孫桓の抵抗を知り援軍を送ります・・・劉備の罠とも思わず・・・。
第79話 黄忠、矢に当たる ≪孫權降魏≫
劉備に攻め込まれた孫権は、諸葛均の勧めもあり、曹丕に帰順する。曹丕もこの上奏を受け入れ、孫権を呉王に封じる。孫桓が夷陵に留まっていることを知った劉備は、関興に出陣を命じる。呉の援軍をおびき寄せて奇襲するのが劉備の企みだったが、孫権は程普が止めるのも聞かず、援軍を送ることを決めてしまう。呉の援軍を谷間で襲撃する策を思い付いた黄忠は、自ら囮を買って出る。
建業。
劉備の最後通告を諸葛瑾から聞く孫権。劉備の放漫な態度に
呆れますが、現状を見た諸葛瑾は魏に降るように進言。それを聞いて
怒る孫権でしたが、それもありかも・・・と内心は思っている様子。
魯粛の墓の前で、張紹から魏は呉が滅びるのは望んでいない、
だから、降ると上奏すれば生きながらえる、国の主は多くの屈辱に
耐えねばならぬもの、と諭され、使者を送ることを決意。張紹の薦めで知恵者の趙咨を使者に立てます。
曹魏、洛陽。久々の丕くん・・・皇帝らしくなってます(^^)
曹丕の前に出た趙咨は曹丕の問いに流暢に答えますが、別に魏の助けなんてなくてもいいよ~な感じに聞こえてしまうのは、
気のせいか?(笑)それでも、丕くんは彼を気にいったらしく、
上奏に応え、孫権を呉王に封じ、九錫を与えます。
洛陽宮。曹丕は蜀と呉の戦いをどう見るか司馬懿に問います。司馬懿は蜀に分があり、荊州を取って建業に攻め入るであろうと予見。
曹丕は孫権を呉王に封じるが助ける気はない様子・・・静観し、
どちらかが負けたら動く様子。
ここでの司馬懿、笑い方が凄く不気味(笑)
それを横目で見る曹丕もなんか変(^^;)
秭帰城を劉備に取られた孫桓は建業には帰ることもできず、
夷陵に向かい、決死の覚悟で迎え討つことを誓います。
一方、秭帰城を取った劉備は勝ち続きでいい気になっている
若手諸軍たちを、孫権を侮るなと諌めます。
まだ程普や甘寧たち名将が出て来ないのは罠かもしれないと
老将の黄忠も心配します。そこへ、孫権が魏に降ったとの報告。
そして、孫桓が夷陵に籠城したとも・・・張苞が攻撃すると名乗り出て
劉備は3万の兵を与え、戦うフリをせよと命令。建業までは十幾つかの
城があり、それを一つづつ落としていては兵が疲弊してしまい、
そうなれば曹丕の思う壺、そうならないために孫桓の援軍を討つ算段。
その頃、建業では曹丕の思惑を知った孫権は曹丕が動かないだけ
いいとしますが、もう一敗もできません。そこに、孫桓の夷陵籠城の知らせ。
直に援軍を送ろうとしますが、長年の勘から程普が攻める張苞の動きに
策略を感じ取ります。しかし孫権は考え過ぎだと、程普の意見を退けます。
出兵の命を受け準備を進める柴桑では・・・前都督・陸遜が河原で大泣き。韓当が見に行くと、呉の兵はかわいそうだ、もう二度と帰ってこられぬ~と、
確かに陸遜が狂ったように騒いでいます。このままでは士気が落ちると、
韓当は陸遜を拘束、孫権に処分してもらおうと引っ立てます。
陸遜は孫権に会うためにこんな騒ぎを起こしたようですが、
陸遜の前に現れたのは張紹でした。こんな痴れ者には主君は会わないと
言い放つ張紹に、もう呉は終わりだ・・・と、陸遜。陸遜は孫権に会うことも
出来ずに牢に入れられてしまいます。
陸遜、かなり強烈な方法で再登場ですね(笑)
劉備の陣では、呉から援軍出立の知らせを聞き作戦会議。
相手は10万ですから、そう簡単には破れません。そこで黄忠が進み出て、
富池口という谷で伏兵を置いて、呉軍を誘い込む策を提案。妙案だが
どう誘き寄せるのか?と劉備・・・私が誘き寄せますと、黄忠。始めは渋っていた劉備も、黄忠の大戦で一生を終えたいとの願いを
聞きいれる形で了承します。
呉の軍に程普も病身でありながら、呉の恩恵に報いたと参戦。
建業では陸遜が牢の中で相変わらず騒いでいます(^^;)
呉の軍勢は程普と韓当の二手に別れ劉備軍を迎え、
先鋒が黄忠と知った韓当の軍は黄忠を追いかけます。
その報を聞いた劉備は時は来たと進軍・・・黄忠は途中まで誘き寄せますが、韓当も
伏兵を危惧し、追撃をやめてしまいます。そこで黄忠は
矢を放って攻撃中の韓当の前まで後戻り・・・雨のように矢が降り注ぐ中で
黄忠も矢を受けてしまいます。それを見た韓当の軍は好機と見て
黄忠を追い・・・伏兵の待つ谷へ・・・。
第78話


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