生死無悔 栄固江東
あらすじ(BSフジより・・・ちょっと改定)&
第34話 孫策、孤を託す ≪孫策伝位孫権≫
諸葛亮は三顧の礼を受け、劉備に出仕する。しかし、劉備が諸葛亮を師と仰いで礼遇することを、関羽と張飛は快く思わない。江東では、孫策が狩りの途中で刺客に襲われ、重傷を負う。孫策は江東を孫権に託すが、郡府内には年輩の文武官ばかり。18歳の孫権には荷が重かった。しかし、孫策の位牌の前で周瑜が、若き君主をもり立て、江東を守ることを誓うのだった。
207年。隆中の孔明の草蘆。訪れること三度目にして漸く孔明に会うことができた劉備は
旅の先であった西蜀の地図を広げた孔明に、この先自分の言う通りにすれば、
20年で天下を安んじることが出来ると告げられ、涙を流しなから膝をつき、
山を下りて、自分の所に来てくれるように懇願します。一度目に観た時は、いきなり33話からで、ルー・イーしか見てませんから(笑)
それほど心に響かなかったのですが、やっぱり最初から観てからですと、
この時の劉備の気持ちが凄くわかって、一緒に泣けてきます。
漢の再興に立つのはいいけれど、自分だけでは具体的な計画が
考えられなかった劉備にとっては大袈裟ではなく、暗闇を照らす光のような
気がしたんじゃなかろうか・・・まして、自分のために下見のような旅をしてまで
これからの事を考えてくれていたなんて思ってもなかっただろうし。
深々と頭を下げてお願する劉備を見て孔明は仕えることを誓います・・・
そこまで、用意してたのだからきっとその気は充分だったようにもみえるが(笑)
頭を下げる劉備を切なそうに見る孔明の表情が凄く好いんです♪笑顔ももちろん、好いんだけどね(笑)嬉しそうに山を下る劉備一行・・・道の脇では崔州平と水鏡先生が野で一服。
「孔明は主君を得たが時を得ておらん。実に惜しい。」と水鏡先生・・・そうなんだよね~、結局は大業を成すことはできないんだよね~
でも、みんな知ってて、観てるんだからさぁ~・・・
この演出は、意味深な雰囲気を醸し出してはいるけれど、
なくてもいいんじゃないかい?と、・・・ちょいと腑に落ちん(笑)
さてさて、時は少々遡り、200年。江東・・・ようやく出た♪
北の方では袁紹と曹操がバトルを繰り広げている最中です。
孫策は狩りの最中・・・獲物は・・・兎・・・彪じゃないんだ(笑)
仕留めた!と思った矢先、自分が狙われる羽目に。
ここでの殺陣・・・かなり荒々しくて武侠ドラマ風です。
おうちでは、弟の孫権が張昭から歴史のお勉強中・・・
あの、ちゃんぁる(権児)くんが立派になって再登場です♪
そこへ孫策が襲われ重傷を負ったとの知らせが入りますが、
取り乱すそぶりを見せない処をみると、ある程度
覚悟があったということなのでしょうね。
ドラマでは誰が刺客を送ったのか語られていませんし、孫策の死から
孫権が主君の座を譲り受け、周りがいかに納得するかを描いていて、
とても分かりやすくなっています。家督争いの中心に居ながら
全部が見渡せる、そんな感じですかね(^^)
天下の諸侯と中原を争い勝ちを両陣の間に決することは
お前は私には及ばない
だが才ある者を用いて江東を守ることにかけては
私はお前にに及ばない
と、兵符を前に臆する弟に兄は言います。さらに、
もし父上がまだ生きていたら
きっと お前に江東を託していたはずだ
とも・・・弟の才覚を充分に理解している兄からの愛情が
いっぱい詰まっている言葉ですよね。
妻の大喬には江東の大局に立って行動するように、と告げて亡くなります。孫策には孫紹という生まれたばかりの嫡男がいるので、
そのことが心残りだったのでしょう。
家臣の中には嫡男が家督を継ぐべきだと進言する者もいて、
静かにダンナさんを弔うこともままならない、奥さんも大変です。
請夫人三思(ちん、ふーれん、さんすー)
どうか、ご再考ください(日本語字幕)
二度も言われてますが、“三思”という中国語、耳に残りました。
字のごとく、三回考える→何度も考える、熟慮する、と言う意味ですが
このドラマのほか、時代劇ではよく使われれているようです。
日本語なら再考で、二回なのに(笑)
結果、大喬の取った行動は息子と共に孫家から去ることなのですが、
追い出された感もあって、切ない気もします。かといって、残っていても
家督争いを引き起こすのは、当時では常識のようなものだったでしょうから
母として子の命を守るためには賢明な選択だったのでしょう。
巴丘(現、岳陽[がくよう]市)の前線。周瑜、再登場♪髭が・・・(^^;)
孫策急死の知らせに涙する周瑜・・・劉備に負けないくらい涙もろいのです。
周瑜を迎える孫権はここで、兵馬の数を家臣に聞きますが、
早速、孫権の才能発揮です。江東を守る前に、まずは自分を守りに入ります・・・周瑜の人格を
本能的に見抜いていた上での作戦だったのではないでしょうか・・・
家臣の信頼も厚い周瑜に家督を継いでくれと申し出た行動には、
弱さや謙虚さが観てとれるのだけど、この孫権の表情を見ていると
計算の上のような気がしてならないんだけど・・・あとで、母親が息子を思って周瑜に孫権は悩んでいると話しますが、
母親も知らない息子の姿があったような気がしますが、勘繰りすぎ?(笑)
周瑜は自分を立てようとしていた将軍たちを説得して(たぶん)
孫策の位牌の前で、孫権を助けて江東を守ることを誓い、
対して孫権は一緒に大業を成し遂げることを誓います。
感動のシーンですが内心、ガッツポーズでもしてたのでは・・・と想像(笑)
そして、208年。新野では・・・劉備が孔明に夢中で張飛ばかりか関羽までもが
焼きもちを大量生産中(笑)
新婚さんみたいにべったりしてる姿を見せられて、
良い気のしない姑みたいになってません?
第33話


34話その他の孔明画像
この記事へのコメント
孫堅、孫策、孫権だれが1番好きですか?
好きだったので、亡くなってしまってとても残念。
孫策のシャー・イーさんて、なんて綺麗な目をしてるんでしょう。
孫策が孫権に遺言を言うところ、
お母様が周喩に本当の遺言を伝えるところ、
周喩が孫権を助けて江東を守ることを誓うところ、
どれも感動的でした。
ここまでで、1番印象に残った回かも知れません。
ひらで~
孫堅役のファン・ユィリンさん、孫策役の
シャー・イーさん、私も気になってます♪
気になる人たちにUPしようとしているところ
ですが、なかなか時間が足りなくて(^^;)
シャー・イーさんの目、くりっとしていて
印象的ですね。髭はない方がいいと思うの
だけど(笑)若いからあまりしっくり
こないのかも・・
この回は、江東の情勢がぎゅっ!と詰まった
お話で、1回で見せてしまうのは勿体なかった
様な気がするくらいです。孫策の暗殺の原因とも
なった話とか、もっと観たかったです。
さっちゃん
頭を下げる劉備の様子を見ての孔明表情、しぐさが微妙にその時の言葉にシンクロするようで見事だと思います。この些細な動き。感服でした。
この当たり前までは孔明は本質的に草庵を出て行く気は全くなかったことが色々な書物でわかります。
劉備の様子にほだされて出て行ったのではなく、自分の考えた「天下三分の計」が本当に通用するか確かめたいと思い出て行ったようです。もしかして劉備でないところにいたら・・・楽しみですね。
孔明は「清流派」という閥に属する人間で本当は学者のような雰囲気だったと思います。
ここの人たちは本当につながりの強い助けあえる理想な人間関係を築いていたような・・・
ひらで~
劉備が膝を折るところは二回も見せなくても
いい!とは思いましたが(笑)、
孔明の表情には魅せられました♪
自分の力試しに・・・そういう理由って、
面白いわ♪
劉備でないところ・・・ほかに、候補は
あったのでしょうかね~。すぐに使って
もらえそうなところは、劉備以外なかった
のでは?とも思えますが(笑)
学者・孔明・・・軍師ではないのですよね~
学者というのが、一番しっくりくるな♪