナル「サイコ」って、観てないけど
ダーシーの「サイコ」なら観たい(笑)
ウォシャウスキー兄弟の『クラウドアトラス』も
気になります♪
hira
ではロシア人ですし。
「マリア」のヨセフ役はと~っても良かったですよ。これからの時期にぴったりの清々しい作品でした♪
来年はコーエン兄弟の新作の主演の他に、ヴィゴとガチな競演作が公開になるので、とっても期待しています☆
ブレイクとまではいかなくても、もうちょっと一般の知名度が上がって欲しいですね!!
オリジナル「サイコ」は昔見ましたね~ 「ヒッチコック」楽しみです!
『クラウドアトラス』は、予告でもう鳥肌~!! 実はベン・ウイショーも結構好きなので、スカイフォールも劇場鑑賞決定なんです♪
ひらで~
時期的に、「マリア」は好いですね~
早速レンタルしよっ♪
コーエン兄弟の新作の主演!やりますね~♪
60年代のフォークシンガーのお話だとか。
唄も歌えるのね・・・器用だわ♪
ヴィゴさんとの共演も期待しちゃう!
出演作の公開が増えると好いですよね♪
『スカイフォール』私も観ますよ!!
ベン・ウイショーの役は、
007ではお馴染みの役だそうですね。
私は007に詳しくないから、
その役についても知らないのですが、
ファンにとっては知られていれば
注目されそうですね。
ベン・ウイショーは去年『テンペスト』で
妖精の役♪以来ですから、
その違いも楽しめそうです♪