なりきりヒーローが世界を救う

キック・アス
KICK-ASS
2010年 イギリス・アメリカ
監督:マシュー・ヴォーン
原作:マーク・ミラー
ジョン・S・ロミタ・Jr
脚本:ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ヴォーン
音楽:ジョン・マーフィ
ヘンリー・ジャックマン
マリウス・デ・ヴリーズ
アイラン・エシュケリ
出演:アーロン・ジョンソン
(デイヴ・リゼウスキ:キック・アス)
リンジー・フォンセカ(ケイティ)
クリストファー・ミンツ
(プラッセクリス・ダミコ:レッド・ミスト)
マーク・ストロング(フランク・ダミコ)
クロエ・グレース・モレッツ
(ミンディ:ヒット・ガール)
ニコラス・ケイジ(デーモン:ビッグ・ダディ)
コミック・ヒーローに憧れている普通の高校生デイブは、好きが高じてインターネットで
買ったコスチュームを買い、“キック・アス”として街にでた。姿だけで何の能力もない彼は
最初に出会ったチンピラにボコボコにされた挙句、交通事故にあい大怪我を負ってしまう。
ところが、神経の損傷で痛みを感じなくなり、体中に金属を入れられる治療を施されたために
少しぐらい殴られても平気な体になり、また変身して街へ出てしまう。
そして人助けに入ったところを
野次馬の一人が動画サイトにアップしたことから、キックアスは一気に有名になるのだが・・・。
WOWOWで鑑賞♪・・・マーク・ストロング目当てに(笑)
アメコミ・ヒーローものをパロったコメディだと勝手に想像して
軽い気持ちで観ていたら・・・
手の込んだ作りとその面白さに、まぁ、ビックリ!
それほど、アメコミ・ヒーローモノには詳しくはないけれど
『スーパーマン』『スパイダーマン』あたりの有名なモノは観ているので
その雰囲気は何となくわかって、
憧れて真似したい(真似する)気持ちとか、
悪を打ちたいけど、現実には・・・という
ファンが思っているだろうことを、
映画でやってくれて、ちょっと現実味を帯びているようで
それはないだろう~!って思うところもあって
不思議な感覚で観ていられるのが面白い・・・
上手く説明出来ないのですが(笑)
その手の映画好きの心をくすぐる作りなんですよね。
現実では上手くいかない悲しさもどことなく漂っているし、
映画らしい爽快感も感じられるし、
最後はちゃんと宿敵も誕生してるし、上手い作りです。
アメコミ・マニアのニコちゃんが
趣味全開で作りました~!って感じもする・・・
ニコちゃんが変身したダーク・ヒーロー、“ビッグ・ダディ”の
最後とか、派手な銃撃戦など、好きそうだものね。
そうそう、マスクをかぶる時に目のふちを黒く塗るのには
感心しましたよ~(笑)
主役は誰?って思ってしまうほどの目立ち振りは
面白すぎ!!
そして監督はマシュー・ヴォーン監督だものね~
『レイヤー・ケーキ』では
麻薬ディーラーたちをカッコ好くてカッコ悪く描いてあったり、
『スター・ダスト』では
美しいはずのファンタジーにダークな味付けをしてあったりと、
斜にその世界を観ている感覚が面白くて
お気に入りなのですが、本作も例外じゃないですね。
11歳の少女による、または少女がされる暴力的なシーンとか
倫理的はどうかなと感じるのは否めないけれど、
クロエ・グレース・モレッツの演じるヒット・ガールは
マニア受けはするだろうとの確信犯的なやり方だよね(笑)
実際、一部では受けたようだし・・・
マーク・ストロング目当てに観た私も一種のマニアなのか?(笑)
まぁ、否定はしないけど・・・
その、マークですが、悪役が身についちゃってますね~
目が怖いから、何もしなくても悪人の雰囲気なんですが、
どこかおまぬけなのが、楽しいです♪
この記事へのコメント
悠雅
ホント、予想していたものとはいい意味で違ったところも含めて、
楽しめる要素に溢れた作品でしたね。
11歳の女の子にそんなことさせていいのか、って思いながらも、
いっそこれくらい思いっきりがいいほうがいいのかも、とも思ったり。
これは、ヒットガールにコアな人気が集まるでしょうが、
肝心(?)の主人公の英国人の彼が可愛いお顔で、今後の作品も楽しみです
ひらで~
マニアによるマニアの為の映画・・・
そんな感じでした(笑)
自嘲しつつも、まじめに愛をこめて
作られている雰囲気が好かったです。
主人公・・・誰?ってほど、周りの大人と
少女に目が行ってしまいましたが(笑)
アーロンくんはこれからが楽しみな
御顔立ちでしたね~
うん、うん、今後の作品、注目ですね♪
・・・やっぱり、ソコ行きますか?
私たち(笑)