フラッシュバック(劇場未公開)

   ポニーテールの髪を振り
       僕を連れて行って
        若かりし日に・・・
画像
フラッシュバック
FLASHBACKS OF A FOOL
2008年 イギリス
監督・脚本: ベイリー・ウォルシュ
音楽: リチャード・ハートレイ
出演: ダニエル・クレイグ (ジョー・スコット)
    ハリー・イーデン (少年時代のジョー)
    フェリシティ・ジョーンズ(少女時代のルース)
    ヘレン・マックロリー (ペギー)
    クレア・フォーラニ (ルース)
    オリヴィア・ウィリアムズ (グレイス)
    エミリア・フォックス (ジーン)
    ジェームズ・ダーシー(ジャック・アダムス)
    ジョディ・メイ(イーヴリン・アダムス)
    マーク・ストロング (マニ―)
    キーリー・ホーズ(ジェシー)
    イヴ (オフェリア)
俳優として名声を得たジョーは酒や薬、女性に溺れる毎日を送り、
仕事も少なくなっていた。そんな時、母親から少年時代の親友・ブーツの訃報を知らされる。
英国で過ごした封印した過去を振り返るジョー・・・それは夏休みの出来事だった。

WOWOWで鑑賞♪
どんなお話なのかの情報を全く入れず、
ただ、出演者だけの興味で観た本作・・・
それでも、ダニエル・クレイグのイメージから
犯罪モノとか多少の予測はしたのだけど、
これほど苦い青春もので来るとは、思わなかった(笑)
誰でも忘れたい過去はあるけれど、
映画にするには私みたいにのほほんと生きてきた人間には
想像もつかない事件や苦しみを抱えた過去じゃないとね・・・な、感じ。
お話は・・・ ネタばれ注意です!
いきなりの淫らなダニエルの登場でビックリなんですが(笑)
主人公は落ち目の映画スター、ジョー。
豪邸で女性たちと好き勝手な生活を送り、
仕事上のパートナーにも三行半を突きつけられる状態。
心底愛せる人がいないのか?、人間不信なのか?と
思わせるような雰囲気の人・・・。
そんな時、幼馴染とも言える少年時代の友人の死を告げられ
ふと、我に返り昔を思い出す・・・70年代の少年時代。
実らぬ初恋、苦い青い体験、そして
家を飛び出し、今の自分がある理由が語られていきます。
この、家というのが海辺という開放感とは裏腹に
向こう三軒にはプライバシーはないような閉塞感がある土地。
こういうところもあるんだ・・・と、
今まで観てきたイギリス映画から受けた印象とは違った場所でした。
戦争もまだそう遠い過去にはなっていない70年代、
と言うのも面白い雰囲気で、
私が少女期を過ごした時代よりちょっと昔ですし、
アメリカ映画に出てくるその時代ともちょっと違うのね。
家を飛び出すきっかけとなる事件も、
知ればそういう事件は実際にあったのではなかろうかとも、
思われる不幸な事件でしたが、
予想を反するようなことで・・・驚きました。

こうして、彼の初恋や青い体験の終結はまるで自分が犯した罪のように
心に覆いかぶさり、もう逃げるしか道はなかったのでしょうね・・・
そして、現在。昔の友人の家へ・・・。
お葬式には間に合わず、友人の奥さんに会うのですが、
その奥さんこそ、実らなかった初恋の相手、ルース。
事件さえ起こらなければ、一緒になったかもしれない彼女・・・
今となってはどうにもならない二人の距離ですが、
昔年の思いを伝える手紙を残し去るジョー。
内容は二人だけに理解できるもの・・・

この、ラストは男女で感想が分かれるかもね~
こうなれば、感動的ではあるだろうし
男性からすると嬉しいのかもしれないけど、
女性から見ると、ちょっと?な感じ・・・でも、私だけか(笑)
音楽も当時を思い出すような曲が流れてはいるのですが、
洋楽になんせ疎いもので・・・らしい感じはわかるけど(^^;)

そして、興味のある出演者は・・・
マーク・ストロングジェームズ・ダーシーだったのですが、
あっという間の出演で(笑)
マークはジョーのエージェントで、
軽い感じ、そして派手な格好です♪
が、頭髪は“素”なので(たぶん)、とても地味(笑)
ワールド・オブ・ライズ』や『シャーロック・ホームズ』での
彼とは別人みたいです。なので、気がつかないかも(笑)
ジェームズくんは若き日のジョーの青い体験の相手の旦那さん・・・
いい人っぽいのだけど、彼もかわいそうなのね。
かなり出演時間が短いので気を抜いてると
彼にも気がつかないかも(笑)
でも、ファンとしてはちょっとだけの出演でも
観ることができて嬉しかったです♪
短いといえば、主演だとばかり思っていたダニエル・・・
初めと終わりだけの出演。
でも、初めのいい加減な雰囲気から
実家へ戻り、息子やお兄ちゃんとしての顔に一変するあたりは
こんな表情初めて♪な感じでとっても好かったですし、
憑き物がおちた様なラストの姿はいつものグレイグ、
って、雰囲気で素敵でした♪

劇場未公開も理解できる内容でしたが、
ハードなダニエルばかり観ていると
こういうハート・フルな作品も好いものですね♪

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