恋の罠☆禁断の愛、開花

  小説家が仕掛けた一世一代の恋は“罠”
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恋の罠
FORBIDDEN QUEST
음란서생 淫乱書生 
2006年
監督・脚本:キム・デウ
音楽監督: 岩代太郎
出演: ハン・ソッキュ (司憲府掌令キム・ユンソ)
    キム・ミンジョン (王の側室チョンビン[正賓])
    イ・ボムス (義禁府都事イ・グァンホン)
    オ・ダルス (金物屋主人フォンガ)
    アン・ネサン (王)
    キム・ビョンオク (筆写師)
    ウ・ヒョン(模写屋)
    キム・レハ(チョ内侍)
李朝後期。争い事を嫌い周りからは臆病者と称される貴族ユンソは
王の寵妃チョンビンのお気に入りの絵がすり返られた事件を調査したことをきっかけに、
巷で流行の官能小説の世界を知る。当代きっての文章家といわれるユンソは
自分も書いてみようと秋月色の名で試みたところ、好評を得てしまう。
一方、チョンビンは事件を解決したユンソに好意を持ち、危険を冒してまでも
ユンソに会いに出向き、二人は結ばれるのだが・・・。

レンタルショップでパッケージのハン・ソッキュの笑顔に惹かれ
裏書などもよく見ずに借りてきたところ、題名に“淫乱書生”とあって
なんじゃ?そりゃ!状態に(笑)

出る杭は打たれる宮廷内の勢力争いを匂わせる出だしに
臆病者とは仮の姿の青年貴族の物語・・・と期待させ
気がつけば淫乱書生(官能小説家)の波乱の人生物語(笑)
ふとしたことから未知の世界に迷い込んだ真面目な青年貴族、
   36歳で青年はないだろうが(笑)
争い事が嫌いな性分、宮廷での生活はじっと耐えるしかない毎日、
そんな彼がやっと見つけた拠り所・・・それは、あろうことに
官能小説だったからさぁ大変!
生来の文才を生かした処女作は大ヒット、
次回作を待望視されるほど。
根が真面目ですから、
この世界の一人者を目標に売れる要素を試行錯誤。
内容は官能・・・真面目に考える姿は人様には見せられないですね~(笑)
キム家の宿敵であるイ家のグァンホンを絵師に
挿絵を入れることも考案するのですがモデルが必要ということに・・・
で、ココから大事件に発展していくわけで・・・。
まさか、こんな内容の物だとは知らずにいたので
ビックリするやら大笑いするやら恥ずかしくなるやらで、
ど~しましょ!状態です(笑)
“淫乱”のイメージは強烈ですが、
物語には抑圧された社会での庶民の力強さとか、
貴族たちの苦悩、王の孤独、内侍の秘めた愛などが
散りばめられていて、涙あり笑いあり、アクションありの
てんこ盛りの作品になっています。
先が読めない、あまりのてんこ盛りに、こちらが戸惑うほど(笑)
虚構と現実は曖昧なもの・・・な~んていうユンソの言葉に
ラストは実はユンソの小説でした~なんてオチじゃないかと
思っていたけど、先が読めないラストでした(笑)
李朝といえば『スキャンダル』を思い出しましたが、
監督はその脚本を書いた方でしたので
この世界観は妙に納得しました。
   韓国のドラマや映画を皮肉ったような台詞も笑えた
李朝の衣装や装飾品、調度品の数々も見事です。
何よりも、ハン・ソッキュの魅力は充分に堪能できますので
ファンは大いに楽しめる・・・はず(笑)
見方によってはとんでもない奴なんですがね~
どうも、騙されちゃうのよね(大笑)

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