レストレス~中天~☆来世まで待てない。

今度こそ君を守ってみせる  
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レストレス~中天~
中天 중천T HE RESTLESS
2006年 韓国
監督・脚本: チョ・ドンオ
音楽: 鷺巣詩郎
出演: チョン・ウソン(退魔武士イ・グァク)
    キム・テヒ (天人ソファ/ ヨナ)
    ホ・ジュノ (処容隊武士パン・チュ)
    ソ・イヒョン (処容隊武士・ヒョ)
    パク・サンウク(処容隊武武士・ヨウィ) 
   キム・グァンイル(処容隊武士・ウングィ) 
   ユ・ハジュン(処容隊武士・ウンゴル)
悪鬼が出没するほど、
混乱を極めた統一新羅末期。
退魔武士イ・グァクはある村で悪鬼を
退治したあと、死後の霊魂あ49日間留まる現世と
天国の間“中天”に迷い込んでしまう。
そんな彼の目の前に自分の身代わりで
死んでしまった最愛の女性ヨナに
生き写しの天人・ソファが現れる。
だが、ソファは人間に復讐を誓った悪霊たちに狙われていた。

「韓流シネマ・フェスティバル2007ルネサンス」で公開され
前から興味あったのですが、ようやくDVDで鑑賞。
というのも、
グッド・バッド・ウィアード』でのチョン・ウソンがカッコ好く
そういえば・・・と思い立っての、というのが実の所。
評判はそんなに良くはなかったようですが、
カッコ好いチョン・ウソンが観たい人にはお薦めです♪
それでも、私としては結構お気に入りの部類に入るかな・・・

以下ネタばれありです。
韓国での死後の世界観は中国とももちろん日本とも違って 
なかなか興味深いところがありました。
時代も統一新羅という、日本でしたら平安時代中期。
鬼が出ても不思議じゃない時代ですね。
そんな時代の物語なのでファンタジー色が強く、
映像もCGがらみで美しくもありました。
ただ、日本人にはなじみの薄い時代背景な上、
ラストもイ・グァクはその後どうなったの?と気になるような
切なさが中途半端で終わってしまい残念でした。
ラストまでは好かったのにね~

“中天”とは字のごとく、現世とあの世の中間地点にあって
人間界での未練を洗い流す所のようで、49日間留まったのち
人間として転生したり、天界へ行くらしい。
本来なら、死後、魂となって来る所なのですが、
主人公イ・グァクは何故か人間のまま中天に。
誰が、何のために・・・と考える間もなく
自分のせいで死なせてしまった恋人ヨナそっくりのソファが
追われているのを目の当たりにし助けに入る。
イ・グァクはソファはヨナだったと確信するものの、
ソファは前世での記憶はなくなっていた。
そのうえ、彼女を襲ったのが、
恋人を亡くし失意のイ・グァクを
処容隊に引き入れた処容隊武士パン・チュと
兄弟同然にしていた同士たち。
彼らはイ・グァクの反対を押し切り腐りきった国を救うため
王の殺害を計画するが失敗し死んでいったのだった・・・。
かつて自分が愛し、慕った者の魂が反目しあう最中に
人間として送り込まれたイ・グァク。
彼の進むべき道は・・・
恋人と仲間への自責の念に駆られていたイ・グァクの
蹴りをつける場として与えられた機会だったのでしょうね。
台詞の中に何度ともなく登場する“記憶”の
扱い方がなんか好いな~と思いました。
死後、無くなるべき悪しき記憶が残り、
永遠に忘れて欲しくない記憶が忘れられた中で
人間ならではの己の記憶にすがって
傷つきながらも愛を貫くイ・グァクが切ない。
それだけに、彼の恋人への
“もう二度とお前を一人にはしない”という想いが遂げられない
ラストがちょっと引っかかるというもの。

チョン・ウソンはこの切ない感じが好かったですね♪
アクションもCG相手に凄かったです。
中天の魂達が傷つけられてしまうと
花びらのような、紙を燃やした灰のようなものになって
綺麗に散っていくのですが、こうなると転生も叶わないので
そう思うと切ないシーンです。
人間界では正義のために立ち上がったはずなのに
中天では悪役でしかなかったパン・チュ役にはホ・ジュノ さん♪
長髪のほうが素敵なウソンさんに比べると
似合わない長髪の姿ではありましたが(ごめんなさい!)
『シルミド』以来、久々にお目にかかれて嬉しかったです♪

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