そんな折、孔明は病に倒れ撤退を決意。
それに乗じた曹爽は城を奪回しますが・・・。
第90話 曹真、敵を軽んじる ≪諸葛亮妙計除曹真≫
病にかかった諸葛亮は、漢中への撤退を決意。陳倉だけは残すという魏延の提案も却下し、攻めとった城をすべて捨て去る。蜀軍の撤退を知った曹真は大喜びで多くの城を奪い返し、その功績を皇帝から讃えられる。しかし、蜀軍を撤退させたのは諸葛亮の策略だった。低地である陳倉に曹真を誘い込み、長雨による水浸しで魏軍が弱体化したところを一気に叩こうとしていたのだった…。
孔明の陣営。
魏延が孔明を訪ねると、張苞の訃報に気落ちしたうえ、
風邪も加えて伏しているという・・・張苞の最後、さらっと流しましたが
「演義」では229年の北伐の際、敵将を追っている最中谷底に転落し、
その怪我が元で亡くなったそうです。
曹真の大都督復帰で、勢いを増す魏軍にどう対応するか指示を待つ
魏延に、孔明は病の床から王平と共に全軍の指揮を執ることと、
全軍の撤退を命令・・・雨季が来ると兵糧の運搬が難しく、粘るよりも良いと判断したためですが、
落とした陳倉などの城も放棄しての撤退には、多くの犠牲を払ったのに、
と魏延は不服の意を唱えます。孔明は、大軍が撤退すれば陳倉は
不要であるし、守りきれぬと一喝し、王平に撤退のしんがりを命令・・・
不安げにその様子を見守る姜維・・・なにかありそうだね。
蜀軍撤退と諸葛亮危篤(そうなの?)の知らせは直に曹真に伝わり、
司馬懿にそれを信じてもよいかと曹真。司馬懿が答えようとすると
横から曹爽がそれよりも撤退が罠かどうかを見極める方が肝要と
口を挟みます。伏兵がいるかどうか確かめるには竈(かまど)の数を
数えれば一目了然と、得意げに語る曹爽を褒め称えます・・・
曹真父子攻略は褒め殺しか?(笑)曹真はここぞとばかりに
落とされた城の奪回を命令。
司馬懿の幕舎。司馬懿に静姝からの綿入れを届ける昭くん。
嬉しそうにする父を見て、この息子は何を思っているんだろうね~そんな息子に、曹爽は曹真より才があるから気をつけるようにと、
司馬懿・・・そこに曹爽が戦果をあげて帰還。司馬懿はこれで
本当に孔明が撤退したと納得・・・あやしいけど(笑)
漢中。丞相府で一人琴を奏でている孔明・・・あまりにも、人気(ひとけ)がなくて寂しい・・・
一人で、担っている様子が感じられ、切ないなぁ。。。
そこへ、しんがりを務めた王平が魏延と共に戦況報告に。
孔明が仮病を使って撤退したことに気付いた魏延が、撤退の
真意を聞きだそうと陳倉を取られたことへの不満を口にします。こういうところは、孔明の性格を知ってのことでしょうかね、そうだったら、
見直すかも(笑)孔明に自分の意見を聞いてもらえない姿が多いから
ちょっと、かわいそうだし・・・魏延の挑発に乗ったのかはわかりませんが(笑)
雨季になれば陳倉は水浸しになり、魏軍の戦意は低下する、
戦機を掴むには天意を見て、天を味方につけよと魏延に諭す孔明です。 ここでの、こんみん若くなったように見えるが・・・ファンとしてはありがたい♪
孔明に勝ったと、得意げになって陳倉に入城する曹真は
郭淮に諸葛亮の30万の大軍を撃破したとの上奏文を書かようと
しましたが、更に司馬懿が曹爽は率先して陳倉を攻略と付け加え
司馬懿が書くことに・・・褒め殺し、その2ですか?(笑)そんな父の姿を見て、司馬昭が心配します・・・性格も立場も違うけれど
司馬懿、曹真の息子たちの父親を思う姿は良いよね♪
息子の心配に司馬懿は曹真を褒めて、自ら上奏すれば
周りは司馬懿の度量が大きく、曹真に協力していると思うだろうと
思うし、これで曹真が負ければ、曹真の無能さがはっきりすると、
嬉しそうに聞かせます。曹真が敗北する兆しはありませんがと
訝しく思う息子に、自分で考えろと司馬懿・・・孔明の策を見破っての
曹真蹴落とし作戦進行中、そして息子教育も忘れてません。
曹真は手狭になった陳倉の兵を他の城へ移すことにし、自分は陳倉に留まり
司馬懿を陰平に、郭淮を武都へ、孫礼を黒石へ移動。
そして雨季・・・司馬懿は昭を偵察に行かせ、なぜ諸葛亮が陳倉を焼かずに
撤退したのか問います。昭くんはちょっと父親を焦らしたあと、
雨季の雨で浸水し、兵糧は黴が生え、武器は錆びて使えなくなった陳倉に
攻め入れば容易に奪えること、そしてその陳倉に曹真を留めること、を
理由に答えます。見事に答えた息子に茶を入れる司馬懿・・・表情には
出しませんが、満足な様子・・・ほんと、面白いわ♪この父子。
司馬懿の上奏文の効果か、かなり高い恩賞を賜った曹真はご満悦。そんな
そとろへ爽くんが、雨で腐食した鎧を持参し、雍涼への移動を進言。
しかし、折角取り戻した陳倉を放棄するのはもったいないと、朝廷に
武具の補給を要請させる曹真。しかし、到着の前に蜀に襲われては
どうしようもないし、兵糧に黴が生え、兵士の不満が募っている、もしや
孔明がわざと陳倉を残したのでは?と進言する爽くん・・・おっ、鋭い!
そう言われれば~と心配になる曹真でしたが、もうご褒美をもらっちゃったし、
どうするか様子を見ようと、とりあえず守りを強化することに・・・。
漢中。孔明、満を持して魏延、王平に命令・・・戦いたくてウズウズしていた魏延は大張りきりで雨の中を最速で進軍。
一方、蜀軍侵攻の知らせを聞いた曹真は大慌てで蜀軍を迎え撃とうと
しますが武具が腐食して使いものにならず、援軍は音沙汰なし・・・
司馬懿が見捨てたと激怒している間にも蜀軍が迫り、脱出することに。
ところが、空いていた南門から逃げたところに伏兵が・・・もはやこれまでと
嘆いた曹真は落馬、その拍子に腰の骨を砕き動けぬからと自害しようと、
息子に剣を抜かせた矢先、司馬懿が到着。これで助かったと思いきや、
司馬懿が曹真の背を二度ほど叩くと、曹真は血を吐き絶命・・・何をしたんだ?司馬懿・・・。
こうして目の上のタンコブを廃した司馬懿は郭淮に司馬懿を褒め称える
上奏文を書かせます。言いすぎたか?と心配する司馬懿でしたが
郭淮は全て事実で、全将軍連名で書きますと、司馬懿を後押し。
それが効して、司馬懿は大司馬、車騎大将軍を拝し、平西大都督として
全軍の統帥権を得る事に。曹爽は父親の棺を長安に運ぶことに・・・
父親思いの息子だけに、かわいそうだけど・・・。
231年、祁山の戦い・・・いよいよ、孔明VS司馬懿の戦い・・・
の前に、孔明、司馬懿がごあいさつそうして、二人による戦い(舌戦)が始まりました。
私のお陰で大都督に復帰したそうだなと、いきなりな孔明。
農夫あがりが、自分の国だけを守っておればよいものをと司馬懿・・・
静かなようですが、戦いの火花は飛びまくっております。阿斗よりも愚かではあるまいな、と続ける司馬懿に、祖先が
漢臣といして禄を食(は)みながら、賊を助ければ天罰が下ると孔明。
私がこの羽扇を一振りすれば、そなたらなど消し飛ぶとも。お互い歳だ、軍を引いて静かな余生を送ろうと言う司馬懿に
負けを認めたか?ならば降れと、引かない孔明・・・生意気な、
魏は蜀漢の3倍、天意には逆らえないと司馬懿・・・どちらも引けない
二人に残されたのは戦いのみ。
二人の対峙、お互いを知音の仲と認める間柄ですから、
いくら言っても折れることはないとわかっていたんだろうし、
何より楽しんでいたんじゃなかろうか。でも、こういう見せ場が
あるのが魅力の一つ♪
孔明は司馬懿に陣を布かせ・・・その陣を見て司馬懿の力を見極めます。「混元一気の陣」であろう(どんなの?)と、一目で見抜く孔明に対し、司馬懿も孔明に陣を布かせます・・・孔明、羽扇を一振し・・・。
第89話


ちなみに司馬懿は孔明より2つ年上。そうには見えないけれど(笑)
曹真もいなくなって、ようやく自分の思い通りに出来るようになった
司馬懿ですが、祁山の戦いは如何に・・・。
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