
仕掛けられた≪愛≫
世界を揺るがす≪陰謀≫
シャンハイ
SHANGHAI
2010年 アメリカ
監督:ミカエル・ハフストローム
脚本:ホセイン・アミニ
音楽:クラウス・バデルト
出演:ジョン・キューザック(ポール・ソームズ)
コン・リー(アンナ・ランティン)
チョウ・ユンファ(アンソニー・ランティン)
フランカ・ポテンテ(レニ)
ジェフリー・ディーン・モーガン(コナー)
菊地凛子(スミコ)
ベネディクト・ウォン(キタ)
ヒュー・ボネヴィル(ベン・サンガー)
デヴィッド・モース(リチャード・アスター)
渡辺謙(タナカ大佐)
1941年、10月。米国諜報員のポール・ソームズは列強各国が群がり、“魔都”と称された
上海に、親友で同僚のコナーに会うためにやって来た。約束の場所であるカジノでポールは
怪しい動きをする美女に出会う。だが、コナーはカジノには来ることがなかった。実は、直前に
何者かに殺害されていたのだ。ポールは上官の命令で新聞記者になりすまし、
コナーの死の真相を探るため、上海の裏社会のボス・アンソニー・ランティンに近づくが・・・。
映画館で予告を観るまでこの映画の存在を知らず(^^;)
ユンファが久々に観れる~♪と、喜んでおりました。
が、いざ公開されてみると、どうも評判が今一つ芳しくなく・・・
正直、直前まで観に行くか迷ってましたが、
評判が芳しくない理由が知りたい!と思いまして。
それに、やっぱり發仔(ユンファ)をスクリーンで観たい!!との
思いもあって、行ってきました。
はっきり言います!發仔、カッコいいです♪
お話も、そんなに悪くない・・・と、思うのだけど。
お話は・・・
日本が真珠湾攻撃をする二か月前から当日までの上海で繰り広げられる、
一人のアメリカ人諜報部員が見た“愛と復讐の挽歌”・・・な感じ・・・か?
まぁ、ヤクザモノではないから、題名から受けるイメージだけど(笑)
友人でもある同僚の死の真相を探るため、
近づいた中国人女性に惚れたために、痛い目にあう、
簡単に言うと、そんな物語なのですが、
日本、中国、アメリカの歴史的背景を背負う登場人物たちによりますと、
なかなか切ないお話になりまして、予想以上に感動してしまいました。
俺の女に手を出すな!的なタナカ大佐&アンソニー、
アメリカがまだ参戦してない状況での立場が
真珠湾攻撃で一夜にして変わるポール、
日本軍に肩入れしている上海のボスの妻でありながら、
抗日運動の首謀者となっているアンナ、
それぞれの抱える気持ちが歴史的な力によって
踏みにじらていく様子が、切なく語られていて、
この時代の上海がよく現れていたと思います。
中国でありながら外国である上海で
それぞれ表と裏の顔を持つ登場人物たちが織りなす
愛と復讐の挽歌・・・だから、そこから離れなさいっ!て(笑)
でも、なんたって發仔♪
『風の輝く朝に』や「上海灘」にダブってきて、
ファンにはたまりません♪
ガンアクションでは、復活した~!と、大喜び♪
ショットガンをカシャ!ってする姿を観た時は鳥肌モンでした
上海ではまた生存率を下げましたが(笑)
この引き際もカッコ好いんだな♪
發仔のシーンだけでも観た甲斐がありました。
正直、アメリカ行って、カメ仙人やら海賊やらではね、
ファンとしてはもったいないって、思ってたから・・・
ジョン・キューくんは、頑張ってたよね(^^)
優しくて良い人のイメージそのまんまで、諜報部員としては
見つかっちゃだめじゃん・・・って、ちょっと頼りないけど(笑)
謙さんも、悪い人じゃなくて好かった・・・スミコさんとどういう関係かが
もう少し描かれていたらいたらと、少し残念なとこもあったけど、
貫禄はあるよね。軍人役、似合いすぎなくらい。
スミコさんには菊地凛子。ちょっとだけのシーンだったのが
もったいないけど、重要な役なので彼女なのだろうね。
もったいないといえば、フランカ・ポテンテ。
かわいそうだよね~、あれはやっぱりダメだよ、ポール。
そして鞏俐姐さん。巧いし、綺麗・・・
上海を脱出するシーンでの表情は泣かせます。
コピーの一つにあるように
国際的な陰謀が背景にあるのかと思わせておいて、
実は・・・って、ところが、
評価の分かれ目だったのでしょうか・・・。
それに、殺人事件が発端のサスペンス目当てだと、あれ?って思うよね(笑)
そりゃぁ、評判が芳しくないわけだわ。
女性で痛い目にあうのは男の性分と、いうことで・・・
って、まとまらないね~(笑)
ともあれ、ユンファのファンにはお勧め♪です。
この記事へのコメント
sannkeneko
>お話も、そんなに悪くない・・・と、思うのだけど。
・・・と思います。
私は予告編も観ていなければ全く予備知識がなかったので、
真珠湾直前の上海ならではの大人の恋愛物語として観たのですが、
コピーの感じではサスペンスやアクションものを期待してしまいますよね。
ラブストーリーやヒューマンドラマとかで宣伝していたら、
もうちょっと評判も変わっていたように思います。
とにかく、コン・リーとチョウ・ユンファと渡辺謙の存在感が凄かったですね。
ひらで~
こちらこそ、ありがとうございます。
コピーや予告編から受ける印象と展開が
あまりにも違いましたね。
私も、サスペンスかと思ってましたから
途中からあれ?って(笑)
それでも、ユンファの香港映画時代を
思い出させてくれるような姿に
感激しましたので、それで十分かな。
謙さんと、コン・リーとユンファ、
とにかく3人の存在感、確かに感じました。
mariyon
「男たちの~」を未見だとブログに書いたら、友人からも「驚いた、モグリだ」とメールがくるほどで。
でも、この映画を観たら、絶対観なくっちゃっ!!って思いました。ほんとにかっこ良かったです。
開戦前夜のさまざまな人間模様ってことでは、いい映画だと思ったんですが(映像も素晴らしいし)、サスペンス要素を入れたところが未消化な気もしました。
ひらで~
「男たちの挽歌」で、私はユンファにハマり、
香港大好きになりましたから、
是非、観てください!!
ついでに、「大丈夫日記」も併せて観ますと
より、楽しめますよ~♪
設定は悪くなかったと思うのですが
どこに重点を置くのか曖昧だったのが
残念でしたね。