アイツを救うのは
私の使命だ
新少林寺/SHAOLIN
新少林寺 SHAOLIN
2011年 香港・中国
監督:ベニー・チャン[陳木勝]
アクション監督:コリー・ユン[元奎]
リー・チュンチー[李忠志]
脚本:チャコール・タン[張炭]
チェン・カーチョン[陳錦昌]
音楽:ニコラ・エレラ[Nicolas Errera]
アンソニー・チュウ[褚鎮東]
出演:アンディ・ラウ[劉德華](侯杰・浄覚)
ニコラス・ツェー[謝霆鋒](曹蛮)
ファン・ビンビン[范冰冰](額夕)
ジャッキー・チェン[成龍](悟道)
ユエ・ハイ[于海](方丈)
ウー・ジン[呉京](浄能)
ユィ・シャオチュン[餘少群](浄海)
シー・イェンレン[釋延能](浄空)
ション・シンシン[熊欣欣](ソルント[索降図])
嶋田瑠那(勝男)
辛亥革命の翌年の中国。清朝は倒れたが、列強に浸食され、
軍人の私利私欲による争いが絶えず依然国は乱れていた。
そんな中、少林寺の僧たちは傷ついた人々を救い、亡くなった人々を弔い、
難民たちの支えになっていた。ある日、少林寺に登封城の将軍・霍龍が
逃げ込んで来た。霍龍を追ってきた将軍・侯杰は馬上姿のまま寺に入り
宝の地図を差し出し命乞いする霍龍を撃ち殺してしまう。侯杰は登封城と
その宝を手中にするため義兄弟の契りを交わしていた将軍・宋虎を亡き者にしようと、
腹心の部下・曹蛮の暗殺を命じるが・・・。
アンディとジャッキーの久々の共演、
ジャッキー映画出演99作品目、
ニコラスくんの悪役、ユィ・シャオチュンくんの出演などなど、
ほかにも興味の沸くところがたくさんあって
どうしても観たかった本作。
あろうことか、県内では上映予定がない!
DVDになるまでおあずけかな~と、諦めていたところ
ちょうど東京へ行く用事が♪無理してでも観てしまえ!と
予定を詰め込んで、初日に六本木シネマズで鑑賞してきました。
少林寺といえば、リンチェイの『少林寺』ですが、
本作はそのリメイクではなく、全くの新作。
以下ネタばれありです!
時代背景は近代、辛亥革命後の混乱期・・・。
僧たちが戦死者の弔いをしているシーンより始まります。
ここに坊主頭のユィ・シャオチュンくん、
屍に落ちた花を手に取り、美しく登場♪
先日ジャッキーの『1911』を観たばかりなので、
その続きみたいな雰囲気です(笑)
その中を軍馬が疾走、どうやら誰かを追っている様子。
馬は少林寺の中に入り、馬の主は僧たちに助けを求めます。
ところが、追ってきた者たちは無礼にも馬に乗ったまま
寺の中へ入り込んでしまいます。
ここで、曹蛮=ニコラスくん登場♪軍服姿がまぶしい
そのうえ、切れの良い功夫を披露・・・『PROMISE』でみせた功夫は
扇子を使いながらの舞うような美しい姿でしたが
ここでは少林寺の僧と力強い功夫で楽しませてくれます。
そして、華仔登場・・・すごくエラそうな態度(笑)
演じるのは自分を脅かす者は武力によって徹底的に
排除する無慈悲な男・侯杰。
武力により傷ついた人々を救おうとする少林寺の
教えを踏みにじる姿や力を誇示する姿は、
かえって哀れな感じがしてきます。
案の定、疑心暗鬼になって身内になろうとする者さえも
命を狙おうと画策。が、部下・曹蛮の裏切りで一変。
命を脅かされ、大切な娘を傷つけられ少林寺に助けを乞うことに。
それまで、ちょっとづつ侯杰にいたぶられてきた恨みを晴らすがごとくの
曹蛮の裏切りは、しょうがないかなとも思うけれど、
曹蛮の手下の非道さ、強さは尋常じゃぁなかった・・・
この手下が熊さん=ソルント♪
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズでもおなじみの、
笑っちゃうほど強烈な悪役(ほめてます)ですが、
悪役は強いほど面白いですから申し分ないですね。
娘を助けようとする侯杰とソルントとの馬車チェイス(?)は凄いよ!
哀れ、侯杰・父娘は谷底へ・・・
一方、少林寺では兄弟子・浄能の目を盗んでは浄空と浄海は
義賊と名乗り、軍の倉庫から食料を盗み難民たちに分け与えていた。
僧が義賊になるって、どんなものかと思いますが(笑)
彼らのおかげで狙われた侯杰の妻・額夕が助かったわけで、
都合がいいっていえばいいんだよね・・・細かくは言うまい(笑)
このあたりのシーン、ごっつい感じの僧たちの中で
シャオチュンくんの可愛らしさが目を引きますし、
何より、功夫の動きも綺麗で驚きです。
侯杰は瀕死の娘を助けるために少林寺へ駆け込むのですが、
娘は亡くなってしまい彼の怒りは少林寺に・・・
侯杰は悪態をつきながら大暴れ。あまりにも身勝手です。
でもね、親というのはこういう時、なりふり構わなくなるんでしょうね・・・
その気持ちもわかるから、凄く複雑でした。
額夕も、夫に対して天罰と言い放ち、夫から離れていきます。
すべてを失い、放心状態になった侯杰は寺の食事係の悟道が
仕掛けたイノシシ狩の罠に・・・。悟道に扮するのがジャッキーですが、
功夫はできないという設定。でもね、
そのうちジャッキーらしいお楽しみが・・・(笑)。
なんでも、二週間はかかるという撮影期間だったらしのですが、
『1911』の製作に入ったていたために、睡眠時間を減らして
一週間で済ませたのだとか・・・。
悟道は食事係だけあって、身も心も傷ついた侯杰に食事を与えます。
それも、娘を土葬にするか、火葬にするか、とか言いながら。
でも、市井の人々にとって死がどれだけ日常化しているか
よくわかるシーンでもありますね。そして、人って
傷ついても悲しくても時が経てば
お腹は減るし、食べられるんだよね~
泣きながら麺をすする侯杰が、凄く切ない。
悟道のお蔭で、侯杰は何とか生きようとし、これまでの生き方を変えるため
出家、少林寺に入れてもらおうとするのですが・・・
新しいお話とはえいえ、よくありそうな展開です。
ただ、昔の香港映画に比べると人の心の変化が丁寧に描かれているし、
ちょっと過剰な感情表現も許せる範囲に収まっていて、
良い感じに中国映画と混ざっている感じです。
小僧さんたちもかわいらしいし、また好い事言うんです。
まぁ、相変わらず、アンディは熱くて濃いですが(笑)
ファンにとってはそれがアンディの良さですからたまりません。
それにわかりやすくていいじゃない(笑)
悪役でもひげ面でもすっきりと美しい冷酷さの似合うニコラスと
対峙する場面はいつまでも観ていたいくらいです♪
本作のニコラスくんは好かった~♪
ニコくん祭、開催だ~(笑)
&祝!第31屆香港電影金像獎“最佳男配角”ノミネート(後記)
でも、ラストの死闘は観ていて辛かったな・・・
その思いとリンクするように、二人の戦いの外では思わぬ展開になり、
この戦いの意味って何だろう?と考えさせられるようになります。
よくよく考えれば当時の中国の姿を象徴した戦いなんですが・・・。
木端微塵という言葉がぴったりなぐらいのラストの凄まじい展開は
言葉を失うくらいなのですが、エンディングはゆっくりと
湧きあがってくる問いかけを孕んだものとなっていました。
その、アンディが作詞し、歌うエンディング、好いですよ~♪
こちらでどうぞ⇒ “悟” (YouTube)
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この記事へのコメント
マリー
よかったです!もう感動したわ~。
お話もさることながら、アンディの頑張りにも!
彼は本当に“頑張る”人だから、この作品の為にどんなに頑張ったんだろうと思うと、それだけで涙。
もちろん、ファン目線だけじゃないよ~。
少林寺自体、好きだし~強い僧の存在が好き。素晴らしい!
ひらで~さんはユイくんもお好きなのね~。キュートだったね。坊主でもかわいいってかカッコいいって反則よね~(笑)
大満足の作品でした!!
そうだ!子坊主くんたちも凄くよかったって書くの忘れた!書いてこよう~~~
ひらで~
アンディは、こうでなくっちゃね!って
嬉しくなるほど、アンディらしさが満載で、
ファンにはたまらないアンディでした♪
自信満々なオレ様から、一気に落ちて泣き、
ぼろぼろになっても頑張って立ち直る・・・
昔かっら、変わらない姿なのですが
その姿に惚れてファンになったのですから
その姿を充分に堪能できて幸せでした。
それに、アンディを取り巻く
仲間たちの姿も素敵で、
物語自体は悲しいものがあったけれど、
悪役も含めて皆で作り上げている姿が
想像できて、大満足です。
エンディングも感動して、
MV付きのCD“忘不了的”を
速攻で注文してしまいました♪
ユィくん、可愛いですよね~
冒頭のお花を拾いあげた姿、彼のまわりは
花びら舞ってましたよ、妄想で(笑)
悠雅
でもやっとUPできたところでした。
ここまで何本もアンディ作品を観ながら、ちっとも惚れなくて申し訳ない気もしますが(笑)
たくさんの見どころをきっちり楽しませてもらいました。
シャオチュンくんは、流石に京劇の人だけあって、カンフーの姿も綺麗に決まってましたね。
彼は、可愛らしさも美しさも、きちんと訓練された腰の据わりもあるから、
今後、いろんな場面で活躍することでしょう。
先々、楽しみが増えますわ。
ひらで~
いいんですよ~惚れなくても(笑)
アンディの作品を観てくださるだけで
嬉しいんです♪
楽しんでしただければ満足です。
シャオチュンくんのカンフー、
力強さより、流れの美しさに惚れますね。
ますます楽しみが増えました。
悠雅さんのお気に入りのウー・ジンさん、
ニコくんとは
『インビジブル・ターゲット』で 共演、
敵役でしたがめちゃくちゃ強くて
カッコ好かったです♪
真紅
すご~い、これ東京でご覧になったのですね! しかも六本木。。
大満足の映画でしたね~。ニコくんを褒めてる方がたくさんいらっしゃるのですが、私はやっぱりと言うかアンディがよかったです。
(旧い人間なのか? 笑)
特にあのラストの歌。。聴いててもう涙が出て来ました。
アンディってもう50歳なんですね! 若いわ~。
そして彼が本当に永きに渡ってスーパースターなわけも、ちょっとだけわかった気がしました☆
ひらで~
うん、うん、大満足!
私もニコくん褒めてますが、
アンディあっての事ですよ(笑)
旧いことはありませんよ~
ここでのアンディは完璧なんです
もう褒めようがありません(笑)
エンディング、即注文しまして
昨日届きました♪
50歳のアンディ、ますます
楽しみじゃないですか♪
永遠のスーパースターです☆
sakurai
アンディさま!!最高です。
私、アンディさまとタメなもんで、また一層思い入れがルのですが、この年になっても果敢に攻める姿もいいですね。
そう簡単にカンフーはできないっすよ。
棍の使い方もなかなか堂に入ってました。
惜しむらくは、声が吹き替えだったかなあと。アンディさまの声じゃないいんじゃないかと、見ててちょっとだけ興ざめ。
そういや「墨攻」の時もそうだったかなあと。
しようがないですかね。
そして、今回ばかりはやはり二コちゃんにやられました。
上記の写真、最高です。
なんとも非道で、哀れでかっこいい。
密告・者ももうすぐ上映予定なんで、そっちもえらく楽しみです。
またどうぞよろしく。
ひらで~
こちらこそ、ありがとうございます。
最高のアンディの姿、充分すぎるくらい
堪能いたしました。
努力の人ですから、カンフーも相当練習
しているのでしょうね。
あの、ニコくんとガチですからね、
凄い事です。
その、ニコくん♪
本作を観るまでは、そこそこ好いかも、
程度だったのですが、
一気に萌えましたね(笑)
アンディを見つめる目は
こっちを向いてくれよ~!って感じで
ひねくれた愛を感じるほど。
お陰で、いまだニコくん祭を開催中(笑)
『密告・者』こちらでも18日から上映が
始まります♪
映画サイトに載っていなかったから
上映は諦めていたのですが、
嬉しいです。
でも、すぐにDVDが発売ですけど(笑)
私もアンディとはそれほど歳は
変わりません(笑)
これからもよろしくお願いいたします。