
生き方には2つある
世俗に生きるか
神に委ねるか
ツリー・オブ・ライフ
THE TREE OF LIFE
2011年 アメリカ
監督・脚本:テレンス・マリック
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ブラッド・ピット(オブライエン)
ショーン・ペン(ジャック)
ジェシカ・チャステイン(オブライエン夫人)
フィオナ・ショウ(祖母)
ハンター・マクラケン(長男・ジャック/少年時代)
ララミー・エップラー(次男・R.L.)
タイ・シェリダン(三男・スティーヴ)
実業家として成功したジャック・オブライエンは人生の岐路に立ち、少年時代を思いだす。
1950年代半ば、テキサスの小さな町。厳格な父と慈愛に満ちた母、二人の弟たち・・・。
すぐ下の弟は19歳で亡くなっていた。父と母はどのようにその死を乗り越えたのか。
それまでの記憶を手繰り寄せるジャックだったが・・・。
予告編を映画館で観て、
ブラ・ピとショーンの共演&“モルダウ”で、
観たい!と思ってしまいましたが、ちょっと難解そうだとの予感も(笑)
いざ、始まりますと、いきなり、「ヨブ記」・・・
なにそれ、旧約聖書なんて知らないし~!と、
“THE TREE OF LIFE”で、気づかなかった無知な私ですから~
これはもう、難解間違いない!!と思いまして、
そうなれば、ブラ・ピとショーンと音楽を楽しもう♪と腹をくくり鑑賞(笑)
ところが、ある男の記憶と地球の記憶みたいなものが、
交互に現れるような映像で、
不思議と心に語りかけてくるといいますか、
自分の記憶にも影響してくるような不思議感覚に陥るといいますか、
巧く言えませんが、なかなか興味深く観ることができまして、
その上、ブラ・ピが久々にカッコ好くて・・・
お父さん的にはどうかと思うけれど
そこは不器用なところと捕らえると悪くは思えなくて、
典型的なアメリカのお父さんで、愛おしく感じて
ちょっとびっくりでほんわか♪な好い気分になる作品でした。
人の命って、宇宙的にみれば気泡のようなものなんだろうね~
そして、人の心=愛というのは受け継がれて絶えることがない・・・
時折挿入される映像にそんなことを思いました。
オブライエン家の映像では・・・
人って生まれた時は親がすべてなんですよね。
神さまみたいなもの。だけど、だんだん知識が多くなっていくと
親の姿がよく見えてきて、なんだこいつは?って思うようになる。
ジャックの反抗期、我が娘(13歳)の姿に重なって
なんだか面白かったです・・・でも、父親の姿が自分に重なって
これはまずいかも、とも(笑)
観ていて、愛を受け継ぐのと同じに悲しみも受け継いで行く、とか、
ほかにもいろいろ感じましたが、まとまらないので
やめておきますが(笑)
たぶん、観た人によって感じ方が違うのでしょうね。
全くわからなくて、つまらないって思う人もいるのでしょうし、
何を意味するのか突き詰めようとする人もいるのでしょう。
私は・・・やっぱりブラ・ピとショーンですかね♪(笑)
バッハを弾くブラ・ピと彷徨えるショーン、
癒えましたわ♪
兄弟のお話となると『リバー・ランズ・スルー・イット』を思いだしたりて、
あの時は弟だったブラ・ピが今はお父さんだ・・・って、
時代(歳をとったなぁ)を感じました。
・・・高尚な作品なのに、いいのか?こんな感想で!
ところで・・・
8月12日に公開って、妙な時期だと思ってましたが・・・
お盆(旧盆)のこの時期に合わせたのかしら?
この記事へのコメント
悠雅
賛否両論の作品でしたが、
ストーリーはシンプルなのに、意外に情報量の多い作品なので、
「賛」のご意見の方でも、感じたこと、言おうとすることがそれぞれに違っていたのが面白かったです。
わたしは敢えて、自分の感じたことを書けばいいだろうとは思ったものの、
言葉が止まらなくなるし、横道に逸れてしまうし、で困ってしまいました。
世間の評判とは別に、わたしはこの作品がとても好きです。
ひらで~
私も、この作品、好きです。
でも、その気持ちや好きな理由を
文章にしようとすると
巧く出て来なくて・・・
抽象的、暗示的映像で紡ぐ本作の
感想は、具体的でなくてもいいのかも
しれないですね。