中国ドラマ「三国志Three Kingdoms」67☆漢朝落日

西涼の虎将・馬超を掌中に収めた劉備は
益州獲得へ王手をかける・・・。
第67話 劉備、益州を領す ≪馬超誓效劉皇叔≫
張魯が送り込んだ馬超に対して、劉備は張飛をぶつけるが、二人の一騎打ちは夜になっても決着がつかない。馬超の勇猛な戦いぶりに感心する劉備を見た諸葛亮は、張魯と馬超を仲違いさせ、馬超を投降させることに成功する。劉備側についた馬超は、軍を率いて益州を攻め取り、劉璋は城を開け渡して投降する。蜀の主となった劉備は、秩序ある国を目指し、厳しい法や刑罰を制定する。
214年。霞萌関。
張飛と馬超の対決、夜の部・・・松明の明かりのもと
二人は闘い続けます。その騒ぎに紛れて孔明が劉備に合流。
二人の戦いを心配する劉備を理解する孔明は馬超獲得へ動きます。

孔明は簡雍(久々♪)を張魯の軍師・楊松の所へお土産をたんまり持参させ、
皇叔である劉備は張魯を漢寧王にしてあげますし、貴方を買っているので、
よしなに・・・と、近づき、馬超は貴方にとっても漢中にとっても、
厄介な存在になりますよ~と、囁きます(笑)
それはまずい!と考えた楊松は張魯から馬超を引き離そうと、あることないこと
うそぶいて、馬超に対しての警戒心を植え付けます。戦が長引いているのは
馬超と劉備で西蜀と漢中を山分けする算段をしているに違いないとまで楊松に
言われた張魯は、あわてて馬超に撤退を命令。

そうとは知らない馬超は、今日こそは張飛と決着をつけてやる~!と、
なんだか日課のような闘いを楽しんで繰り広げているところ・・・
そこへ訳のわからない撤退命令。曹操が攻めてきた?ありえねぇ~だろ~、
それより、今いいところなんだから、兵糧や武器をよこせ、との返事を
いたしますと、張魯は謀反の兆しか?と益々疑念を持ち、欲しければ、
1ヶ月の間に、1.西蜀攻略、2.劉璋の首、3.劉備打倒をクリアせよ、
と、難題を出し楊松を使者に行かせます。
が、これはいくら元気印の馬超でも無理です(^^;)そんことできるか~っ!!
と、張魯の思惑が理解できない馬超に、楊松はこれは早く戻したいとの
張魯の思いやりですよ♪の言葉・・・これを信じたのか、急いで撤退することに。
ところが、こんなに急いで帰ってくるとは、なにか裏があるに決まっている、
事が起こってからでは遅いと考えた張魯は馬超を漢中に入れないように命令。

急いで帰って来たのに、関所で攻撃され傷を負った馬岱を見て憤る馬超・・・
これは楊松の仕業だ~!!と、ブチブチ文句を言い始めると、過ぎたことより、
現実を!と話を戻す馬岱くん・・・大人だね♪気に入ったぞ!(笑)そこへ
ドラマならではの絶妙なタイミングで(笑)満を持した孔明、登場
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この黒い衣装、好いじゃないですか~、これぞ孔明って感じです
前掛けみたいなところには北斗七星が描かれてるし
・・・何しに来た!?話しによっては切るぞ!と、尖がっている馬超に
臆することなく(誰が相手でもそうなんですけど)言い聞かす孔明・・・
越の西施の美しさ、斉の無塩の醜さは隠すことはできなかった、
日は昇れば落ちるし、月は満ちれば欠ける、それが世の道理、
曹操を父の敵としながら成す術もなく嘆き、行くあてもなくなった今の状況で、
以前の失敗を繰り返すことになれば世間の笑い者になるのですよ・・・と。
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ここの孔明のセリフ、例えが何を意味してるのか、理解し難いのだけど(^^;)、
世間の人が注目しているから、次の行動は慎重にね♪ってことなのか?
それとも、やるべき事が決まっているのにやらないのは道理に合わない
ということなのか?見当違いですかね~・・・まぁ、そんなことを言われても、
怒るどころか、素直に聞いている馬超・・・こういう性格だから離間の計に
簡単に引っかかるのね~、でも素直な心は素敵だよ♪
ここでこんみん、人払い・・・たたみ掛けるように、一気に話し始めます。
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お父さんの馬騰と劉備は玉帯の詔(第20話)で曹賊討伐を契った仲なのに、
息子が張魯の下に身を置いているのが残念でならない、
ぜひ一緒にお父さんの意志を継いで、一緒にやろうじゃないか、
それは仇打ちにもなるよ、お父さんも喜ぶよ~と、馬超の心の奥へと侵入・・・
素直な馬超くん、即落ちです。
素直な上に義理がたい馬超くんは劉備に益州を手土産に・・・
ビックリしたのは劉璋。劉備を追い払っていたはずの馬超が翻って
成都を囲むと家臣たちも次々と離反し、丸裸状態に・・・。
黄権だけが残り、諦めぬように進言しますが、耳には届かず
成都を開城、劉備に明け渡します。
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成都に入城した劉備は黄権に会い、益州のすべてを知り尽くした能力と、
最後まで主君を見捨てなかった忠誠心を敬い、家臣になって益州での
民政を担うようにと願います。それは龐統の遺言でもありました。
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劉璋を暗君と心の内ではみていた黄権、劉備と龐統の言葉に心を動かされ、
劉備に下ります。・・・龐統のやり方って、始めはあまり感心しなかったけど、
ここまで考えていたとは・・・これは切ない。

214年、皇帝より益州牧に奉じられる劉備に加え、
関羽は盪寇(とうこう)将軍(盪寇=敵を滅ぼす)として漢寿亭侯に、
張飛は征虜将軍として新亭候に、趙雲は鎮遠将軍に、黄忠は征西将軍に、
馬超は平西将軍に奉じられ、五虎将が誕生。
ところが、栄えあるこの日に劉備は龐統の位牌を前に憂いの表情。
心配する孔明に、隆中で語った三つの策の通りに荊州を取り、
西蜀を取るところまで歩んで来たが、大きな犠牲を払ってしまった自分に
天下を取る大業が本当に成し得るのか・・・と劉備。
孔明は、しばらく戦いは休み、国を富ますことに専念し、力が蓄えられたら
最後の一歩を踏み出しましょうと提案します。
その言葉に安らいだのか、劉備は法正が編んだ蜀を統治する条例案が
緩すぎるので却下したと、孔明に打ち明けます。法正から相談を受け、
自分もこれで良いと思っていた孔明は名君と崇められた高祖をまねた
のだからこれで良いのでは?と法正を援護しますが、それは高祖の
前に始皇帝が厳しい法を布いたからであって、今回は違う、劉璋たちの
緩すぎた法が乱れの元だから、厳しくしなければならない、漢の権威を
高める為には、漢にふさわしい人民に育てるべきであり、優しさだけでは国は
治められないと、劉備は孔明を諭します。
もう、孔明を頼ってばかりの劉備ではありません。
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痛い思いをして初めて自ら願って手に入れた西蜀の主となったからには、
これまでとは違った自分にならないといけないと龐統が教えたのでしょう。
龐統と飲みたい・・・と、暗に、一人にしてくれと言われた孔明・・・以前とは
違う劉備の姿を見て・・・一抹の寂しさを感じた・・・かどうかは
わかりませんが、話しなんてどうでも良くなる程、好い表情です
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好いシーンなのに、申し訳ない(^^;)

荊州を任されている関羽は西蜀の獲得を喜びつつも、新参者の馬超の扱いが
好過ぎることに納得がいかない様子・・・これに対しては孔明が関羽を美髯公と
おだてあげ、気を良くすることで一件落着・・・めんどくさい人だ(笑)

その頃、柴桑では・・・孫権と魯粛が劉備が西蜀を取ったことで、今後の動きを
相談中。西蜀を取ったら荊州を返す約束はたぶん、守られないだろう、ならば
取りに行くしかないのだが、下手に動けばまた孔明にやられると、かなり、
慎重になってます。孔明対策を思案した魯粛、まずは孔明の兄、諸葛瑾を
使者に送るように提案。孫権は意を得たりとばかり、すぐに諸葛瑾の
家族、親せきを捕らえ投獄・・・。

第66話                         第68話
普段は字幕で観ているのですが、今回のように、字幕だけでは
理解が不十分なシーンがたまに出てきますと、吹き替え版で
確認することにしてますが、吹き替え版だけだと、人名、地名が
ごちゃごちゃになってしまうことがありますねぇ~(笑)難しいです

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この記事へのコメント

  • まろ

    はじめまして。毎日DVD鑑賞の後に読ませていただいておりました。毎回コメントしたいな~と思いつつ、ここまできたのですが、今回の感想、共感するところが全く一緒だったもので書き込まずにはいられなくなりました。だって、馬超を口説きに行ったときの孔明さまの黒い衣装で「素敵~」となり、最後にちょっと寂しげに劉備から離れるお姿に撃沈。もう、メロメロです。今までの孔明像って、神がかり的な…ってイメージだったのが、このドラマの孔明さまは泣いたり怒ったり感情豊かでそこが人間らしくて大好きです。とってもステキなブログ、応援してます。
    2012年07月23日 23:50
  • ひらで~

    まろさん♪
    ありがとうございます。

    この回の孔明、
    ダントツに素敵ですよね
    出演シーンも多いのですが、やることも
    素敵でした。笑顔もいいけど、憂いの
    表情も好いんですよね♪そこに来て、
    この黒の衣装、素晴らしい
    何回繰り返して観ても惚れ惚れです(笑)
    これ以降は、憂いだり泣いたりする
    シーンの方が多くなり、歳も重ねて行きますが
    素敵なのは変わりませんら、これからも
    一緒に楽しみましょうね。
    2012年07月24日 10:19
  • キョーコ

    グイグイいっちゃいますよ。劉備と孔明の関係を語る上で、外せないのがこの回かと思うのですが。士元と二人にしてくれと劉備に言われ、部屋を出て扉を閉める孔明の表情から、その心情を測るのがなかなか難しいです。私にはなんだかとても辛そうな表情に見えて仕方ない。

    ご存知でした?ここ、長い物語の中で唯一ナレーションが心情を語ってるところなんですよ。「諸葛亮は悟った、劉備がまことの君主になったことを」っていうのは、表向きの心情に過ぎないと思うんです。そう悟ったのは確かだけど、表情は決してそれを喜んでいるようには見えない。むしろ後悔しているよう。本当にこれで良かったのだろうか、こんなはずじゃなかった、そう思っているように私には見えるんです。

    また扉を閉めるという行為にも、特別な意味があるんじゃないかと思います。この長いドラマの中で扉が役をなしていた場面なんて、甘露寺か司馬懿の寝室くらいのもんです。室内はどこもかしこも開けっ放し、帝の厠にすら扉がなかった。そんな扉をわざわざここで閉じさせた、これはつまり劉備と孔明の心の扉じゃないかと。
    2013年12月24日 23:33
  • ひらで~

    キョーコさん♪
    グイグイ、行きますか~!
    楽しみです(^^)

    このシーン、確かに2人の関係の
    ターニングポイントでもありますね。
    入蜀後の二人の関係は実際ちょっと離れた
    感じになるのですが、そこまでドラマは
    描いてませんから、ここは説明がないと
    分かりづらいかもしれませんね(^^)
    困ったら、孔明っていう今ままでとは
    違ってきたということや、
    劉備がこの辺で重用する法正を、ほとんど
    出さずに描くのに、孔明の表情に
    頼って感じかな・・・だから、重要な
    表情ですよね。後悔もあるし、今後の苦難を
    予想したのかもしれないし・・・。

    扉・・・心の扉、いい解釈ですね♪
    わざとスローにしているあたり、
    意味あってのことなのでしょうね。
    孔明も、臣下である線引きを改めて
    したのかなって、思います。そう思うと、
    のちの、出師の表に繋がるような気も
    してきて、孔明の劉備に対する思いの
    強さも感じられます・・・やっぱり
    いいシーンだわ♪
    2013年12月25日 17:00

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