関羽を亡くし、漢も滅び、漢室再興も夢となりつつある劉備は・・・。
第76話 曹丕、漢を簒奪する ≪漢獻帝自殺≫220年。許都。
司馬懿に迫られ、ついに漢献帝は曹丕に帝位を明け渡す。漢を滅ぼしてしまったことの責任を感じた漢献帝は、許都から去る際、自分の乗った船に穴を空けて沈没させるのだった。関羽に続いて、漢献帝も失った劉備は、漢復興の夢が潰えたと悲しみに暮れる。漢献帝の葬儀の日、劉備の臣下たちは、曹丕に対抗して劉備にも帝として立つよう勧めるが、劉備は逆賊になるつもりはないと激怒する…。
献帝を訪ねた司馬懿・・・頭を深く下げ従順な姿勢を
見せつつも、3回目となる詔を起草いたしますと、
退位へのもうひと押しをしに来たのでした。こうなっては
献帝は、すべてを諦めるかのように開きなおるしかありません。
帝としての最後の仕事、受禅台での禅譲の儀式を堂々と行います。ドラマでは3回で即位してますが、実際には18回辞退してから
即位らしいです・・・なんて奴なんだ?(笑)
220年、後漢が終わり、魏の始まりです。曹丕は文帝として即位、国号を大魏と改め、洛陽を新しい都と宣言。
先王曹操の諡は太祖武皇帝としました。
退位した劉協は山陽候として、都から去ることに・・・司馬懿がこんな場面は二度と観れないと、見送りに来ますが、
人のものを取って喜んでもそれは一瞬のこと・・・と後の司馬懿を
予言するような意味深な言葉を残す劉協。すべての憂いが落ちたように
晴れ晴れとした表情です・・・が・・・妻と二人になり自分の呪われたような
人生を振り返り涙を流します。そして・・・
先祖の土地を守れなかった自分が大漢の地に葬られる資格はないと、
船に穴を開けさせておき、彰水の底へ・・・。
ここでの劉協の死はドラマのオリジナルで、ずーっと怯えていた
劉協の最初で最後の勇姿でしたが、
実際にはこのあと、任地で妻(曹節)と仲良く暮らし、234年3月、
54歳で死去。曹丕よりず~っと長生きしてますので、ドラマでも
長生きさせて、一言、言わせたかったな~
そして・・・お待たせしました!やっと蜀でのお話です(笑)
成都では、関羽の死に打ちのめされた劉備が伏せっております。
傍らには孔明♪以前孔明が心配してた通りになったと悔み、
関羽を見捨てたと劉封へ恨みを吐きます・・・ここでの劉備と
孔明のやり取りは悲壮感は漂ってますが、今までの経緯の復習のようです。
間が空いたので、忘れた者にはありがたいかも(笑)そこへ、孫乾が
血相を変えて400年続いた大漢が滅びました~!と入って来ます。愕然とする劉備・・・
劉備は独自に大行皇帝(諡の決まっていない先王、ここでは献帝)の葬儀を
取り行い、漢の偉業を継ぎますと誓いの言葉を口にします。
そこで、その偉業はどのように継ぐのですか?と、静かに孔明が問います。
そして趙雲以下の家臣たちが次々と劉備に大業を継ぐためにも、
曹丕と対抗するためにも帝に立つべきだと勧めます。ところが、劉備は激怒!
私は漢の臣下、逆賊のまねはできぬ!!と・・・頑なになった劉備は、
病を理由に仕事ができぬ、孔明、あとはよろしくと引っ込んでしまいました。
自分で処理できなくなると、病気になる劉備です(笑)
劉備の気持ちを察して、公務をこなす孔明でしたが・・
ある日、李厳とお仕事中、急に胸が苦しくなって寝込んでしまいます。劉備がすべて任せたせいか?
出社(?)拒否中の劉備はおうちで息子・阿斗をしごいておりました。暗記ができずに、手のひらを討たれる阿斗・・・あの可愛かった子が・・・
成長しすぎております(笑)。一緒にいる孫乾がもしかして阿斗の教育係?
その孫乾、劉備に皇帝になっていただくのが願いですと心の内を話します。
そこへ、孔明の病の知らせ。劉備が孫乾に一緒に行くか?と聞きますが、お二人の邪魔になりますと、辞退・・・どうやら訳がありそう・・・。
孔明の寝室・・・ファンとしてはかなりやばいシーンですが(大笑)ここは冷静に・・・
病の様子を聞いて、何か憂いがあるのか?と劉備。すると孔明は華歆の話しを持ちだして、
自分より劣るはずの華歆(割席断交の逸話は長くなるので、
ここではやめときます^^;)の薦めで曹丕は帝になったのに、
自分の薦めは聞いてもらえないと拗ねる孔明・・・
それを聞いて、訳を察した劉備は、逆に漢中王になる時に憂いでいたのは
なぜかと・・・もしかして、それず~っと気にしてたのですか?・・・って、
孔明のせい?(笑)孔明は、曹操が皇帝にならなかった訳や、
曹丕が皇帝になった必要性を説き、劉備が皇帝にならなければ
魏の皇帝に皆が降ってしまうから、今皇帝にならなければ
手遅れになると訴えます。お互いの思いを打ち明けた二人、
ようやく劉備が腹を決めます。仮病であろう?
ふふ、ばれました?・・・って、劉備のまねをした孔明でした(笑)。
ただ、引っかかるのは蜀の旧臣たちの気持ちです。
そこで、劉備は自ら蜀の旧臣たちの代表格である李厳邸を訪ね・・・。
第75話


久々の(っても、2話分ぐらいですが)孔明にテンション高くなりました(笑)
とはいえ、ここから蜀の運命は楽しいわけじゃぁないんですよねぇ。。。(^^;)
この記事へのコメント
まろ
待ってました!仮病、そして拗ね拗ね孔明さま(笑)(;゚∀゚)=3ハァハァ
ベッド(?)に寄りかかってる体勢がキツそうだったので、「誰かフカフカの枕を持てーい」と心の中でつっこんでしまいましたよ。
しかし、殺伐とした魏の後で蜀サイドに移ると心底ホッとします。
趙雲は相変わらずカッコいいし(孔明さまとのアイコンタクトもツボ)
孫乾も人がよさそうで癒されるし。
やっぱり蜀っていいですよね。
ひらで~
人形劇は主役があの3人でしたから
とてもカッコ好かったですよね・・・
それで、訳本読んだら・・・あれ?って(笑)
このドラマの主役は決まってないですよね。
監督は、曹操に肩入れしてたみたい・・・
孔明の仮病・・・やっぱりファンには
たまりませんでしたね(笑)
魏、呉、蜀、それぞれのカラー(?)の
違いが、単なる歴史ドラマではなく
人間ドラマとして楽しめる薬味みたいな
感じで好い味を出してくれてますよね。
その中でも蜀はみんなが家族みたいな
感じで、ほっこりです♪
キョーコ
阿斗が高祖本紀を暗誦するシーン。
鞭で打たれた手のひらが真っ赤で
とても可哀想でした。
この時劉備が気になる発言してますよね。
「蹴鞠や投壷はすぐ覚えたのに」って、
つまり運動は得意だけど勉強はあんまり、
って設定なんでしょうか。
だったらなおのこと
教育の仕方を間違ったんじゃないかと、
妙なところでリアルに感じちゃったりして。
この阿斗役の彼、
フー・ジュンが項羽を演じている
「大漢風」というドラマで
なんと劉邦の息子役をやってました。
阿斗の時よりはいくらか小さかった
(年齢が下、体重が少ない、
両方の意で、笑)ようですが。
ここの写真だけで見ると、
目鼻立ちは結構整ってるから、
痩せたら男前になると思うんですけどね。
ひらで~
「蹴鞠や投壷はすぐ覚えたのに」って、
そういえば言ってましたね~
運動というより、遊びなら覚えは早い(笑)
まぁ、あ母さん早くに亡くして、お父さんに
放り投げられて、ちゃんと教育されたかどうか
謎ですけど、一応は嫡男だから、それなりに
育てられているはず・・・でも、ちやほや
甘やかされてもいたのでしょうかね。
高祖本紀は、やっぱりご先祖さまを敬うために
劉家では必読本なのでしょうかね。
阿斗役の彼、役者としてはいい演技
出来る人ですよね。北伐へ向かうこんみんを
送る時の表情は、なかなかのもの。
痩せたら、ほんと
いいのに・・・。
キョーコ
触れときますね。
この後の仮病返しのシーン大好きです。
劉備と諸葛亮がひっさびさに本心から
打ち解けた様子なのが切なくて。
入蜀以来どこか距離ができていた二人、
それが一挙にググッと縮まった。
かのように見えたのもつかの間、
この後また広がっていくんですよねぇ。
劉備ってホント、つかみ所なくて
浮気者の多情者だと思います。
それに耐えるルー・イー孔明が
なんと美しいことか!
同じ高希希の項羽と劉邦を観て
この三国志はかなり美しさを重視した
作品なんだなと改めて感じました。
それも華美ではない、抑えた美しさ。
侘び寂びに通じるような。
ひらで~
ありがとうございます(^^)
好いですよね~仮病返しのシーン、
うひゃ~♪って感じ(笑)
孔明がいなければ、今頃ここには
いられないっていうのに、肝心なところで
ブレーキかける人ですよね、劉備って(^^;)
まぁ、孔明もそこんとこは判ってての仮病だった
のでしょうね・・・ただ、この後の劉備の行動は、
さすがに孔明も読めなかった・・・
兄弟の契は予想以上に強かったって(^^;)
「項羽と劉邦」と「三国志」を比べると
いい男的に「項羽~」のほうが地味(笑)
孔明の存在は大きいです♪
衣装も、凝ってますしね・・・「項羽~」で
使いまわしてるような気もする(^^;)