中国ドラマ「三国志Three Kingdoms」59☆ 周瑜絶命

劉備は龐統を見直し、持ち前の謙虚さでGET♪
曹操の息子たち、父の立てた銅雀台にて詩文比べ・・・。
第59話 銅雀台に詩を戦わす ≪曹操大宴銅雀台≫
劉備は耒陽県の龐統を訪ね、酒をふるまう。あつい歓待を受けた龐統は、一度は絶望した仕官を継続し、劉備に忠誠を誓う。一方、曹操は絢爛豪華な高台「銅雀台」を建築し、士気高揚のために宴を催す。武芸に長けた曹彰は弓の腕前を披露し、曹植は詩文比べで才能を見せるが、長男の曹丕は献帝を讃える拙い詩を披露し、不評を買う。その様子を見ていた司馬懿はひとつの決断をする…。

龍広の賢人ぶりを張飛から聞いて、妻子を無視してまで耒陽県へ・・・。
起きるのを待って、酒が飲みたいと言えば用意し、息子の危篤もお構いなく、
ひたすら、お詫びの姿勢で龍広に向かいます。自分の事より
漢の再興のためになるなら、何でもする劉備の姿を目にした龐統、
劉備を最終試験に・・・酒一本では、留まらないよ・・・と去ろうとします。
劉備は愛馬・適蘆も与え見送りますが、張飛はこんな賢人がほかの手に
渡るくらいなら始末した方が・・・なんて、考えています・・・この時代なら
普通にあり得そう(^^;)劉備はほかの所でも漢のためになるだろうし、
そうなればこの過ちは決して忘れない、とどこまでも謙虚な姿勢。
それを見た(聞いた)、龐統、馬が言うことを聞かないので、襄陽へ帰る、
と・・・・主君として合格したようです・・・もう、回りくどいんだから(笑)
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荊州に帰った劉備はさっそく孔明に龍広を会わせますが、孔明から彼が
龐統だと聞いて、自分が試されていた事に気が付きます。
張飛も気をよくして酒を薦めますが・・・自分が飲みたいだけだけど(笑)
龐統、地図を見てからと、断ります。どこの地図か?と聞かれ、
「西蜀。」と一言・・・顔に似合わず、粋なことを♪

さて、場面は許都へ・・・久しぶりの曹丕・曹植・曹彰くんたちです。
丕くんは相変わらず弟思いの兄ちゃんって感じですが、
次男・植くんは酔っぱらって好きなことをやっているようです。
そこへ司馬懿が、曹パパが立てた銅雀台完成パーティの余興で息子たちに
詩を作らせることになったと知らせに来ます。
植くんはどうやら、司馬懿があまり気に入ってない様子ですね。
詩の題目を聞きたいか聞いて来た司馬懿を無碍に
追い払ってしまいます。でも丕くんは後追い、自分は才が無いから
即興では無理だと、題目を聞き、陳羣にどうしたらいいか相談します。
詩はどうしても植には勝てないと見た、丕くん曹操が
この台を作った意図を探り、二編の詩を用意することに・・・
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高台は皇帝だけが作る事を許されてものなので、これを作った曹操が
皇帝の座を狙っているのは明らか・・・それに反対かどうか見極める場でも
あった訳で・・・程昱は曹操の傍におりますが、荀彧は病を理由に欠席。
余興ではまず、武官たちの西蜀の紅錦の軍衣を賭けての騎射競争・・・
流鏑馬みたいな競技(?)です・・・三男・彰くんが本領発揮で
一度に二本の矢を放ち見事に命中させ衛青・霍去病(かく きょへい)のような
武将になりたいと言って曹パパを喜ばせます。衛青・霍去病は前漢の武帝に
仕えた武将で、衛青は騎射の名手で、政治にはあまり口出しなかった大将軍、
霍去病は衛青の甥で義侠の士として人気者だったとか。
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次は文官達が詩文を競います。
お題目は“銅雀台”。
一番に仕上げた植くんの詩を
司馬懿が詠みあげます。 
曹植 ≪登台賦≫(三国演義版)
從明后以嬉游兮,登層臺以娛情。
見太府之廣開兮,觀聖德之所營。
建高門之嵯峨兮,浮雙闕乎太清。
立中天之華觀兮,連飛閣乎西城。
臨漳水之長流兮,望園果之滋榮。
立雙臺於左右兮,有玉龍與金鳳。
攬二喬於東南兮,樂朝夕之與共。

俯皇都之宏麗兮,     皇都の宏麗なるを眺し
瞰雲霞之浮動。       雲霞の浮動なるを瞰す
欣群才之來萃兮,     群才の来萃(らいしゅう)せるを欣び
協飛熊之吉夢。       飛熊の吉夢なるを協(かな)う
仰春風之和欣穆兮。    春風の和穆なるを仰ぎ
聽百鳥之悲鳴。       百鳥の悲しく啼けるを聴く
雲天亙其既立兮,家願得乎雙逞。
揚仁化於宇宙兮,盡肅恭於上京。
惟桓文之為盛兮,豈足方乎聖明?
休矣美矣!惠澤遠揚。
翼佐我皇家兮,寧彼四方。

同天地之規量兮,     天地の規量に同じく
齊日月之輝光。       日月の輝光に齊(ひと)しく
永貴尊而無極兮,     永(とわ)に貴尊にして極まり無く
等君壽於東皇。       君が寿(よわい)は東皇に等しからん
御龍旂以遨遊兮,迴鸞駕而周章。
恩化及乎四海兮,嘉物阜而民康。
願斯臺之永固兮,樂終古而未央!

そして丕くんの詩。
曹丕 ≪臨高臺≫
臨臺行高。        台に臨みて高きを行けば
高以軒。          高きこと軒下を以てに
下有水。          水有り
清且寒。          清く且つ寒く
中有黄鵠往且翻。    中に黄鵠の往き且つ翻(はば)たくあり
行為臣。          行きて臣と為らば
當盡忠。          当(まさ)に忠義を尽くし
願令皇帝陛下三幹歲。 皇帝陛下の三千歳を願わん
宜居此宮。
鵠欲南遊。雌不能隨。
我欲躬銜汝。口噤不能開。
我欲負之。毛衣摧頹。
五裏一顧。六裏徘徊。

灰色文字はカット部分。
植くんの詩は大いに褒められ、平原候に封じられるご褒美をもらうことに。
曹操は臣下からさらなる一歩を踏み出すように薦められますが、
邪心はないことをはっきり宣言します。
この時臣下が例えたのは伊尹(いいん)、と周公・・・伊尹は夏末期から
商(殷)初期にかけての政治家、放蕩を重ね国政を乱した王・太甲を追放、
自らは摂政としてこれに代わり、後に太甲が悔い改めたのを確認すると、
再び彼を王に迎え自らは臣下の列に復したという人、周公は周王朝の
政治家で、幼少の王の摂政となるが、後に政権を返して臣下の地位に
戻ったという人・・・共に皇帝の代わりをしてますが、政権の座は
返してますので、そこを強調したかったのでしょう。
しかし、ドラマの中でのセリフとしてさらりと言われても、知らなきゃ
何のことやらさっぱりです(^^)。
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植くんの所では褒められたお祝をして皆が集まっておりましたが、
司馬懿だけは行きません。
不思議がる丕くんに司馬懿はあの1篇の詩で植くんは天下を失ったと
語り始めます・・・世間の注目を集めた銅雀台で詠まれた詩は瞬く間に
世に知られ、その真意まで伝わり、皇帝の座を狙う事を擁護した植くんの詩は
世の人の反感を買うだろう、けれども、漢室を称えた詩を詠んだ丕くんは
欠席した漢室を支持する曹操の臣下(荀彧たち)を感激させたはずだと・・・
民心を得るものが天下を得る・・・深いわ~この話・・・
政治家の言葉って、その一言が命取りになりますからね~
余興といえども、冗談でも気は抜けません。
当の丕くんはそんなことはわかっています。だから漢室を褒める詩と
天下取りの詩の二つを用意しておりました。でもそんなことはまぐれです~
なんて、誤魔化した丕くんでした。
曹丕の隠れた才を察した司馬懿は曹丕を潜竜と呼び、
曹操に曹丕の賓客になることを決心しますが・・・。

第58話                       第60話
曹丕が銅雀台で詠んだのとは違うみたい・・・ですが、
物語上、これを使ったのかな?

また、暫くは孔明出ないね~
でも司馬懿が面白い・・・

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