イングロリアス・バスターズ
INGLOURIOUS BASTERDS
2009年 アメリカ
監督・脚本: クエンティン・タランティーノ
出演: ブラッド・ピット (アルド・レイン中尉)
クリストフ・ヴァルツ (ハンス・ランダ大佐)
メラニー・ロラン (ショシャナ・ドレフュス)
ダニエル・ブリュール (フレデリック・ツォラー)
ダイアン・クルーガー (ブリジット・フォン・ハマーシュマルク)
アウグスト・ディール (ヘルストロム)
ミヒャエル・ファスベンダー (アーチー・ヒコックス)
イーライ・ロス (ドニー・ドノウィッツ)
ティル・シュヴァイガー (ヒューゴ・スティーグリッツ)
B・J・ノヴァク (スミッソン・ウティヴィッチ)
サム・レヴァイン (ヒルシュベルク上等兵)
ポール・ラスト アンディ・ケイガン
ギデオン・ブルクハルト (ヴィルヘルム・ヴィッキ)
オマー・ドゥーム (オマー・ウルマー)
マイケル・バコール (マイケル・ジマーマン上等兵)
ゲスト出演:
マイク・マイヤーズ (エド・フェネシュ)
ジュリー・ドレフュス (フランチェスカ・モンディーノ)
シルヴェスター・グロート (ヨーゼフ・ゲッベルス)
ジャッキー・イド (マルセル)
マルティン・ヴトケ (アドルフ・ヒトラー)
ナレーション: サミュエル・L・ジャクソン (クレジットなし)
1941年、ナチス占領下のフランス・・・
“ユダヤ・ハンター”の異名をとるハンス・ランダ大佐はあるユダヤ人一家を
殺害するが、少女一人を取り逃がしてしまう。
1944年、アルド・レイン中尉の率いる連合軍の極秘部隊
“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”はナチスを次々と虐殺、
総統からも恐れられる存在となっていた。
一人逃れた少女ショシャナはパリで叔母より映画館を譲り受け暮らしていた。
彼女に思いを寄せるドイツ軍のフレデリック・ツォラーは自分の手柄を映画化し
自分が出演したナチスのプロパガンダ映画「国民の誇り」のプレミアを
彼女の映画館で開催することを強く願い、実現することになったのだが・・・。
監督=クエンティン・タランティーノ、
主演=ブラッド・ピット、という情報だけで
観に行ってしまったこの作品・・・
タイトル・ロールの出演者の名前にうほほ♪状態に。
マイク・マイヤーズの名には?とか思ったけど(笑)
ドイツ人俳優のお気に入りがこうも揃うと
どんな内容でもOKです♪
タラちゃん映画ですからその残酷描写には覚悟を決めて
彼らがどんな役で出てくるのか、どのように消えゆくのか
楽しみながら観てしまいました。
ナチスを描いた映画はそれ程観ているわけではないけれど、
何があったのかを、映画を観て知ることが大きくて、
彼らの行為に耐えたユダヤ人の姿に泣いたり、
勇気をもらったりする事はあっても、
観て爽快になるものではありませんでした・・・が、
そこは、タラちゃん、史実を無視してやってくれました~!
ここまで、やってくれると、自分でもいいのかな?
まずいかもなぁ~と思うほど面白くて。
タラちゃん映画は薀蓄を語るほど観てはいないので
そういうことは他の方にお譲りしまして、
ここは何がなくともいい男を語るところですので(笑)
以下、ネタばれを含みましていい男談議、行きます♪
まずは、ブラ・ピから・・・
とは、申しましても
ブラ・ピって何してた?と思うくらいの活躍で
それもまた、妙に可笑しくて・・・
主演じゃないじゃない!と怒って返金を迫れたかも(笑)
でも、画になるんですよね~
ちょっとだけでも、沢山でてるように錯覚する(ファン限定)
まぁ、主役は誰?っていうお話ではないですけどね・・・
強いて言うなら
主役はランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツ♪ですね。
ティム・ロスに似た風貌でビジュアルも充分ですし、
彼の穏やかだけど、狙った獲物はにがさない話術には
ドキドキさせられっぱなし。
物語は彼に家族を殺されたショシャナのナチスへの復讐と
ナチ狩り集団イングロリアス・バスターズの活躍(?)という
同じ空間での出来事とは思えないほど、
平行線の二本柱なのですが、
ランダ大佐はここに上手く絡んでいまして
感心してしまいました。
こんな役(ゴメンね)じゃなく観てみたいです♪
ショシャナへ思いを寄せる若き兵士フレデリック・ツォラーには
いい子のイメージが強いダニエル・ブリュール 。
最後の変化にはどうしちゃったの?と驚くばかり・・・
知っている息子が罪を犯した時の近所のオバちゃんの
心境になっている自分が可笑しい。
でも、美しいシーンでしたので、好いよね♪
ダニエル・ブリュールと『青い棘』で共演していたアウグスト・ディールは
イングロリアス・バスターズの活動を鈍らせてしまう
ナチス将校・ヘルストロム役。
最近では『ヒトラーの贋札』での強気な役所が印象的でしたが、
今回は立場が逆転・・・こういうのも、不思議ですよね・・・
ナチス将校に化けたイギリス人中尉アーチー・ヒコックスを
鋭い洞察眼で見抜くわけですが、
なかなか、嫌な感じを醸し出していて好いですよね♪
その場に居合わせているのがティルさん♪
ドイツ兵ながら、将校を殺害し、その残忍さを買われて
イングロリアス・バスターズにスカウトされた
ヒューゴ・スティーグリッツを楽しげに演じてます♪
寡黙さゆえに、どこか恐ろしいのだけど
不器用そうでかわいらしい・・・と感じるのは変か?(笑)
あんまり活躍できなかったのがもったいなかったけど、
“私は誰でしょう?ゲーム”(?)で
ヘルストロムの回答にあんぐり状態だったのが笑えた。
もう、このツー・ショットだけで幸せを感じてしまって
我ながら、いいのか?って(笑)
ヨーゼフ・ゲッベルス役のシルヴェスター・グロートは
最近観た『我が教え子ヒトラー』でも同じ・・・
技ありのキャスティングですね~
もう、この方ナチス将校役では他の役できないよね(笑)
ってなことで、いつもの如く、出演者で楽しんでしまった本作♪
蘊蓄は語れないけど、音楽も相変わらず好かったですね~
モリコーネさん好きにはたまらないだろうし、
久々にジョルジオ・モロダー聞きまして嬉しくなりました♪
この記事へのコメント
悠雅
監督もほとんど初めてなら、ブラピのファンでもなく、
お目当てといえば、ミヒャエル・ファスベンダー…という変わり者なワタクシ。
当初の目的が多少違っても、結局、いい男たちを語ってる、って、
心強い同志に出会った気分です(笑)
ティム・ロス似のヴァルツさん、滅茶苦茶よかったですよねぇぇ。
抜け目のない、薄ら恐ろしい存在が本当によく似合ってて、これはこの人で大正解だったけど、
ホント、また違う役で是非観てみたいですよね~。
きっと、オファーが殺到してるんじゃないかと思うけど、
先々の楽しみが1つ増えた感じです。
ひらで~
やっぱり、映画はいい男たちを
語れなくちゃね~♪(笑)
ミヒャエル・ファスベンダー・・・
『300』のステリオスですね♪
この方イギリス人役ですが
ドイツ生まれなのですってね。
でも、今はロンドンにお住まいだとか。
『300』に、英国の匂いですから
悠雅さんがお目当てにした理由も
納得です(笑)
ティム・ロス似のヴァルツさん・・・
違った役で観てみたい!
ホント、楽しみが増えました♪