
ダークソード/処刑人(劇場未公開)
Henker THE HEADSMAN
SHADOW OF THE SWORD
2005年 オーストリア・イギリス
監督: サイモン・アービー
脚本: スティーヴ・アトリッジ
スザンヌ・フロイド
音楽: マシアス・ウェバー
出演: ニコライ・コスター=ワルドウ(マーティン)
ピーター・マクドナルド(ゲオルグ)
アナスタシア・グリフィス(アナ)
エディ・マーサン (ファビオ)
15世紀のオーストリア。
マーティンとゲオルグは修道院で育った孤児で兄弟と誓った仲であったが、
マーティンは皇帝の軍に、ゲオルグは修道院にへと将来を決められてしまった。
15年後、マーティンは処刑人の娘アナと恋に落ちる。
戦争に赴くが悲惨な状況に嫌気が差し、帰郷後、身分を捨てアナと結婚、
処刑人となる決心をする。修道院長となっていたゲオルグに式を頼むが・・・。
レンタル・ショップで偶然見つけた作品・・・
ニコライ・コスター=ワルドーの名前に惹かれて♪
主役作品だから内容はどうでもいいから!と借りてきましたが・・・
パッケージのソード・アクションという文字も一応目に入り、
それなりに戦士のイメージも抱いてはいたのですが、
いきなり宗教的な迫害の話の説明文が始まり、あれ?って(笑)
物語の背景は
印刷機の発明とその発達でそれまで教会内の特権だったような
いろんな知識が民衆にまで行き渡ることになって、
それに畏怖を感じた教会が、
教会の教えにちょっとでも意義を唱える者を
異端として片っ端から捉えては処刑する時代。
そんな中で、純粋に片や神に使え、
片や愛を貫こうとした青年たちが被る悲劇・・・とでも言うのかな。
題名の印象からか、ソード・アクションのジャンルに分けられて
ありましたが、アクションはほとんどありません(笑)
内容を観れば違うことがわかるはずなんだけど、
ソード・アクションとして宣伝しなくちゃ売れないと思ったのでしょうか?
未公開作なのでレンタルしたDVDに入っている予告まで
ご丁寧に別物作品のように作ってあります。
『仮面の真実』とか『宮廷画家ゴヤは見た』などに通じる
教会の教えの理不尽さや異端審問などがベースにあり
自分達の想いに反して時代が流れていってしまう
悲しいお話でありました。
私としてはやたら長い戦闘シーンがなくて
ホッとしながら観てましたが、
処刑人のお話ですから斬首刑のシーンがあったり、
火あぶりされたり結構グロいシーンもあって
DVDで好かったなとも思いました(笑)
結末は展開を広げた割にはあっさりで、
本当に悪い奴が罰せられてないなぁ~と、
すっきりしない終わり方で残念な思いは残りますが、
コスターくんを観るだけでしたら充分ではないでしょうか♪
ショーン・ビーンをすっきりさせたような感じで、
騎乗姿も素敵でした。
それにしても、当時のスペインの異端審問の様って異常だ。
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