永遠のこどもたち☆愛を信じたら、本物の光が見える。

WOWOWで鑑賞♪(実は2月に)
画像
永遠のこどもたち
EL ORFANATO
THE ORPHANAGE
2007年 スペイン・メキシコ
監督: J・A・バヨナ
脚本: セルヒオ・G・サンチェス
音楽: フェルナンド・ベラスケス
出演: ベレン・ルエダ (ラウラ)
    フェルナンド・カヨ (カルロス)
    ロジェール・プリンセプ (シモン)
    ジェラルディン・チャップリン (霊媒師)
    マベル・リベラ (ピラール)
    モンセラート・カルーヤ (ベニグナ)
幼いころ自分が過ごした孤児院を買い取り、障害児達の施設として再生しようと
夫と息子と引っ越してきたラウラ。息子・シモンを連れ、近くの灯台のある洞窟へ
遊びにいくと、シモンは新しい友達にであったと話す。以前から空想の友達と遊ぶ
シモンだったが、 増えていく友達にラウラは不安を感じ始める。
施設の開園の日、忙しいラウラはわがままを言うシモンについ、手を上げてしまった。
その後、忽然とシモンは姿を消してしまう・・・。

スペインのホラーって珍しいなというのと、
パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督が製作ということで
気になって観てみましたが・・・
好いホラーでした♪・・・“好い”って言うのも変だけど(笑)
品があるというのでしょうか、
見た目の怖さより、精神的な怖さがあって、
ただ怖いだけじゃなく、哀しさや愛情が優しく漂う・・・そんな感じ。
母親なら尚更切なくて、やるせないけど理解もできて、
悪魔祓いのお話にもならず、
現実的に展開するので特別視することもなく
その上、風景も美しくて、
久々に素直に心に入り込んでくるホラーでした。
ラウラ役のベレン・ルエダは『海を飛ぶ夢』で知りましたが、
美しいですし、知的な強さが感じられて
素敵な女優さんです。

“だるまさんがころんだ”のスペイン版で、
遊ぶ子どもたちから始まるのですが、
これがちゃんとあとで活かされていますし、
子どもが好きな宝探しゲームも怖いのに、楽しくて
無邪気さの裏側に潜む怖さが絶妙でした。
“賽の河原”を連想した『パンズ・ラビリンス』でも思いましたが、
子どもの霊に対しての考え方はとても日本人に近いみたいで、
本作は遊びから座敷童子を連想してしまいました。
お話は過去の事件が二重になっているので
少々わかりづらいところもあったのですが、
障害や体裁を気にしてしまう大人たちへ
そんなことを気にしない子どもたちからの戒めのような
メッセージも感じられます。
三つの単語をもとに作るお話遊びも好いなぁ~

ホラー系はあまり得意ではないけれど
こうした美しいのは観たいですね♪

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック

永遠のこどもたち
Excerpt: 愛を信じたら、本物の光が見える。 原題 EL ORFANATO/THE ORPHANAGE 製作国・地域 スペイン/メキシコ 製作年度 2007年 上映時間 108分 監督 J・A・バヨナ 音楽..
Weblog: to Heart
Tracked: 2010-03-14 13:57