シェークスピアのラスト・メッセージ
テンペスト
THE TEMPEST
2010年 アメリカ
監督:ジュリー・テイモア
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:ジュリー・テイモア
音楽:エリオット・ゴールデンサール
出演:ヘレン・ミレン(プロスペラ:前ミラノ大公)
フェリシティ・ジョーンズ(ミランダ:プロスペラの娘)
ベン・ウィショー(エアリエル:空気の精)
ジャイモン・フンスー(キャリバン:島に住む怪物)
クリス・クーパー(アントーニオ:プロスペラの弟)
デヴィッド・ストラザーン(アロンゾー:ナポリ王)
アラン・カミング(セバスチャン:ナポリ王の弟)
リーヴ・カーニー(ファーディナンド:ナポリ王の息子)
トム・コンティ(ゴンザーロー:ナポリ王の顧問官)
アルフレッド・モリナ(ステファノー:酒蔵係)
ラッセル・ブランド(トリンキュロー:道化師)
ナポリ王・アロンゾーは娘の婚礼から船で帰る途中、嵐に遭い
一緒に乗っていた弟・セバスチャン、ミラノ大公・アントーニオ、
顧問官・ゴンザーローと共に海に落ち、ある島へ漂着する。
その嵐は12年前にアントーニオが追放した姉であり前ミラノ大公の
プロスペラが空気の精エアリエルを使って起したものだった。
漂着した島はプロスペラとその娘ミランダが暮らしており、
プロスペラは復讐の機会を狙っていたのだが・・・。
5日、映画館で鑑賞♪
ヘレン・ミレンは大好きな女優さんの一人♪
今年は年明けに、元女スナイパーで真っ白いドレスを纏い
機関銃をぶっ放す姿がクールだった『RED』、そして、
先日は世界3大悪妻の一人と称されたトルストイの妻を
『終着駅 トルストイ最後の旅』で観まして
どちらも素敵で、やっぱり好きだわ♪と再確認したばかり。
本作の存在は映画館で観た予告で知ったわけですが、
その地味な公開にちょっと残念な気になりつつも
内容的には地味でもしょうがないかと(笑)
シェイクスピアだし、監督が『タイタス』の監督ですから
好き嫌いが出てくるよね。
不勉強ながら、「テンペスト」ってどんなお話なのか知らなくて
粗筋ぐらいは知っておこうと調べましたら、
“赦し”がテーマになっているとのことで、
復讐劇ではあるけれど、「タイタス・アンドロニカス」のように
悲劇ではないらしい・・・正直、『タイタス』を観た時は
あまりの残酷さにこういうのはあまり観たくないなって思いましたが、
そう言うのではないということなら、観てみようと思ったわけで。
主人公は元々は男性とのこと。
ですが、元を知らずに観れば違和感を全く感じず
逆に、男性だったらこんな話にはなるまいと思うくらいなのです。
魔女っぽいのも妙に説得力あるし、
母たる包容力も感じます。
それがヘレン・ミレンのなせる技(?)なんでしょうね。
男性陣は唄って踊るアルフレッド・モリナさんが好かった♪
エアリエルのベン・ウィショーや王子のリーヴ・カーニーの
若者たちも、芸達者なおじ様たちの中でがんばってました。
映像的にはちょっと、昔の映画を観ている感じはしたけど、
手作り感が漂い、柔らかい感じが良かったな。
衣装も面白かったし、舞台劇とは違った面白さがでていて
興味深く観ることが出来ました。
この記事へのコメント