劉備も、陸遜の抵抗に手を焼いて、戦いは膠着状態・・・。
第81話 夷陵の戦い ≪陸伯言營燒七百里≫222年。猇亭。
諸葛亮は馬謖に託して手紙を劉備に届けさせる。手紙には、兵法に通じている陸遜に対する注意が書かれていたが、進攻を続ける劉備の決意は変わらなかった。蜀軍では、水源が枯渇し、汚水を飲んで疫病にかかる者が続出。劉備は全軍を山林の谷川付近に移動させる。それを知った陸遜は、蜀軍を火攻めにできるとほくそ笑む。諸葛亮も双方の陣営の布陣を見て、劉備の身を案じるが…。
劉備の陣営に馬謖が孔明の書を携えて訪れました。
10年間鍛えられた剣に等しい陸遜に注意との諫言にも陸遜など
恐れるに足らんと聞き入れず、心配する孔明に我らは進んでも
退ぬ、勝利はあっても敗北はないと伝えるようにと劉備はさっさと、
馬謖を帰してしまいます。
しかし、戦いは熾烈を極め、劉備軍の攻撃も難航。
五日かかっても跑虎砦を落とせない張苞に苛立つ劉備。
2万の増兵で3日で落とせと言われても、ハイとは言えない張苞・・・
周りが疲れていて無理ですと援護してようやく2日のお休みを与えます。
そして戦略を罵り作戦(?)に変更・・・なかなか砦から出て来ないので、
悪口で怒らせて出て来させる戦法です。ですが、劉備もだいぶ
お疲れの様子・・・もう意地だけで戦ってます。
陸遜の陣営では劉備軍が兵を引いたとの情報に、討って出るべしの意見が
出ますが、陸遜は出撃を許さず、勝手に出撃すれば厳罰に処すと命令。
でも、必ずいるんです、勝手に出ちゃう奴が(笑)それが誰だか、話しの
流れからも想像できるようになってたりするから面白いですね~
ということで、傳駿です(笑)・・・この方、ドラマのオリジナル・キャラらしい・・・
砦の外からの悪口を我慢できずに出撃・・・待ち伏せにあって、退却すると
砦は蜀軍の手に・・・で、軍法会議、陸遜は死罪を言い渡します。そこへ、孫権が陣中見舞いに・・・義弟の晒し首を見て何事?と思う
孫権ですが、そこは直に察して、詫びようとする陸遜に法を曲げて傳駿を
切らねば、私が劉備に切られて晒し首になるであろうと擁護し、
これをそなたにやろうと、建業から運んできた陸遜の大都督罷免を願う
老臣たちからの上奏文を目の前で燃やしてしまいます。ひゃ~孫権、やる時はやりますね♪机の角切りより感動した(^0^)
初めて、カッコいい♪って思ったぞ(笑)その燃え上がる炎を見ながら言う、陸遜の言葉がまたカッコいいぞ♪
必ず、ご主君に“炎”をおかえしします、天を覆う勝利の炎を・・・孫権も晒し首を見て、陸遜がやってくれると確信したのでしょうね。
こうした身を切る思いをしながら得る信頼って、説得力あるな。
劉備の陣営では、傳駿の一件からまた呉軍が出てくることが無くなり、
策が尽きた状態・・・その上、暑さと水不足で疫病が蔓延しつつあり、
倒れる兵士も多くなっており、馬良は秋まで兵を引くことを提案。しかし、
劉備はここで兵を少しでも引けば士気が下がると、撤退は許さず、
暑さしのぎに軍営を山林の茂みに移すだけにしろと命令。馬良も、こんな状態ではまずいと思ったのでしょう、孔明に双方の
陣営の図面を書いて送ることを提案。劉備は些か、ムカッと来た
様子ですが、心の広いところを見せ、了承します・・・え?馬良、孔明に
出発する時、仔細を知らせろと言われてなかった?してなかったのか?
蜀軍が山林に全陣営を移動したことを知った陸遜、平静を保ちながらも
心の中ではガッツ・ポーズ、必ず蜀は負けると確信。そして、皆を集め以前に「30万の精兵が天より降りる」と口にした
理由を話し、既に精兵は来ている、それは・・・と陸遜は続けます。
酷暑で蔓延した疫病が蜀軍を倒してくれている、更に暑さしのぎで
退却した山林は火攻めに絶好の場所・・・赤壁の炎の比ではない
炎が蜀の大軍を劉備諸とも消し去るぞ・・・と。
そのころ、成都では・・・馬良から図面を見せられた孔明が、
山林に陣営を移すなんて馬鹿げている、誰だ~こんな進言をした奴は~!殺せ~!と大激怒・・・恐る恐る陛下ですと答える馬良・・・それを聞いて
火攻めで万事休すと予見し陛下の負けです、と肩を落とす孔明。
こうなったら、その後の対策を練るしかありません、孔明は既に、
何があってもいいように退路の途中、魚腹浦に伏兵を置いてあり
ぬかりはありませんが、馬良に火攻めにあったら白帝城への避難を
命じます・・・成都と夷陵の距離って500㎞ぐらい?想像もつかないけど
山あり谷ありの所でしょうから、情報だってかなりの日数差があるはず、
そんな状態で、待ってる孔明の気持ちを考えると・・・切ない・・・馬良よ、貴方がいて、なんで止められなかったんだ?でも、関羽も馬良の言うこと
聞かないであんなことになっちゃたんだから、もしかしたらちゃんと言って
いたのに劉備に聞いてもらえなかったのかもしれないね・・・だから、
孔明に頼ろうって思ったのかも・・・苦労してるな、馬良も。
そんな最中、両軍を高みの見物している魏では・・・
丕くんの持病が悪化して具合悪そうですが、それは秘密事項なんだね。
ところが、司馬懿は見た!って感じで(笑)それを知ってしまったのです。
でも、司馬懿は知らぬふりして、曹丕に謁見。
劉備の陣営の移動を知り、驕兵の計(敵兵を増長させて驕らせ、
その隙に足元をすくう計略)で蜀が負けることを予測した司馬懿は
開戦時に陸遜を侮り、蜀が勝つだろうと予見し、曹丕を誤った方向に
導いた事を詫びに来たのでした。曹丕は自分もそう思っていたと、
特に咎めることもせず、今後を相談。司馬懿は、陸遜は勢いに乗じて
成都を取りに行くであろうと予測、そうなる前に陸遜の退路を絶ち
荊州を奪うので、自分に20万の兵を預けて欲しいと頼みます。が、
曹丕は傍にいて欲しいので、曹仁ら曹家一門の武将を出兵させるから、
と司馬懿の申し出をやんわり却下。曹丕の隙のない采配に従うしか
無い司馬懿。
その晩・・・息子・司馬昭に、蜀が勝つと言ったことを自分だけ
叱責されたと言ってますが、いつ怒られたの?(笑)
まぁ、それはおいといて・・・出兵を却下され、曹一族を優遇する
曹丕の態度に自分や司馬一族への警戒心をを感じ取った司馬懿、
息子と共に司馬一族が慎重にならなければならないと語りあいます。
そこへ、静姝が羹を持って入ってきました・・・司馬昭は警戒しますが
彼女は家族だから構わないと司馬懿・・・。
第80話 第82話
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