眺めのいい部屋☆愛は、きよらかな光の発見。

“午前十時の映画祭”にて
画像
眺めのいい部屋
A ROOM WITH A VIEW
1986年 イギリス
監督:ジェームズ・アイヴォリー
原作:E・M・フォスター
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
音楽:リチャード・ロビンズ
出演:ヘレナ・ボナム=カーター
      (ルーシー・ハニーチャーチ)
    マギー・スミス
       (シャーロット・バーレット)
    デンホルム・エリオット(エマソン氏)
    ジュリアン・サンズ(ジョージ・エマソン)
    ダニエル・デイ=ルイス
           (セシル・ヴァイズ)
    ルパート・グレイブス
          (フレディ・ハニーチャーチ)
    サイモン・キャロウ(ビーブ牧師)
    ローズマリー・リーチ
           (ハニーチャーチ夫人)
   ジュディ・デンチ(ラヴィッシュ女史)
1907年。イギリスの良家の娘・ルーシーは型物オールドミスの従姉・シャーロットを
付き添いに、初めてイタリア・フィレンツェを訪れた。しかし、ホテルの部屋が予約した
“眺めのいい部屋”ではなかった。食堂でシャーロットの愚痴を聞いていた泊り客の
エマソン父子が部屋の交換を申し出る。不躾な態度が気に入らなかったシャーロットは
その申し出を断るが・・・。

12日に鑑賞。
日本での初公開が1987年の本作は、1988年に公開された
『モーリス』の監督・ジェームズ・アイヴォリーの初監督作。
その頃はまだ特に英国作品にこだわって観ていたわけではなく、
『眺めのいい部屋』の存在すら知らず、
ヒットしてると言うだけで興味を持って『モーリス』を観ただけでしたが・・・
   ・・・座席指定が普通の今では考えられない立ち見で観たのです
今では普通なくらいの内容ですが、当時はかなり話題になり、
自分も若くて(笑)こんな世界があったのか!と、驚き
そして英国の美しさに一気にとりつかれ、
ジェームズ・アイヴォリー監督はお気に入りの監督になったのですが、
『眺めのいい部屋』だけは観そびれてきておりました。
“午前十時の映画祭”での上映を知り、漸く観ることが出来たのです。
が、もっと早く、できれば『モ-リス』を観てすぐにでも観ておけばよかった・・・
と、少々後悔しています。と、いうのは・・・
『ハリ・ポタ』で盛り上がっていた直後ですから(まだ、最中かも)、
ヘレナ・ボナム=カーターとマギー・スミスを観て・・・
べラトリックスとマクゴガナル先生だ♪若い!とか思っちゃいまして(笑)
お話より、役者さんが楽しくて♪、楽しくて♪
そのお話は、旅行先で出会った男女が階級を超え結ばれるまでを
描いたものですが、当時の上流階級の生活や
そこでの女性の在り方が見えてきて、
その豪華な生活の裏での窮屈さから抜け出そうとするルーシーには
ヘレナ・ボナム=カーターがぴったりなんですね。
押さえつけられないです。
ルーシーを惹きつけた旅先で出会った青年がジュリアン・サンズ演じる
ジョージ・・・一見物静かだけでど、内に秘めた情熱が!という、
多分、ルーシーの周りにはいなかったタイプなんでしょう、
唐突な行為に乙女心は乱されて・・・日本だったら
      お嬢様が不良男子に惹かれる、ってパターンでしょうか(笑)って、ちがうか

ジュリアン・サンズは悪役のイメージがあるので
あまりの好青年なのになんだか不思議な感じ(笑)
ジョージのことは思い出として心にしまい、
イギリスの家に帰ったルーシーは
型どおりに身分相応のセシルと婚約。
このセシルというのが、これまたこういう物語の型どおりに
嫌な感じの人で・・・演じるのはダニエル・デイ=ルイス♪
嫌な感じなんだけど、ダニエルのセシルはハマってしまい
ず~っとニヤニヤしながら観てたような(笑)
滑稽なんだけど、上流社会で生きてくには
彼のように生きるかないよねって、ちょっと同情も・・・
案外、好い人かもって思ってしまった(笑)
そして、セシルを愛そうとしてた彼女の前にジョージが現れ・・・

最後が悲劇じゃないのが好いですよね♪
みんな若くて(今になっては)楽しくて、
そうそう、ルパート・グレイブスは『モーリス』の時とは違って
やんちゃな感じがかわいらしくて好かったです♪
何より、イタリアやイギリスのロケーションが美しくて。

なんだか、コメディっぽく観てしまったけれど、
スクリーンで観られて幸せでした♪

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