中国ドラマ「三国志Three Kingdoms」86☆危急存亡

魏の大都督となった司馬懿は孟達の寝返りの密告を受け、
速攻で孟達の首を取る。司馬懿復帰の知らせを受けた孔明は・・・。
第86話 空城の計 ≪馬幼常拒諫失街亭≫
司馬懿の陣営に戦友の申儀が訪ねて来て、孟達が蜀に寝返り、魏王を洛陽で生け捕りにしようとしていると知らせる。驚いた司馬懿は急いで新城に向かい、孟達の首を取り、曹叡に献上。曹叡は感動して軍の指揮権を司馬懿に委ねる。蜀の陣営では、馬謖が要所である街亭の守備を志願していた。諸葛亮は王平を副将につけたものの、自信満々の馬謖に一抹の不安を禁じ得ないのだった…。
227年。
宛城の司馬懿の陣営。
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次々と将軍たちが集まる中、魏興太守・申儀が司馬懿に手柄を
持ってきたと参上・・・二人は旧知の仲の様子、司馬懿の紆余曲折の
重用に心配する申儀は孟達、寝返りの情報を持ってきました。
この情報をもとに、魏が滅びるのを見て自ら王位につき天下をねらうか
天子を助け忠勇を尽くした後、また曹一族に貶められるか・・・どちらに
進むかと問う申儀に、天子を助けると応える司馬懿・・・その真意が
どうなのかよくわかりませんね~そこが不気味です。

司馬懿は情報を得たことを曹叡に隠し、新城へ急行。
途中、孔明から孟達への密書を手に入れた司馬懿は、
「司馬懿が復帰したので、危険、早く我が軍と合流せよ」の内容に孔明の
先見の明に感じ入る・・・こういうことがあるから必要以上に孔明を
警戒するようになっていったのしょうね。
司馬懿は孟達に登朝の通り道なので寄ってみたと面会し、油断している
ところを・・・。

孟達の首を洛陽宮に持参した司馬懿。曹叡は自ら司馬懿を出迎え、
孟達の一件を聞き、大いに喜び功を賞賛。傍らの曹真、曹休、
揃って態度をコロッと替え、彼なら諸葛亮を倒せます、用兵の達人ですとか
おべんちゃらは得意のようです(^^;)。とんでもありません、これは申儀の
お陰ですと、やんわりと彼らの目先を変える司馬懿・・・煽てには簡単に
乗らないのが曹一族との戦いでの防御策のようですね(笑)
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この功で、申儀は冀州刺史、宛城侯に封じられ、司馬懿は洛陽と長安の
軍権が預けられる事に。全てを事後報告でOKということは、好き勝手に
やっていいけど、負けたらエライ事になるのですね・・・

大都督・司馬懿は張郃、徐晃、孫礼らと軍議中・・・負け続きであったが、
その戦いは蜀軍の力を消耗させ、魏の奥に入り込んで5ヶ月も過ぎて
その勢いはない、兵糧などを補給するのにも漢中からで、天の時と
地の利は我が軍にある、今が好機と分析・・・自分が諸葛亮なら
子午谷(しごく)から秦嶺を抜け長安を取るのにと、ほくそ笑む
司馬懿ですが孔明は用心深すぎるから勝ちを焦らないとも分析。
それゆえに、隙も少ないのでしょう・・・ですが、司馬懿は小さいけれど、
漢中の喉元、兵糧輸送の要である街亭に目をつけます。ここを奪って
蜀軍の糧道を断つ策を取ります。

孔明の陣中に司馬懿の復帰、孟達の死、張郃の進軍と凶報ばかりが
舞い込み、さすがの孔明にはガックリと沈み込みます・・・
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が、司馬懿のとる道を静かに考え・・・街亭だ!と閃きます。
こういう冷静さはさすがです。そこで将軍たちに
誰が守りに行くかと尋ねる孔明・・・趙雲か?と思いきや
一斉に皆が立ち、その中でも一番に口を開いたのは馬謖でした。
おまえで大丈夫か?取られたら全滅だぞと心配気な孔明に
軍令状を書いてこの首をかけて守ります、兵書を暗記しており、
孔明先生からも教えて戴いているので任せて下さいと強気で懇願。
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最後には入蜀の戦いで亡くなった親族の霊を慰める機会を下さいとまで
言われた孔明は趙雲の薦めもあって不安ながらも副将に用心深い
王平を付け馬謖に行かせます。
用心には用心の孔明は魏延にも馬謖の後ろ詰めとして街亭の後ろ、
陽平関(漢中の入り口)を守るように命令。魏延は先鋒将軍なので
なんで自分が行くの?と不満な態度・・・そこを守ったら手柄は大きいとか、
長安を攻める時には任せるからとか、なだめすかして行かせます。
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趙雲はこんなに不安気な孔明は初めてだと不思議に思うほど・・・
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司馬懿との戦いは未経験で相手を知らぬのが不安だと孔明・・・
“彼を知り己を知れば百戦殆からず”が基本のような孔明です、
百戦錬磨の彼も相手を熟知してこそで、得体の知れぬ相手には
怖さを感じているのですね。孔明は司馬懿を牽制するよう、
趙雲に箕谷(きこく)を攻めさせます。

街亭に着いた馬謖は孔明の命令を無視して独断で街亭を見下ろせる
山頂に布陣。王平は孤山なので囲まれたら退路が無く、兵糧が無くなれば
数日で自滅すると反対しますが、馬謖は自信満々で強行・・・
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こんな光景以前、魏軍でもあったような・・・・
王平は用心して麓で陣取り。

司馬昭の偵察で、既に街亭の要道を蜀軍に抑えられていると知った
司馬懿は一歩先を行く孔明に諦めにも似た思いを抱きますが、
司馬昭は布陣の様子から容易く落とせると進言。自分の目しか
信じられぬと、その布陣を確かめに行きます。用心深い孔明に
対抗するには自分も用心深く動かねばならないと思ったのでしょう。

自分の目で確かめた司馬昭・・・馬謖の力は名ばかり、そんな馬謖を
用いた孔明の名声に傷が付くことになるぞと余裕が出てきた様子・・・。
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魏軍に包囲された馬謖の陣。馬謖は、相手が司馬懿と知り、
攻めてはこないとタカをくくっていますが・・・。
それにしても、自分の報告を確かめに行くと父親に言われて
落ち込んでいた司馬昭でしたが、布陣を観た父親に、礼を言われ、
嬉しそうなところ、なんだか可愛いなぁ(笑)

そのころ、馬謖の様子を早く知りたい孔明は知らせが遅いとヤキモキ。
ようやく届いた布陣の様子を知るや否や、我が軍を窮地に陥れた!と
大激怒。それをみて驚く姜維にこれでは二日と持たないと孔明。
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私が助けに行くという姜維を、もう間に合わないと止め、撤退の
準備に動くように将軍たちに命令・・・出ようとする姜維に命令の
復唱までする孔明、ここでの失敗はもう許されないと自分に
言い聞かせているようです。そして、大きな過ちを犯しましたと
劉備に詫びる孔明です。
司馬懿の思惑通り、そして孔明の案じた通り、馬謖の軍は水が無くなり
壊滅状態・・・そこへ魏の軍が・・・。

一人琴を弾き、案じながら報告を待つ孔明・・・
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そこに沈んだ面持ちの姜維。街亭を張郃、陽平関を徐晃、趙雲の所に
司馬昭が攻め、激戦中との報告。その勝敗はもう孔明には
わかっています。孔明は姜維に攻略した南安、天水、安定の民を漢中に
移動させよと命令し、後ほど自分も兵とともに移動すると告げますが、
兵が少ないことを知ると、兵糧確保のため西城へ移動することに。
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姜維は西城は危険だからと私が代わりに行きますと孔明を止めますが、
陛下から預かった兵たちが戻らぬのに自分だけ退くわけには
いかないと孔明・・・切ないけど、頼りになるのは孔明、カッコいいです♪

西城。兵も民も総出で兵糧を運びだしているところ・・・そこへ司馬懿の
大軍が進行中との知らせ。
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守れる兵の数は千にも満たず、攻撃されれば
一溜まりもありません。そこで、孔明は旗を隠し城門を開け、民を装った
兵に道を掃かせ、平常を保つように命令。
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自分は城門の上でひとり琴を弾き始めます・・・。
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孔明の司馬懿の直接対決?・・・勝敗はいかに。
第85話                      第87話
形成逆転で、前回の笑顔の孔明が憂いの孔明になってしまった・・・
でも、そんな表情も素敵なんですよね~負けるのは切ないけど。
負けてても負けるとは思えないのが孔明です。
小さな街亭を取られることの重要さが孔明にしか見えていなくて、
将軍たちがここまで来てなぜ長安に行かないの?って思う、
温度差に孔明の思慮深さを思い知らされる今回のお話に、
改めて孔明の視野の広さを感じました・・・これも、ルー・イーだから
贔屓目な思いなのかもしれないけどね(笑)

この記事へのコメント

  • 緑のえりまき

    ひらで~さん、こんばんは。
    孔明が琴を弾くシーン、大好きな場面です。貼っていただいた写真の下から2枚目の、心を鎮めているような場面も好きです。白い着物の柄がよく浮き出ていて、よいですよね~♡

    前にも書きましたが、このドラマは他の登場人物も魅力的に描かれてますよね。ライバルですが、司馬懿も好きですし、司馬昭も可愛い所があると常々思ってみています。ひらで~さんも好意的にみてくれてたのかなと嬉しくなりました。
    2012年08月01日 01:19
  • ひらで~

    緑のえりまきさん♪
    孔明の琴のシーン、殆どが
    悲しい場面ですが、憂いを琴の音で
    浄化しているよな思いにもかられ、
    その姿を眺めているだけで癒されます。
    一か八かの大芝居を前にした姿、
    私もいいな♪って思って・・・
    白い着物の柄、映えてました

    ニー・ダーホンの司馬懿、面白いですね。
    次の動作の予測ができない(笑)
    彼の処遇が可哀そうで、つい応援したく
    なるほど・・・孔明と2歳違いには
    どうしても見えないですけど(笑)
    2012年08月01日 08:45
  • さっちゃん

    空城の計ですが、とても素敵な絵本があります。他にも十万本の矢の話と南蛮の話もありますが・・・大人向けはあまりないのですけど。

    琴ですがあれだけのものを荷物として戦場へ持っていくのもすごいと思うけど、男子として音曲をするなら身だしなみとして持ち歩いたんだろうか・・・
    でも場面ごとに琴の曲を替えてほしいな~~ほとんど全部同じだものね。

    さてこの先また重いですね~~
    つーろんが亡くなるのがまた余計重いな~~
    悪い遊佐君の声も聞こえなくなるし・・・

    ちなみに私、三国志の出会いは人形劇。
    上の子供を妊娠中に読んでいたのが「三国志演義」NHKの人形劇の人形が表紙で(年がばれます)
    家の中が三国志関連であふれております。

    厳粛に本日も見なくては。
    2012年08月01日 10:10
  • ひらで~

    さっちゃんさん♪
    絵本、最近その存在を知り、購入を
    思案中・・・南征のお話が楽しそう♪

    琴の音・・・そうですよね(笑)
    琴の音ばかりじゃなく、BGMの種類が
    少なすぎるのが難点です(^^;)

    つーろんの声、今日で聞き納め・・・
    しっかりと聞きたいですね。

    人形劇、私も三国志との出会いです。
    とはいえとっぷり嵌ったのは
    ここ数年のうちの映画で♪
    最近「三国志魂」(上下巻)で
    おさらい中・・・4コマ漫画に
    大笑いしてます(笑)
    他は、酒見賢一さんの「泣き虫弱虫
    諸葛孔明」です。最近、3巻目が出て
    購入・・・ドラマが終わったら
    ゆっくり読もうと思ってます。
    2012年08月01日 16:10
  • さっちゃん

    この岩波書店の絵本は3冊まとめるときれいなケースにおさまって届きます。
    もっと以前には12冊組で岩崎書店からも出ていました。今は貴重品(絶版)

    「孔明のヨメ」というマンガをお勧めします。
    おなじ作者が最近マンガでのガイド?のような本も出していて合わせて読むと面白いです。
    まさにこのタイトルが我が家の現実でして・・・
    酒見さんの3巻目読んでいます。笑える笑える。
    シリアスなドラマあとに読むと自己嫌悪です。
    2012年08月02日 08:53
  • ひらで~

    さっちゃんさん♪
    3冊セットだと、いくらかお得(笑)
    12冊セットもあったのですね、
    それは知らなかった。

    >おなじ作者が最近マンガでの
    ガイド?のような本・・・
    「三国志魂」ですね♪
    文を担当されたのが「孔明のヨメ」の
    杜康さん。
    それも興味あるのですが、
    一度には無理(笑)少しづつ増やして
    いこうかと。

    「泣き虫・・・」楽しみ~♪
    劉備の“偲びぬ~”がお気に入り。
    これは異次元のお話ですから(笑)
    別に考えましょう♪
    2012年08月02日 17:50

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